総務委員会速記録第八号

平成二十八年六月十三日(月曜日)
第十五委員会室
午後一時三十分開議
出席委員 十五名
委員長加藤 雅之君
副委員長西沢けいた君
副委員長柴崎 幹男君
理事石川 良一君
理事鈴木 隆道君
理事清水ひで子君
おときた駿君
まつば多美子君
木村 基成君
大場やすのぶ君
近藤  充君
新井ともはる君
曽根はじめ君
小磯 善彦君
秋田 一郎君

欠席委員 なし

出席説明員
知事舛添 要一君
政策企画局局長川澄 俊文君
次長理事兼務潮田  勉君
理事浜 佳葉子君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務小池  潔君
調整部長中澤 基行君
外務部長横山 英樹君
青少年・治安対策本部本部長廣田 耕一君
総合対策部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務延與  桂君
総務局局長中西  充君
危機管理監田邉揮司良君
次長内藤  淳君
総務部長小暮  実君
労務担当部長栗岡 祥一君
総合防災部長矢岡 俊樹君
選挙管理委員会事務局局長安藤 弘志君
人事委員会事務局局長藤田 裕司君
任用公平部長津国 保夫君
監査事務局局長猪熊 純子君
財務局局長長谷川 明君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務十河 慎一君

本日の会議に付した事件
議席について
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百二十八号議案 都と特別区及び特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十九号議案 東京都人権プラザ条例の一部を改正する条例
・第百四十八号議案 公立大学法人首都大学東京中期目標について
・議員提出議案第九号 東京都知事等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
政策企画局関係
報告事項(説明・質疑)
・知事の海外出張に係る旅費、知事の公用車の運用及び知事在任中の政治資金収支報告書等について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○加藤委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、議席についてお諮りいたします。
 本委員会室における議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○加藤委員長 次に、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を提出したい旨の申し出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議した結果、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○加藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査、政策企画局関係の報告事項の聴取並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 初めに、第百二十八号議案、第百二十九号議案及び第百四十八号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 初めに、第百二十八号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○加藤委員長 起立多数と認めます。よって、第百二十八号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百二十九号議案及び第百四十八号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認めます。よって、第百二十九号議案及び第百四十八号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。

○加藤委員長 次に、議員提出議案第九号を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 お諮りいたします。
 本案は既に質疑を終了しておりますが、閉会中の継続審査にいたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認めます。よって、議員提出議案第九号は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
 会議規則第六十六条の規定により、委員長から継続審査の申し出をいたしておきますので、ご了承願います。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○加藤委員長 これより政策企画局関係に入ります。
 本日は、報告事項の聴取に関係する総務局、選挙管理委員会事務局及び人事委員会事務局の理事者並びに所管外の理事者として財務局の長谷川局長、十河経理部長にもご出席いただいております。ご了承願います。
 それでは、知事の海外出張に係る旅費、知事の公用車の運用及び知事在任中の政治資金収支報告書等について理事者に報告を求めます。

○小池総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 知事の海外出張に係る旅費、知事の公用車の運用及び知事在任中の政治資金収支報告書等につきましてご説明申し上げます。
 お手元の資料第1号、知事の海外出張に係る旅費をごらんください。
 平成二十六年二月に実施したソチ出張から平成二十八年四月に実施したニューヨーク、ワシントンDCの出張まで、計九回の出張実績でございます。
 期間や目的、参加人数、総経費については、記載のとおりとなっております。このうちニューヨーク、ワシントンDC出張の総経費に関しては、現在精算中でございますので、概算額を記載しております。
 なお、欄外に記載してございますが、総経費には、航空賃、宿泊費等の旅費のほか、現地移動用車両の借り上げ費など、現地での活動に要した費用、経費が含まれております。
 続きまして、資料第2号、知事の公用車の運用をごらんください。
 こちらは、知事公用車を含む財務局が管理運用を行う庁有車の概要及び設置根拠並びに運行体制に係るものでございます。
 最後に、資料第3号、知事在任中の政治資金収支報告書をごらんください。
 政治資金規正法第十二条に基づき、政治団体の会計責任者は、毎年十二月三十一日現在で、当該政治団体に係るその年における収入、支出その他の事項などを記載した報告書を三月末までに提出しなければならないとされております。
 お手元に配布いたしました収支報告書は、政治団体泰山会から東京都選挙管理委員会に提出されました平成二十六年分の報告書でございます。受け付け年月日は、平成二十七年二月四日でございます。
 以上で説明を終わらせていただきます。

○加藤委員長 報告は終わりました。
 次に、資料要求について申し上げます。
 本件について、お手元配布のとおり、各委員から資料要求がありました。
 朗読は省略いたします。

   〔総務委員会要求資料は本号末尾に掲載〕

○加藤委員長 お諮りいたします。
 これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 この際、議事の都合により、暫時休憩いたします。
   午後一時三十六分休憩

   午後二時三十分開議

○加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 本件の質疑につきましては、舛添知事にご出席いただいております。
 この際、傍聴人の方々に申し上げます。
 傍聴人の方々は、東京都議会委員会傍聴規則を守って静粛に傍聴を願います。傍聴人は、可否を表明したり騒ぎ立てるなど、議事の妨害となる行為をすることは禁じられております。委員会傍聴規則等に違反する場合には退場を命ずることがありますので、念のため申し上げておきます。ご協力をお願いいたします。
 次に、理事者に申し上げます。
 短時間で明快に答弁されるようお願いいたします。
 なお、発言の際には、必ず職名を告げ、挙手の上、委員長の許可を得た上で発言されますようお願いいたします。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○鈴木委員 それでは質問を行います。
 知事、これまで、代表質問、一般質問、さらには記者会見を含めると、一体どれだけの時間が費やされているかご存じでありましょうか。実に、延べ十三時間ですよ。それだけ時間を費やしているのに、都民の皆さんも、私たち誰一人として、知事の言葉に納得をしていませんよ。説明責任が果たされているとは誰も思っていません。むしろ、知事のリーダーシップ、政治家としての資質を疑う声が日増しに大きくなっているんです。都庁に来る苦情の電話も、私たち議員に来る抗議のメールも、ふえることはあっても減ることはありません。知事、みんな怒っているんですよ。そのことを十分わかっておられますか。
 今このような状況の中で、知事とともに都政に責任を持つ都議会自民党が求めているものは、二つであります。一つは、知事自身がご自分の言葉で説明責任をきっちりと果たすこと。もう一つは、説明責任を果たした上で、みずからの身の処し方、けじめをつけていただくことであります。
 議会での質疑において、弁護士の調査結果を理由として、自分の言葉で説明する責任から逃れることは許されません。きょうのこの総務委員会の場が、知事ご自身が説明できる最後の機会になるかもしれません。知事にとって貴重な場になるはずであります。
 それでは伺います。
 通り一遍の原稿読みも、形だけの謝罪も、もうたくさんであります。この委員会での質疑が都民の皆さんにとって納得のいくものになるように、真摯に、明確にお答えいただくことをお約束いただけますか。お答えを願います。

○舛添知事 しっかりと私の言葉でお答えをしたいと思います。

○鈴木委員 我々は、二元代表制において、知事との相互の抑制と均衡によって民意を反映し、都政を発展させていく義務があります。今回の議論を通じて、二元代表制における適切なチェック機関としての役割を議会は果たさねばなりません。
 現在、世論は、知事に対する厳しい声しか聞こえてこない。厳しい声が圧倒的なものであります。しかし、それ以前の問題として、我々は真実を明らかにし、なぜこのようなことが起こったのか、是正すべき点はどう是正をするのかといった点をしっかりと議論しなければならないと考えています。
 二代続けて知事がお金の問題に直面している中、都政への信頼をこれ以上失墜させることがないように、都議会がその重要な役割を果たすべき、また、そういう場がこの総務委員会であると考えています。
 知事には、この委員会の位置づけをしっかりと理解していただき、誠実に対応することを強く求めておきます。
 それでは質問に入ります。
 まずは、千葉のホテルの面談の相手に関してであります。
 具体的な話を聞きますが、まず、知事の政治資金についてであります。
 多くの疑惑の中でも、我々だけでなく、都民、いや、今、多くの国民が一番疑問だと考えているのは、やはり千葉県木更津のホテルで行われたという会議であります。
 そこでまず、問題となっているこのホテルの調査については、どのような調査を受けたのか、知事に明確な説明をいただきたいと思います。

○舛添知事 元検事の弁護士の先生方から、二日間にわたりまして約十時間のヒアリングを受けました。そして、その面談ないし会談の中身、そして相手の名前について問いただされました。

○鈴木委員 第三者の報告では、つき合いが長く、かねてより相談相手としていた出版会社社長を客室に招き、相談を行ったとされています。では、その出版会社社長とは一体何者なのか、この点に注目が集まっています。きのうの、とある報道では、その人は競馬雑誌の社長の可能性があり、その方は既に亡くなっていると報じられました。疑念は深まる一方であります。
 今こそ、ここでその疑念を明かすことが、数多くの疑惑解明の出発点であろうと考えます。
 知事は、さきの我が党の代表質問において、先方の立場もあることからお答えできない旨の答弁をしました。さらに、我が党が行った異例の再質問にも答えておりません。
 やましいことがないのであれば、誰と会ったのかを、その事実を、知事、ここで明らかにしたらいかがですか。答弁を求めます。

○舛添知事 私は、政治家として、そしてまた国会議員として、閣僚として、いろんな政治の場で仕事をしてまいりました。そして、当然、公式な会合もありますけれども、さまざまな政界関係者、財界関係者、マスコミの方々、そういう方々と非公式な会合も重ねてまいりました。そして、そういう非公式な会合につきまして、これはやはり政治の機微にかかわって外には出せない、そして政治家としての私の信義という観点から、これは外に出せない、そういうことがたくさんあります。
 私は、きょうご出席の委員の先生方も政治家の皆さん方でありますから、そこのところはご理解いただけると思いますので、そういう観点から、その方の名前を明らかにするのはご容赦願えればと思います。

○鈴木委員 知事、もういいかげんにしましょうよ。御託を並べて都民、国民が納得するわけはないじゃないですか。ましてや、知事、今のあなたほど、相手の方との信義という言葉が似つかわしくない政治家はいないんですよ。
 相手方に聞いて、迷惑がかからないということであれば、氏名を明らかにしたっていいじゃないですか。多くの都民、国民が注目をしています。あなたの誠意ある答弁を求めます。知事、お答えください。

○舛添知事 私は、みずから、今、政治家としての信義ということを申し上げました。私がその判断をいたしたわけであります。

○鈴木委員 それでは、ほかにも公用車の使用で問題になっているN響や東京ドームにおける政務の相手方についてもいえないということですか。知事、いかがでしょうか。

○舛添知事 私は、先ほど申し上げましたような理由によりまして、政治家としての信義、これから政治家として仕事をやっていく、そういう意味で、私の判断として、これは申し上げられない、そういうことでございますので、ご理解をいただければと思います。

○鈴木委員 知事、元検事の調査に対して名前を述べたが、しかし、都議会では明らかにできない。それは政治家としての信義の問題だといわれる。それならば、都議会に対する信義はどうやって果たすのですか。
 仮に、都議会に対する信義も果たしたいと、政治家としてのわずかな矜持を持つのであれば、千葉県のホテルの領収書の明細書ぐらいは出したらいかがですか。
 領収書には、明細部分と領収書の部分が一枚の紙にあるのに、なぜ領収書の部分しか出さなかったのですか。公私混同がわかってしまうから切り離したのだという声もありますが、知事、どうですか。答えてください。

○舛添知事 私自身が、その明細がついていたかどうかは記憶にございません。しかし、領収書を添付することが政治資金の報告書に義務づけられておりますから、それはそこに添付しました。しかし、そこには、ただし書きの欄がございませんでした。しかし、こういうところは、しっかりと今後是正していかないといけないと思っております。
 そして、明細書につきましては、今ご指摘がございましたので、もしホテルで再発行していただけるなら、早速、その要求をするように指示したいと思います。

○鈴木委員 確認をしますが、ホテルに確認をして再発行するという指示を出すということで今発言をしたというふうに理解してよろしいですね。

○舛添知事 この時間、この議論の休憩時間にも、できるだけ早い時間に指示を出したいと思っております。

○鈴木委員 次に、喫茶店に関しての件で質問をしたいと思います。
 平成二十三年の喫茶店に対する支払いについてであります。食事、飲み物として一万八千円の支出があります。一部の報道によれば、マスコミが喫茶店を取材したところ、店員の方は、覚えていないなどと取材に答えたとされています。
 調査弁護士の結果とそごがあるのではないかとの指摘がありますが、知事、真実はどうなのですか。お答えください。

○舛添知事 委員、これは、その日、私は早朝、たしか七時四十五分からだったと思います。朝食の勉強会、ますぞえ政治経済塾というのを定期的に開いておりました。そして、そのときに二十数名のご出席があるということで、朝ご飯を出します。そして、これは会費一万円をいただく政治資金パーティーであります。
 その中で、近くにサンドイッチのおいしいところがあるということで、三十人分、六百円で一万八千円と、そういう形で、これは事前に注文してつくっていただいて、ここに持ってきたということであります。

○鈴木委員 そうしますと、その領収書を信じてもいいものかどうか。いいですか、繰り返しますよ、知事。
 マスコミによれば、取材によれば、店員の方は覚えていないといっているんですね。この報道が真実であるならば、領収書の宛名の部分は空欄でもらったものではないかという疑念が生じるわけです。いかがですか。
 領収書の宛名の部分は空欄でもらったものではありませんか。

○舛添知事 それは領収書のコピーを見ていただければおわかりいただけると思いますが、宛名も代金も、しっかりとお店の方の字で書かれてございます。

○鈴木委員 そうすると、一体事実はどういうことなんですか。改めて、もう一度知事に伺います。事実はどういうことですか。

○舛添知事 そういう疑念が報道で出ておりましたので、調査をなさった弁護士の先生にお伺いをしてみました。そうしましたところ、今、委員がご質問の店員の方の証言と違うじゃないかと。それで、お電話をしたところ、もうこういう騒動に巻き込まれたくないと。本当に店員の皆さんとかお店の皆さんには申しわけないと思っておりますが、それで、弁護士の先生方は二回ほど電話したけど、断られたと。
 それから、あなたが本当に弁護士かどうか疑っているということもおっしゃられたので、それならば個々にかけていただければ対応しますとおっしゃったけれども、どうしても電話していただけなかった、電話がつながらなかった、接触を断られたと。
 そこで、弁護士の先生方は、私の勉強会の事務スタッフにヒアリングをして、実際に注文した人、そして、その領収書を実際にもらってきた人、そういうことを確認して、これは間違いないというふうな確認がとれたということでございますので、私は、領収書のコピーをこのお店の方に確認していただければ、全く何の疑いもないと思っております。

○鈴木委員 今、知事のいうことを信じることができるか否か。今、多くの都民、国民の答えは、恐らく否でしょう。だからこその第三者による調査だったのではないのですか。この部分を白黒はっきりつけるべきだったというふうに思います。
 調査した弁護士は、そこまで調査しなかったのでしょうか。もう一度知事に伺います。

○舛添知事 今、私がご説明申し上げましたように、調査に入ろうとしたけれども、大変な騒ぎになって、お店の方も、マスコミが殺到して、とてもじゃないけど仕事にならないということで、弁護士の二度にわたるヒアリングも、これもだめだということでお断りになったということでございました。
 そこで、私の政経塾という勉強会のスタッフにヒアリングをして、そして、その領収書の存在を確認し、その筆跡を確認し、そして事前に注文をしたということも確認したということでありまして、弁護士さんのお話によると、その領収書をお店の方に見ていただければ間違いなくわかる、そういう説明でございましたので、私は、私自身、その日、きちんと勉強会をやっておりますので、間違いは全くないと思っております。

○鈴木委員 間違いはないと知事がいっておりますから、その確認もきちっとして、知事の方で、もう一度きちっとした説明もすべきだというふうに思います。
 続きまして、都市外交に移りたいと思います。
 知事の職務に臨む姿勢についてを伺いたいと思います。
 知事は、就任間もないころ、過去二十年間の都庁の体制を、興味のある分野しか力を入れない知事のもと、極めて異常であったなどと批判をしておられました。
 しかし、興味のある分野に偏っているのは、まさに今のあなたではないですか。こういうところが、他人に厳しく自分に甘いと指摘されるゆえんだということをしっかりと自覚するべきだというふうに思います。
 そして、そうした偏りがあらわれ始めたといえるのが、我々がたびたびくぎを刺してきた都市外交であります。
 知事は、我々の忠告に一切耳をかさず、結果として、都市外交しかり、美術館視察しかり、あげくは、東京の危機管理などまるで頭にないかのような毎週末の湯河原訪問など、都政全体への目配りを欠く行動ゆえに、知事としての資質が疑われる事態にまで発展をしているのです。わかっていますか、知事。
 特に平成二十六年七月の韓国訪問については、日韓関係が難しい時期において、一知事が総理大臣に先駆けて大統領と面会することの是非など、都民からも多くの疑問が寄せられました。本来、外交は国の専権事項であります。地方自治体がなすべき都市外交の範囲には、おのずと限界があると考えられます。
 そこで知事に伺いますが、本来の役割である都政の課題が山積している中、知事がその役割を超えて、わざわざ一国の元首と面会することの意義とは一体何なのでありましょうか。伺います。

○舛添知事 私は、ご指摘のように、都市外交にしろ、さまざまな面でバランスを欠いていたということは心から反省し、改めたいと思っております。
 その中で、ソウルは東京の姉妹都市であります。そして、我々は二〇二〇年にオリンピック・パラリンピックを開く。せめて姉妹都市の間でしっかりと支えていただきたい、そういう思いで姉妹都市外交をやろうと。そして、最初は北京に参りました。そして、次は、今ご指摘の韓国に参りました。
 そのときに、もちろん、先生おっしゃるように外交は国の専管事項でございますけど、私は、参る前に首相官邸に参りまして、こういうことで参ります、場合によっては、青瓦台で朴槿恵大統領はお会いしてくださるかもしれませんと。それで、官邸の方から、それならば、今、非常に日韓関係は難しい状況にあるけれども、日本国、つまり内閣総理大臣官邸としては、何とか日韓関係を良好に保ちたいと、そういうことでありました。
 私は、現場に行って初めて--大統領がお会いしてくださるかどうか、大変お忙しいのでわかりませんとおっしゃっていたのが、わずかな時間を割いてくださいましたので、その安倍総理のメッセージをお伝えいたしました。朴大統領からは、同じように日韓関係にかける気持ちをまたお伺いして、それを帰国後、官邸の方にお伝えした次第であります。
 それから、高校生が修学旅行でフェリーでたくさん亡くなられた直後でしたので、お悔やみも申し上げました。
 そういう思いで、私はこの都市外交をいたしましたけれども、厳しい今のご批判をしっかりと胸に受けとめたいと思っております。

○鈴木委員 いや、我々も都市間の友好を深めることは否定はしていないんです。
 しかし、先ほども述べましたとおり、自治体のなすべき都市外交とは、都市間交流や企業誘致、地元産品のトップセールスなど、地域に密着した課題に関するもののはずであり、政府による外交の補完をすることまで、都民が知事に果たして求めているでしょうか。多額の税金を使ってたびたび海外出張へ出かけ、ましてや、友好交流の枠を超えて国の専権事項である外交に踏み込み、成果を上げてきたと胸を張る知事の言葉には違和感を禁じ得ません。
 あなたは、ただ外務大臣のまねごとをしたかっただけではないのですか。知事の偏向の激しさが明らかとなった今では、そんな疑念すら持たざるを得ないんです。
 外交は、一歩間違えれば国益を損なうことにつながります。まねごとのような軽い気持ちで臨むことは許されないんです。みずからの仕事の本分をわきまえ、政府の専権事項である外交に口を挟むことは厳に慎むべきと考えます。
 そして、この韓国訪問と絡み、都民からやはり疑問の声が多いのが都有地への韓国人学校建設の問題です。都市外交への姿勢として、考え方をただしておきたいと思います。
 この問題においても、地元の理解が十分に得られたとはいえない段階で早々に協議を進めることを一方的に発表した態度に、知事の偏りがあらわれていると思います。万機公論に決すべしが聞いてあきれますよ。
 このような状態で学校が完成しても、地元を初め都民は祝福するでしょうか。結果的に皆が不幸になるようなことになりはしまいか、大いに心配をするというのは私一人ではないと思います。
 そこで、知事に伺います。
 知事は、我が党の幹事長談話を踏まえ、都有地の活用策について、地元自治体や都民の声に十分に耳を傾け、地元の理解なくして事業を進めることはないと約束すべきだと考えますが、答弁を求めます。

○舛添知事 鈴木委員がご指摘のとおりでありまして、候補地でございますけども、韓国人学校の所在する、その地元の理解がなければ、これは絶対に成功しない、そういう思いでございます。ご指摘どおりでございますので、それはもうしっかりと胸に刻みまして、協議は始めましたけれども、慎重に、地元の声を聞きながら、さまざまな要因を考えながら、本当に慎重に、これは皆さん方と協議をしながら、ゆっくりと進めていきたいと思っております。
   〔「どっちなんだよ」「やるのかやらないのか」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員 私は、地元の理解なくして事業を進めることはないと約束しろと、そういうことで今いいました。そういうふうに私は今の答弁を理解します。よろしいですね。

