総務委員会速記録第二十四号

令和二年十二月十四日(月曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十五名
委員長神林  茂君
副委員長小磯 善彦君
副委員長藤井あきら君
理事白戸 太朗君
理事小松 大祐君
理事木村 基成君
山内れい子君
清水やすこ君
木下ふみこ君
米倉 春奈君
原 のり子君
まつば多美子君
つじの栄作君
中屋 文孝君
中村ひろし君

欠席委員 なし

出席説明員
政策企画局局長中嶋 正宏君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務梅村 拓洋君
都民安全推進本部本部長國枝 治男君
総合推進部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務加藤 英典君
戦略政策情報推進本部本部長寺崎 久明君
戦略事業部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長
東京テックチーム事業推進担当部長兼務
有金 浩一君
総務局局長山手  斉君
総務部長小平 基晴君
選挙管理委員会事務局局長桃原慎一郎君
人事委員会事務局局長武市 玲子君
任用公平部長須藤  栄君
監査事務局局長河内  豊君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百八十八号議案 職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十二号議案 職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十三号議案 東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十四号議案 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○神林委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書二件については、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○神林委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 付託議案の審査を行います。
 第百八十八号議案及び第百九十二号議案から第百九十四号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○原委員 日本共産党都議団を代表して、第百九十四号議案について意見を述べます。
 本議案は、介護休暇の対象を拡大するというものであり、賛成しますが、実際の運用に当たっては、さらなる検討が行われるよう要望しておきたいと思います。
 今回、この議案をめぐって議論になった問題は本当に重いものでした。措置要求を行った職員の方の言葉は胸に刺さりました。私の願いは、単に介護休暇をとれるようにしてほしいというだけではありません。大切な人生のパートナーを赤の他人として扱うのではなく、伴侶として、家族として認めてほしいということなのです。男女のカップルと差をつけることなく、ただ同じように扱ってほしいのです。
 性的指向による差別を禁止した人権尊重条例がある東京都なのに、ただ同じように扱ってほしいといわなければならないこの状況を本当に変えないといけない。これは人権問題だと強く思います。
 今議会、多くの会派がパートナーシップ制度の実現を求めています。実現に向かわない障害は何かはっきりしたのではないでしょうか。
 共産党都議団としても、代表質問で同性パートナーシップ制度の実現を求めましたが、これに対する知事の答弁の冒頭部分は、同性パートナーシップ制度は、婚姻関係のあり方そのものにかかわるものであり、広く国民の理解を得ていくべき課題というものでした。この期に及んでもなお、こうした認識であることに驚きを禁じ得ません。
 今議会中も、連日のように全国のさまざまな自治体でパートナーシップ制度に踏み出していることを知事はどのように受けとめているのでしょうか。それでも理解は進んでいないと考えているのでしょうか。知事は、また東京都は、人権尊重条例に基づいて積極的に行動すべきです。
 共産党都議団として視察した茨城県では、性的マイノリティーへの支援策勉強会を行い、パートナーシップ制度と同性婚の違いも整理をし、それでも最後まで反対の人も一名いることも踏まえながら、委員長が、性的マイノリティーへの支援が他の人々の権利を侵害するとはいえない以上、具体的な支援策を提示し、行政に対して支援策の速やかな実施を求めたいと取りまとめていました。
 改めて、人権尊重条例で位置づけられた、誰もが性自認、性的指向による差別を受けてはならないし、差別してはいけないという基本に基づいて、パートナーシップ制度実現が必要であり、それが当然のことだということを主張し、意見といたします。

○神林委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 第百八十八号議案及び第百九十二号議案から第百九十四号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○神林委員長 異議なしと認めます。よって、第百八十八号議案及び第百九十二号議案から第百九十四号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○神林委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○神林委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○神林委員長 この際、所管七局を代表いたしまして、山手総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○山手総務局長 当委員会所管の七局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会にご提案申し上げておりました議案につきまして、ご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間に頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言等につきましては、十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、御礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○神林委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会といたします。
   午後一時六分散会

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