財政委員会速記録第十八号

令和三年十二月十三日(月曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長山加 朱美君
副委員長森口つかさ君
副委員長池川 友一君
理事伊藤しょうこう君
理事大松あきら君
理事米倉 春奈君
吉住はるお君
たかく則男君
米川大二郎君
五十嵐えり君
三宅 正彦君
長橋 桂一君
石川 良一君
中村ひろし君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長吉村 憲彦君
理事主計部長事務取扱山田 忠輝君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務古川 浩二君
主税局局長砥出 欣典君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務川上 秀一君
会計管理局局長堤  雅史君
管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務副島  建君
収用委員会事務局局長後藤 啓志君

本日の会議に付した事件
決議について
付託議案の審査(決定)
・第二百二十六号議案 令和三年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、予算総則、歳入
・第二百十号議案 都立光明学園(三)南棟改築工事請負契約
・第二百十一号議案 都営住宅三H-一〇九東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約
・第二百十二号議案 都営住宅三H-一一二西(多摩市諏訪四丁目)工事請負契約
・第二百十三号議案 都営住宅三H-一〇七西(世田谷区下馬二丁目)工事請負契約
・第二百十四号議案 都営住宅三M-一〇一西及び三CM-一〇一西(杉並区天沼二丁目・杉並区施設)工事請負契約
・第二百十五号議案 東京都しごとセンター(三)改修給水衛生設備工事その二請負契約
・第二百十六号議案 志茂立体(仮称)(三)擁壁築造工事請負契約
・第二百十七号議案 街路築造工事(三 一整-補三百十四ほか四路線晴海)請負契約
・第二百十八号議案 当せん金付証票の発売について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○山加委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整をいたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する決議(案)
 我が国の景気は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和されつつあるものの、長期にわたるコロナ禍の影響を受けてきた都民や中小企業者にとってその実感は薄く、また今後の感染再拡大リスクや原油価格の動向などによっては更なる景気の下振れも懸念される。こうした中、二十三区の地価水準は、全国と比較して依然として高く、固定資産税等の税負担は過大なものとなっている。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、都民の暮らしや中小企業者の事業継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、都民や厳しい経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを令和四年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を令和四年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を令和四年度も継続すること。
 以上、決議する。
  令和三年十二月 日
東京都議会

○山加委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。

○山加委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百二十六号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、予算総則、歳入及び第二百十号議案から第二百十八号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第二百十号議案から第二百十七号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

令和三年十二月十日
文教委員長 白戸 太朗
(公印省略)
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百十号議案 都立光明学園(三)南棟改築工事請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

令和三年十二月十日
都市整備委員長 宮瀬 英治
(公印省略)
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百十一号議案 都営住宅三H-一〇九東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約
 第二百十二号議案 都営住宅三H-一一二西(多摩市諏訪四丁目)工事請負契約
 第二百十三号議案 都営住宅三H-一〇七西(世田谷区下馬二丁目)工事請負契約
 第二百十四号議案 都営住宅三M-一〇一西及び三CM-一〇一西(杉並区天沼二丁目・杉並区施設)工事請負契約
 第二百十七号議案 街路築造工事(三 一整-補三百十四ほか四路線晴海)請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、都ファースト、公明党、立憲民主党、無(東京維新)は、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百十七号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
  (意見)
  本議案は、選手村の後にできる晴海フラッグという民間のマンション販売に直結する道路整備の議案である。質疑から、選手村用の道路築造、本議案の周りの道路整備も含めれば、分かっているだけで二十四億円はかかることが見えてきた。
  都有地たる晴海五丁目から晴海フラッグに変貌するこの間を振り返ると、行政が民間のもうけのために奔走する姿が浮き彫りとなる。時価総額千六百億円とも言われる都有地を特定建築者に百三十億ほどの超廉価で売却する計画であるが、実はまだ売却完了していない。今でも都有地のままであり、これにより特定建築者はその間の税金は取られず、地下のインフラ整備は都民が負担してきた。晴海フラッグへの内装工事も組織委員会が共同実施事業として行うこととなっており、都の負担となる。そして、本議案のように豪華な道路まで都民が作ってあげる計画となっているのである。全てが終わってから都有地は特定建築者に売却される計画である。都民の税金や都有地がごく一部の人たちの財布にされるような政治に多くの批判が沸き起こっており、そうした観点から本議案には反対である。

令和三年十二月十日
経済・港湾委員長 細田いさむ
(公印省略)
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百十五号議案 東京都しごとセンター(三)改修給水衛生設備工事その二請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

令和三年十二月十日
環境・建設委員長 曽根はじめ
(公印省略)
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百十六号議案 志茂立体(仮称)(三)擁壁築造工事請負契約
2 調査結果
 本議案に対し異議はありません。

○山加委員長 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○米倉委員 第二百十七号議案、街路築造工事請負契約についてです。
 本議案は、中央区晴海五丁目選手村の跡にできる超大型マンション群晴海フラッグという民間のマンション販売に直結する道路整備の議案です。
 そもそもこの地区は、時価総額千六百億円ともいわれる都有地を民間デベロッパーに百三十億円ほどの超廉価で売却する計画となっており、多くの都民に批判されています。
 本議案は、この地区に、既に道路があるところに、民間マンション群のためにさらに道路を造ってあげるものとなっていますが、工事費用は十億円もの高額なものとなっています。これだけの費用となっている理由には、通常舗装の二倍近くかかるという遮熱性舗装、歩道は、れんがを敷き詰めたようなおしゃれな舗装であるインターロッキングブロック舗装にするなど、豪華なものになっています。
 この地区内では、既に五輪大会前の道路舗装に都が八億円かけているにもかかわらず、新たに十億円近くかけるということです。
 そして、今回の道路の一本は、区間を区切っているために別の契約となっていますが、約六億円の工事が行われます。つまり、分かっているだけで、この地域の道路整備は二十四億円に上ります。
 小池知事は、賢い支出を徹底すると繰り返し述べてきましたが、とてもそうはいえない事態です。
 そうした点から、この議案には反対をいたします。

○山加委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百十七号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○山加委員長 起立多数と認めます。よって、第二百十七号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百二十六号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、予算総則、歳入、第二百十号議案から第二百十六号議案まで及び第二百十八号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山加委員長 異議なしと認めます。よって、第二百二十六号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、予算総則、歳入、第二百十号議案から第二百十六号議案まで及び第二百十八号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○山加委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山加委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山加委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、吉村財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○吉村財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 付託議案及び報告事項のご審議の過程で委員の皆様方から賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○山加委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会といたします。
   午後一時六分散会

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