○舛添知事 今、先生がおっしゃったように、地元の理解なくしてこの件を進めることはございません。

○鈴木委員 これまでの知事は、まず海外出張ありきで、都民生活の優先という都政運営の基本を忘れていたといわざるを得ません。我が党のたび重なる忠告も聞き入れず、高額の費用をかけてパフォーマンス優先の海外出張を続けたことで信用を失ったのです。
 知事は、就任以来二年四カ月で九回海外出張を行い、その合計額は二億五千万円にも達しています。知事は以前、経費を抑えても、成果が上がらなければ意味はなしと発言しておりますが、むしろ経費をかけても成果が上がっていないといわざるを得ません。そもそも、コスト意識が全く欠如しているのではないのでしょうか。
 我々は、先ほども申しました、都市外交を頭から否定するわけでありませんが、都民感覚から大きくかけ離れた出張経費の検証なくしては、都市外交を評価することすら不可能であります。
 そこで、知事に伺います。
 我が党の大場議員の一般質問に対する答弁で、今後、過去の全ての出張について、詳細な経費をホームページに掲載すると約束しましたが、具体的にいつまでに対応するのでしょうか。また、米国出張経費はいつ明らかになるのでしょうか。明言を願います。

○舛添知事 過去の出張経費については、ただいま全力を挙げて精査をしろということで申し上げておりまして、でき次第ご報告したいと思っております。
 それから、米国出張の経費についても同様でございまして、事務方に一刻も早くこれは出せというふうに指示をして、一生懸命、今やっているところでございます。

○鈴木委員 知事はまた、情報開示請求があった場合には、非開示項目の見直しを行い、開示項目を拡大するとも約束をいたしました。具体的にどのような見直しを行い、いつから適用するのかを伺います。

○舛添知事 これは事務方に、例えば仕様書を出せないんだろうかとか、価格前の見積もりは出せないんだろうかと、細かい、その書類のどの項目がどうだということを、私は今、書類が目の前にありませんので、つまびらかにいたしませんけれども、できるだけ細かく開示をしろ、非開示じゃない部分をできるだけなくしなさいという指示を与えておりまして、今、事務方でそういう作業をやっているところでございます。

○鈴木委員 それでは、知事は先日の所信表明で、突然前言を翻し、これまであれほどこだわっていたファーストクラスとスイートルームを今後は使用しないと発言をいたしました。遅きに失した判断であり、都民の反応も、当たり前過ぎてコメントのしようもないというものでありました。
 豪華出張の象徴ともいうべきファーストクラスとスイートルームの見直しを宣言することで批判の鎮静化を図ろうとしたのでしょうが、現在も、都庁には高額出張批判の電話が連日のように鳴り続けていると聞いています。
 そもそも、都民の生命と財産を守るべき知事という職にありながら、海外出張が多過ぎるのではないか。しかも、海外出張の成果なるものが、我々に非常にわかりづらい。例えば、さきのアメリカ出張では、講演で東京をアピールしたことを成果の一つとして誇っておられますが、果たしてそれはどのように都民生活の向上に反映されるのでしょうか。語学自慢の知事が、単なる自己満足のために、多くの職員と経費を使って、英語で講演を行っただけじゃないのですか。
 この際、六月末の予定と聞いている海外出張経費検討会の結果を大至急取りまとめ、これまでの知事の全ての出張経費の検証、検討内容と抜本的な改善策を早急に公表すべきと考えますが、知事の見解を伺います。

○舛添知事 六月末に予定しておりますけれども、これも一日も早く前倒しということで、今、委員がご指摘の点について、経費の精査、そして成果についてのまとめを早急にやりたいと思っております。

○鈴木委員 ここに来てようやく対応を行っている海外出張の見直しだが、これは全てが後手に回っているといわれてもしようがないと思います。
 就任から間をあけずに我が党の主張に耳を傾け、適切な対応を行っていたならば、我が党の代表質問の際にも申し上げましたが、今のような事態は避けられたはずであります。我々都議会自民党は、都民の代表として、しっかりとチェック機能を果たしていくことをここで申し上げさせていただきたいと思います。
 続いて、公用車の使用についてお伺いをします。
 知事の日程について幾つか伺います。
 この一連の騒動の発端は、この四月、知事の公用車での湯河原通いが発覚したことであります。年間四十九回にも及ぶ湯河原通いから、公用車の使い方や危機管理上の問題など、知事の姿勢に多くの疑問点が浮かび上がってきたことは周知のとおりであります。
 舛添知事は常々、都民の生命と財産を守ることは都知事の重要な仕事であるという旨の発言をしておりました。同じ人が、毎週のように東京を離れ、毎週末を湯河原で過ごしていたのであります。とても信じられません。
 しかも、知事は、湯河原は奥多摩よりも都庁から近い、一時間半以内に帰れるなどといい繕い、みずからの行動を正当化しようとしました。しかし、事の本質から外れた言葉が都民の心に届くはずがありません。
 そもそも、これだけ頻繁に都外に宿泊をしていて、首都東京の危機管理に問題がないわけはありません。東京が大震災に襲われた場合など、本当にどのように指揮をとるつもりだったのか、知事に改めて伺います。

○舛添知事 鈴木委員の今のお言葉、大変厳しく受けとめたいと思っております。
 その上で、私は、例えば湯河原の施設に非常無線を含めて緊急連絡できる体制を整えておりますし、いざというときに移動する手段も整えました。そして、私が不在のときには、副知事、危機管理監をこの都庁に残しておりました。
 しかしながら、今ご指摘のように、危機管理という観点から大変反省しないといけない点があると思っておりますので、今後はそういうことは一切しないということをお約束したいと思います。

○鈴木委員 やっぱり知事ね、認識が甘かったといわざるを得ませんよ。ましてや、湯河原は奥多摩より都庁から近いというような、多摩地域を軽んじるような発言まで出る始末ですよ。東京を預かる知事として、多摩地域の発展を担う者として、これは決して許されないことですよ、これは。
 知事は、一般の方とは全く立場が違うんです。知事である以上、当然に強い責任とそれに伴う制約があります。それだけ自分を律する力が強く求められるんですよ。残念ながら、知事にはこの力が決定的に欠けているといわざるを得ません。このことは、この後の議論においても、常について回る問題であります。
 もう一つ、公用車の使い方で問題になっているのは、都庁から湯河原に向かうとき、世田谷の自宅に頻繁に立ち寄っていたということであります。
 既に知事は、湯河原に行く際には公用車を使わないと表明しておりますが、これまでの使い方をきちんと総括しておく必要があると考えます。
 公用車の使用に係る基本的なルールは、移動元または移動先が公務場所であることであります。そして、公務先から自宅や事務所までの間で用務に立ち寄ることは問題ないとされています。
 しかし、知事を乗せた公用車が世田谷に着いたときから数えて、湯河原に至り、そこを出るまでに三時間も四時間もかかっているケースが多いと聞いています。こうした中で、湯河原のスーパーで買い物をしているところを見た人がいるなどとの報道があります。これは、世田谷から湯河原に着くまでの間、あるいは湯河原に着いてから、離れたところに買い物に行ったり、何軒もお店を回ったりしていたのではないかと想像いたしますが、実際のところはどうですか。知事、伺います。

○舛添知事 まず、世田谷に立ち寄る、これは一週間の資料を取りまとめし、それを積んでいくというようなことで若干時間がかかりました。そしてまた、湯河原につきましても、ご指摘のように、私は立ち寄りという感覚で、ちょっと買い物をするというようなことはありました。
 しかし、ご指摘のように、私がこの公用車を使うときに厳格なルールの適用をしなかったということは厳しく反省しておりまして、今後そういうことがないように改めたいと思っております。

○鈴木委員 改めて伺いますが、湯河原に公用車で行くときに、家族の同乗は本当に一度もなかったのでしょうか。
 また、知事は会見で、湯河原には基本的に一人で行っていた、家族が合流するときはロマンスカーに乗っていたと発言しておりますが、では、湯河原から東京に戻るときはどうだったのか。このときにも家族を公用車に乗せたことはなかったのか。知事、これはもう正直に答えてください。

○舛添知事 私の記憶が正しければ、私はほとんど一人で湯河原に行っておりました。家族が来ることは、ほとんどありませんでした。来る場合には、ロマンスカーで来ております。それは間違いありません。
 それから帰りは、例えば来た場合に、帰りは自分の車で、つまり公用車ではない形で帰るときは、それは当然問題ありませんから、家族を乗せます。
 しかし、何度か湯河原の施設から直接公務に向かわないといけないときがございました。そういうときにも、当然、これは家族を乗せたことはございません。

○鈴木委員 湯河原に限らず、家族が同乗したのは、本当に公式とされた場合であるのか、そのほかは一切なかったのか。改めて、確認の意味を込めて知事の答弁を求めます。

○舛添知事 例えば、都知事として園遊会に家族と一緒に呼ばれる、それから、東京にある外国の大使館から家族と一緒に来てくれ、それから、文化鑑賞、芸術鑑賞のようなときに家族とともに来てくれと、そういう招待を受けたときには、私は家族と、公用車を使いまして、そういう都知事としての仕事であると私が認識したところには行っております。
   〔「もう一回聞いてくれよ、もう一回」と呼び、その他発言する者あり〕

○鈴木委員 その他は一切なかったというとですね。その他は一切なかったということですね。もう一度答弁をお願いします。

○舛添知事 鈴木理事がご質問なさったのは、湯河原を含めてその他とおっしゃったというふうに私は今理解いたしましたので、そういうお答えをいたしまして、そのとおりでございます。

○鈴木委員 表面上はルールに沿っているように繕ったとしても、もし家族で便利に使っていたのだとしたらば、千葉県の木更津のホテルで会議を開いたといいつつ、家族で泊まっていたという話と全く同じ形になります。ましてや、家族を同乗させておきながら、そのことを隠し通したとすれば、これはもはや虚偽であり、木更津のホテルの一件も怪しくなってくるといわざるを得ません。
 知事の今の答弁を、今後の公用車の適正な利用のためにも、私は、しっかりと私の胸に、記憶にとどめたいということを、ここであえて申し添えさせていただきたいと思います。
 また、公用車の使用に当たって問題となっているのが政務の扱いであります。
 知事は、政務のうち、都政との関連性が高いと判断した場合は、自分の判断で公用車を使用していると説明をしています。政務活動は全てを明らかにできる性質のものではないと思いますが、知事の使い方は、それを奇貨としても、何でもあり、好き放題に使っていたというのが実態だと思えてなりません。
 先日の我が党の代表質問に対し、知事から、まず、移動元または移動先が公務場所であるという基本的なルールを徹底すること、公用車を使用する場合は、行き先や用件などを明らかにすることで都民への説明責任を果たしていくこと、さらには、途中で用務のために立ち寄る場合についても短時間にとどめるなど、より厳格に取り扱っていくという答弁がありました。これをどのように具体化していくのか、お伺いします。

○舛添知事 厳格な適用でございますけれども、政務であっても、今、鈴木理事がおっしゃったように、行く先であるとか用件であるとかいうことが公開できない、そういう場合には、私は今後公用車は使わない、そういう決意でございます。

○鈴木委員 これまでの問題点を振り返りますと、公用車の使用は、疑わしきは使わない、つまり、きちんと説明ができない政務については公用車は使わないのが一番です。国の大臣など政治家は、通常、政務に使う車と運転手は自分で用意をし、公務で使う公用車とは分けて使っていると聞いています。
 舛添知事も、政務に使う車と運転手を自分で用意をし、公用車が使えるかどうか疑わしい場合には自分の車を使うべきだったのではないのでしょうか。これこそが政治資金の正しい使い方であると思いますが、知事の見解を伺います。

○舛添知事 今、鈴木理事に明確にご指摘いただきましたように、行き先であるとか、そして、仕事の中身が明確にできない場合には、公用車は一切使わない、みずからの車でやる、そういうことをしっかりとやっていきたいと思っております。

○鈴木委員 本来であれば、こうしたことは、みずからが考え、身を引き締めるべきことであります。自由に使えるような抜け道に気づけばこそ、その抜け道を使わないことが政治家のあるべき姿だと私は思います。
 器用に抜け道ばかりくぐり抜けてきた態度こそ、都民は怒っているのであり、それはすなわち、不適切であるが違法ではないという、都民の皆様からの批判の源と同じものであるわけです。一連の問題の発端である公用車の使い方にあらわれた知事の姿勢の過ちを、強くこれは指摘しておきます。
 次に、美術館、博物館を初めとする知事の現場視察についてただしていきたいと思います。
 この問題に関しては、知事の都政に対する思いや関心の薄さがにじみ出ているように私は考えています。
 知事によると、二〇二〇年大会の文化プログラムを成功させるために、美術館、博物館への視察を集中的に行ってきたとのことであります。この目的自体には、誰も反対はしないと思います。我々としても、オリンピック・パラリンピック大会も文化プログラムも、何が何でも成功させたいと思っています。
 ところが、この後を伺っていくと、この知事の目的が実際にいかなるものであったかということを考えざるを得ないんです。
 まず、客観的な事実の確認として伺います。
 年間を通じてデータのとれる平成二十六年度、二十七年度の二カ年について、年度ごとに知事の視察回数は何回あったのか。うち美術館、博物館は何回あったか、割合も含めて、政策企画局長に答えを求めます。

○川澄政策企画局長 知事の視察回数でございますが、平成二十六年度は全体で百十八回、そのうち文化施設が二十七回、割合としては二二・八%でございます。平成二十七年度は全体で四十八回、うち文化施設が三十六回ということで、割合としては七五%でございます。

○鈴木委員 平成二十六年度から二十七年度になっての変調ぶりがよく見てとれます。二十七年度の知事の視察回数は四十八回、うち美術館、博物館への視察が三十六回、実に視察の七五%が美術館、博物館であります。これは驚くべき数字ですよ。もはや、もう異常値であります。集中的に取り組んだということより、都政の課題があたかもそれしかないような振る舞いじゃないですか。
 知事は、現場視察について、よく地をはうアリの目でつぶさに見るとかいっておられましたが、知事がつぶさに見ていたのは、都政の現場ではなく、専ら大好きな美術品だったということでありましょう。しかも無料ですよ。
 今、この割合を聞いて、自身はどう思っているか、率直な意見を知事に伺います。

○舛添知事 本当に二年目につきましては、四分の三というのは、極めてバランスの欠いた数字だと思っております。それは、今、鈴木理事がおっしゃったように、集中的にこの文化プログラムに当たりたいという気持ちがあっても、とてもこのバランスを欠いていることについては、いいわけのしようがないと思っておりますので、深く反省しまして改めたいと思っております。

○鈴木委員 バランス感覚が欠如しているとしか、もういいようがありません。私は、はっきりいって、この視察は知事の趣味であったと思っています。
 そして、それと逆に、知事がどんどん他の都政に興味を失っていったさまが如実にあらわれているように思えてならないんです。
 そもそも、知事が視察に行くとなると、相手側の美術館もその準備に追われることになります。そして、今、その美術館には多数の取材が入るなど、大変な迷惑をかけているんです。こうした事態を招くこと自体、知事は、自分の行動の意味、都知事という職の重み、責任の重みを全く理解していないのではないでしょうか。
 そうした点をよく踏まえて、知事自身、こんなに頻繁に美術館の視察に行く必要があったのか、改めて伺います。

○舛添知事 今、鈴木理事ご指摘のように、バランスを欠いていた、しかも、相手方の美術館や博物館の方々、そしてまた随行の都職員の人たち、そういう皆さんに大変ご迷惑をかけておりますので、今後はしっかりと反省して改めてまいりたいと思っております。

○鈴木委員 もう一つ申し上げたいと思います。
 知事は、六月三日の会見において、インターネットオークションのくだりで、通常は七万円かかるところを七千円で手に入れたなどと得意げにおっしゃっておられました。しかし、金額の多寡が芸術の価値ではないんじゃないですか。そこにわざわざ金銭的価値を持ち出すこと自体、知事の芸術へのこだわりは金銭的な側面、つまり財テクだと疑われても仕方がないというふうに思いますが、知事の芸術文化への接し方を見ていますと、アメリカ出張のいいわけのごとく、打ち出したブロードウエー構想なども、単なる思いつきではないかと極めて疑問であります。文化行政への過剰な口出しは控えていただきたいとさえ、私は願ってしまいます。
 都知事の仕事は、みずからの文化的素養を磨くことではなく、東京という都市全体の文化的素養、文化的魅力を向上させることのはずであります。目立つから、見えを張れるからといった理由で都知事の仕事をやられては、とてもたまったものではないですよ、国民も都民も。都民生活に寄り添って、何が困っているのか、また何に困っているのか、また何を望んでいるのか、声なき声を含めてしっかりと把握をしなければ、東京都知事の職は務まらないんじゃないですか。
 そのためには、都民を代表する我々都議会との緊密な意見交換やお互いに心を理解していくことは不可欠なはずであります。それもせずに、海外出張だ、やれ美術館だと、好き勝手やっていた結果が今のこの事態だということを、これは指摘をしておきます。
 時間の制約もありますので、公用車と視察関係の話はここまでにしておきます。
 知事は、給料カットをするための条例案を議会に上程したいという話でありますが、それが本当であれば、初めて自分の身銭を切るともいえる、在任中五〇%のカットだと一部の報道もあります。
 実際、あなたが身を切る覚悟として具体的に考えていることがあれば、役所になんか相談することなく、ご自分自身で決断をしてはどうかと思います。見解を伺います。

○舛添知事 給料カットの中身について、今、鈴木理事からご質問がございました。私は、当然のことながら、役所に相談するということではなくて、私みずからが決断したいと思っておりますので、その具体的内容につきましては、いましばらくお時間を頂戴できればと思っております。

○鈴木委員 我々はこれまで、一連の問題に対して知事に質問をしてまいりました。正直かつ誠実に質問に答え、知事としての責任をしっかり果たすように求めてまいりました。
 最後に、知事は、この貴重な機会に説明責任を十分に今果たしたと考えているか伺います。

○舛添知事 私は、鈴木理事に対しまして真摯に説明をしたと思っております。

○鈴木委員 一言申し上げたいと思いますが、これまでのやりとりにおいて、新たに幾つかの事実が明らかになったというふうに私は考えています。知事としては誠実に答えたということなのかもしれませんが、疑惑が晴れたというところまでには、まるで至っていない。大変残念であるというふうに思います。
 知事は、いまだに事の事態の深刻さや都民の気持ちがわかっていないのではないですか。いま一度、みずから置かれた立場を認識し、質問に真摯に、かつ誠実に答えることを強く求めたいと思います。
 我々は引き続き、自由民主党は責任政党として、真実の解明と不適切な点の是正を強力に行っていくつもりであるということをいい、私の質問を終わりたいと思います。

○まつば委員 舛添知事は猪瀬前知事の辞職の後に誕生した知事であり、何より都政への信頼を取り戻すことが、託された大きな責務でありました。
 知事、本委員会における集中審議が、場合によっては最後の機会になるかもしれません。誠意ある答弁を求めて質問に入らせていただきます。
 まず、美術品について質問いたします。
 知事は、政治資金で大量の美術品を購入しています。都議会公明党は、代表質問や一般質問で、政治団体を使った資産隠しであると指摘しました。
 弁護士による調査報告書では、政治資金で購入した絵画や版画等の美術品が百六点あるとされています。
 (パネルを示す)このパネルをごらんください。百六点の美術品は、パネルにあるとおり、知事が代表を務める三つの政治団体が政治資金で購入をしています。それぞれの団体が購入した美術品ですが、新党改革比例区第四支部は丸印で表現しました。合計は五十六万円です。グローバルネットワーク研究会は三角印で表現いたしましたが、合計で二百四十四万円です。泰山会は四角印、合計で十四万円です。それらを総合計すると三百十四万円となります。
 新党改革比例区第四支部とグローバルネットワーク研究会は既に解散をしていますが、知事は、その二つの団体が購入した美術品は泰山会が所有をしていると一般質問で答弁されました。どういう理由で、解散した二団体の美術品が泰山会に所有をされているのか。その証拠も含めて示していただきたいと思います。

○舛添知事 私は、政治資金で購入しました美術品を、自分で私物化するとか私有するという気は全くございません。
 そこで、グローバルネットワーク研究会も解散しました。新党改革の支部も解散しました。それらにおける資産として泰山会の方に引き継いだ、そういうことでございますし、これは、資産報告を含めて、それぞれの研究会の解散の経緯、そして泰山会の発足、それに伴ってきちんと明記されていると思っております。

○まつば委員 今、知事は資産とおっしゃいましたね。これは政治資金で資料として購入したものとおっしゃっていましたけれども、今、資産とおっしゃったということは重大なことだと思っております。
 これは泰山会が所有をしているということになっているわけですけれども、知事は、この政治資金で購入した美術品を、海外からのお客さんに見せたり、知事室に飾ったりしています。ですから、知事は、今、資産とおっしゃったとおり、美術品は価値あるものと考えていらっしゃるのだと思います。
 解散したこの二つの政治団体の美術品を泰山会が所有しているなら、二つの団体が解散をした平成二十六年から所有したことになります。泰山会の平成二十六年分の収支報告書、きょうの資料要求にも出ておりますけれども、資料として出されておりますが、それらの美術品をもらい受けた記載がありませんけれども、なぜでしょうか。

○舛添知事 まず、先ほどの言葉の表現でございますけれども、資料でありますけど、私は、個人の資産として私物化していないという意味で、そういう意味で申し上げましたので、言葉が不適切であれば資料という言葉に直したいと思います。
 そして、今おっしゃいましたことは、これ、私、今、報告書がございませんので、きちんと精査をして資料要求にお応えしたいと思っております。
   〔「まつばさん、お手元の資料として提出してあるといった方がいいよ」と呼ぶ者あり〕

○まつば委員 今、お手元に資料として提出がされていると思いますけども、いかがでしょうか。泰山会の収支報告書でございます。

○舛添知事 今、私はそれを見ておりませんので、それを見た上で、きちんと検討させていただきたいと思います。
   〔「今、見ていますよ」「手元にあるんだから」と呼び、その他発言する者あり〕

○まつば委員 きょう、政策企画局から出された資料の中にあると思います。
   〔「速記とめて、速記」と呼び、その他発言する者あり〕

○加藤委員長 速記をとめてください。
   〔速記中止〕

○加藤委員長 速記をおこします。

○舛添知事 今こうして資料をいただきましたので、まつば委員の方で、どのページのどれであるかということをご指摘願えればと思いますが。

○まつば委員 七月の三十一日に寄附がありました四十万円と四十五万円という記載があります。(その15)です。これは何の記載でしょうか。
 まずお伺いしますが、(その15)にあります四十万、四十五万、これは何でしょうか。

