財政委員会速記録第十八号

令和四年十二月十三日(火曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長ほっち易隆君
副委員長おじま紘平君
副委員長米倉 春奈君
理事うすい浩一君
理事池川 友一君
理事川松真一朗君
かまた悦子君
玉川ひでとし君
土屋 みわ君
もり  愛君
中田たかし君
三宅 正彦君
後藤 なみ君

欠席委員 一名

出席説明員
財務局局長吉村 憲彦君
理事主計部長事務取扱田中 慎一君
経理部長五十嵐 律君
主税局局長小池  潔君
総務部長上林山 隆君
会計管理局局長須藤  栄君
管理部長有金 浩一君
収用委員会事務局局長杉崎智恵子君

本日の会議に付した事件
決議について
付託議案の審査(決定)
・第二百六号議案 令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、予算総則、歳入
・第二百六十九号議案 令和四年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入
・第二百二十三号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修工事請負契約
・第二百二十四号議案 都営住宅四H−一〇二東(江戸川区平井三丁目第二)工事請負契約
・第二百二十五号議案 都営住宅四CH−一〇一西(練馬区石神井台四丁目・練馬区施設)工事請負契約
・第二百二十六号議案 都営住宅四H−一二四東(江戸川区下篠崎町)工事請負契約
・第二百二十七号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修電気設備工事請負契約
・第二百二十八号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修給水衛生設備工事請負契約
・第二百二十九号議案 街路築造工事のうち擁壁築造工事(四西−青梅三・四・四裏宿町)請負契約
・第二百三十号議案 葛西臨海水族園(仮称)整備等事業契約の締結について
・第二百三十一号議案 当せん金付証票の発売について
・議員提出議案第十六号 東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○ほっち委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する決議(案)
 我が国の景気は、緩やかに持ち直しているものの、多くの都民や中小企業者にとってその実感は薄く、原材料価格の高騰や円安の影響等による物価の上昇が、都民生活や事業活動に大きな影響を及ぼしていることに加え、海外景気の下振れによる我が国の景気の下押しなども懸念される。こうした中、二十三区の地価水準は、全国と比較して依然として高く、固定資産税等の税負担は過大なものとなっている。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、都民の暮らしや中小企業者の事業継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、都民や厳しい経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを令和五年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を令和五年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を令和五年度も継続すること。
 以上、決議する。
  令和四年十二月 日
東京都議会

○ほっち委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。

○ほっち委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、予算総則、歳入、第二百六十九号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、第二百二十三号議案から第二百三十一号議案まで及び議員提出議案第十六号を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第二百二十三号議案から第二百二十九号議案までの契約議案及び第二百三十号議案の民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案につきましては、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

令和四年十二月十二日
文教委員長 入江のぶこ
(公印省略)
財政委員長 ほっち易隆殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百二十三号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修工事請負契約
 第二百二十七号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修電気設備工事請負契約
 第二百二十八号議案 東京都江戸東京博物館(四)改修給水衛生設備工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

令和四年十二月十二日
都市整備委員長 藤井とものり
(公印省略)
財政委員長 ほっち易隆殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百二十四号議案 都営住宅四H−一〇二東(江戸川区平井三丁目第二)工事請負契約
 第二百二十五号議案 都営住宅四CH−一〇一西(練馬区石神井台四丁目・練馬区施設)工事請負契約
 第二百二十六号議案 都営住宅四H−一二四東(江戸川区下篠崎町)工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

令和四年十二月十二日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
(公印省略)
財政委員長 ほっち易隆殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 (1) 契約議案
  第二百二十九号議案 街路築造工事のうち擁壁築造工事(四西−青梅三・四・四裏宿町)請負契約
 (2) 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律に基づく議案
  第二百三十号議案 葛西臨海水族園(仮称)整備等事業契約の締結について
2 調査結果
 (1) 自民党、都ファースト、公明党、立憲民主党は、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百三十号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
  (意見)
   PFI法は、平成十一年制定以来、自治体事業の民営化の一手法として、導入されてきたが、労働者の非正規化、市民サービスの低下など様々な問題が浮き彫りになってきた。
   日本のPFI制度のお手本とされたイギリスでは、民営化路線に批判が相次ぎ、平成三十年にはPFIが経費節約の効果なしとの報告書も出され、水道事業など、再公営化も始まっている。
   日本でも法務省が刑務所におけるPFIの導入について、半数で中止するなど、見直しが始まっている。
   都が今回、葛西臨海水族園の再整備に当たって、こうした事例をきちんと検証することなくPFIを導入した場合、現に内外で高い評価を得ている現在の水族園の到達点を台無しにしかねない上に、新設の水族園施設についてもPFI制度を理由に具体的な設計や新たな施設のビジョンについて都議会に対しても非公開とされていることも、制度の重大な弱点である。
   都民の財産として都民や専門家に親しまれてきた葛西臨海水族園の貴重な役割を損なう危険性が高いことから、本事業は契約を行わず、計画を根本的に見直すことを求める。
 (3) 無(グリーン)は、全議案に対し、次の意見がありました。
  (意見)
   第二百二十九号議案により工事が行われる都市計画道路「青梅三・四・四号線」については、すでに九六%の用地が取得され、部分的な整備が行われている。しかし、現在の交通状況からも道路整備の必要性は低く、また急斜面の崖線の自然を大規模に破壊し、膨大な築造経費を要することになり認めることはできない。
   なお、道路整備による改変面積が三千平方メートルを超えることから、東京における自然の保護と回復に関する条例に基づく環境局との協議が行われ、事前調査で確認された東京都レッドリストの絶滅危惧種に指定されているカリガネソウを近隣の公園に移植した。環境局に提出した自然環境保全計画書に基づいて、確実な保全に取り組むことを求める。
   第二百三十号議案の葛西臨海水族園(仮称)の整備については、ガラスドームと水盤を通して世界の海へとつながる本館と親しまれてきた淡水生物館などの既存施設について保全、利活用すること及び既存樹木の伐採を極力避ける整備が求められる。しかし、事業者からその重要な方向性が示されていない。よって、賛成することはできない。

○ほっち委員長 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十六号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○ほっち委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第十六号は否決されました。
 次に、第二百三十号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○ほっち委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、予算総則、歳入、第二百六十九号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、第二百二十三号議案から第二百二十九号議案まで及び第二百三十一号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ほっち委員長 異議なしと認めます。よって、第二百六号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第五号)中、予算総則、歳入、第二百六十九号議案、令和四年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、第二百二十三号議案から第二百二十九号議案まで及び第二百三十一号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○ほっち委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ほっち委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○ほっち委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、吉村財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○吉村財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会に提出いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 付託議案及び報告事項のご審議の過程で委員の皆様方から賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○ほっち委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会

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