総務委員会速記録第二十号

平成十五年十二月十五日(月曜日)
第一委員会室
   午後一時六分開議
 出席委員 十四名
委員長土屋たかゆき君
副委員長中屋 文孝君
副委員長藤田 愛子君
理事富田 俊正君
理事長橋 桂一君
理事山田 忠昭君
東野 秀平君
真木  茂君
古館 和憲君
星野 篤功君
橋本辰二郎君
大山  均君
大西 英男君
吉田 信夫君

 欠席委員 なし

 出席説明員
知事本部本部長前川 燿男君
次長只腰 憲久君
企画調整部長高橋 道晴君
総務局局長赤星 經昭君
総務部長大橋 久夫君
選挙管理委員会事務局局長押切 重洋君
人事委員会事務局局長高橋 和志君
任用公平部長松田 曉史君
監査事務局局長松澤 敏夫君

本日の会議に付した事件
 意見書について
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百九号議案  特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十号議案  市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十一号議案 電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律施行条例
 ・第二百十二号議案 東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十三号議案 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十四号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十五号議案 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十六号議案 職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十七号議案 東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十八号議案 東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百十九号議案 東京都知事等の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成十五年度東京都一般会計補正予算(第三号)の報告及び承認について
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○土屋委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書二件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○土屋委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 付託議案の審査を行います。
 第二百九号議案から第二百十九号議案まで及び地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成十五年度東京都一般会計補正予算(第三号)の報告及び承認についてを一括して議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し、発言の申し出がありますので、これを許します。

○古館委員 それでは、意見を述べます。
 第二百十一号議案、電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律施行条例及び第二百九号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例、第二百十号議案、市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例について、意見を述べます。
 この三条例は、来年一月に、電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律の施行が予定されていることから、公的個人認証サービスの開始に必要な事項を条例により定めるものです。
 電子署名は、電子署名法に基づき既に民間機関でも行われており、行政機関が国民へのユニバーサルサービス、世間一般のサービスとして電子認証業務を提供する必要があるのか。また、その際に、住基ネットに基礎を置いた制度設計とすることが適当なのかという新たな問題として、指摘しないわけにはまいりません。事実、国会では、当時の片山総務大臣が、住基ネットに基礎を置いた個人認証を、今後の住基台帳番号と住基ネットの利用拡大に不可欠なものとして提供しようという意図を、隠しておりません。
 本条例に基づいて発行される電子証明書は、いわゆる電子申請において直接に住民票コードを利用するものではありませんが、電子証明書の失効情報が、事実上住基ネットの四情報についての変更の有無を意味することも、見逃すことはできません。
 本条例によって、住基ネットシステムの対象業務がさらに一つ追加されることになるもので、これは、国民の間に大きく広がっている住基番号への不正利用への懸念と不安を一層広げ、プライバシー侵害の現実的な危険性を拡大することになり、認めることはできません。
 また、これに伴う業務が有料であるだけでなく、指定認証機関、すなわち国の外郭団体に委託することが予定されており、全体として、国家への個人情報の集中、国家による情報独占を一層促進し、主権者国民の基本的人権としての自己情報コントロール権を形骸化することにつながるものであり、賛成することはできません。
 なお、職員給与に関連する一部改正条例並びに職員の退職手当に関する一部改正条例につきましては、労使合意を尊重する立場から賛成するものです。
 以上です。

○土屋委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百九号議案から第二百十一号議案までを一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○土屋委員長 起立多数と認めます。よって、第二百九号議案から第二百十一号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百十二号議案から第二百十九号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認めます。よって、第二百十二号議案から第二百十九号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成十五年度東京都一般会計補正予算(第三号)の報告及び承認についてを採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○土屋委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○土屋委員長 この際、所管局を代表いたしまして、赤星総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○赤星総務局長 当委員会所管の五局を代表いたしまして、一言御礼を申し上げます。
 ただいま、本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜りました。まことにありがとうございます。この間にちょうだいいたしました貴重なご意見、ご要望等につきましては、可能な限り今後の都政運営に生かしてまいりたいと思います。
 今後ともよろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げて、簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○土屋委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十三分散会

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