○舛添知事 これは、車を持っておりまして、その車をそのまま寄附するということで、それを金額化して書いたものでございます。

○まつば委員 これは自動車ということであります。自動車は減価償却するものですので、取得時の金額から見ても、まだ四十万、四十五万円の資産価値があるものとして明記をしているのだと思います。
 取得価格がわかっていて、価値が上がっている可能性もある美術品ですけれども、これは泰山会がもらい受けているということですけれども、ここの収支報告書にはどこにも記載がされていません。これはどういうことでしょうか。

○舛添知事 私が理解するところによりますれば、先ほどちょっと私の言葉が不適切でございましたけれども、資料代として計上しておりました。そして、これは厳格に申し上げまして、今ご指摘のように、値段が上がったのか下がったのかもわかりません、そういう意味では。したがって、私は、この全てを私物化しないで、私の政治団体で購入して、政治資金で購入したものでありますから、今、私の持っている政治団体が泰山会でありますので、そこにそのまま引き継がせていただいたと、そういう認識でございます。

○まつば委員 もらい受けた自動車は収支報告書に記載するのに、美術品は記載しないというのは全くの矛盾です。
 先ほどパネルで示した、こちらにございますパネルのように、もらい受けた美術品は、新党改革分は五十六万円、グローバルネットワーク研究会分は二百四十四万円という巨額なものです。無償であれ、もらい受けたものは、五万円を超えるものは寄附として個別に記載し、それ以外も合計額を記載しなければなりません。取得金額が五万円を超えている美術品も十八件あります。
 なぜ自動車は記載しているのに資産価値のある美術品は記載をしていないのでしょうか。もう一回明確に説明してください。

○舛添知事 これにつきましては、資料代として計上しております。そして、車のように、今おっしゃってくださったように、減価償却で幾らというような明確な数字が出ません。それで、場合によっては減額しているかもしれませんし、その価値はわかりません。そういう意味で、私は、資産価値と、先ほど不適切な言葉を使いましたけれども、資料代として計上しましたので、そういう意味で、資産という感覚ではなくて、そのまま引き継いだということでございます。
 それで、もし私の認識が間違っているならば、またどういう形でこれを是正するかというのを考えたいと思います。

○まつば委員 価格につきましては、美術年鑑を見ればわかります。
 そして、今、その美術品は泰山会事務所に大量に保管をされているというふうに知事は答弁されました。記載していないのは重大な問題です、収支報告書に。政治資金規正法が禁じている不記載に相当します。これは不記載です。先ほど知事はおっしゃいました、資産であると。これは政治資金規正法が禁じている不記載に相当します。これは罰則規定があります。これこそ明白な資産隠しです。私も都民も断じて許しません。
 美術品の中には三十万円を超えるものもあります。資料ではなくて、これは資産です。先ほど知事も資産だとおっしゃいました。このことは強く申し上げておきます。不記載であると認識をしております。
 知事は、五月十三日の記者会見で、美術品について、国際交流で使うものと自分のコレクションとは明確に分けてあると述べられました。また、浮世絵を外国の方へのプレゼントとして使うとも述べております。
 知事は、本会議で美術品の転売や譲渡はないと答弁をされましたが、政治資金で購入した美術品のうち何点をプレゼントとして使用されましたか。外国の方でしょうか。国内の方はいなかったでしょうか。

○舛添知事 まず、政治資金で購入しました美術品を転売するということは、一切、これはやっておりません。それはもう絶対に明言をしたいというふうに思っております。
 それから、公務で来られた方には、公務の公費で出しました、都庁が出しますお金で購入した、例えば浮世絵、こういうことをプレゼントとして渡しますけれども、私が何点お渡ししたかは覚えていませんけれども、基本的に外国の方でございます。外国の方に、どうぞという形でプレゼントしたことは何度かあると思っております。

○まつば委員 知事の答弁は大変曖昧なものであります。知事のおっしゃっていることが本当かどうか、それを確認させていただく必要があると私は思っております。
 美術品にかかわる問題について実態を明らかにするには、保管をしている美術品の全容を明らかにすべきだと思います。したがって、次に申し上げます資料を要求いたします。
 政治資金で購入をした全ての美術品の品名、金額、領収書、現在の保管場所。そのうち贈呈した品名、贈呈先の氏名、贈呈年月日がわかるもの。金額につきましては、取得金額と時価をお願いしたいと思います。
 以上を資料要求したいと思います。委員長。

○加藤委員長 ただいまの資料要求につきましては、委員会の要求資料とするため、委員会終了までにメモにて委員長までお渡しください。

○まつば委員 知事は、公明党が美術品疑惑についてただしたのに対し、信じてもらうしかないと答弁をされました。であれば、実際に美術品の現物が存在するのかも確認しなければなりません。保管場所に伺いますので、見せていただけますでしょうか。

○舛添知事 大半が今、都庁に置いてございます。そうでないものは、政治資金で買ったものは泰山会の事務所のスペースに置いてございますので、それはどうぞごらんいただきたいと思います。

○まつば委員 いつ見せていただけますでしょうか。

○舛添知事 それは、今、一覧表をお求めになりましたので、そういうものをしっかり精査して、状況が整えば、それはいつでもやりたいと思っています。

○まつば委員 状況が整えばということではなく、大変これは疑惑があることでございます。先ほど申し上げました政治資金規正法の不記載に当たるのではないかという、そういう疑問もございますし、また、さまざまな、譲渡がないのか、転売がないのか、そういったことも含めて、この目で見させていただきたい、そういうふうに思っております。
 二十日に集中審議がございますけれども、それ前までに見せていただけますか。

○舛添知事 そういう方向で準備をしたいと思います。

○まつば委員 それでは、必ず見せていただきたいと思います。
 委員長、お願いします。

○加藤委員長 ただいまのまつば委員の要求につきましては、理事会でも協議いたしますが、知事もそのように答弁されましたので、その方向で進めたいと思います。

○まつば委員 次に、組織対策費関連について質問いたします。
 知事が新党改革の代表者であった当時、新党改革本部から支払われた組織対策費について質問をします。
 新党改革の当該収支報告書を見ますと、舛添要一氏に、平成二十四年十一月二十二日に三百万円、同年十二月十八日に百万円、同年十二月二十四日に四百万円の合計八百万円が支出をされています。また、平成二十五年二月十九日に二百万円、同年五月一日には五十万円の合計二百五十万円が支出されています。合わせて一千五十万円が支出をされています。これだけの大金が一個人に支出されたにもかかわらず、一体、何に、何のために、幾ら使ったのかということが一切記載されておりません。
 そこでまず、東京都選挙管理委員会に伺いたいと思います。
 当該新党改革本部収支報告書の組織対策費の記載の仕方は、東京都選挙管理委員会のマニュアルと大分異なっていると思いますけれども、都選挙管理委員会としての認識をお伺いします。

○安藤選挙管理委員会事務局長 大変恐れ入りますが、新党改革については東京都選挙管理委員会の方に提出されておりませんので、総務省の方に収支報告書が提出されておりますので、私が答える立場にございません。
   〔発言する者あり〕

○まつば委員 もう一回、選挙管理委員会に伺います。〔「笑いながら答えるんじゃないぞ」と呼ぶ者あり〕認識をきちっと答えてください。〔「どういう席だと思っているんだ」と呼ぶ者あり〕

○安藤選挙管理委員会事務局長 笑っているということについては大変申しわけありません。
 ちょっと認識といわれても、そのものを見てございませんので、それについて答えることは、私は答えかねます。

○まつば委員 このマニュアルの記載例を見ますと、組織活動費は、項目別区分におきまして組織対策費として記載した上で、支出の目的には、支出ごとの形態別の費用項目の記載を求めています。また、会議ごとの飲み物代や弁当代、会議室使用料など、日時、場所などかなり細かく記載することになっており、各政党支部に一括して支払われる組織活動交付金も、支部の会計で、入金した後には、一万円を超える支出について、領収書を添付して一件ごとに記載することになっています。この一千万円もの大金を何にどう使ったのか、報告しないで済むはずがありません。
 そこで、公明党がさきの代表質問で、組織対策として使った支出の領収書を提出すべきだとただしましたが、知事は、調査報告書の内容と同じことを繰り返し、領収書については提出が求められていないと答弁をされました。
 しかし、政党助成法第四条には、政党交付金が国民から徴収された税金その他の貴重な財源で賄われるものであることに特に留意し、その責任を自覚し、その組織及び運営については民主的かつ公正なものとするとともに、国民の信頼にもとることのないように、政党交付金を適切に使用しなければならないと規定されています。だからこそ、法が領収書の保存を求めていなくても、都民の信頼を得るためには、領収書を提出して説明すべきだと考えております。
 さらに、第十五条第二項では、政党の会計責任者は、一件五万円以上の政党交付金による支出をしたときは、その事実を証すべき目的、金額及び年月日を記載した領収書を徴さなければならない、ただし、社会慣習その他の事情によりこれを徴しがたいときは、この限りではないと規定されております。
 調査報告書によりますと、知事は当時、他党政治家との折衝などの会合を重ねておられた。そうであれば、会食会場の領収書が必ず出ているはずです。それとも、知事、他党の政治家に対して領収書の要らないお金を渡していたということになります。そうではないですよね。
 知事は、五月十三日の定例記者会見で、私はどんな買い物をしても領収書をとるのです、ずっと持っていますと述べられています。
 知事に重ねて申し上げます。平成二十四年の八百万、そして二十五年の二百五十万円を使用した領収書を提出していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○舛添知事 私は当時、新党改革の代表、つまり幹部でありました。さまざまな他党の政治家と交渉したり、いろんな折衝をしないといけません。そういう意味で、政党の幹部であるということで、その活動費を組織対策費としていただきました。そして、その領収については、これは保存しないでよろしいということでありましたので、保存をしておりません。

○まつば委員 今の説明では全く納得ができません。
 知事は、調査報告書を作成した弁護士にどのような説明をされたのでしょうか。都民にも明らかにすべきです。また、どのような日程でどのような会合に使ったのか、当時の日程表を提出していただきたいと思いますが、どうでしょうか。

○舛添知事 政治の世界では、公式な会合だけではなくて、非公式ないろんな折衝がございます。そういう中で、さまざまな、食事をしたり会合をしたり、いろんなことをやります。私は自分で着服したことは一切ございません。

○まつば委員 到底納得できる答弁はいただけませんでした。客観的に証明できないのであれば、都民からは個人的に着服したと思われても仕方がないわけであります。
 そこで、当時の収支報告書の会計責任者であった横田賢一特別秘書と事務担当者であった福嶋輝彦特別秘書の次回の総務委員会への参考人招致を要求します。委員長。

○加藤委員長 ただいまの参考人要求につきましては、後ほど理事会で協議いたします。

○まつば委員 次に、舛添知事の借入金について質問いたします。借入金です。
 平成二十三年分の政治資金収支報告書によりますと、知事は、平成二十三年十二月七日に、グローバルネットワーク研究会より二百万円の借入金の返済を受けています。この借入金は、いつ、どのような理由で、幾らの金額をグローバルネットワーク研究会に貸し付けていたのか、お答えいただきたいと思います。

○舛添知事 ちょっと速記をとめて、時間を下さいますでしょうか。資料がございませんので。

○加藤委員長 速記をとめてください。
   〔速記中止〕

○加藤委員長 速記を始めてください。

○舛添知事 今、まつば委員、ちょっと手元に詳細な資料がございませんので、これはきちんと調べた上で、今、間違ったことをいいたくはありませんので、きちんと調べて、改めて後日お答えをしたいと思います。

○まつば委員 では、ちょっとこの図を見ていただきたいと思います。この図を見ていただきますと、新党改革の借入金は、政党交付金を使わなくても返済することが可能だと、平成二十三年分ですけども。
 ただ、こちらに書いてありますが、知事への二百万円の借入金の返済については疑問が残るわけです。借り入れに際して客観的な書類というのがあるかないかということも伺いたいところですけれども、この借入金の返済というのは年末に行われています。知事は、グローバルネットワーク研究会の余剰金が一千二百十八万一千七百三十六円あるわけですけども、ここから新党改革へ寄附金九百万円が支出されても、余剰金が三百万円ほど発生するということになりますが、ここを借入金の返済という名目でご自身にお金を入れたのではないかと、こういう疑問が発生するわけであります。
 ですので、この二百万円の借入金の返済というのが収支報告書に載っておりますので、これが、一体、いつ、どのような理由で、この金額をグローバルネットワーク研究会に貸し付けたのかということ、そしてまた、そうであるならば、お金の貸し借りを法人と個人で行う場合には、金銭消費貸借契約書というのを結ぶことになりますけれども、そういったものがあるのかどうか、そうしたことについて、私はきちんとお答えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○舛添知事 まつば委員、先ほど申し上げましたように、今、手元に資料がございませんので、正しい資料を出したいと思いますので、少しお時間を頂戴できればと思います。

○まつば委員 それでは、今申し上げました中身につきまして資料要求をさせていただきます。よろしいでしょうか。

○加藤委員長 ただいまの資料要求につきましては、委員会終了までにメモにて委員長までお渡しください。

○まつば委員 次に、湯河原への公用車使用問題について質問いたします。
 先日の都議会本会議代表質問におきまして、都議会公明党は、独自の調査に基づきまして知事の姿勢をただしました。
 私たち公明党が行った独自調査は、庁有車運転日誌と、東京に発令された大雨警報、洪水警報、暴風警報などの記録、また、震度四以上の地震が発生した日時、そして、社会に大きな衝撃を与えた事件、事故を重ね合わせた調査であります。そこで見えてきたものは、知事の危機管理の甘さと責任感の欠如であります。
 昨年五月三十日二十時二十三分、小笠原の母島で震度五強、二十三区で震度四の地震が発生いたしました。知事は、その直後に湯河原に向かっていらっしゃいます。
 さらには、七月三日朝四時十三分に都内に大雨警報が発令され、警報がいまだ解除されない中、知事は湯河原に向かっています。加えて、同日の深夜には洪水警報までも発令をされています。
 九月九日から十一日にかけて、北関東を中心に線状降水帯が発生し、十日には鬼怒川が決壊をいたしました。甚大な災害でございました。こうした中、都の職員の皆様は、さまざまな支援活動に奔走されていました。この際には、都内でも、一部地域では避難勧告が発令され、人的、家屋被害も発生をしております。しかし、舛添知事は、こんなときにも公用車で湯河原に向けて出発をしていたのであります。
 知事、災害の状況を知らなかったのでしょうか。そして、ここまでして湯河原に行く理由は何だったのか、お伺いします。

○舛添知事 今のまつば委員のご指摘、それから、代表、一般質問における公明党の皆さん方のご質問やご指摘、厳しく胸に響くものがございます。
 私は、そういうことを、警報その他の状況を存じ上げなかったことはございません。しかし、しかるべき対応をするようにということを、そして、常に連絡体制をとりながらやっておりました。私が申し上げましたように、もうこういうことはしっかりと改めたいと思いますけども、一週間の仕事の整理と翌週への準備、それから、手術をした後でございましたので、温泉リハビリということをやってございました。
 しかし、本当に厳しいご指摘をいただきまして、もう二度とこういうことをやらないようにいたします。

○まつば委員 知事は、今おっしゃいましたけれども、都民の命を守る東京都の最高指揮者です。しかも、十六万人の職員の皆様のトップではないですか。被災地に救援に職員の方が入っているにもかかわらず、自分は別荘で過ごしていること自体、知事は職責を全うされているとお考えでしょうか。

○舛添知事 今、厳しくご指摘をいただきました。本当に重く反省をしたいと思っております。

○まつば委員 全くお答えになっていないと思っております。
 四月に二度にわたって震度七の大地震が襲いました熊本地震の報告は、アメリカにいらっしゃった知事の耳にも入っていたはずです。海外出張から帰国された知事は、帰国当日も、その翌日も、都庁には来ていらっしゃらなかったということであります。日本の首都東京の知事として、余りにも責任感がないと私は断じておきたいと思います。
 知事、覚えていらっしゃいますでしょうか。三月の予算特別委員会で、私は知事に福島の訪問を要請いたしました。
 公明党は、一昨年、二〇一四年十二月の本会議代表質問、そして、昨年の、二〇一五年十二月本会議一般質問におきましても、東日本大震災の被災地である福島県、宮城県、岩手県、被災地を知事は訪問すべきだと、そのように代表質問、一般質問でも訴えをさせていただきました。
 そして、ことしの三月に、私は改めて知事にお伺いをいたしました。この二年間、知事は一回も東日本大震災の被災地の訪問をされていらっしゃいませんでした。私は、そのことを厳しく知事に問わせていただきました。そのときに知事はこうおっしゃったんです。知事に就任以来、なかなか時間がとれずに参ることができませんでしたと。もう一回申し上げます。知事に就任以来、なかなか時間がとれずに参ることができませんでしたと、そのように答弁をされました。
 しかし、その後わかりました。知事はその間、湯河原の別荘に四十九回、しかも公用車で行っていたではないですか。私は大変に驚きました。憤りました。許せないと思いました。知事は、時間がとれなかったのではなくて、最初から行く気がなかったのだと私は思いました。
 東日本大震災からの復興の姿を世界中の人々に見ていただくオリンピックであります。復興五輪と位置づけた二〇二〇年であります。舛添知事は復興五輪を語る資格はありません。復興五輪を語る資格がないということは、二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックを語る資格がないということであります。舛添知事は辞職すべきです。
 終わります。(拍手)
   〔傍聴席にて発言する者あり〕

○加藤委員長 ちょっと速記をとめていただけますか。
   〔速記中止〕

○加藤委員長 速記を始めてください。
 この際、議事の都合により、おおむね二十分間休憩いたします。
   午後四時休憩

   午後四時二十二分開議

○加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 この際、傍聴人の方々に再度申し上げます。
 傍聴人の方々は、東京都議会委員会傍聴規則を守って静粛に傍聴を願います。傍聴人は、可否を表明したり騒ぎ立てるなど、議事の妨害となる行為をすることは禁じられております。委員会傍聴規則等に違反する場合には退場を命じますので、念のため申し上げておきます。ご協力をお願いいたします。
 質疑を続行いたします。
 発言を願います。

○曽根委員 本総務委員会には、舛添知事の高額海外出張問題から公用車利用などの公私混同、また、過去から今日までの政治資金の不正使用疑惑に対して、事実の徹底解明と、そして舛添知事の責任を厳しくただすことが求められていると思います。知事は簡潔に事実のみを答えてください。
 焦点になっているのは、木更津のホテルに正月の家族旅行を二度にわたり行った費用を、事もあろうに政治資金収支報告書に会議費用と記載し、これが虚偽記載ではないかと指摘されていること。これは、道義的責任にとどまらず、知事の法的責任が直接問われている問題です。
 知事は、五月十三日の記者会見で、事務所関係者らと何時間もの会議があったかのような説明をしました。しかし、都民からは、到底信用できないという声が殺到しました。このため、知事は、私は都民から信用されていないからといって、弁護士に調査を委託したと、一切説明をしなくなりました。
 ようやく六月六日に弁護士の調査報告書が発表されましたが、会議費用であることを証明できず、これまた驚くべきことに、千葉のホテルでの二度の正月の会議というのは、ある社長との面談に変わっていました。中身も時間もまるで違っています。
 この二回の説明の中身の違いをパネルにしてみました。(パネルを示す)このように、まるっきり違います。参加者は、事務所関係者らという複数で表現されていたものが、出版会社社長ただ一人になりました。人数も、そのとき発表は差し控えるといいながら、実は中身は一人だった。内容も会議から面談に変わっており、目的も、公約の最後の詰めだとおっしゃっていたのが、出馬についての相談になりました。時間も、昼間に相当やった記憶だという説明が一時間程度に変わってしまいました。
 このように、知事の説明がもとになっている弁護士の調査報告書で、どうしてこれだけ大きく違ってしまったのか、まずその点について説明してください。

○舛添知事 委員、ちょっとそのパネルを……。済みません、恐縮でございます。基づいて説明をしたいと思います。済みません、ありがとうございます。
 まず、私は、出版社社長というのは、非常に親しい、ほぼ事務所関係者と、そのように見ておりました。しかし、それを「ら」という形で、一般的な形で大まかにいったというのは、これは今、反省をしているところでございます。
 そして、会議の内容について、これは、面談という言葉ですけれども、私は面談も会議もほとんど変わらないと思っております。
 それから、次、目的は、公約の最後の詰めもやりましたし、出馬についての相談もやりまして、そこで全てについて申し上げたことではございません。
 それで、昼間に相当やった記憶というのはそのとおりでありまして、私は、その後しっかりと思い浮かべてみると、一時間程度だったなと、そういうふうに思っているところでございます。

○曽根委員 のっけからなんですけれども、知事は、知事しか知らない事実ですので、包み隠さず答えてもらいたい。
 二〇一四年一月の面談なるものについて聞いていきます。
 出版会社社長には、誰がいつホテルに来てほしいと連絡したのですか。

○舛添知事 今のところ、どういう形で連絡したかは、つぶさに覚えておりません。

○曽根委員 連絡方法はどういう方法をとりましたか。

○舛添知事 今、どういうふうにやったかは全く記憶にございません。

○曽根委員 知事の相談者は、どういう交通手段で来られましたか。
 こういう事実も答えられないようでは、面談が行われたことさえも信じられなくなりますよ。いかがですか。

○舛添知事 それも、どういう手段で来たかというのは、私は尋ねておりません。

○曽根委員 正月の日に大変世話になった社長さんを呼んでおいて、そして、どういう方法で来られたのかもわからない。交通費などは、呼んだ側が支払うのが当然だと思いますが、そういうことも一切なかったのでしょうか。

