財政委員会速記録第十八号

令和六年十二月十六日(月曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長河野ゆうき君
副委員長成清梨沙子君
副委員長和泉なおみ君
理事北口つよし君
理事清水とし子君
理事鈴木  純君
清水やすこ君
川松真一朗君
長橋 桂一君
林あきひろ君
中田たかし君
まつば多美子君
村松 一希君
竹井ようこ君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長山下  聡君
経理部長DX推進担当部長兼務稲垣 敦子君
主計部長佐伯  亮君
主税局局長武田 康弘君
総務部長DX推進担当部長兼務入佐 勇人君
会計管理局局長梅村 拓洋君
管理部長前田  豊君
収用委員会事務局局長有金 浩一君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百八十一号議案 都立清瀬特別支援学校(六)改築及び改修工事その二請負契約
 ・第二百八十二号議案 東京都島しょ保健所小笠原出張所(六)改築工事請負契約
 ・第二百八十三号議案 新砂水門(再整備)(六)建設工事請負契約
 ・第二百八十四号議案 環四高輪地区基礎杭撤去工事(六高輪—一)請負契約
 ・第二百八十五号議案 妙正寺川整備工事(その二百四)請負契約
 ・第二百八十六号議案 新中川護岸耐震補強工事(その二十二)請負契約
 ・第二百八十七号議案 呑川防潮堤耐震補強工事(その二百六)請負契約
 ・第二百九十三号議案 当せん金付証票の発売について
 ・議員提出議案第十一号 東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○河野委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書、決議中、決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 調整のついた案文の朗読は省略いたします。

   固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する決議(案)
 我が国の景気は、緩やかに回復しているものの、物価高騰の長期化による影響は大きく、都民生活や都内中小零細企業の経営を取り巻く環境はいまだ厳しい状況にある。こうした中、二十三区の地価水準は全国と比較して依然として高く、基準地価格も上昇するなど、固定資産税等の税負担が更に大きくなることが見込まれる。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、都民の暮らしや中小企業者の事業継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、都民や厳しい経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを令和七年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を令和七年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を令和七年度も継続すること。
 以上、決議する。
  令和六年十二月 日
 東京都議会

○河野委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○河野委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百八十一号議案から第二百八十七号議案まで、第二百九十三号議案及び議員提出議案第十一号を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第二百八十一号議案から第二百八十七号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告があります。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

令和六年十二月十三日
 文教委員長 小山くにひこ
 (公印省略)
財政委員長 河野ゆうき殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月十一日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百八十一号議案 都立清瀬特別支援学校(六)改築及び改修工事その二請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

令和六年十二月十三日
 都市整備委員長 西沢けいた
 (公印省略)
財政委員長 河野ゆうき殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月十一日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百八十四号議案 環四高輪地区基礎杭撤去工事(六高輪—一)請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、都ファースト、公明党、立憲民主党、無(東京維新)は、本議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、本議案に対し、次の意見がありました。
  (意見)
   本用地は、格式あるホテルと低層のマンションあるいは邸宅が起伏に富んだ地形を這うように伸びる坂に適切に配置され、その坂を美しい並木道がいろどる地域にある。そして、その自然と景観を大きく損なう高輪地区再開発のD街区にあたる。
   この再開発は、環状第四号線の整備と一体の再開発である。現状でも、高輪地区から先は道路整備のめどが立っていないのに、高輪地区が環四の整備を前提に話が進んできてしまっている現実は看過できない。
   また、当該用地は再開発等促進区を定めた区域であり、単に環状第四号線の整備で追い出された地権者の皆さんの換地先というだけでなく、それを上回る規模の開発が可能な用地であり、実際に地権者とともにディベロッパーである東急不動産が勉強会に参画していることも見過ごせない。
   地権者の換地先という点は考慮されなければならないが、一方で、この強引な道路整備により、賃貸物件の住人が退去を余儀なくされる。本年九月の都市計画審議会でも、住民説明会において地権者からも不安の声が上がっていたという指摘があった。さらには近隣住民の住環境への影響は重大であり、高輪地区の景観や自然環境が破壊されることが容認されるものではない。
   以上の経緯や状況からして、本議案を単に都有地の既存基礎杭撤去の工事契約として見ることはできず、高輪地区再開発と環四整備に深く関わる議案であると指摘し、反対する。

令和六年十二月十三日
 厚生委員長 関野たかなり
 (公印省略)
財政委員長 河野ゆうき殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月十一日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百八十二号議案 東京都島しょ保健所小笠原出張所(六)改築工事請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

令和六年十二月十三日
 経済・港湾委員長 小林 健二
 (公印省略)
財政委員長 河野ゆうき殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月十一日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百八十三号議案 新砂水門(再整備)(六)建設工事請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

令和六年十二月十三日
 環境・建設委員長 曽根はじめ
 (公印省略)
財政委員長 河野ゆうき殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月十一日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百八十五号議案 妙正寺川整備工事(その二百四)請負契約
 第二百八十六号議案 新中川護岸耐震補強工事(その二十二)請負契約
 第二百八十七号議案 呑川防潮堤耐震補強工事(その二百六)請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

○河野委員長 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十一号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○河野委員長 起立少数。よって、議員提出議案第十一号は否決されました。
 次に、第二百八十四号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○河野委員長 起立多数と認めます。よって、第二百八十四号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百八十一号議案から第二百八十三号議案まで、第二百八十五号議案から第二百八十七号議案まで及び第二百九十三号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○河野委員長 異議なしと認めます。よって、第二百八十一号議案から第二百八十三号議案まで、第二百八十五号議案から第二百八十七号議案まで及び第二百九十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○河野委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情及びお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○河野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。

○河野委員長 この際、所管四局を代表しまして、山下財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○山下財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会に提出いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 付託議案及び報告事項のご審議の過程で委員の皆様方から賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○河野委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会