総務委員会速記録第十六号

平成二十九年十二月十二日(火曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十五名
委員長菅野 弘一君
副委員長谷村 孝彦君
副委員長中山ひろゆき君
理事内山 真吾君
理事中屋 文孝君
理事荒木ちはる君
山内れい子君
奥澤 高広君
斉藤やすひろ君
福島りえこ君
西沢けいた君
原 のり子君
山田ひろし君
とくとめ道信君
早坂 義弘君

欠席委員 なし

出席説明員
政策企画局局長遠藤 雅彦君
次長理事兼務岩瀬 和春君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務横山 英樹君
青少年・治安対策本部本部長大澤 裕之君
総合対策部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務森山 寛司君
総務局局長多羅尾光睦君
次長榎本 雅人君
総務部長矢田部裕文君
選挙管理委員会事務局局長浜 佳葉子君
人事委員会事務局局長砥出 欣典君
任用公平部長矢岡 俊樹君
監査事務局局長岡崎 義隆君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百六十四号議案 東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十五号議案 東京都地方独立行政法人評価委員会条例の一部を改正する条例
・第百六十六号議案 東京都職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十七号議案 公立大学法人首都大学東京定款の変更について
・第百九十八号議案 東京都人権プラザの指定管理者の指定について
・第二百二十四号議案 東京都知事等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十五号議案 東京都公営企業の管理者の給料等に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十六号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十七号議案 東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十八号議案 東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十九号議案 東京都知事等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
・第二百三十号議案  職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
・第二百三十一号議案 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○菅野委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 まず、付託議案の審査を行います。
 第百六十四号議案から第百六十六号議案まで、第百九十七号議案、第百九十八号議案及び第二百二十四号議案から第二百三十一号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○原委員 それでは、私は二件について意見を述べたいと思います。
 まず最初に、第百六十四号議案、東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例について、共産党都議団としての意見を一言申し述べます。
 青少年がだまされたりおどされたりして、自分の裸などの写真を撮って送ってしまう自画撮り被害は、青少年の今後の人生にも影を落としかねない重大な問題です。
 被害に遭わないためには、教育、啓発が極めて重要です。教育庁、福祉保健局、生活文化局などとも連携して進めていくことを求めます。
 また、送ってしまった事後の対応でも、青少年に寄り添い、いつでも相談に応じ、画像が広がらないように手だてをとり、心のケアも継続して行うことなどの対応を強く求めます。
 同時に、不当な要求をする側が青少年だった場合の教育も重要です。本条例の第一条に位置づけられている青少年の健全な育成を図るとの立場で教育的な対応がとられるよう求めます。
 以上の点について、今回改正される第十八条の四で強化された東京都の責務が十分に果たされるよう求めます。
 そして、不当な要求をする大人に対する罰則が設けられますが、条例の運用については、青少年などの監視の強化につながるような人権侵害などが起きないよう厳正に行うことを強く求め、賛成をいたします。
 続いて、第百九十八号議案、東京都人権プラザの指定管理者の指定について、日本共産党都議団は反対の立場から意見表明を行います。
 本議案は、東京都人権プラザの指定管理者として、都の監理団体である公益財団法人東京都人権啓発センターを来年四月から十年間指定するという内容です。
 東京都人権啓発センターは、この間、指定管理者として人権プラザを運営してきました。企画や展示など、工夫や努力もされていることについては理解をしています。
 しかし、現在もなお、定款には同和事業を初めとした人権問題と位置づけ、センターの事業計画案にもそのことを明記し、人権プラザ分館周辺のフィールドワークなど、同和事業を特に取り出して実施する内容も見られます。
 都は、さまざまな人権課題に中立公平に対応することを選定の条件にしているのに、矛盾しているのではないかと質問しましたが、納得のいく説明はありませんでした。
 そればかりか、これまで人権プラザ分館で指定管理者が担ってきた特定相談を廃止し、今度は東京都の事業として、同和事業の相談だけ取り出して委託事業として実施をするといいます。これは問題です。
 また、都が位置づけている十七の人権課題の一つ、アイヌの人々については、国に窓口があるので相談してくださいという趣旨の答弁でした。
 東京都が人権指針で定めている十七の人権課題については、軽重はない、優劣はないといいながら、同和事業を特別に重く扱っていることについては納得できません。
 全ての人権課題について、平等に、公平に相談を受け付け、その相談内容にふさわしい機関にしっかりつないでいくという原点に立つべきです。
 以上の意見を述べ、本議案には反対をいたします。

○菅野委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百九十八号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○菅野委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十八号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百六十四号議案から第百六十六号議案まで、第百九十七号議案及び第二百二十四号議案から第二百三十一号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○菅野委員長 異議なしと認めます。よって、第百六十四号議案から第百六十六号議案まで、第百九十七号議案及び第二百二十四号議案から第二百三十一号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○菅野委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○菅野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○菅野委員長 この際、所管六局を代表いたしまして、多羅尾総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○多羅尾総務局長 本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間に頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言等につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、簡単ではございますが、御礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○菅野委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時七分散会

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