○舛添知事 友人でありますので、交通費はこちらが払うと、そういうことはないと思います。

○曽根委員 お願いしてわざわざ正月に来てもらって交通費も払わない、そういう話は到底信じられません。
 そして、社長はどのような服装で来られましたか。

○舛添知事 これも細かく覚えていませんけれども、ラフな格好で来たと思っております。

○曽根委員 この面談というのは、一月の元旦なのか、二日なのか、何時から何時までだったのですか。

○舛添知事 一月二日だったと記憶をしております。そして、細かい何時から何時ということは正確に記憶しておりませんけれども、昼間であったと思っています。

○曽根委員 舛添知事のご家族のチェックインと翌日のチェックアウトは、それぞれ何時だったのでしょうか。

○舛添知事 これも、今、正確に覚えていませんが、元旦にチェックインしたと思っています。そして、三日の日のチェックアウトの時間の限度があると思います、何時までに出てくれと。その時間に出たと記憶しております。

○曽根委員 知事は勘違いされているようですが、私は、二〇一四年一月の都知事選出馬の問題についての面談についてお聞きしていますが、そうすると、一つ前の質問に戻りますが、面談の日にちは何日の何時ごろだったのですか。

○舛添知事 曽根委員、大変失礼いたしました。最初の年のことだと勘違いして、そのようにお答えしましたが、お許しいただきたいと思います。
 二年目でございますね。知事選出馬のときだと思います。それは元旦の午後だと思っております。

○曽根委員 改めて、チェックインとチェックアウトの時間をお聞きします。

○舛添知事 これも、二年目も正確なチェックインの時間が何時だったか覚えていませんし、チェックアウトの時間も--チェックインも、何時までは入れない、それからチェックアウトも、何時までに出てくれとあったので、それに合わせたというふうに思っております。

○曽根委員 木更津のホテルは、三時以降にチェックイン、翌朝の十時前にチェックアウトという決まりになっています。したがって、面談は、元旦の午後ということになりますと、ホテルに着いて間もなくということになります。
 どのホテルも同じですが、宿泊者以外の人を勝手に客室に招き入れることは禁止しております。来訪者が到着したとき、当然、誰かがフロントに迎えに行くとか、終わった後に見送るとかしたのだと思いますが、いかがですか。

○舛添知事 知事選出馬という極めて微妙な時期で、できるだけ目立ちたくないということで、誰も迎えに行かなかったというふうに記憶しております。

○曽根委員 部屋で面談しているときに、それにかかわる旅館への支払いは何もなかったのでしょうか。例えば、ルームサービスでコーヒーを出すとかはしなかったのですか。

○舛添知事 極めて機密を保ちたいということでございましたので、部屋にありましたポットのお湯か、お湯でお茶、それぐらいしか、ないしは水しか出していないと思います。

○曽根委員 知事は、五月十三日の記者会見でこの疑惑について説明したとき、もともと家族旅行として計画し、家族旅行として予約したものだと述べました。この説明は今も変わっていませんね。

○舛添知事 今おっしゃいましたように、正月の家族旅行として計画をいたしたものでございます。

○曽根委員 一月一日から二日まで一泊二日、木更津に宿泊しましたが、宿泊したのは舛添知事の家族四人だけですか。

○舛添知事 私と妻、子供二人の四人でございます。

○曽根委員 二〇一三年は二十三万七千七百五十五円、一四年は十三万三千三百四十五円を支払った領収書が政治資金収支報告書に添付されていますが、この金額は、全て家族四人の宿泊費ですか。それ以外の経費は含まれていないのですか。

○舛添知事 まず、先ほど自民党の鈴木理事にお答えいたしましたけれども、今、明細をとるように休み時間に指示いたしました。したがいまして、その明細を見れば、その宿泊費以外に、例えば、先ほどおっしゃった、ちょっとルームサービスをとったとか、それから食事をした分が入っているとか、そういう--たしか食事はその宿泊費と一緒だったと思いますので、私が記憶しているのは、腰を痛めていましたから、マッサージをしてもらったような費用がその中にルームチャージで入っている可能性はあると思います。が、しかし、家族四人であったことは確かであります。

○曽根委員 では、その支払った十三万余りのお金は、全て家族四人の宿泊費及びそれに付随する費用ということです。したがって、ここでいわれている、虚偽記載を疑われている会議費用というものにかかわる費用は、この中に一切含まれておりません。
 ルームサービスもとらなかった、そして、ホテルのチェックインといいますか、フロントのサービスは一切受けなかったということでありますので、では、収支報告は、十三万円余りのこの記載は、まさに虚偽記載ということになります。違うというのであれば理由を述べてください。

○舛添知事 会議のための部屋をとって、そこで会議をしたわけではありません。したがって、そういう外形的な観点からいうと、今、曽根委員がご質問のように、会議室をとっていないじゃないかということでございますが、客室に入れるのは、そういうのはよくないというか、そういうことはしちゃいけないということで、これはもう深く反省して、次からはきちんと会議室をとるようにいたしますけれども、しかし、自分の部屋に呼び入れたわけであります。
 そして、今のご質問について答えますと、やっぱり都知事選挙に出馬するかどうかというのは極めて大きな政治的な決断でありますので、短時間の会議や面談であっても、私は、これは自分の政治家としての命運を決する大きな政治決断だということで、政治活動というふうにカテゴリー分けしましたけれども、しかしながら、家族旅行というのがメーンでありましたので、これは不適切である、そういう意味で、私はこれをきちんと返金いたすと、そういう決定をいたした次第でございます。大変恥ずかしいことでございます。

○曽根委員 虚偽記載の事実というのは、訂正や返済をしたとしても、違法行為自体は消えません。しかも、都民が怒っているのは、政治資金で家族旅行をして、見つかったら返せばいいんでしょうと居直っているその姿勢が、もう見え透いているからです。しかも、この面談という話が架空の作り話だったという可能性が高い、もしこのことが明らかになったら、この虚偽記載は極めて悪質だということになります。
 それでお聞きしますが、知事は面談があったといいますけれども、知事も、弁護士も、何一つ証拠を示せない。相手も名乗り出ない。
 改めて、何か一つでも、面談とその相手について実在の根拠はありますか。

○舛添知事 先ほど鈴木理事にもお答えいたしましたけれども、私は政治家であります。政治家としての信義、そして、微妙な政治の機微にかかわる問題については、大変申しわけありませんけれども、お答えすることはご容赦願いたいということであります。

○曽根委員 証拠を何一つ示せないとするならば、面談自体の存在も怪しいといわざるを得ません。
 知事への疑惑解明の鍵を握っているホテルの領収書の問題をただしたいと思います。
 知事は、ホテルの領収書をグローバルネットワーク研究会宛てに作成させておりますが、先ほど家族旅行で予約をしたと述べました。舛添個人宛てにせず、なぜ政治団体宛てにしたのか。それを、政治団体宛てに領収書をつくらせるということは、いつ決めたのですか。

○舛添知事 先ほどご説明いたしましたように、二年目について、一年目も同様でございますけれども、極めて重要な政治的な決断をしないといけない、私は、これは政治活動であると、そういうカテゴリー分けをいたしましたので、その会談が終わった段階で、私は、その大事な政治決断をやったという意味で、そういう記載をしたわけでございます。
   〔発言する者あり〕

○曽根委員 そうすると、チェックインのときには家族旅行でチェックインをし、チェックアウトのときには、面談が終了後、チェックアウトの際に、領収書の宛名をグローバルネットワーク研究会にしてもらったということになりますが、それでよろしいですか。

○加藤委員長 少々、お待ちください。
 傍聴人に申し上げます。
 ご静粛に願います。

○舛添知事 私の記憶が正しければ、曽根委員、チェックアウトするときに、領収書を切ってもらうときにそうやったと、今、記憶しております。

○曽根委員 それは極めて不可解なことです。
 私も先日泊まってみたんです。そうすると、このホテルでは、最初に宿泊手続の際に、予約した名前と別に、領収書名の宛先を書き込むようになっているんです。
 したがって、チェックインのときに、領収書の宛先を、例えば家族旅行だから舛添要一と書けば、自動的にチェックアウトのときには舛添要一様宛ての領収書ができてくる。それを、もし最後に変更しようということになれば、これに基づく領収書を、全部打ち直しになるんですよ。その手続をされましたか。

○舛添知事 私は、先ほど申し上げましたときに、チェックインのときに、今、委員がお書きになったようなことを書いたかどうかは記憶しておりませんので、最後に領収書を切るときには、それをきっちりと書いたということでありますから、場合によっては、この友人が来るということを認識していた段階で、その日に来られたわけですから、そう書いたかもしれません。そこは記憶は定かではございません。

○曽根委員 知事は、最初のチェックインのときに、グローバルネットワーク研究会の支払いという手続をしたんじゃないですか。もし、そのときしなくてチェックアウトでやるとすれば、これは書きかえるのが結構大変なんです。設定を変えなきゃならないんです、お店の側も。
 それから、それをやらない場合には、手書きの領収書に切りかえるという方法もあることは確認しました、私も。その場合は、ただし書きの欄がついた複写式の領収書というのをホテル側は発行するということだそうです。
 したがって、どちらかの方法に切りかえたんだと思いますが、そういう手続をした記憶は全くないのですか。

○舛添知事 細かく、その領収書の切りかえ云々は記憶にありませんので、先ほど鈴木理事からご要請のありました明細書を今、要請をしておりますので、同時にそこのところを、もしホテルの方で明確にわかっていればお伺いしたいと思っております。

○曽根委員 これは、ホテル側の記録について、きちんと探してもらえばわかることなんです。私のチェックインのときの用紙も、私本人の用紙ですから、ファクスで送っていただきました。舛添知事のチェックインのときの用紙も送ってもらえるはずです。十年近くは保存してあるといっていましたので、必ず取り寄せてください。

○舛添知事 先ほどの鈴木理事のご要請にお応えするための明細書とともに、この後、指示をして、それを取り寄せて精査したいと思います。

○曽根委員 チェックインのときから、実際は支払いを政治団体にしているからこそ、チェックアウトのときに、もうプリントアウトでグローバルネットワーク研究会の名前でちゃんと発行されたんだと、これが普通のやり方ですし、それを切りかえたというのであれば、ホテル側に記録が残りますので、これは必ず厳密に調べなきゃなりません。
 もし最初から正月の家族旅行を政治資金を使って全部賄う計画だったということになると、極めて悪質です。正月の家族旅行にこっそり誰かを招いたという話は、そうすると、政治資金としてこれを、十三万円なり、一回目は二十三万円なりのお金を政治資金から出すための作り話だったという疑いが非常に強くなりますが、まさかそうじゃないですよね。

○舛添知事 先ほど申し上げましたように、私にとって、政治家としての進路を決める極めて重要な政治の活動だと思っております。

○曽根委員 だったら、ここまで事態が疑わしくなっているんですから、その人物を何らかの形で明らかにすべきじゃないですか。そうでなければ誰も信用できません。
 もし急に招くことになって支払い段階で変えるというようなことになれば、これはホテル側にも記録が残るので、これの調査も厳しく要求をしておきたいと思います。
 知事は、領収書の欄のところに、ただし書きの欄がなかったというふうに先日の代表質問でお答えになりましたが、これは、実際は上に明細がついていたんじゃないですか。

○舛添知事 どういう形で、その明細と領収書がつながっていたのか、一緒にあったのか、これは全く記憶にございません。

○曽根委員 では、私のもらった領収書のコピーを差し上げます。--知事、思い出されましたか。この領収書の上の部分には支払いの明細がついております。だから、下の欄には、ただし書きを書く欄はないんです。これ、政治資金収支報告書に登録すべき、記載すべき領収書として全体として一体のものです。これを上だけ切り離すと、ただし書きのない領収書ということになり、法律で定められた領収書の三つの要件の一つが欠けるということで、領収書等にはみなされないということになるのは、知事ご存じですよね。

○舛添知事 今、曽根委員がお泊まりになったこの明細と領収、真ん中に切り取る線も入っております。経理上、領収書を添付しろということであったので、経理責任者がそこを切ってつけたんだと思っておりますが、ですから、そこにはただし書きがございません。しかし、今ご指摘のように、これは今後きちんとやらないといけないので、これからは間違いのないようにしっかりとやりたいと思っております。

○曽根委員 政治資金規正法第十一条は、一件五万円以上の全ての支出について、当該支出の目的、金額及び年月日を記載した領収書その他を徴しなければならないとされています。複数の解説書でも、領収書等は当該支出の目的、金額、年月日の三事項が含まれていなければならず、一つでも欠ければ政治資金規正法の領収書等には該当しませんという、ハンドブックや解説書にはこのことが大体書かれています。
 知事はこのことを知っているはずだし、会計責任者の方が知らないはずもないし、ましてや、その方がもし万が一知らないとしても、知事はそのことに対してちゃんとチェックをされるはずですが、いかがですか。

○舛添知事 これはもう、しっかりと是正をしないといけないという形で指摘された項目であります。そういう意味で、そのような不備があったことは心から反省して、今後二度とないようにやりたいと思っております。

○曽根委員 そういういい逃れでは、もう通用しない段階に来ているんですよ。政治資金規正法の基本中の基本ですよ、これは。
 しかも、あなたの事務所でも、毎年のように政治資金規正法の解説本を購入しているじゃないですか。多分、五冊ぐらい買っていますよ、この間。それ全部、弁護士さんの調査報告書に出ています。毎年のように、一番高いやつですよ、恐らく。一万円以上する分厚い解説書を買っていますよ。それでいて全く知らなかったでは、余りに情けないと思います。
 しかも、あなたがやったことは、たまたま支出目的の書かれていない領収書を提出してしまったというのではなくて、明細がついた部分をわざわざ切り離して隠したんですよ。法律に反するような切り離しをなぜやったのかということが問われます。いかがですか。

○舛添知事 私は、その明細の中身を隠すつもりは全くありません。その意味で、今、明細を取り寄せて再発行していただいているところでございます。

○曽根委員 とんでもないごまかしです。知事は、お金の管理は、事務所や、それから会計責任者任せにしていないはずなんですよ。
 例えば、二〇一四年の十月、あなたが知事になってからですけれども、安倍政権の小渕優子大臣の辞任について記者会見で聞かれて、こう答えています。まず率直な感想をいえば、いろいろな報告書、政治資金の報告書を出すときは、基本的なことはしっかりとみんなでチェックするはずなので、ちょっとそのチェックの仕方がずさんだったのかなという感じがしておりますと、こう答えているじゃないですか。これは、でたらめなんですか。

○舛添知事 これは、私自身がそういう反省をしないといけないというふうに思っております。今後は、会計責任者、第三者で専門的な知識を持った人を、しっかりとそこに入れたいというふうに思っております。これは極めて恥ずかしいことだと思って反省をしております。

○曽根委員 あなたの性格からして、こういうところをチェックしないはずはないんですよ。
 しかも、何のために領収書から明細を外したのか。それは、収支報告に家族旅行を会議費用と記載できるようにするためじゃないですか。明細書がついていたら、会議費用ではなく宿泊費そのものだとわかってしまう、だから明細書を切り離したんじゃありませんか。
 さすがに、正月の一日、二日に宿泊費に政治資金を充てるのはぐあいが悪い、会議費用なら正月でも何とか通用するんじゃないか、そのために、わざわざ明細部分を切り離したのじゃありませんか。いかがですか。

○舛添知事 私には、そういう意図はございません。確かに、これはもともとは家族旅行として予定をしていた中で、政治の決断をする会議を友人とやったということでありますので、私は、これは非常に重要な政治の会議だとみなしたわけでありまして、家族旅行を隠すということではございません。
 そして、やはり家族旅行の中でこういう会議をやって、それを政治活動というのはどう見ても不適切だということで、しっかりと返金をしてまいりたいと思っております。

○曽根委員 これは、事実上、知事の弁護のために調査報告書が出された、その核心部分といわれている木更津のホテルの問題で質問してきましたけれども、具体的事実は全く語られていないと。ましてや、実態、真実というのが語られたと誰も信用できません。このことだけでも調査報告書の信頼性は崩壊していると思いますし、真相究明のためには、私は百条委員会を設置する以外にないことを強く指摘したいと思います。
 これが、政治資金規正法に反する支出目的を意図的に隠した領収書というのは、知事になってからも行われています。先日の代表質問でも指摘しましたが、二〇一四年には、世界堂で五回、合計三十九万円の買い物をしていますが、五枚の領収書には全て、ただし書き、支出目的の記載はありません。世界堂で聞きましたが、ただし書き欄に未記載の場合というのは、お客様の要望によるということでした。ただし書きの欄がありながら、支出目的を書いてもらわないことは極めて悪質です。
 我が党は、これら政治資金の不正使用、虚偽記載問題で、百条委員会は避けて通れないと考えております。
 残り時間がわずかになりましたので、もう一点質問をしておきたいと思います。
 知事の公用車について伺います。
 先週の週刊誌で、昨年末と一昨年末に、舛添知事は、奥さん同伴で公用車に乗ってNHKホールの第九のコンサートを聞きに行った。また、昨年、三回にわたり、やはり家族同伴で公用車を使って東京ドームの巨人戦の観戦に行ったことが報道されました。これらは、いずれも事実でしょうか。

○舛添知事 まず、NHKホールの第九、二回は事実でございます。それから、巨人戦観戦三回となっていますけれども、二回だと思います。

○曽根委員 巨人戦の一回分を除けば、いずれも事実ということですね。
 我が党は一般質問で、知事就任以来、公用車に家族を一度も乗せたことはないか否かとただしました。そのとき知事は、園遊会、在京大使主催の懇談会、音楽鑑賞などの文化行事や夕食会などに家族を伴って出席する際に家族を公用車に同乗させたことはある、いずれも、都知事として招待を受け、同時に家族も招待されたと認識したものだと答えました。
 この答弁を聞いて、よもや昨年一年間に、今の知事の答弁でいえば、二度もプロ野球観戦に家族同伴で公用車を使っているなどと思い及ぶはずがないというのは、私だけではないと思います。
 なぜプロ野球観戦を隠したのですか。これは虚偽答弁ではありませんか、一般質問に対する。

○舛添知事 いや、私は隠したわけではなくて、ずっと湯河原での公用車の話がありました。で、それはない、つまり家族はないということをいった上で、ただ、例示的にですよ、園遊会であるとか、在京大使館の大使に夫婦とか家族とかで都知事として来てくれと呼ばれたりとか、それで、例示として音楽鑑賞とか芸術鑑賞ということを申し上げたわけでありまして、その野球観戦も都知事としてというふうにお招きされた、家族と一緒にということを認識しておりますので、あれは例示を挙げたので、全てを網羅したわけでありませんけれども、そういう意味で申し上げました。

○曽根委員 そういういい逃れはもう通用しないんですよ。やましいところがあるから、例示からも外したんじゃないですか。
 大体、知事の日程予定表を見ますと、NHKコンサートもプロ野球も、公務ではなく政務となっています。公務ではないことは明白ですよ。
 それで、政務の場合、知事が依頼した弁護士による調査報告書でも、都政との関連性が高いと判断される場合は公用車の使用が許されているようだと記載されていました。
 知事は、NHKコンサートでもプロ野球でも、主催者ではない団体から招待された、団体名はいえないと先日答えています。これらの招待は、都政とどういう関連性があったのですか。

○舛添知事 まず、先ほど来申し上げておりますように、非公式な会議をやるような場合に、政治家の信義として、相手方のことは、私の判断で申し上げないということを申し上げております。
 そして、そういう中で、お招きいただいた方々と、どういう音楽政策を今から東京都はやっていくのか、それから、例えば、野球が追加種目として加わる可能性がある、そういうことについて二〇二〇年に向けての準備、そういうことで同時に懇談をし、これは都としての文化政策、スポーツ政策に大きく寄与していると思っております。

○曽根委員 もう都合の悪いことになると、全部相手側のプライバシーか、文化の中に入るんだと、そういうことを持ち出して、何も実態は答えない、信義の問題だといって。これでは全く信用できません。
 公務でも政務でもない、ただ自分と家族の趣味や楽しみのための音楽鑑賞やプロ野球観戦に、家族連れで公用車を使ったんじゃありませんか。それが実態じゃないですか。

○舛添知事 都知事として家族同伴で来てくれという招待を受けた、そういう認識のもとに行いました。

○曽根委員 政務だといっては、行き先も目的も都民に説明できないような公用車の乱用を繰り返しています。舛添知事の公用車の私的使用は本当に目に余ります。
 実態としては、そこで知事が自分の趣味や楽しみや家族のために乗っているかどうか確認できないんですから、公用車だって。公務のところはわかりますよ、東京都で管理があるから。これでは全く闇の中なんですよ。そういうことは、もう一切やめなきゃならない問題だと思います。
 しかし、百条委員会を設置して、こういう問題も徹底的に解明しなければならないということは、私も申し上げておきたいと思います。
 時間の関係で最後にですけれども、知事に対して今どういう声が起きているか。知事に辞職を求める都民の怒り、これが今、九割を大きく超えるまでになっています。どの調査を見ても、最初は七割ぐらいだったのが八割になり、もう九割を超えていますよ。都庁への都民の意見、どれぐらいになっているかわかりますか。猪瀬さんの十倍以上ですよ。三万一千件を超えちゃったんですよ、もう。これは、ほとんどが知事さんにやめてほしいという声なんです。
 例えば、私たちの都議団のメンバーがいろいろ地元で聞かされる話の一つに、介護施設の職員の方は、人手不足でお風呂の回数を利用者さんに減らさざるを得ないというときに、知事は公用車で毎週温泉通いをしていたのかという怒りの声とか、それから、知事は逃げ回って恥ずかしい限りです、東京オリンピックの顔にでもなったら本当に恥ずかしい、やめさせてほしいし、都民税を払いたくない、給料を減額するといっていますが、ただ働きをするといってもお断りしますという意見を、この初老の女性の方は寄せてきています。また別の方は、私は、彼の不誠実な回答に対し、子供たちが政治家というのはこういういいかげんなものなんだと思ってしまったらどうするのか、子供たちに対する責任はどうするのかということを私たちに向けても問うています。
 こういう点を見ても、やはり都民の怒りは、もう圧倒的に知事は直ちに辞職すべきだと、この声が共通しています。この声に応えることが今の舛添知事の使命なんじゃないですか。なぜ、この声に応えて、みずから政治責任をとって辞職するといえないんですか。

