総務委員会速記録第十一号

平成十三年十月二日(火曜日)
   午後一時六分開議
 出席委員 十五名
委員長坂口こうじ君
副委員長大西由紀子君
副委員長新藤 義彦君
理事織田 拓郎君
理事馬場 裕子君
理事樺山 卓司君
谷村 孝彦君
山下 太郎君
古館 和憲君
臼井  孝君
木内 良明君
松本 文明君
矢部  一君
三田 敏哉君
木村 陽治君

 欠席委員 なし

 出席説明員
知事本部本部長田原 和道君
次長三宅 広人君
企画調整部長渡辺日佐夫君
総務局局長大関東支夫君
総務部長高橋 和志君
選挙管理委員会事務局局長南  靖武君
次長橋本  剛君
人事委員会事務局局長高橋  功君
任用公平部長砂岡  攻君
監査事務局局長中山 弘子君
次長細渕  功君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
 付託議案の審査(決定)
 ・第百四十八号議案 特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 ・第百四十九号議案 公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
 ・第百五十号議案 東京都人権プラザ条例
 ・第百六十七号議案 八王子市と多摩市との境界変更について
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○坂口委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 さきに理事会にご一任いただきました意見書二件、決議一件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。ご了承願います。

○坂口委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程表のとおり、委員会日程の追加の申し合わせをいたしました。ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。ご了承願います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百四十八号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例から第百五十号議案まで、及び第百六十七号議案、八王子市と多摩市との境界変更についてを一括して議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 この際、本案について発言の申し出がありますので、これを許します。

○古館委員 第百五十号議案、東京都人権プラザ条例案について意見を述べます。
 来年の三月で同和事業の根拠法が廃止されることにより、全国的には同和事業が終結することになります。ところが、東京都は同和事業を今後も永続させる、そのために、台東区にある東京都産業労働会館を東京都人権プラザに衣がえして、人権についての拠点施設にしようということが、九月二十八日の本条例案の質疑で明らかになりました。
 同和地区などはもともと存在していない東京都が、根拠法がなくなる来年度以降も、同和事業の象徴ともいえる同和問題相談員と称する実体のない相談事業を温存し、さらに、特定団体が各地で行う集会などを対象として出してきた諸集会参加費補助事業など、これまでの同和事業から今度は都の一般対策事業へと引き継ごうとしている、などの検討が現実に進行しています。
 我が党は、国連人権規約や日本国憲法がいう基本的人権を真に実のあるものにしたいし、首都東京がその先陣を行くことを心から願っています。
 しかし、東京都人権プラザの立地条件がよくないのではとの指摘が他会派からもありましたが、人権施策をより本格的に展開しようというのであれば、都民にとって最も至便なところに拠点施設を設置すべきであります。実際に、現在の産業労働会館は、地場産業、地域産業の振興の施設として、また地域のコミュニティ施設として利用という声が地域からも上がっており、あえてこの場所を人権プラザとしたことは、幅広い人権団体の活動の拠点というよりも、同和事業を人権という名で今後も引き継いでいくための施設提供という性格を払拭することはできないものであります。
 こうした立場から、第百五十号議案、東京都人権プラザ条例案に反対するものであります。
 以上です。

○坂口委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百五十号議案、東京都人権プラザ条例を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○坂口委員長 起立多数と認めます。よって、第百五十号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百四十八号議案、第百四十九号議案及び第百六十七号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○坂口委員長 異議なしと認めます。よって、第百四十八号議案、第百四十九号議案及び第百六十七号議案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○坂口委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日までに決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○坂口委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○坂口委員長 この際、所管五局を代表し、大関総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○大関総務局長 お許しをいただきまして、当委員会所管の五局を代表いたしまして、一言御礼を申し上げます。
 ただいまは、本定例会にご提案申し上げておりました議案につきまして、ご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間にちょうだいいたしました貴重なご意見、ご要望につきましては、十分尊重させていただきまして、今後の都政運営の参考とさせていただきたいと思います。
 今後ともよろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げまして、簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○坂口委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十二分散会

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