総務委員会速記録第十二号

令和五年十月三日(火曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長松田 康将君
副委員長米川大二郎君
副委員長小林 健二君
理事五十嵐えり君
理事福島りえこ君
理事小松 大祐君
関口健太郎君
福手ゆう子君
古城まさお君
本橋たくみ君
清水やすこ君
原 のり子君
石川 良一君

欠席委員 なし

出席説明員
政策企画局局長戦略広報調整監兼務古谷ひろみ君
次長木村 健治君
総務部長末村 智子君
子供政策連携室室長田中 慎一君
総合推進部長DX推進担当部長兼務土村 武史君
スタートアップ・国際金融都市戦略室室長吉村 恵一君
戦略推進部長DX推進担当部長兼務樋口 隆之君
総務局局長野間 達也君
次長理事兼務小笠原雄一君
総務部長猪口 太一君
デジタルサービス局局長山田 忠輝君
次長丸山 雅代君
総務部長深井  稔君
選挙管理委員会事務局局長副島  建君
人事委員会事務局局長初宿 和夫君
任用公平部長DX推進担当部長兼務新田見慎一君
監査事務局局長小沼 博靖君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百六十四号議案 災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十五号議案 特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十六号議案 市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十七号議案 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十六号議案 都及び特別区並びに特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○松田委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書中、意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整をいたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書(案)
 オウム真理教は、地下鉄サリン事件を始めとする数々の無差別大量殺人を実行し、社会に大きな不安と恐怖を与えた団体であり、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律(以下「団体規制法」という。)に基づき、観察処分を受けている。
 現在も、オウム真理教の後継団体として、「Aleph(アレフ)」、「ひかりの輪」、「山田らの集団」という三つの組織が活動を継続しており、社会的な不安は依然として残ったままである。
 都内には、オウム真理教後継団体の施設が六か所存在し、現在も活発に活動を続けている。施設周辺住民は、オウム真理教後継団体の解散・撤退を求めて反対運動を起こし、自治体もこれを支援しているが、こうした取組には限界があり、いまだ不安や恐怖を解消するには至っていない。
 このような状況の中、令和六年一月には、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する団体規制法に基づく観察処分の期間が満了を迎えようとしている。しかし、公安調査庁による団体規制法に基づく立入検査の結果、現在も、教団名を秘匿した勧誘活動の組織的な展開や、教祖である麻原彰晃こと松本智津夫への絶対的帰依を扶植する指導の徹底など、依然としてオウム真理教の教義が団体活動に影響を与えており、状況は令和三年の更新時と変わっていない。
 また、「Aleph(アレフ)」に対しては、団体規制法で定められている報告すべき事項の一部を報告しなかったことなどから、公安審査委員会が令和五年三月に、施設を使用することや財産上の利益の贈与を受けることを禁止する再発防止処分を決定した。
 こうしたことから、万が一、観察処分が更新されなければ、オウム真理教の活動実態が明らかにならず、施設周辺住民はもとより多くの都民の不安と恐怖はますます高まることになる。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)への観察処分の期間を更新するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月 日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
法務大臣
公安調査庁長官
公安審査委員会委員長 宛て

○松田委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○松田委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百六十四号議案から第百六十七号議案まで及び第百九十六号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○福手委員 議案第百六十七号について意見を申し上げます。
 本議案は、都立大学等の授業料減免の申請の際、マイナンバーを利用できるようにするものです。
 質疑では、従来どおりの申請も可能であることを確認しました。また、マイナンバーの利用について、一度同意した後でも利用をやめることができるようにすることを求めたところ、申請者の意向を踏まえ適切に対応していくと答弁がありました。
 改めて、マイナンバー利用はあくまでも本人が選択できる対応であるべきです。しかし今、都の事務にマイナンバーを利用できる範囲を広げるべきではないと考えます。その理由は、この間、全国でマイナンバーに関わる情報漏えい等の重大な問題が多発し、こうした問題が解決されないままマイナンバーの利用を拡大するべきではないと考えるからです。
 さらに、こうした状況がありながらも、政府は保険証廃止によって、マイナンバーカードを国民全員に押しつけるやり方を進めています。都民の情報漏えい等への不安に対する東京都の対応も不十分であることが質疑で分かりました。
 こうしたことから、マイナンバーの利用拡大はすべきではないと考え、議案には反対いたします。
 なお、そのほかの議案に関しては賛成いたします。
 以上です。

○松田委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百六十七号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○松田委員長 起立多数と認めます。よって、第百六十七号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百六十四号議案から第百六十六号議案まで及び第百九十六号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松田委員長 異議なしと認めます。よって、第百六十四号議案から第百六十六号議案まで及び第百九十六号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○松田委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松田委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○松田委員長 この際、所管八局を代表いたしまして、野間総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○野間総務局長 当委員会所管の八局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 ただいま、本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 昨年十月以来、松田委員長をはじめ委員の皆様方におかれましては、私どもが所管しております事務事業につきまして数々のご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
 頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言等につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 以上、簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。

○松田委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 昨年の十月の事務事業質疑から一年間にわたりまして闊達な議論を行いまして、本当に皆様方、委員の皆様方、理事会の皆様方、お世話になりました。ありがとうございました。
 特に、今都議会のあり方検討会でも議論がされている働き方改革に関してということがありますが、議会が、委員会が深夜に行きそうなときも、皆様方のご協力によって円滑に議事を進められたことを本当に感謝申し上げます。
 そして、所管八局の皆様方、さらには、書記の皆様方、この一年間ご協力本当にありがとうございました。
 今年は四年ぶりに、他の委員会に先駆けて、総務委員会で視察に行くことができました。その際、お世話になりましたスタートアップ・国際金融都市戦略室の皆様方、そして、子供政策連携室、総務局の皆様方、本当にありがとうございました。
 特に、視察で訪れた熊本のスタートアップ施設、さらには、熊本市の子供政策、そして、今、富士山の降灰対策が叫ばれる中、鹿児島県の桜島を見て、降灰対策を中心に、いろいろと時間短い中でありましたが議論を交わすことができ、委員会のみならず本会議でも、各会派、闊達な議論が行われることとなったと思っております。
 ここで、今日でこの委員会のメンバーは最後となりますが、お残りになられるのは福島理事と五十嵐理事ということで、東京都の中枢である総務委員会、ぜひお二人には、この議論を継続していただき、次期も引っ張っていただければと期待をしているところでございます。
 本当に一年間ありがとうございました。終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会

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