○舛添知事 厳しいそういうご批判の声は、しっかりと胸に刻みたいと思っております。

○曽根委員 胸に刻んでどうするかということが今問われているんですよ、あなたに。
 知事の政治的な姿勢をこのようにただしてきましたが、もはや都民の怒りは、舛添知事の続投は絶対許さないというところまで沸騰しております。
 私は、都民の圧倒的世論に応えるためにも、知事は直ちに辞職することを求め、また同時に、真相解明のために都議会は百条委員会の設置を重ねて呼びかけて、質問を終わりたいと思います。(拍手)

○西沢委員 まず初めに、この総務委員会は、知事の疑惑のために多くの皆様が集まっているということを申し上げておきたいと思います。
 そして、この一連の疑惑に対して、知事は、知事が依頼をした弁護士に調査を依頼して、その調査報告書をつくりました。そして、これをもとにして、知事がいうには説明責任を果たしていきたいというようなことをおっしゃっているわけであります。
 最初に、この調査報告書ですが、知事は目を通されていますか。発表する前に、きちんと目を通されたものなのでしょうか。

○舛添知事 六月六日の記者会見がございました。その報告書の日付を見ていただければわかりますように、その前の日の六月五日に完成をしております。その日にいただいて、しっかりと全部読んでおります。

○西沢委員 しっかりと目を通されたということです。
 この調査報告書をつくるに当たって、知事は厳しいヒアリングを受けたといいました。このヒアリングには誠意を持って対応して、そして資料も提出したといいました。知事は、このヒアリングにはきちんと対応したということでよろしいのでしょうか。

○舛添知事 二日間にわたりまして、十時間、極めて厳しいヒアリングを受け、私は率直に答え、そしてまた資料も提出いたしました。

○西沢委員 そうしますと、この調査報告書は、まさに精査に精査を尽くされた、そうした信頼に値する報告書だということでよろしいですか。

○舛添知事 極めて短時間の間に、二人の弁護士の方、これはあと二人の弁護士の応援を得ていると書いてございますけれども、その四人が一生懸命やっていただいて、そして厳しくヒアリングもしていただいたので、私は、信頼性は十分にあると思っております。

○西沢委員 この調査報告書が、いかに知事が信頼をしているか、いかに精査が尽くされたかということをしつこく確認しました。
 そうすると、この調査報告書には誤りがあっては絶対だめだということですよね。短時間でつくったとはいえ、議会に報告をして、それで知事は責任を果たそうとしているわけですから。
 もう一度、しつこく聞くけれども、これには誤りは絶対にあってはいけないことだということでよろしいでしょうか。

○舛添知事 私はそういう認識を持っております。

○西沢委員 ここでパネルをちょっと出します。この調査報告書にありますが、これの四二ページをごらんいただきたいというように思います。(パネルを示す)この四二ページの部分がこちらです。
 ちょっと文字が小さくて見えづらいんですけれども、調査報告書の四二ページにあるのは、舛添氏の似顔絵入りの菓子、東京世界一まんじゅうの購入問題、このことについて書かれているのがこのページであります。この調査検討結果の中に、支出元の政治団体、グローバルネットワーク研究会で六ケース買っていますよと、1、2、3、4、5と書いています。
 次のページに行きます。四三ページには、6、7、8、9と、泰山会でおまんじゅうを買っている、政治団体で支出しているというところがありますが、この10に、平成二十七年二月十七日、グローバルネットワーク研究会、十八万五千六十八円で十七ケース買っているとあります。わかりますか。
 さらに、このア、番号10の十七ケースは、舛添氏の政治資金パーティー、これはグローバルネットワーク研究会の出席者に記念として配ったものであると書いてありますが、これは間違いないですか。

○舛添知事 政治資金パーティーのときに、出席者の皆さんに会費をいただきますので、いわゆる引き出物的にお配りします。そういうふうに使ったと思っています。

○西沢委員 この政治資金パーティーは、では、グローバルネットワーク研究会で開催したということでよろしいですか。

○舛添知事 西沢委員、私も今、これを見ておりますが、グローバルネットワーク研究会が私が国会議員のときにございまして、都知事に就任してから、それを泰山会というふうに引き移しをいたしました。
 今、こう見てみますと、二十七年二月十七日、日にちが後になっているのにグローバルネットワーク研究会になっています。このことについては、ちょっと今、詳細な資料を持ち合わせませんので、調べましてご報告したいと思います。

○西沢委員 私が最初にしつこく確認したのはそこなんですよ。精査に精査を尽くして、知事が実際にきちんと目を通して、そして信用に値して議会に提出したといったじゃないですか。それが、なぜ今、知事がそういったのか。
 もう一個の……。今、話にあったグローバルネットワーク研究会の収支報告書です。ここにあります。
 これ、知事が恐らく今--見えますよね、平成二十六年七月三十一日に解散と書いてあるんですよ。つまり、平成二十七年二月十七日に、このグローバルネットワーク研究会は既に解散しているんですよ、ないんですよ。それでパーティーをやって、まんじゅうを買って支出していると。これは明らかにおかしいじゃないですか。もう一度ご答弁ください。

○舛添知事 その点について、私は会計責任者に問いました。そのときにきちんと説明を受けたのですけれども、申しわけありません、今その説明を正確に申し上げられないので、時間をいただければ正確な説明が、なぜそうだったかということは説明できると思います。同じことを、弁護士の先生にも会計責任者がいっていると思いますので、これはすぐ調べてわかる話だと思います。
 申しわけございませんけれども、今ちょっと、私はその説明を正確に覚えていないということであります。

○西沢委員 そんなことをいったら何でも、不都合なものが見つかれば、それは後で答えます、それは後で対応しますということで、どんどんどんどん引き延ばしができるわけじゃないですか。そんなのはもう許されないですよ。
 これは、知事、資料、時間かかってもいいですよ、ちょっと見てみてください。どういうことなのか。これは単純なミスなのか。

○舛添知事 ちょっと速記をとめていただけますか。

○加藤委員長 速記をとめてください。
   〔速記中止〕

○加藤委員長 速記を始めてください。

○舛添知事 今、その状況をすぐ説明できる者にこれを照会しまして、すぐそのお答えをお持ちいたします。

○西沢委員 すぐというのはいつですか。

○舛添知事 委員長、それじゃ、すぐ今やりますので、暫時休憩をいただければありがたいと思います。

○加藤委員長 速記をとめてください。
   〔速記中止〕

○加藤委員長 速記を始めてください。

○舛添知事 大変お時間をとらせまして、委員長、それから副委員長、大変失礼いたしました。
 今、確認しましたところ、これは報告書を弁護士さんがお書きするときに、泰山会と書くべきところを記入ミスであったということであります。申しわけございません。

○西沢委員 記入ミスということで許される問題だと思っているのでしょうか。
 冒頭申し上げましたように、ここに今、知事が疑惑を晴らすためにこの総務委員会が開かれています。最後になるかもしれない、ラストチャンスかもしれないなんていわれている中で、記入ミスでしたと。しかも、知事は冒頭に、信用して精査を尽くされた資料といってみせたじゃないですか。これはだめですよ。そんなことを許したら、不都合な真実が隠されているというふうに思ってしまいますよ。
 さらに、このまんじゅうのところ、ちょっと四二ページのパネルを戻って見ていただきますけれども、この1に、平成二十六年三月十日、グローバルネットワーク研究会で、これもおまんじゅうを買っています。2も平成二十六年三月十七日、3、三月二十八日に買っています。
 この日付、政治資金収支報告書にある領収書と違うんじゃないですか。ちょっと確認してみていただいてもいいですか。ありますよ、資料も。

○舛添知事 西沢副委員長、もう少し詳しく、そのそごを来しているというのをおっしゃっていただければ、すぐ精査をさせます。

○西沢委員 もうこれ以上は時間がかかりますから、三月十日というのが三月十二日に報告書はなっています。三月十七日に一ケース買っているというのも、三月十九日が領収書の日付です。そして、三月二十八日に二ケース買っていますが、これは四月二日が領収書で、政治資金収支報告書と微妙にずれているんですよ。これも記入ミスだといわれてしまえばしようがない、こういうふうに済むのでしょうか。
 私は何がいいたいのかというと、この知事が精査に精査を尽くした調査報告書、誤りがあるじゃないか、本当に信用できるかということをいいたいんです。それによって説明責任を果たしたというのは筋違いなんじゃないでしょうか。

○舛添知事 それは、副委員長、実際に売って、そして、領収書を発行した日にちと実際売った日にちの二、三日のずれだというふうに私は思っていますが、これもお時間をいただければ後に……。今、時間をとりますから。
 私の認識はそうでございます。それはきちんとした資料を提出させていただきたいと思います。

○西沢委員 この部分については、そうしましたら、ほかにもいろいろあるかもしれません。日付のところもあるかもしれません。そして、そこが重要なポイントになるケースだってあるんですよ。こういったことで都民の信頼を回復できる、そのための調査報告書というのは、甚だ私はおかしいといわざるを得ないということを申し上げておきたいと思います。
 そして、この知事の調査報告書のほかに、政治資金収支報告書がございますが、知事は--先にちょっとパネルと資料……。先に資料をお配りしたいと思います。(資料配布)今、資料をお配りしておりますけれども、私どもは、知事の政治団体の政治資金収支報告書を確認してまいりました。今ちょっと配っております。私もちょっと資料……。
 その中で、この資料でございますけれども、まず車両関係費の時系列一覧というものがあります。この政治資金収支報告書は大変複雑です。大変複雑にできています。さらに知事の場合は、この政治団体が、支部ですけれども新党改革、グローバルネットワーク研究会、そして泰山会と、こういうふうに分かれています。さらに複雑になっているということがいえます。収支報告書は、その日付だとか支出というものがばらばらに書かれていますから、これも大変わかりづらいというところがあります。
 車両関係に着目をして時系列に並べてみると、こういうことが見えます。車、エスティマとティアナ、二台お持ちだということですけれども、このエスティマとティアナの所有関係と車検代、これは細かくいうと整備代とかも入っていますが、それから駐車場代、知事、見ていただけますか。これ、本来、この関係は、色が縦に同じにならないとだめなんですよ。わかりますか。所有関係と車検、駐車場、払っているのがばらばらなんです、これ。何でこれ、ばらばらになっているのか、まずご答弁いただけますか。

○舛添知事 これも後ほどちょっと精査しますけれども、今、申し上げられますことは、これは、平成二十六年は私が知事に当選した年であります。それで、グローバルネットワーク研究会を泰山会に移行するという作業を進めておりまして、ちょっと今、正確な日にちをチェックしますけれども、そういう移行過程において、こういうことが行われたというふうに認識しております。

○西沢委員 今、知事は今すぐわからないといいましたが、この自動車の購入についても、精査に精査を重ねた調査報告書に書いてあるじゃないですか。知事も厳しいヒアリングを受けたわけですよね。そして、知事も目を通して、こうして議会にも出しているわけじゃないですか。それを今わからないというのは、ちょっとおかしいんじゃないでしょうか。
 これ、説明を続けますと、どういうことか非常にわかりづらいですけれども、基本的に、車の所有と支払っている車検代、駐車場代がなぜずれているのかということなんですね。これ、なぜずれているのか。
 先ほど、まつば委員の方から美術品の話がありました。これは逆に、美術品は所有関係をきちんとしていないんです、先ほど指摘がありました。しかし、自動車に関してはちゃんとやっているんですね、こういう形で。ちゃんと手続はとっているけれども、この関係がでたらめになっている。わざわざこういうことをやっているんです。
 もう一個のパネルいいですか。これをやったのはいつかということです。もう一つの資料を見ていただきますが、これ、知事就任後につじつま合わせと書いていますが、これは、平成二十七年三月四日付で、この車の所有関係は訂正しているんです。これ、知事就任後ですよ。ほんの一年ちょっと前の話なんですよ。後からこれを、この車の所有関係を変えていると。これ、何ででしょうか。

○舛添知事 これは、先ほどのまつば委員とのやりとりでもありますように、新しい政治団体に、減価償却を入れて、そして譲渡して寄附という形でやったと、そういうことであります。

○西沢委員 それは知っているんですよ。それはやったということがわかっている。なぜやったのかということを聞いているんです。意図があるんじゃないですか。なぜこういう車の関係にしたのか。
 この所有関係とか車検代、分かれていますよね。例えば、平成二十六年五月、エスティマはグローバルネットワーク研究会が所有しているんだけれども、駐車場は泰山会が払っている。ティアナの二月一日から四月三十日は、グローバルネットワーク研究会が持っているけれども、車検代は泰山会が払っている。だけれども、駐車場代はグローバルネットワーク研究会が払っていると。こうちぐはぐになっているわけです。
 だから、これはなぜなのかと聞いているんです。

○舛添知事 副委員長、一つは、駐車場の支払いが前の月までにとか、そういうこともあると思いますが、いずれにしても、これは細かく資料を精査して、もし不適切であれば、総務省ないし選管と、問い合わせして適切に是正をしたいと思います。

○西沢委員 ちなみに、これ、私は単純なミスだけを指摘しているつもりではないんです。後ほどいいますが、ここには意図があるんじゃないかと私は思っているんです。
 なぜこういうふうな所有関係にせざるを得なかったのかということで知事がお答えにならないので、私の方から申し上げますと、自動車というのはメンテナンス費用がかかりますよね。継続してかかります。美術品との違いはそうなんですよ。メンテナンス費用を政治団体で支出するために所有関係を明らかにする必要があったんじゃないかと私は思うんです。
 つまり、政治団体で車検代だとかを落とすために、わざわざ車の関係を整理する必要があった、だから、ちぐはぐになったんじゃないかということをいいたいんです。だから、後から逆に修正をしたということをいいたいんです。
 わかりづらいですけれども、グローバルネットワーク研究会や新党改革は、さきに解散しています。でも、知事就任後、平成二十七年三月に入ってから、解散した団体の車の関係を変えているんですよ。おかしいですよね。
 だから、なぜそうする必要があったのか。私は、それは、車の費用を政治団体で支出するためだと見られちゃうんじゃないかと。ほかに理由があったら教えてください。

○舛添知事 この二つの車は、私の政治活動のために使っている車であります。ですから、新党改革に最初エスティマがあり、このティアナというのはグローバルネットワーク研究会にございました。そして、その後は、現在は私が持っている政治団体は泰山会のみでありますから、きちんと時価で、そのときの減価償却を入れた金額で寄附する形で政治資金の報告書になったと。
 ただ、今おっしゃいました、全部、縦に同じ色じゃないといけないではないかというのは、そのとおりだと思います。それで、なぜそういうことになっているのか、これは、ちょっと時間をいただきまして精査して、必要な是正があれば、きちんと総務省に問い合わせてやりたいと思います。

○西沢委員 きょうの集中審議は大変重要だと何度も申し上げておりますが、その中で、きょうも何度も、ちょっとわからないから後にしてほしい、先延ばし先延ばしの答弁ばっかりじゃないですか。それだと、やっぱり都民の理解は得られないですよ。この場は、知事がきちんと説明する責任があるんです。複雑かもしれないけれども、でも、知事は、ご自身で、これだけの疑惑が集まっている中で調査報告書までつくって、ご自身も何度も見ているわけですよね。だから、これは、知事自身が本来はすぐ語らなければいけないんですよ。
 さらに、じゃ、私から申し上げますと、なぜこうした関係にならざるを得なかったのかは、平成二十六年四月にティアナの車検費用を支出している、ここに始まるんだと思います。これ、泰山会の領収書にありますけれども、二〇一四年四月二十四日に、車検諸費用として泰山会様で書いているんですよ。わかりますか。車の所有関係が泰山会になったのは八月です。泰山会がこの車を所有したのは八月なんです。
 つまり、四月に車検費用を支出しているのは、泰山会は実在しない車の車検代を支払っているということになるんです。どうでしょうか。

○舛添知事 まず、グローバルネットワーク研究会が泰山会に二台の車を寄附すると。それはもう、ちゃんと金額四十万円というような形であります。その寄附をした日にちが七月の三十一日であります。
 したがって、この今の、済みません、一枚目の表をお見せくださいますか。こちら側の……。
 それで、まず、エスティマもティアナも所有関係というところがございます。個々に、この七月三十一日まではグローバルネットワーク研究会で、八月一日から泰山会になる、この所有関係は、正確に政治資金の報告書にも書いてあって、これは全く問題ないと思います。
 それで、次に駐車場代ですけれども、グローバルネットワーク研究会が解散をして、五月から泰山会になっています。そこで、駐車場代は泰山会で払う。もう泰山会しかありませんから。
 それで、車の譲渡の手続が七月三十一日までかかりましたので、そういう意味で七月三十一日です。
 今の私の説明でここは明確だと思いますが、それで、一つだけ車検代の、ティアナの二月一日-四月三十日のそこに泰山会というのがあるのを、これをちょっと精査したいと思っています。あとは今いった理由だと思います。

○西沢委員 今の中で、そうなんです、この二月一日から四月、四月二十四日の泰山会は、これは領収書で泰山会様であるから、ずらしようがないんです。どうやってもずらせないんです。だからこれは確定なんです。だから矛盾が出てきてしまうんですね。
 今、知事がおっしゃいましたのは、エスティマは平成二十六年一月三十一日に解散と同時に移動している、そして、ティアナは七月三十一日に解散と同時に所有関係を変えている、移転しているということですが、そのときにやったと今おっしゃいましたけれども、そのときじゃないんです。何度もいいますけれども、去年の三月にそれをやっているんですよ。つい最近ですよ。知事就任後になってから、新党改革だとか、知事が就任する前の団体、グローバルネットワーク研究会、この団体の解散後にいじっているんです。しかも、解散するときには監査していますよね。監査した後に訂正しているわけですよ。
 これ、不都合な真実ではないのですか。これ、調査報告書にも、そのことは何にも書いていないんですよ。

○舛添知事 全ての細かい、私の政治団体の設立年月日が頭の中に入っていなかったので失礼しました。
 泰山会は、平成二十六年の三月二十五日に発足をしております。したがいまして、済みません、先ほどのパネルをもう一度、水色とピンクと黄色で書いたやつですけれども……。したがいまして、車検代がそこに、二番目の欄の真ん中に泰山会とあるのは、これはもう泰山会が存在しているからだということであります。
 そして、この後でこの訂正があるというのは、これは、どういうふうな理由で訂正をしたのか、お時間をいただければ、会計責任者にきちんと精査をさせてご報告したいと思います。

○西沢委員 もう先延ばしは許されないですよ、何度もいっていますけれども。
 今回、自動車の件については、いろいろと報道もされたじゃないですか。だからこそ、この調査報告書にも書いてあるじゃないですか。そこはきちんとしないとだめですよ。それで説明責任を果たそうとするなんて無理ですよ。
 この二十六年四月には、ティアナの車検費用を支出しています。これは領収書が出ているからずらしようがないんですけれども、後から七月三十一日に--その車検費用を泰山会が払っていますけれども、泰山会は、そのときはその車を所有していないわけですよね。実在しない車の費用を支出しているわけですよ。私は、知事はひょっとしたら実態に即しているというのかと思ったのですが、そうであれば、駐車場代をグローバルネットワーク研究会で払っているのはおかしいと。
 つまり、どっちに変えても矛盾が出てきてしまうんですよ、これは。これは、何でそういうことをわざわざしたのかと。矛盾をあえて、去年、知事就任後に変えたのかというのを考えたときに、何か意図があるんだと思ったわけです。
 美術品は、先ほど不記載という話がありましたけれども、こういう手続をとらないんですよ。所有関係は政治団体ごとに移動は全くしない。だけれども、車はやっている。だから不自然になったんですけれども、でたらめになってしまったわけですが、これは、先ほどもいったように、この先、この車を泰山会の所有にしておかなければいけない理由があった。それは、車検代とか整備費用だとかメンテナンス費がかかるから、それを今後、政治団体の資金で落とそうと思ったら、こういう手続をするしかないんですよ。
 政治団体を使い尽くしてあらゆる経費を落とそうとすれば、こういう手続をとろうと思うんじゃないですか。

○舛添知事 この色が縦に同じでないということの矛盾を今ご指摘いただきました。
 私は、この両方の車とも、国会議員のときも政治活動として、一つは新党改革の支部、一つはグローバルネットワーク研究会で使用するということでありましたので、最終的には、これは私の個人ではなくて政治活動の道具として使うということで、次なる泰山会、今はこれしかありませんから、そちらに移すべきであるというふうに最初から思っておりました。
 どういう時系列的な形でこういうふうになったかというのは、私が先ほど申し上げましたように、確かにおっしゃるように、正式に車が移ったのは七月三十一日なのに、泰山会が三月にできたからといって払うというのは、これはそごを来すというのはご指摘のとおりだと思いますので、これはどういう形で報告書の修正をするのか、当局に聞きたいと思っております。

