総務委員会速記録第九号

令和四年六月十三日(月曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長鈴木あきまさ君
副委員長福島りえこ君
副委員長まつば多美子君
理事あかねがくぼかよ子君
理事川松真一朗君
理事藤井とものり君
森澤 恭子君
平田みつよし君
清水やすこ君
福手ゆう子君
慶野 信一君
西崎つばさ君
原 のり子君
藤井あきら君

欠席委員 一名

出席説明員
政策企画局局長理事兼務野間 達也君
理事総務部長事務取扱宮澤 浩司君
子供政策連携室 室長山下  聡君
子供政策連携推進部長土村 武史君
総務局局長村松 明典君
次長理事兼務小笠原雄一君
総務部長猪口 太一君
デジタルサービス局局長久我 英男君
次長理事兼務吉村 恵一君
総務部長丸山 雅代君
選挙管理委員会事務局局長松永 竜太君
人事委員会事務局局長初宿 和夫君
任用公平部長新田見慎一君
監査事務局局長小室 一人君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百十四号議案 令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 総務委員会所管分
・第百十五号議案 東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百十六号議案 東京都職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例
・第百十七号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第百十八号議案 東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百十九号議案 東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十号議案 東京都人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十一号議案 公益的法人等への東京都職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十二号議案 外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十三号議案 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十四号議案 職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十五号議案 非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十六号議案 東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十七号議案 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十八号議案 職員の懲戒に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十九号議案 職員の分限に関する条例の一部を改正する条例
・第百三十号議案 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
・第百三十一号議案 職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百三十二号議案 東京都職員定数条例の一部を改正する条例
・第百三十三号議案 職員の大学院派遣研修費用の償還に関する条例の一部を改正する条例
・第百三十四号議案 東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例の一部を改正する条例
・第百三十五号議案 東京都議会議員及び東京都知事の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十三号議案 東京都公立大学法人中期目標について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○鈴木委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書二件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○鈴木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百十四号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、総務委員会所管分から第百三十五号議案まで及び第百六十三号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○原委員 日本共産党都議団として、議案に対する意見を述べます。
 まず、第百二十六号議案、特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例です。
 今回の条例改正は、都立病院の独立行政法人化により、都立病院職員を対象にしてきた四つの手当の廃止と、七つの手当の支給対象から都立病院職員を除外するというものです。
 これらの手当は、どれも重要な役割を果たしてきています。特殊勤務手当は、著しく危険、不快、不健康または困難な勤務などに従事する職員に対し、その特殊性に応じて支給しているものです。今回廃止される産科医業務手当、救急医療業務手当、分べん介助業務手当、新生児担当医業務手当は、まさに行政的医療を支えているものです。都立病院の長い歴史の中で、どんなときにも困難な患者さんを受け入れる、そのための人材を確保する努力を積み重ねてきたあかしです。
 独法化は中止をすべきであり、この議案には反対をいたします。
 次に、第百六十三号議案、東京都公立大学法人中期目標についてです。
 独立行政法人である都立大学の第四期中期目標は、第三期からは大きく変わっています。
 第三期では、教育や研究の環境、体制の整備に重点が置かれ、社会貢献も、教育研究の成果を都政、都民に還元する、大学の知見を地域に還元するなど、大学が自由に行った学問や研究を社会に還元することが基本でした。
 しかし、第四期では、デジタル、金融、医療等、将来の東京を支える分野に重点を置くなどと分野を狭めたり、企業等の成長支援、スタートアップ企業等への支援の強化などを目標に掲げています。企業の成長そのものを目標とすることは、大学の自由な研究の保障から変質するもので、看過できません。
 また、学生や研究者が充実した大学生活を送り、学習研究活動をするための支援や環境整備が第四期は極めて抽象的なものになっています。学生への健康支援や経済的支援の充実、障害のある学生等多様な背景やニーズを持つ学生への支援などはなくなっています。研究者を大切にする姿勢や研究環境の整備が大幅に後退しています。
 本来の大学の在り方に照らし、この議案には反対をいたします。
 次に、第百十六号議案ほか、公務員の定年の引上げに係る一連の条例改正についてです。
 私たちは、労使合意を尊重し、これらの議案について賛成します。しかし、六十歳を過ぎると給与が七割になるということは大きな問題です。長年の経験、豊富な知識を持って引き続き働く方たちの給与を削減するというのは、同一労働同一賃金の原則を壊すものになってしまいます。
 共産党としては、今後とも給与水準の改善を進めていくことを求めます。
 最後に、第百三十四号議案、人権尊重条例の一部を改正する条例についてです。
 パートナーシップ制度ができることは、偏見や差別の中で自分らしく生きることを阻害されてきたセクシュアルマイノリティー当事者にとってはもちろんのこと、誰もが自分らしく生きられる東京に前進する上で大切です。
 共産党都議団としては、祝福されるみんなの制度にするため、制度の根幹に関わる問題として、手続はオンライン一択ではなく窓口と併用にすることや、ファミリーシップ制度も実施することなどを求めてきました。
 この間、都民の皆さんの声と運動、パブリックコメントなどにより、素案からの前進もあり、さらに、利用者の声を聞き取り適切に運用等を改善していくとの答弁があったことは重要です。
 十一月一日に向けて確実に準備が進められるよう強く求め、賛成をいたします。
 その他の議案には、特に意見を付することなく賛成します。

○鈴木委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百二十六号議案及び第百六十三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木委員長 起立多数と認めます。よって、第百二十六号議案及び第百六十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百十四号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、総務委員会所管分から第百二十五号議案まで及び第百二十七号議案から第百三十五号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。よって、第百十四号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、総務委員会所管分から第百二十五号議案まで及び第百二十七号議案から第百三十五号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○鈴木委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○鈴木委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申合せしましたので、ご了承願います。

○鈴木委員長 この際、所管七局を代表いたしまして、村松総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○村松総務局長 当委員会所管の七局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 この間に頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言等につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが御礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○鈴木委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る