総務委員会速記録第八号

平成十八年六月十九日(月曜日)
第一委員会室
   午後一時三十三分開議
 出席委員 十四名
委員長山下 太郎君
副委員長鈴木あきまさ君
副委員長増子 博樹君
理事吉倉 正美君
理事吉原  修君
理事古館 和憲君
宇田川聡史君
後藤 雄一君
高木 けい君
橘  正剛君
倉林 辰雄君
比留間敏夫君
柿沢 未途君
田中  良君

 欠席委員 一名

 出席説明員
知事本局局長山口 一久君
次長横田基地共用化推進担当部長事務取扱河島  均君
企画調整部長松田 二郎君
青少年・治安対策本部本部長舟本  馨君
総合対策部長百合 一郎君
東京オリンピック招致本部本部長熊野 順祥君
企画部長宮川  昭君
総務局局長高橋  功君
総務部長荒川  満君
選挙管理委員会事務局局長渡辺日佐夫君
人事委員会事務局局長佐藤  広君
任用公平部長齋藤  進君
監査事務局局長高橋 道晴君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第百四十四号議案 特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百四十五号議案 市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百四十六号議案 東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百四十七号議案 東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
特定事件の継続調査について

○山下委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書、決議中、簡易裁判所の調停部門の設置に関する意見書につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

簡易裁判所の調停部門の設置に関する意見書(案)
 東京簡易裁判所墨田分室は、現在、建て替えが行われており、この新庁舎へ東京簡易裁判所の調停部門の移管が予定されている。また、既に平成十七年九月には東京二十三区にある簡易裁判所四分室のうち、大森、中野及び北の三分室が廃止されている。
 本来、簡易裁判所における調停は、市民に身近で気軽に利用できるという利点から、簡易裁判所の重要な部門として位置付けられている。しかし、計画されている墨田分室の新庁舎は、庁舎としての機能性・効率性は良くなるものの、東京区部西部地域の住民が調停を利用しようとする場合、遠く離れた墨田分室まで出向くことになり、極めて利便性が悪い。
 このように、利便性を犠牲にした調停部門の墨田分室一極集中は、市民のために「裁判所へのアクセスの拡充」、「裁判所の利便性の向上」を図るという、司法制度改革の理念にも逆行することとなる。そこで、東京三弁護士会では、新たな調停センターの設置やターミナル駅近くの公的施設などを利用して、巡回型(出張型)の調停の検討を裁判所に対して強く求めているところである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、都民の利便性を高めるため、東京区部西部地域に調停センター等を設置するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成十八年六月 日
東京都議会議長 川島忠一
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
法務大臣 あて

○山下委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書、決議につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。
 次に、委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を追加で提出したい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 追加提出を認め、その取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山下委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山下委員長 次に、本委員会の今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案審査及び特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 付託議案の審査を行います。
 第百四十四号議案から第百四十七号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○古館委員 それでは、第百四十六号議案、東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例について、一言述べます。
 特殊勤務手当についてですが、二〇〇四年十二月に、総務省が特殊勤務手当にかかわる調査結果を公表し、次いで二〇〇五年三月に、地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針を出し、その中で地方公務員の特殊勤務手当支給の是正が盛り込まれました。
 とりわけ土日勤務にかかわる手当支給に集中をしたわけですが、代休をとりながら手当を受けることは給与の二重取りとの、こういう理由でありますが、しかし、医療や福祉、そのほかの都民サービスを提供している職種では、土日を週休日とする労働スタイルが一般化しているもとで、土日に勤務をすることが余儀なくされることでは、当然のことだと考えております。公務員は、高額給与との論調もありますけれども、一般公務員の賃金は人事委員会勧告のもとで構築されており、的外れだということも指摘しておきたいと思います。
 しかしながら、労使で合意されたものでありますので、賛成いたします。
 以上です。

○山下委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 第百四十四号議案から第百四十七号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山下委員長 異議なしと認めます。よって、第百四十四号議案から第百四十七号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○山下委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山下委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山下委員長 この際、所管局を代表いたしまして高橋総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○高橋総務局長 当委員会所管七局を代表いたしまして、一言お礼のごあいさつをさせていただきます。
 ただいま本定例会にご提案申し上げておりました議案につきまして、ご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間にちょうだいいたしました貴重なご意見、ご要望等につきましては、可能な限り今後の都政運営に生かしてまいりたいと考えております。
 委員長初め、委員の先生方におかれましては、今後ともよろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げまして、簡単でございますけれども、お礼の言葉とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○山下委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十八分散会

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