○西沢委員 だから、修正すれば何でも済むというような態度、それが今回の疑惑の全ての都民が怒っている理由なんじゃないですか。いわれたから、批判を浴びたからやめます、いわれたから収支報告書を訂正します、誤りがあったから調査報告書を直します、これじゃ全く意味にならないし、話にならないんですよ。こんな集中審議は、あと十回やろうが百回やろうが、同じことをずっとやるんじゃないですか。全く無駄な議論だと、私はいわれてもしようがないんだと思います。
 きょう、こう質疑をしてまいりましたけれども、私は知事から三十歳も年下ですよ。そんな、まあ知事から見れば若造だとおっしゃるかもしれませんけれども、でも、私は一生懸命、こう問いかけました。知事、ちょっとたまに、いらっとしたんじゃないですか。先ほどから何をいっているんだみたいな態度を私はちょっと受けました。
 今もそうですよ、今もそうなんですよ。これが都民の怒りを買っているんですよ。真摯に受けとめると口ではいっていても、何いっているんだよ、みんな、何も私は悪いことをしていないじゃないか、何が悪いんだと、そういうような態度が見抜かれているんじゃないですか。私はそう思います。
 今議会が始まってから、改めて、この集中審議も含めて知事の説明責任を求めてきましたが、一連の疑惑は当然晴れませんし、知事自身が晴らそうという誠意を見せていない。集中審議は何度やっても同じだというように思います。こんな状況であれば、知事、みずから辞職するしかありません。改めてお答えください。

○舛添知事 私は、今問われたこと、これはもちろん事前に通告されたわけではありません。私の今知っている限りで、全力を挙げてお答えしたつもりではありますけれども、私の生来の性格で、今おっしゃったような批判があるということは、しっかりと反省して改めていきたいというふうに思っております。
 そして、今、最後におっしゃった言葉は大変重いものと受けとめております。

○西沢委員 大変残念であります。私たちは、とるべき手段をとらなければいけないということを申し上げて、質問を終わります。(拍手)

○石川委員 きょうの都議会総務委員会は、全国から注目をされているわけであります。今までの舛添知事の説明はいいわけばかりで九州男児とはいえないという厳しい電話も、直接私どものところにいただいております。九州から、もう直接電話が入っております。
 全国から注目をされておりますこの集中審議で、知事には、国民に対して、あるいはまた都民に対して真実を明らかにされることを求めておきたいと思います。
 当然のことでございますけれども、今までの記者会見や議会、代表質問、一般質問では納得のいく説明がなされなかったわけであります。
 そこで、知事は記者会見の中で、真実を包み隠さず話をしたいと、この委員会に臨むに当たってそのようにおっしゃっておりますけれども、まずそのことを確認させていただきたいと思います。

○舛添知事 真摯にお答えをしたいと思っております。

○石川委員 真摯に、しかも包み隠さずお答えをいただきたいと思います。
 焦点となっております木更津のホテル三日月につきまして、私も一般質問で質問させていただきました。そして、当初は事務所関係者らと会議をしていたと。それが、元の新聞記者、そして出版社の社長というふうに変わってきたわけであります。一人ということになりました。
 それはなぜそうなったのですかというふうに一般質問で聞きましたら、申しわけございませんと、こういう話だったわけでありますけれども、まず、なぜそのように答弁が変わってきたのですか。

○舛添知事 理事の一般質問にお答えしましたように、私は、その方は事務所関係者と同等に親しいということで、事務所関係者らと、こういう形でいったのは不正確でありましたので、そこは今でも非常に反省をしているところであります。

○石川委員 そこが極めて大事なところでありまして、先ほど来の話のように、この会議が本当に行われたのかどうか、そして相手方が存在するのかどうか、相手方が誰なのか、そして、どんな会議が行われたのか、会議に値するのかどうか、このことが極めて重要なわけであります。知事もそのことは認識をしているというふうに思います。
 そして、知事は記者会見の中で、この人物に対して、しっかりとお話をしてもらうために、自分でトライをするというふうにお答えしておりますけれども、トライされましたか。

○舛添知事 記者会見で、覆面でインタビューというのもあり得るんじゃないかというような幾つかのご提案をいただきましたので、そういうことはトライをしてみようというふうに、あのときは申し上げました。
 しかし、先ほど来申し上げておりますように、政治家の信義であり、また政治の機微にかかわることについて、私はそれ以上のことはご容赦願いたいと思っております。

○石川委員 トライをするということ自体は、本当にそれをやっていただきたいわけですよ。しかも同時に、それができないということは、その場でのいい逃れのためにトライをするというふうにいったとしか理解ができないわけであります。
 この社長ですけれども、一体いつからのお知り合いなんですか。

○舛添知事 三十年来だと思います。

○石川委員 年齢ですとか、ご家族はお持ちなのでしょうか。

○舛添知事 先ほどの政治家の信義として、それ以上のことはご容赦願いたいと思います。

○石川委員 年齢ですとか、性別ですとか、そういう、その人にかかわる属性のほんの第一歩じゃないですか。そんなことも答えられないにもかかわらず、トライするといったこと自体が、もう全くその場逃れの、その場さえやり過ごせばいい、こういうふうに聞こえざるを得ないわけです。
 改めて伺います。その出版社の社長というのは、みずからの後援会の役員とか、そういうことをやっておられませんか。

○舛添知事 まず、私のトライするという記者会見の答弁は極めて不適切だったと思いますので、それは深く陳謝をしたいと思います。
 その上で、その方は私の政治団体関係の方ではありません。

○石川委員 知事は、先ほどお話をさせていただきましたけれども、包み隠さず真実をお話ししていただくというふうに約束しているじゃないですか。
 一般質問のときにもそうなんですよ。なぜ答弁が変わってきたのですかと。事務所関係者らと答弁したのが一人の人に変わった。これは大きな変化じゃないですか。
 これと同じように、トライをするといって、それができない、申しわけございませんと。
 今回の一般質問、代表質問も、都合の悪いことは全部、反省します、申しわけございませんで終わらせようとしているわけですよ。それでは都民、国民が納得をしないわけです。特に、知事には大きな疑惑が今かけられているわけです。知事のいっていることが本当に真実なのかどうか。
 そして、家族で旅行をして、その家族の旅行のお金が政治資金で支払われている、そして、それは会議が目的じゃなかったのじゃないか、このことが非常に強く疑念として残されているわけです。
 ですから、知事はそのことに対して、みずから、少なくとも証明をする義務があると思います。いかがですか。

○舛添知事 何度も繰り返しのご答弁でございますけれども、私の政治家としての信義にかかわる問題でございますし、政治の機微にかかわる問題につきましては、ご答弁はご容赦願いたいと思います。

○石川委員 政治家としての機微という話ですけれども、しかし、今、知事自身がどういう状況にいるのか、客観的にわかっておられますか。そのことによって大変大きな不信を買い、それは都民だけではなくて全国に波及して、そして政治と金の問題が改めて問われているわけです。ですから、知事一人の問題じゃないんですよ。
 このことをしっかりと--ましてや首長ですよ。そういう意味でも、しっかりとみずから明らかにしていく。しっかりと会議をやったんだということを証明するということ自体、知事がやらなきゃならないことじゃないですか。改めて伺います。

○舛添知事 私は、そういう内容を弁護士の先生方にもきちんとお答えしております。
 そして、私は、これから自分が政治家として続けていくためには、基本的な政治家としての信義則を守らないといけない、そういう認識でもあります。

○石川委員 出版社の社長に--今は知事自身が極めて厳しい立場に立たされているわけですよ。政治家としてのある種の生命線を失う可能性もある。にもかかわらず、直接連絡をしないというのはどういうことですか。

○舛添知事 非常に政治の機微にかかわる問題につきましては、私は、その方に出てきてくれとか、今、私の政治生命が大変な時期だから証言してくれと、そういうことは私の判断でいたしません。

○石川委員 先ほど来、包み隠さず、しかも、そのことが今、国民的に求められているというふうにいっても過言ではないと思います。そのことをしっかりとやはり受けとめなければならない。それは、政治の機微というようなレベルの問題ではないということを改めて断言させていただきたいと思います。
 そういう角度から改めて伺いますけれども、ホテル三日月の家族宿泊は、正月前から計画をしていたというふうに知事はいっているわけであります。その家族旅行で一時間程度相談をしたということで、仮にそうだったとしても、その宿泊費を全て会議費に計上するという感覚が、これが一般都民あるいは国民には理解できないわけです。
 これが政治のルールであったとしても、そのことの常識がずれているというふうに思うわけですけれども、知事、いかがですか。

○舛添知事 それは、今ご指摘のとおりだと思っております。
 そして、これは代表質問、一般質問でも申し上げましたけれども、国会議員時代に、私が新党改革の代表として極めておごっていて、自分に甘く他人に厳しい、そういう態度であったことがこういうことにつながったというふうに思っております。極めて厳しく反省をしておるところでございます。

○石川委員 私は、謝罪や反省の言葉よりも、真実と、そして説明責任をしっかりと果たしていただきたいと思います。
 家族旅行が、平成二十年以降でも沖縄の那覇で二回、下関、大阪市中央区、横浜、福岡、日光、木更津に二回ということで、たくさん計上されているわけであります。これ、普通の感覚からすれば、家族旅行で、これはもうプライベートなもので、当然家族が負担するというのが常識じゃないですか。いかがですか。

○舛添知事 それも先ほど申し上げましたように、支援者の方々と一緒にいたりとか、関係者の方々と一緒にいたりしたときに、家族も一緒に来てくれというようなことで安易に連れて行ったと。そういうことがこういうことにつながっていると思いますので、もう二度とこういうことはしないようにいたします。

○石川委員 先ほどジャイアンツの観戦の件が出ましたけれども、この報告書の中で、福岡でも家族で野球観戦しているんですよね。ですから、家族で野球観戦するのも趣味なんじゃないですか。そんなふうに受けとめざるを得ないわけです。
 知事は、家族の宿泊費を政治資金の会議費として計上する、それはどんなに短い会議でも法律的に問題がないと当然思っているがゆえに計上したわけですよね。

○舛添知事 そこはもう、先ほど来申し上げておりますように、国会議員のときにそういうおごりがあり、不適切な支出をしてきたということは深く反省しております。

○石川委員 国会議員のときというふうに今いいましたけれども、この感覚が都知事としてのさまざまな判断に反映されているんですよ。
 いわば知事は、法律を裏側から見て、法律の精神をしっかりとそれを履行するということよりも、法律に違反しなければ自分の行為は幾らでも拡大できる、こういうような発想をしているとしか思えないのですけれども、いかがですか。

○舛添知事 そういうご批判は厳しく受けとめたいと思います。

○石川委員 知事になっても、美術品を、あるいは美術館に行ったり、そして泰山会で美術品を存置したりしているわけですけれども、知事は、美術は趣味だといっておりますよね。改めて確認させていただきます。

○舛添知事 美術は私の趣味でございます。

○石川委員 私は、政治家というものは、基本的には、自分の私的なもの、趣味ですとか、そういうものをなるべく公務に持ち込まないようにするというふうに考えるのが普通だというふうに思います。
 ところが、知事の場合は全く反対で、どんどんと際限なく、自分の趣味的なものが拡大をしていく。しかも、美術館めぐりなどは、同じ美術館に四回も五回も出かけているわけです。
 このこと自体が、単にこれは反省するとかということではなくて、知事の物の考え方の中に、こういうものがかなりしみついているんじゃないですか。いかがですか。

○舛添知事 厳しいご批判を賜りました。私は、趣味の美術が、これはもう度を超してバランスを欠いているということは厳しく批判されているところですけれども、これが、例えば海外との交遊とか、それから、いろんなことで東京都の文化政策に少しでも寄与できたらという思いもあることを申し添えておきたいと思いますが、今の厳しいご批判は胸に刻みたいと思います。

○石川委員 これだけ拡大していくと、もうそれもこじつけなんですよ。こじつけというふうに感じてしまうんですよ。国民はそういうふうに感じているんですよ。
 しかも、十三万九千円もする中国服を書道具として購入しているわけですけれども、これは適切だというふうに思っていますか。

○舛添知事 私は、これは美術とともに書も趣味であり、また書については、いろんなところで揮毫を頼まれたりしますし、外国の方にもそういう揮毫をさせていただいております。何らかの役には立っていると思いますし、基本的に、中国に行ったときは、すずりとか墨とか筆とかをたくさん買ってくる。
 そういう中で、それぞれの書を書く人が一番書きやすい方法で書くというので、私は中国服をいつも書くときに愛用していますけれども、しかし、それはいろんな批判を浴びていますので、今後は、墨とかすずりとかいうことは、これは事務用品になると思いますけれども、今指摘のことはしっかりと改めたいと思っております。

○石川委員 報告書では適になっていますけれども、しかし、どう考えても、知事、もうこれは完全に趣味ですよ。趣味の中を、趣味がはみ出していますよ。しかも、説明が全く整合性はない、このことを申し上げておきたいと思います。
 いわば知事は、十三兆円という本当に大きな、これは一般質問でもいいましたけれども、スウェーデン、ノルウェーあるいはインドネシアの国家予算に匹敵するような大きな予算を預かっている人が、私的な利益のために、あるいは私的な勘定をそういうものの中に入れ込むのではないか、こういうことに対する不安をみんな見ているわけですよ。ましてや、政治と金の問題なわけです。そういうことに対してきちっと正しく立つ、このことが求められるわけであります。
 最初にファーストクラス、スイートルームを使用することが批判されたわけでありますけれども、行った先ですっきり眠って元気でいたい、あるいはまた、香港の記者には、二流のホテルに香港のトップが泊まれるのか、こういうような質問に対する答え、これは二流のホテルというのは自分のことをいっているんだろうと思いますけれども、批判が強くなると、ファーストクラスやスイートルームはもう使わない、こういうふうに宣言をしたわけですけれども、少なくとも、私が知事のさまざまな発言を聞いても、一円たりとも都民の税金を無駄にせず、最少の経費で最大の効果を上げていくんだと、こういう姿勢を感じないわけです。
 しかも、東京都は富裕団体。他の道府県は、予算を組むのも大変な道府県もいっぱいあります。市町村もあります。そういうところの首長さん方からすると、本当に一円たりとも無駄にしない、そういう意思を感じない。そのことが根底的な不信感としてあるんですよ。どういうふうに受けとめますか。

○舛添知事 海外出張の経費につきましては、事務方から上がってきたプランを、私は何のチェックもせずに受け入れた。それは今、非常に反省しているところであります。
 そして、これからは、効率も必要ではありますけれども、今、理事がおっしゃったように一円たりとも無駄にしない、そういう方向で今、検討委員会で検討させ、今後二度とそういう批判が起こらないように全力を挙げてまいりたいと思っております。

○石川委員 政治資金に対する姿勢も全く同じなんですよ。私的に使えれば、法的に許されれば、最大限それを拡大する。公費についても、東京の予算についても、同じような姿勢を感じるんですよ。
 そして、今ちょっと反省の言葉がありましたけれども、今までの記者会見でも答弁でも、ころころ変わるんですよ。言葉が軽いんですよ。ということは、その場さえしのげれば、もうそれでよし。さっきのトライの話じゃありませんけれども、済みませんでした、トライしてみます、大見えを切ったにもかかわらず、済みませんでしたで済むんですかというふうにいいたいところですよ。
 知事のそういった基本的な姿勢について改めて伺います。

○舛添知事 私のこのお答えぶり、答弁ぶり、そういうことについて、これは前からも指摘をされておりまして、大変傲慢であるというようなことであります。
 私は、自分の生来の性格から来ていると思いますけれども、生まれ変わった形で、一つ一つ改めてまいりたいと思っております。

○石川委員 その言葉も軽いというふうに受けとめさせていただきたいと思います。信頼回復を今やっていくためには大変な努力が必要だと、そのことを改めて申し上げておきたいと思います。
 そして、知事は、湯河原の別荘に、昨年五月からことしの四月まで四十九回にもわたって、しかも、四十四回は世田谷の自宅を経由して公用車で通っているわけであります。もしこのときに災害が起こったら、知事はどうしようとしていたのですか。

○舛添知事 公用車、それから湯河原の施設におけるさまざまな連絡通信手段、そして、都庁に副知事を残し、危機管理監を残し、常に万全の体制をやる、そして、いざ一朝有事のときには移動する手段も確保しておりましたので、対応できる、そういう認識でありましたけれども、余りに頻繁に行く。そして、都民の皆さん方に大変なご心配をおかけした。そういう意味で、湯河原の施設も売却し、こういうことは二度とやらない、そういうかたい決意で、危機管理に今後当たっていきたいと思っております。

○石川委員 東京では、稲城市は唯一、単独消防の自治体でございますけれども、単独消防ということは、消防事業は市長が最終責任者ということになるわけです。ですから、大地震でも台風でも災害対策本部を設置して、有事の際は素早い判断が必要なわけであります。
 しかし、知事は、湯河原に行っているときに、もし大震災が起こったときに、連絡体制がついている、指示命令ができるということだけで済むわけがありません。
 知事、本庁の九階にあります防災センターに行ったことがありますか。当然行ったことがあると思います。あそこは、知事が中央にどんと座って、有事の際、局長や消防、あるいは警察を含めて、さまざまな移り変わっていく災害に対する変化に対して即座に対応していかなきゃいけないわけですよ。しかし、そういう自覚が、知事、長としてありましたか。

○舛添知事 私は、防災センターで何度も関連の職員と訓練を続けておりますし、また、首相官邸と結んで実際にシミュレーションもやりました。
 例えば大災害が起こったときには、一刻も早くこのセンターに入る、そういう覚悟であります。

○石川委員 毎週末湯河原に行っているということは、何もできないじゃないですか。そういうことを想定していないということですよ。
 しかも、職員の防災住宅というのを、知事、知っていますか。もちろん知っていると思いますけれども。防災住宅で百九十人以上の職員が泊まっているんですよ、夜も。寝ないわけじゃありませんけれども、当然有事の際を除けば。ある意味では、そこで生活を強いられている部分もあるわけですよ。職員はそこまでの体制をとっていながら、知事は週末別荘で、しかも書類を持っていくというふうに、ある種、冠をつければ、全て公務なんだと、こういうふうにいい張れるわけですよ。その基本的な考え方が都民、国民には許容しがたい。このことを改めて申し上げておきたいと思います。
 そして、もし仮に湯河原に行っているときに大きな地震、震度六弱以上の地震が起こったら、知事、どうしますか。

○舛添知事 それは、もちろん、直ちに東京都庁に入ると思います。

○石川委員 東京で震度六弱の地震といえば、どれだけの災害になるのか。予想外のことがいっぱい起こり得るわけですよ。しかも、わざわざヘリで知事を迎えに行ったり、そんなことをしなきゃいけないわけですよ。そのためのロス、それだけじゃなくて、即断即決しなきゃならない問題が次から次へと起こる。
 しかも、防災センターはビジュアル的に情報を把握できるわけですよ。あそこにいなければ判断できないことがいっぱいあるわけですよ。そういうことをわかっていながら--わかっているといっていましたよね。湯河原に行っているというのは、これはやはりちょっと信じがたいなと。どこに本心があるのか。いっていることとやっていること、このことがこちらには伝わってきません。
 そしてまた、湯河原の別荘を今回売却するというふうに知事はおっしゃっておりますけれども、このことと危機管理、どういうふうに関連しますか。

○舛添知事 私は、危機管理は今までも一生懸命やってきたし、今後ともやりたいというふうに思っております。
 しかし、湯河原の施設、そこに公用車で通ったということが一つの大きな私の心の緩みでありますので、しっかりけじめをつける意味で、その施設自体を第三者に売却する、そういう決心をした次第でございます。

○石川委員 別荘の売却というのは、危機管理の問題でも何でもありませんし、この判断がまさに不適正というふうにいわざるを得ないわけです。全くの勘違いだと、こういうふうに断言をしておきたいと思います。
 そして、公用車で湯河原に行くことも、当初は何ら問題ないというふうにいっていましたよね。改めて伺います。

○舛添知事 私は、出発先ないし出発元、これが公務であればよろしいということがありましたので、そういうこと、それから、先ほどるる申し上げましたように、携帯無線を含めて連絡手段の確保、移動手段の確保があったので、そういうところはしっかり確保しているというふうに申し上げましたけれども、しかし、余りにも頻繁に行く、こういう態度が大きく皆様方にご批判を受けているというふうに思いますので、二度とそういうことはしないようにいたしたいと思っております。

○加藤委員長 時間が参りましたので、質問をおまとめください。

○石川委員 今回、知事が給与の減額の条例を提案しているわけでありますけれども、これもやはり勘違いじゃないかなと私は思っております。
 八月にはリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックが開催されます。次回のオリンピック・パラリンピックの開催都市東京の代表として大会旗を受け取るのは、このままいきますと舛添知事ということになるわけです。しかし、私どもは、このような事態を絶対に看過することはできません。
 先場所の大相撲の際、知事賞を副知事が渡したわけでありますけれども、大ブーイングを食らったわけであります。世界から大ブーイングを食らうようなことは、絶対避けなければなりません。
 舛添知事がリオ大会に参加することを阻止しなければならないと思っております。国民は、舛添知事が開催国の代表として大会旗を受け取ることを全く望んでおりません。
 本日の集中審議では、何ら進展がなかったと思っております。このようなことを繰り返しても、余り意味がないというふうに思っております。よって、舛添知事は即刻辞職することを求めて、質問を終わります。(拍手)

○おときた委員 舛添知事はさきの記者会見におきまして、都民に対して仕事をしないと死んでも死に切れない、そのようなことをおっしゃっておりました。
 しかしながら、今や多くの都民が、こんな恥ずかしい知事がなお都知事として居座っていれば、そして、来月、リオ五輪に東京都を代表して行くようなことがあれば、死んでも死に切れない、そのように感じていると思います。
 私は、その大多数の一千万都民の思いを代弁し、もはや私利私欲にまみれている知事のその野望を阻止するために質問を行います。
 私は、最初に、海外視察についての出張費用についてお伺いをしたいと思っております。
 さきの本会議一般質問でも、都知事には、この問題が発端である旨を述べさせていただきました。
 この問題、最初に始まったのは、ここの部屋で行われた予算委員会であったと思います。委員からの質問に対して、五千万円という金額が大きく報じられました。
 その後、私が総務委員会で出張費用の経費の内訳を尋ねたところ、残念ながら、政策企画局からは、答弁ができない、それは情報開示請求、公文書開示請求をしてほしいという信じがたい答弁が返ってきたものです。
 こちら、改めてお伺いしますが、この事実を知事はご存じでしたでしょうか。伺います。

○舛添知事 そのことは承知をしております。

○おときた委員 では、三月ですかね、私は三月中旬に総務委員会で答弁を求めて、内訳を出してほしいといったときに、それは知事の了解のもとで政策企画局は答弁をしなかったということでよろしいでしょうか、舛添知事。

○舛添知事 私の了解のもとでというよりは、こういう開示請求が出たときにはどういうふうに対応するかということが、これは事務レベルでの決裁をするということで、私はそれは事務レベルにお任せすると、そういうことを申し上げた次第です。

○おときた委員 今、知事は、多分、黒塗りの公文書開示のことをおっしゃっていると思うのですが、その前段、私、総務委員会で質問をしたんです。質問をして海外出張経費の内訳を出してほしいといったところ、政策企画局が、答弁ができない、公文書開示請求をしてほしいとおっしゃったんです。そのことを知事は了解されていたかということはどうでしょうか。

○舛添知事 大変失礼しました。私はその黒塗りのことについておっしゃったと思っていますので、今の、前の段階がどうだったかというのは、ちょっと正確に記憶をしておりません。そういうことが事務方から上がってきたというのは、正確にはありません。黒塗りのことはしっかり覚えています。

○おときた委員 じゃ、済みません、局長にお伺いします。
 政策企画局長、このことは知事の方には報告をされておりましたでしょうか。

○川澄政策企画局長 総務委員会の答弁自体は私の判断でございます。そのときに知事に了解を求めたということはございません。
 なぜそういう答弁をしたかということでございますけれども、今から思えば、非常に議会軽視の判断だったというふうに思いますが、従来から詳細費用については情報開示請求を案内していたということで、そういう答弁をしてしまったということでございます。
 そういう意味で、後から知事には報告をさせていただきましたけれども、その時点では私の判断だということでございます。

○おときた委員 これ、議会軽視の--議会を軽視することは、イコール我々の後ろにいる都民を軽視するということですから、これはあるまじき判断なわけです。
 ですが、きょうはちょっと、知事の問題ですので、そこは深掘りはいたしませんが、その後は、本会議でも掲示させていただきました、このとおり(パネルを示す)知事も先ほどおっしゃった黒塗りの資料が出てきたわけでございますけれども、これに関しては、知事は、是正、公開も検討するということですが、今改めて、こちら、適切だったと、その判断は思いますか。伺います。

○舛添知事 これまでのルールどおり、事務方はやってきたと思いますが、今お見せいただいたように、非常に黒塗りのところが多い。したがいまして、できるだけの開示を過去にさかのぼってやるようにという指示を与えたところでございます。

○おときた委員 結局、こういった非公開に対する姿勢、情報公開、開示する姿勢が全く足りない。知事は就任後、開かれた都政といって、インターネットの発信等々も、私は頑張っているなと非常に思って、「現代ビジネス」等の連載も非常に楽しみに読んでいたんです。ですが、そんな知事が、片や議会で答弁はしない、そして、片や情報開示請求をいわれたとおりにしてみれば真っ黒な文書を出す。これに大きく大きく私は失望いたしました。その点は強く申し上げておきたいと思います。
 そして、この海外出張の問題、だんだん大きくなってまいりまして、私は独自にロンドン市長との比較を行わせていただきました。
 前段、知事は、香港の記者さんに対して、香港のトップが二流のホテルに泊まりますか、恥ずかしいでしょうと、そのようなことをおっしゃいましたから、世界ナンバーワン都市の一つであるロンドン市長との比較をさせていただいた次第でございます。
 こちらは、最近、テレビメディア等々でも大きく取り上げられるようになりました。知事が、ファーストクラス、大体二百六十六万円、パリ、ロンドンの往復で使っております。ロンドン市長は、ビジネスクラスでしょう、六十六万円しか使っていません。ホテルも、知事は十九万八千円使いましたよね。一方で、三万五千円しか使っていないんです。随行者の人数、知事は十九人引き連れていきました。先方は六人です。
 結果として、物価の違いもありますが、知事は五千万円以上使っている。そして、ロンドン市長は六百八十万円だったと。これは情報開示請求によって明らかになりました。文字どおり桁違いです。
 この数字、改めて見て、どのようにお感じになりますか。伺います。

○舛添知事 今、委員がおっしゃったように、物価の違いとか、さまざまな条件の違いとかいうことがあると思いますので、簡単には比べられないとは思いますけれども、大変大きな差でありますので、そういう海外の市長さんたちの経費の使い方も参考にさせていただきながら、今後できるだけの経費の節約に努めたいと思っております。

○おときた委員 私が最も問題にしたいのは、ファーストクラスですね。知事はこれを、疲れがとれない、ばりばり仕事をしたいということで使っていたわけですけれども、ビジネスクラスじゃだめなんでしょうかと、多くの都民が思っていました。
 知事にとって、ファーストクラスとビジネスクラスの違いというのは何でしたか。伺います。

○舛添知事 私の場合は、非常にタイトなスケジュールをつくります。そして、空港に着いて、そのまま相手の市長さんと会談したりとかいうことがありますので、それは機内でゆっくり休めるにこしたことはありません。
 飛行機によって、ファーストクラスがどうなっているか、ビジネスクラスがどうなっているか、私はつぶさに全てを知っているわけではありませんけれども、これからは、今、ビジネスクラスも非常に、横に休めるような形になっているというのを聞いておりますので、できるだけの経費の節減を図りたい、そういう意味でファーストクラスはやめたい、そういうことを申し上げた次第であります。

○おときた委員 ビジネスクラスでは十分な休憩がとれないと思っていたわけですよね、そのときまでは。それは全国のビジネスマンに対して大変失礼な話で、皆さん、分刻みのスケジュールで海外出張をしているなんて当たり前の話なんです。
 それはもう再三、私は何度も申し上げましたし、メディア等でもおっしゃっておりました。にもかかわらず知事は是正しなかった。ですが、この政治資金の問題等が出てきて、突然翻すかのように、今度はビジネスで頑張りますとおっしゃっているわけです。
 ということは、これまでの支出に関しては不適切であったということはお認めになるということでしょうか。伺います。

○舛添知事 何度も申し上げておりますように、私の最大の反省しないといけないことは、これまでの前例をずっと踏襲して、事務方が上げてきた、ここに泊まってくれ、この飛行機に乗ってくれと、もう一切何もチェックをしないで乗ってまいりました。
 したがって、そういう点は反省しないといけないというふうに思っておりますけれども、それが適切であったか不適切であったかというよりも、今申し上げたようなことを前提として、これからきっちりと改めていきたいと思っております。

○おときた委員 そうやって事務方のせいにするところが都民の怒りを買っているということがいまだにおわかりじゃないんじゃないですか。事務方のせいじゃないですよ。問題が指摘された後も、いや、でも、ファーストに関しては私は必要だと思うんですと何度も述べていらっしゃいましたよね。ということは、この時点では、事務方のせいじゃなくて知事の判断だったわけです。
 でも、それを覆して、もう使わないということにしたということは、それまでの判断は不適切だったとお認めになるということではないのですか。伺います。

○舛添知事 私が申し上げているのは、こういういい条件のもとで仕事をするというのは悪くないということを申し上げました。
 しかしながら、私に欠けていたのは、経費を節減するということと効率を追求するという二兎を追わないといけない、そういう点において欠けていたということでありますから、これを改めたいというふうに思っております。

○おときた委員 そういった、いろいろ理由はつけているわけでございますけれども、私は改めて、これは本当に不適切な支出だったと思いますし、多くの都民は納得していませんし、今さらやめるといっても、今さらかよと思っているということはお伝えしておきたいと思います。
 さて、この表に戻らせていただきますけれども、ロンドン市長、非常に節約を、倹約をしているわけです。ビジネスクラスで往復しておりまして、復路はポイントの利用をされているわけですね。
 これ、マイルをためて使って節約をしていたということなんですが、では、知事に伺いますが、こういった公務で発生したマイルというものは、知事はどのように扱われているのでしょうか。伺います。

○舛添知事 恐らく、私のマイルがどうなっているかということも、全て飛行機のチケットの手配その他、事務方に任せておりますので、それは全くわかりません。済みません、そこの細かいことは、事務方に伺っていただければと思います。

○おときた委員 ちょっと事務方に伺う前に、じゃ、知事自身は、飛行機に搭乗される際もおりる際も、一切マイルをためるという行為は行っていないという認識でよろしいでしょうか。

○舛添知事 基本的には、私が自分で個人で旅行するときには、まあ、知事になってそういうことはありませんけれども、マイレージが、マイルの番号を書いたカードがございますね、これを使って、それで何番だということでマイル登録すると。
 それで、私のマイルのカードは、私のポケットというか、財布の中に入っていますから、それを事務方に渡して、これで使えといったことは一度もございません。

○横山外務部長 公務出張で、マイル、マイレージをつけて使うということはございません。

○おときた委員 そういうことで、ないということなんですが、残念ながら多くの都民の方々は、舛添知事はうそをつかれるんじゃないかということを非常に不安視しているわけですね。
 そういうことですから、このマイルの履歴、知事になってから一度もためていないということですから、こういったものはお出しいただくということは可能なのでしょうか。

○舛添知事 今、横山部長が答弁しましたように、私は使っておりませんので、それは事務方に精査していただければ出るんじゃないかと思います。

○おときた委員 飛行機のマイレージというのは、今、公用マイレージとかそういうのはないですよね、事務方に聞きますけれども。伺います。

○横山外務部長 マイレージは、航空会社に問い合わせをしたところ、基本的には個人マイレージということでございます。

○おときた委員 はい、そうなんですよ。公用マイレージというのは検討されましたけれども、ないので、事務方は手続はそもそも不可能なんです。
 ですが、搭乗からおりるまでの間に、知事が機械で、もしくはカウンターに行って自分のカードを出していれば、逆にいえばためることは可能なんです。その部分に今疑いが持たれているわけですね。
 ですので、その潔白を証明するために、知事がみずからの個人カードの履歴を照会して出していただければ、その疑惑が晴れるわけですから、そういったことをやっていただける意思はございますかと聞いています。どうでしょう。

○舛添知事 それは十分やれると思いますけれども、少なくとも全く使っておりませんので、履歴があるかどうかというのもわかりません。

○おときた委員 履歴がないのであれば、ためていることも使っていることもないということがわかるわけですから、それはぜひお出しいただきたいと思いますが、それはお約束いただけますでしょうか。

○舛添知事 それはチェックしてみたいと思います。

○おときた委員 チェックしてみたいというのは、チェックしてみて、それから出すか出さないかを決めるという意味ですか。

○舛添知事 基本的に公用で使っていないということは、今、事務方が答弁したとおりでございますから、出してみて、それは書いていないと思いますから、それは十分出せると思います。

○おときた委員 ですので、個人のものですから、知事が出すといえば出てくるでしょうし、今の答弁は出すということで私は解釈してよろしいですか。

○舛添知事 それはしっかり調べて出したいと思います。

○おときた委員 はい、じゃ、お出しいただけるということで、疑惑が晴れることを私は祈っております。
 こういったのを細かく聞いていたのは、知事がやっぱり、発言の中で、どうしても都民の信頼を得られない、そういった傾向があるわけです。
 例えば、またネットのことで、細かいことで恐縮なんですけれども、知事は、ヤフーオークション、ああいった疑惑が出たときに、ymasuzoeというIDでお買い物をされていたと。この後、各報道で報じられたら、そのIDを削除してしまったわけですね。この削除された理由というのを、もう一度教えていただけますか。

○舛添知事 それは、それを悪用して、シューマイを頼まれたり、それから書籍を頼まれたりして、大変お店の方にもご迷惑をおかけした。そういう被害が拡大して、ネットで仕事をしていらっしゃる飲食店の方とか、シューマイをつくるお店とか、本を売っているお店が大変迷惑をこうむっているので、私は直ちにみずからの手で削除いたしました。それが理由です。

○おときた委員 そこなんですけれども、ご存じかと思いますが、IDだけじゃ、当然注文はできないわけですよね。舛添知事のIDでヤフーで注文するということは、パスワードを知らなきゃいけないんです。そのパスワードは、注文した方はどうやってわかったのですか。

○舛添知事 それは、対応したのが、荷物が来たときにどういう形で荷物が来て、それをどういう形で送り返したのか、料金はどうしたのか、東京都庁舛添要一都知事殿で来ていますから、それは事務方がやっております。
 しかしながら、具体的にどういう形でやったかはわかりませんけれども、少なくとも、今申し上げた私のIDを使ったということがありましたから、直ちに削除した次第であります。
 その細かい、どういう荷物が来て、どういう理由であったというのは、これは事務方に聞いていただければと思います。

○おときた委員 その事務方というのが誰を指しているのかちょっとわからないんですけれども、では、それは電話注文とかではなくて、インターネットでymasuzoeのIDで注文されたものがたくさん届いたから、もうこれは確実にヤフーのIDが何かに悪用されているという判断で削除したということでしょうか。
 そして、その事務方というのは、一体どの立場の方を指しているのか伺います。

○舛添知事 私は、これが悪用されたというふうに判断してやりました。
 事務方というのは、東京都庁の中で、私に来る郵便物を受け取る人たちです。その受け取った職員が、私の知事室の担当の職員にこういうものが来ましたと。これはヤフーのIDを悪用してこういうことがありましたと、私はそういう報告を受けまして、それで、直ちに私はみずからの手で削除したと、そういう次第であります。

○おときた委員 済みません、その事務方を統括しているのがどこの局長かわからないんですが、今のお話は事実でしょうか。伺います。

○小池総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 そういうものが来たという事実は確認しておりますが、どういう経緯でそれが注文されたかと、そういうのは把握しておりません。

○おときた委員 重要なのはどういう経緯でというところなんですが、インターネットのヤフーを使われて注文されたというところは確認されたのでしょうか。伺います。

○小池総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 確認できておりません。

○おときた委員 今、非常に重要なご答弁をいただいたのですけれども、要は、知事は、インターネットが悪用されたと思って消したと。インターネットなんてどこにも報告していないじゃないですか。何でそういう勘違いをしたのですか。

○舛添知事 私は、そういうふうに報告を受けたと、そういうふうに記憶をしております。したがって、直ちにやったわけであります。

○おときた委員 舛添知事がそういっていますけれども、事務方の方の局長はいかがでしょうか。

○川澄政策企画局長 済みません、私自身もちょっと確認はしておりません。

○おときた委員 ちょっと待ってくださいよ。東京都の局長クラスが並んで、確認もしていないことを報告したといって、知事は報告を受けたといっていて、こんなことありますか。これだけ不祥事が起きているときに、ヤフーオークションにあれだけ注文が集まって、知事が消した、大きな問題ですよ。これでいい分が食い違っている。閣内不一致じゃないですけれども、庁内不一致。これ、どういうことですか。知事、どう思いますか、これ。

○舛添知事 私は、知事室の中の誰から、どの職員が私にそれをいったか、今、明確に覚えておりません、十人ぐらいおりますから。
 その中で、ヤフーオークションが一斉に問題になって私のIDも公開されたときに、こういうものを使って、今、不正なる、このギョーザ、失礼、シューマイであるとか、こういうものが届いたという報告を受けましたので、私は、これは一刻も早く削除しないといけない、そういう認識のもとにやったわけであります。

○おときた委員 ギョーザかシューマイかはどっちでもいいんですけれども、インターネットか電話かというのは非常に大きな問題なわけです。この経路、要は、いたずらの注文というのは普通電話とかで入るわけですよ。舛添知事だけれども、こうやってといって、確かに注文が届いちゃうと。でも、インターネットでは履歴が残るわけですから、全部見られるわけです。それを確認せずに削除した。こういった問題の渦中にそれを削除するということは、何らかの隠蔽工作をしたんじゃないかと、都民はそう疑っているということを私は申し上げたいんです。
 それで、今の局長と舛添知事の答弁が食い違っている。こんなことになったら、ますます何か都合がいい情報操作が行われていたんだと思うんですよ。
 その辺、まず事務方はいかがですか。その辺の情報に関してはどう報告したのですか。

○小池総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 申しわけございませんが、今、そこら辺の詳細はちょっと確認できません。

○おときた委員 この質問でこんなに時間を使うと思っていなかったのですけれども、こんなずさんなガバナンスで、どうやって東京都を回していけるのかと。
 都知事、こういった、報告した方が覚えていない、報告されても誰か覚えていない。覚えていない、覚えていないで公務員が務まりますか、公務員のリーダーが務まりますか。いかがですか、伺います。

○舛添知事 シューマイと、もう一つは、私の記憶が正しければ、アマゾンのネットでの本だったというふうに記憶しております。したがって、これはネットで--アマゾンというのは基本的にネットで来ますから、それで本が届いているということですから、これはやっぱり私のIDを使ったと、そういう判断もございました。
 したがって、私は、それを隠蔽しようとかなんとかいうことではなくて、これ以上被害が広がるのはよくない、そういう判断でやったわけで、隠蔽しようなんていう--だって、私がそのIDを削除するしないで、何の違いがあるんですか。私は違いないと思います。隠蔽する、そのまま置いていても別に--だからといって、何か、おときた委員に大きな被害を与えるというようなことではないと思いますので、私は、アマゾンという、その書籍のネット注文ということを聞きましたから、これは今のような判断をしたわけであります。

○おときた委員 そういわれたら、こっちもいわなきゃいけないですけれども、まず、この短時間で答弁が変わっていますよね。先ほどアマゾンなんていうことは一言も出てこなかった。思い出したのかもしれないですけれども、こんな今の議論の中で取ってつけ加えたようにいわれて、どこの都民が信用するんですか。
 そして、二点目、削除したことで何か不利益があるか。ありますよ。今、集中審議しているじゃないですか。ヤフーオークションをやっていて、何か不正な美術品購入とかの疑惑がある。その中で我々が資料要求したいといったときに、消しちゃったらできないじゃないですか。どうするんですか、これ。都民は知りたいことを知れませんよ。

○舛添知事 私がオークションで購入した一覧表というのは既に公表されているから、私のIDでこうだというのは大きく出て、報道にもされております。
 そして、これは、今それで検索すれば、どのネットの上でも簡単にその公表したやつが出てきておりますし、私は、この問題が今のような形になって以来、一切ヤフーオークションをやめております。

○おときた委員 それは公表されている部分は見られるかもしれないですが、ログインした方しか見られない情報というのも当然ありますから、そういったものが、調査の過程でもしかしたら必要になるかもしれないと、そういうことを申し上げているんです。
 ですので、今、一連の質問で、非常に庁内の情報共有もできていなければ、知事の方と事務方の答弁が食い違っているということが明確に確認できましたので、こういったものがさらに都民の信頼を失わせたということは強く申し上げておきたいと思います。
 あと、もう一点だけ伺いたいのが、副知事の答弁についてです。
 調査報告、議会の方に--副知事答弁じゃないです。副知事が説明をされたことを私は一般質問でもお伺いしまして、なぜ副知事に報告をさせたのかというときに、知事は、私は信頼を失っている、だから副知事に説明させたんだということは、知事が本来行うべき職務は、今、副知事が代行されている部分があるというふうに受け取れるのですが、いかがなのでしょうか。

○舛添知事 これは後で議事録を精査していただきたいのですが、私の記憶が正しければ、私が信頼を失っているから副知事にといった覚えはありません。私自身が検事出身の弁護士の先生方の厳しいヒアリングの対象になっている、その対象である人間がその報告書を読むわけにいかない、したがって副知事に読ませたと、そういう答弁をしていると思いますので、そこは、私が信頼を失っているから副知事にやらせたといった覚えは全くございませんので、ぜひ委員長、議事録を精査していただきたいと思います。

○おときた委員 済みません。私も議事録を読み上げたわけではないので、不正確な部分があったと思います。
 ですので、一部分、副知事に職務を代行させるか、本来知事がやるべきと我々議会が求めていたことを副知事に行っていただいたと。ただ、都民の多くは、知事に対して、知事の言葉で説明してほしいということを求めていたわけです。
 こういった、副知事に知事が本来やるべきことというのを委譲している状況でしたら、例えば、今、八月のリオ五輪に誰が行くかと。舛添知事に行ってほしくないという方がいらっしゃるわけです。こういったものを副知事にお任せするとか、そういった気は知事はないでしょうか。

○舛添知事 先ほどの弁護士の先生方の調査報告書について、議会に対する、本来知事がやるべきものを副知事にやらせたという認識ではございません。
 くどくなりますけれども、先ほど申し上げましたように、私がヒアリングの対象であって、その報告書を私自身が説明するというのは、どう考えてもこれは論理が通じません。したがいまして、それをやらせたのであって、私は、これは本来知事がやるべきような報告ではないと思っています。

○おときた委員 じゃ、本来知事がやるべき報告でないもので、都政のことがこれだけ停滞している、こういう実情についてはどう感じているんですか。
 副知事を引っ張り出して説明させて、今、我々、大量に資料要求を出しましたよ。これ、やるのは、全部都庁職員さんたちがやっているわけですよ。議会調整も全部副知事にやらせていて、都政の停滞がここにきわまっているわけです。
 この現状については、知事は--今ちょっと私のいい方が悪かったのもあって、それは失礼だったと思いますけれども、そういった態度で居直られては、都民がまた舛添知事を信頼しようと思わないと思うんです。その辺はいかがなのでしょうか。

○舛添知事 大変恐縮ないい方になるかもしれませんけれども、私が居直っているという、そういうことではなくて、何度も説明していますように、ヒアリングの対象となっている私が説明するのはふさわしくないので、副知事にやらせたと。したがって、そのことと、何もかも副知事にやらせて、おまえは仕事していないじゃないか、おまえが仕事をするのはどうなんだというのは、ちょっとやっぱり、これは首肯できないというふうに思います。
 ですから、正確なご表現をいただければと思っておりますが、その中で、今、後半の部分でおっしゃいましたように、職員の士気、それから、みんな一生懸命頑張って、大変頑張っていただいているのは大変感謝をしておりますけれども、そして、この代表質問、一般質問で、私自身が政策について皆さん方にお答えできなかったと。これはまことに恥ずべきことでありまして、そういう意味で、都政に大きなマイナスを与えているというのは、重々、心から反省している次第でございます。

○おときた委員 済みません。残念ながら、時間もそろそろですので締めさせていただきます。
 一部、私の議事録の読み上げに不十分なところがありまして、知事に誤解を招いたことは率直におわびをしたいと思います。申しわけございませんでした。
 しかしながら、この短い質疑の間でも、知事は幾つもそごやうそがございましたし、東京都のトップリーダーに、政治家にそういうものを任せるわけにはいかないと、私はそのことを強く確信いたしましたし、こういった議論を続けていても--きょう、たくさんの方の質疑がありました。もう疑惑のことが、火種がどんどん出てきます。これ、やむことは絶対ありません。こんなことを一日でも長く続けていれば、その分、都政は停滞するんです。
 ですので、私は、この都政の停滞を一日でも早くおさめるために、本定例会中の議会での不信任案可決というのを、強く都議会同志並びに都民の皆様にも呼びかけをいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)
   〔舛添知事発言を求む〕

○舛添知事 発言をお許しいただきましてありがとうございます。ここで、私は一言申し上げたいと思います。
 本当にこれまで、都民の皆様方、また都議会の皆様方に大変なご迷惑、ご心配をおかけいたしておりますことを、改めて心から陳謝を申し上げたいと思います。
 そして、私は、東京を世界一の都市にしたいと、そういう思いで都知事に立候補し、当選をさせていただきました。それまで一生懸命、私は都政の発展のために努力をしてきたつもりでございます。
 しかし、今回、一連の、この私に関する問題で、さらなるご迷惑を皆様方におかけしております。そういう中で、私は自分なりの説明をしようと思いましたけれども、知事自身、また知事の関係者の説明では、それは信頼できない、そういう声がありましたので、検事出身の弁護士の皆様方に厳しい目で調査報告書を出していただきました。そして、主に国会議員時代のことではありますけれども、さまざまな不適切だということを指摘されました。
 そういう中で、私はまず、いろんなことで身を処していかないといけないというふうに思いました。まずは、湯河原の施設は、先ほど申し上げましたように売却をいたします。そして、不適切だと指摘されました項目につきましては返金し、もちろん自分の費用で返金し、それを、委員長、これは慈善団体のようなところに寄附をしたいと思っております。それから、政治資金で購入しました美術品につきましても、これは、都の都立病院であるとか福祉施設とかにぜひお使いいただきたいと思っております。財テクをやる気は全くございません。そしてさらに、一般質問が終わった後に、私は川井議長のところに参りまして、歳費をカットしたいということを申し上げました。
 で、今日も、私は一生懸命、皆様方のご質問にお答えしたつもりではありますけども、しかし、さらになお厳しいご批判があるのは、重々この胸に刻んでおります。そういう中で、何人かの委員の方々がおっしゃいましたように、不信任案を提案したいということがありました。極めて重く受けとめております。
 そういう中で、私はきょうはひとつ、伏して皆様方に、都民の皆様、そして都議会の皆様方にお願いしたいことがございます。
 それは、もし私に対する不信任案が可決された場合には、法律上は、私が辞任するか、ないしは議会を解散するかという選択を迫られます。そうしますと、いずれにしましても選挙ということになります。その選挙の時期が、どうしてもこれはリオのオリンピック・パラリンピックのときに重なります。私は、知事として断腸の思いでありますのは、次期開催都市で、こういう選挙というのをリオのときにやるということは、本当にこの国家的大事業である二〇二〇年大会にとって極めてマイナスである。もちろん、これは私の不徳のいたすところが発端であることは重々承知をしております。そういう思いで、どうか少しの猶予をいただきたいというふうに思っています。
 それは、私が知事の座に連綿としてしがみつく、そういうことではございません。私は、全ての給料をご辞退申し上げて、全身全霊……(発言する者あり)

○加藤委員長 静粛に願います。

○舛添知事 都民のため、都政のために働きたいと思っております。
 そして、今、知事として、選挙というようなことでリオと重なりますので、そういう混乱は、どうしても公益にこれはそぐわないと、そういう極めて厳しい判断をしているところでございます。どうかそういう意味で、この時期を猶予していただいて、そして、その上で私が都知事としてふさわしくないと、そういうご判断を都議会の皆様がなさるときには不信任案をお出しいただければと思います。私の思いはそういうことでございます。
 本当に、最後の貴重な時間を、委員長に発言する機会をいただきましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

○加藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、本日はこの程度にとどめ、六月二十日の委員会において質疑を引き続き行うことにするかどうかにつきましては、再度、理事会で協議をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 それでは、異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
 先ほど知事から大変重いご発言がありましたが、ただ、この委員会といたしまして、手続だけはやらせていただきたいと思っております。
 先ほど、資料要求について、まつば委員の方から資料要求がございました。
 政治資金で購入した全ての美術品の品名、金額、領収書、現在の保管場所。そのうち贈呈した品名、贈呈先の氏名、贈呈年月日がわかるもの。金額については取得金額と時価。
 平成二十三年分のグローバルネットワーク研究会の政治資金収支報告書に記載の借入金返済について、グローバルネットワーク研究会が借り入れたときの政治資金収支報告書。この借入金の金銭消費貸借契約書。
 そうした資料要求につきましては、この委員会の資料要求とすることにいたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認めます。
 理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出も含めてご検討をお願いしたいと思います。
 以上で政策企画局関係を終わらせていただきます。
 この際、議事の都合により、暫時休憩といたします。
   午後六時四十五分休憩

   午後七時十分開議

○加藤委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 先ほどの報告事項に対する質疑は、理事会で協議した結果、本日はこの程度にとどめ、六月二十日の委員会において質疑を引き続き行うことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○加藤委員長 参考人招致に関する理事会の協議結果について申し上げます。
 先ほどの理事会において、報告事項、知事の海外出張に係る旅費、知事の公用車の運用及び知事在任中の政治資金収支報告書等についての調査のため、本委員会に参考人を招致することを申し合わせしました。
 お諮りいたします。
 本件は、理事会の協議結果のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、参考人招致の詳細については理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○加藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○加藤委員長 この際、所管六局を代表いたしまして、中西総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○中西総務局長 当委員会所管の六局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間、頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言等につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○加藤委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後七時十二分散会


総務委員会要求資料

松葉多美子
都議会公明党 総務委員会集中審議 資料要求一覧 平成28年6月13日
1 舛添知事就任後の知事公用車使用に関わる全運転日誌。なお、公用車での湯河原への往復の回数、および、往路又は復路で世田谷区に知事自宅に立ち寄った回数を別記すること。
2 舛添知事就任後、公用車以外で湯河原に往復した日時
3 舛添知事就任後、都庁または舛添事務所等に出席依頼があった全案件の一覧と、実際の知事出席の有無。
4 舛添知事就任後、公務として都庁が知事の出席を予定又は検討した行事の一覧と、実際の知事出席の有無
5 湯河原の別荘近くに知事公用車を一晩又は数時間以上停車させた際の駐車場所の住所
6 湯河原の別荘近くに知事公用車を一晩停車させた際の運転者の宿泊場所
7 舛添知事就任以降の、知事公用車の運転者の時間外勤務時間と時間外手当の月別と年度別の合計数値の推移。石原元知事、猪瀬前知事の月別の平均数値と年数値の平均との比較。
8 湯河原の別荘で舛添知事が公務を行っていたことを証明する証拠書類
9 石原、猪瀬、舛添の三知事の海外出張計画を確定する決裁文書とその添付書類。決裁文書は、実施期間など概要の決定、詳細な行動予定の決定、それらの変更決定のそれぞれ段階の決定時に係るすべての書類。添付書類は立ち寄り先、宿泊先、面談の相手先と会場、出席予定の会合概要、先方からの招聘依頼書。
10 石原、猪瀬、舛添の三知事の海外出張に係る経費支払いに係る支出命令書と内訳等の添付書類。事前事後分の双方を含む。
11 石原、猪瀬、舛添の三知事の海外出張に係る行動内容や成果等が記された報告文書。加えて、実際に外出または知事の宿舎に訪問を受けて面談を行った人物の氏名、肩書き、面談目的、面談内容などを記した文書。
12 石原、猪瀬、舛添の三知事の海外出張に係る経費の清算文書。事前事後に旅行会社等に支払ったもの意外に、旅行期間中やその前後に支払った支出の内容を記した領収書や内訳書
13 舛添知事が自らの海外出張に関し発信したメール、SNS等の電子文書と寄稿文の写しすべて。
14 新党改革から舛添氏個人に支出された組織対策費、平成24年800万円、25年250万円について、具体的に支弁した案件ごとの領収書。
15 上記、組織対策費が支出されている期間の舛添氏の日程表
16 東京都選挙管理員会の政治団体収支報告書の書き方マニュアル。近年において内容の改訂があった場合には、その前後の内容にも対応すること
17 都庁で保管又は展示された美術品の名称、知事の個人所有か団体所有かの別、購入年月日、購入金額、その領収書などの支払いの証拠書類。加えて、それらに係る額装等の美術品本体以外の費用とその支払い原資の内容、および、その領収書など支払いの証拠書類
18 「新党改革比例区第4支部」の解散時における美術品の取り扱いの経緯を記した書類。加えて、「泰山会」への譲渡を証明する書類
19 「グローバルネットワーク研究会」の解散時における美術品の取り扱いの経緯を記した書類。加えて、「泰山会」への譲渡を証明する書類
20 ネットオークションにおいて政治資金で購入した美術品の送付を受けた際の「送り先氏名」と「送り先住所」
21 政治資金で購入した美術関係書籍の名称、購入年月日、購入金額、購入した政治団体名、保管場所、領収書などの支払いの証拠書類
22 「新党改革比例区第4支部」の解散時における美術関係書籍の取り扱い経緯、「泰山会」への譲渡を証明する書類
23 「グローバルネットワーク研究会」の解散時における美術関係書籍の取り扱い経緯、「泰山会」への譲渡を証明する書類
24 「泰山会」が現在所有する美術品の美術年鑑に基づく資産価格の一覧
25 舛添要一氏又はその関係団体が、私費又は公費の別を問わずに、購入した美術品・書等について、品目ごと贈呈先の一覧。購入団体の別に応じて。贈呈先は海外の要人を含む
26 世界堂で購入した備品又は消耗品の内容一覧を購入団体の別に応じて。
27 舛添知事の関係団体が政治資金で購入した墨の付いた中国5服
28 「(株)舛添政治経済研究所」の平成22年度から平成26年度までの決算書と勘定明細書
29 「(株)舛添政治経済研究所」の平成22年度から平成26年度までの役員の個人別の報酬額
30 「(株)舛添政治経済研究所」の平成22年度から平成26年度までの社員名の一覧
31 「(株)舛添政治経済研究所」の登記簿謄本と定款
32 「(株)舛添政治経済研究所」が湯河原の別荘を購入した際の売買契約書の写し
33 舛添知事の世田谷区の自宅の登記簿謄本と湯河原の別荘の登記簿謄本
34 舛添知事の世田谷区の自宅について、最初に個人で取得した際の売買契約書の写し。次いで、舛添知事個人から「(株)舛添政治経済研究所」に所有を移転した際の売買契約書等の写し。さらに、「(株)舛添政治経済研究所」から再び舛添知事個人に所有を移転した際の売買契約書等の写し
35 舛添知事の世田谷区の自宅を、「(株)舛添政治経済研究所」、「新党改革比例区東京第4支部」、「グローバルネットワーク研究会」、「泰山会」への貸与にかかるそれぞれの賃貸契約書の写し
36 政党支部、政治団体からの支出の内、湯河原の商業施設で物品購入した内訳書
37 政党支部又は政治団体からの支出の内、「是正が必要」とされた物品
38 政党支部又は政治団体からの支出の内、「是正が必要」とされた宿泊代金の内訳書
39 舛添知事問題に関して、都庁に寄せられた都民等からの苦情・意見等に対応するための職員体制の推移
40 舛添知事問題に関して、都庁に寄せられた都民等からの苦情・意見等の総数と趣旨内容別の分類一覧。分類は現在便宣的に行っているものでよい。
41 知事に対する苦情・意見等への対応に起因して健康被害を訴える常勤。非常勤職員の件数。任命権者別に。
42 平成28年3月・4月・5月の職員の健康相談件数を月別に。なお、同時期の過去5年間の比較。
43 平成28年3月・4月・5月の知事部局職員の時間外勤務時間と時間外手当の月別推移。過去5年間の同時期の数値との比較。

総務委員会集中審議資料要求項目
日本共産党東京都議会議員団 清水ひで子

<調査報告書>
・舛添知事等が、佐々木善三、森本哲也両弁護士に提出した資料一式
・舛添知事が、佐々木善三、森本哲也両弁護士に調査を依頼した調査依頼書、契約書等。調査の目的、調査事項、調査の範囲などがわかるもの
・弁護士から受けた調査報告書の全文
・返金するとしている宿泊費の請求または支払い明細書
・調査報告書で「是正が必要」としている飲食店での支出明細書
・弁護士が不適切とした「備品代」の支出の明細書

<公用車>
・家族を同乗させた公用車使用の一覧(使用年月日、目的、招待者などを明記したもの)
・知事が公用車に家族をのせたとする「芸術鑑賞、園遊会、在外公館の晩餐会とで主宰する在外公館むけの新年会」などすべての招待状、及び「N響コンサート・東京ドームのプロ野球観戦」における団体からの招待状
・政務での公用車使用の一覧(使用年月日、目的などがわかるもの)
・舛添知事就任後の資産報告の全て
・知事の週間日程予定表を知事就任から最新のものまで、及び保存していない部分については、日程が確認できる全ての文書
・舛添知事の就任以後の、公用車運転日誌、及び知事専用車の、駐車場利用、燃料補給その他の伝票など全ての資料
・知事の特別秘書に関わる、公用車運転日誌の記録、伝票等の全て
・都が知事に対して行なった公用車を使用しない場合についての説明
・昨年4月1日から本年5月までの、知事の週間日程予定表における「政務」と記載された時間帯の行動内容の全ての記録。

<講演料>
・公務および政務として行ったすべての講演の一覧(講演の年月日、テーマ、目的、講演料・謝礼の金額、振込先などがわかるもの)。

<特別秘書>
・横田特別秘書の就任以来のおもな勤務場所、勤務実態、政務活動の実態がわかる資料。

<政治資金>
・泰山会の2015年度分の収支報告書、領収書、2015年の美術品などの支出項目リスト
・自動車購入の明細書付領収書
・2013年1月3日および2014年1月2日の、木更津のホテルの領収証に添付されている請求明細書の控え
・出版社社長(元新聞記者)と、木更津のホテルで実際に面談・相談したことを証明する資料
・泰山会設立後の都選管への届出文書(定期公開前の文書も含めて全て)グローバルネット研究会、及び新党改革第4支部の、の2012年、2013年、2014年の政治資金報告及び、添付された領収書、及び解散時の資産報告
・舛添知事が政治資金で購入したすべての美術品・古書の一覧、その品名、使用目的と所有者、保管場所など
・湯河原Espot店で、2014年2月、3月にグローバルネットワーク研究会が購入したすべての購入物の明細がわかるレシート
・ホテル日航への宿泊(2014年8月18日)について、宿泊料の明細書
・グローバルネットワーク研究会の以下の支払い明細書
2014年2月19日―中華料理店
2014年4月1日―ホテルレストラン
2014年4月2日―京王プラザホテル ・泰山会の以下の支払い明細書
2014年4月15日―レストラン
2014年8月17日―レストラン
2014年9月3日―京王プラザホテル
2014年10月17日―日本経営の支払い明細書
・「舛添まんじゅう」「カバインダー」を配ったすべての政治資金パーティの開催場所、開催日、参加規模、案内文書
・調査報告書に記載された各「舛添まんじゅう」についてのグローバルネットワーク研究会、泰山会の処理伝票
・「舛添まんじゅう」について、泰山会、グローバルネットワーク研究会が舛添氏とつきあいのある会社に販売した収入伝票。

<海外出張>
・2016年4月のワシントン・ニューヨークの出張に関する全ての資料。

<そのほか>
・世田谷区代田の自宅について、(株)舛添政治経済研究所との賃貸契約書、(株)舛添政治経済研究所と泰山会との賃貸契約書、(株)舛添政治経済研究所と新党改革比例区第4支部との賃貸契約書、(株)舛添政治経済研究所とグローバルネットワーク研究会との賃貸契約書
・世田谷区代田の自宅、株式会社舛添政治経済研究所、泰山会の間取図(それぞれ専用部分がわかるもの
・舛添知事事務所の一階、地下一階部分の間取り(トイレ、給湯室、玄関、廊下含む)
・(株)舛添政治経済研究所の貸借対照表および収益計算書(5年間)
・(株)舛添政治経済研究所の株主総会、取締役会の各記録文書(5年間)
・(株)舛添政治経済研究所の法人住民税、固定資産税、法人事業税、消費税の納税記録
・(株)舛添経済研究所。泰山会の職員の人数、およびそれぞれの肩書
・泰山会以前の政治団体ごとの常勤・非常勤者の人数
・舛添知事の各政治団体の電話番号・ファックス番号と番号の名義
・舛添知事の世田谷の自宅、事務所の通信費の按分負担、水光熱費の按分負担の具体的なしくみ、按分の対象の個人、団体名が確認できるもの
・舛添知事の世田谷の事務所の通品費の内容(電話代、ファックス代、インターネット契約料・利用料等)
・舛添知事の事務所の直近3年間の水光熱費の月別詳細(上下水道、電気代、ガス代ごと)とそれが確認できる領収書
・2016年6月7日付フラッシュに掲載された事務所写真に写っている絵画の作品名と購入先・購入年月

西沢けいた
総務委員会にて資料要求する
・公用車の使用目的と知事日程(就任以降全て)
・7/4に公開される年収などの所得報告書などの資産公開資料
・舛添政治経済研究所と舛添要一本人との賃貸借契約書
・事務所家賃算定基準書
・政治団体との事務所の賃貸借契約書
・株式会社舛添政治経済研究所の決算書、法人税の申告書(5年分)
・政治資金で購入した美術品の所在と用途
・事務所の光熱水費の支払い内訳
・事務所の共益費(通信費、警備保障費)の内訳
・調査報告書作成にあたって作られたヒアリングノート、聞き取りメモなどのメモを含めた資料全て
・舛添知事本人の確定申告平成25年、26年、27年
・グローバルネットワーク研究所と泰山会の雇用契約書などの人件費の詳細
・グ研と泰山会が税務署に支払っている源泉徴収税が分かるもの、社会保険料(公的年金、健康保険、労働保険)がわかるもの
・株式会社舛添政治経済研究所が受け取った講演料・謝礼の内容と金額
・都内自治体の周年行事への出席者
・金・土・日・休日の都知事に依頼のあった都内の行事への出欠及び出席者の一覧
・防災行政無線の使用歴(訓練を除く、知事就任以降)
・災害対策本部が設置された日及び期間
・調査報告書にあるホテル宿泊者リスト
・政治団体及び本人の蔵書目録
・第3者の弁護士を紹介した人物の名前
・調査報告記載の飲食を行った際の人数等の詳細
・ホテル三日月の領収書の明細(再発行でも可)

音喜多
【海外視察関連】
・海外出張経費に関わる26・27年度決予算額と決算額の対比
・地方自治法98条に基づき、海外視察費用の黒塗り部分を除去した資料
・28年度知事海外視察経費予算編成までの決済過程のわかるものすべて
・28年度予算の知事海外視察経費の「目」までわかる内訳詳細
・27年度予算では海外出張経費に2億4千万予算に対し執行額5千万であるのに、28年度予算では6倍の3億千万がついた理由と過程
・知事海外出張における起案から決定までの流れがわかるもの(時系列で各局ごとに)
・知事海外出張の随行員の起案から決定までの流れがわかるもの
・知事の海外出張における成果がわかるものすべて
・知事の海外出張時スケジュールを1時間単位ですべて
・韓国出張の際、舛添知事と朴大統領との会話内容・約束事がわかるもの
・知事が都市外交の成果として強調されようとしている、韓国人学校への都有地貸与の合理性を示す資料すべて(生徒数、入学希望者数の推移など)
・韓国人学校への都有地貸与を検討した都庁内の記録・データすべて

【公用車関連】
・知事公用車の利用規定基準のわかるもの
・過去に指摘された知事公用車問題についてわかるもの
・知事就任時からの公用車記録、公務日程表、政務日程表。特に土日祝日の日程を含む
・知事の公用車利用時の乗車人数がわかるものすべて
・湯河原の別荘に衛星電話を設置した時期や費用がわかる資料すべて

【政治資金関係】
・調査報告書で調査された宿泊費用の明細すべて(ホテル側に再発行を依頼すれば入手可能)
・調査報告書で調査された「飲食費」における会食相手を個別にすべて
・舛添氏の似顔絵入りの菓子「東京世界一。黒糖まんじゅう」の配布先一覧
・「憲法改正のオモテとウラ」「東京を変える、日本が変わる」の配布先一覧
・解散した政治団体で購入した書や美術品の現在の保管場所と帰属先一覧
・舛添知事個人および関連する政治団体にされた個人献金・企業団体献金の履歴すべて
・平成23年9月7日の「勉強会」の資料一式、参加者リストなどその存在が証明できるもの

【その他】
・公務日程の公開基準がわかるもの
・知事就任後の出退庁時間の記録すべて
・知事が就任以降に行った視察先リスト一覧
・現在の知事のトップマネジメント補佐体制
・特別秘書・副知事の出退庁の記録すべて
・知事所有美術品の都庁内での展示履歴
・都の「内規」を破った場合懲戒処分の実績がわかるもの

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