財政委員会速記録第十号

令和二年六月八日(月曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長上野 和彦君
副委員長田村 利光君
副委員長ひぐちたかあき君
理事池川 友一君
理事森村 隆行君
理事山田ひろし君
けいの信一君
成清梨沙子君
細田いさむ君
三宅 正彦君
清水ひで子君
大津ひろ子君
宇田川聡史君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長武市  敬君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務古川 浩二君
主計部長山田 忠輝君
主税局局長塩見 清仁君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務川上 秀一君
会計管理局局長佐藤  敦君
管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務副島  建君
収用委員会事務局局長斎藤 真人君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百十三号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、歳出-財政委員会所管分
・第百十九号議案 東京都都税条例の一部を改正する条例
・第百二十号議案 東京都宿泊税条例の一部を改正する条例
・第百三十五号議案 都立矢口特別支援学校(二)校舎棟改築工事請負契約
・第百三十六号議案 都立小中高一貫教育校(仮称)(二)新築工事請負契約
・第百三十七号議案 境川木曽東調節池工事その二請負契約
・第百三十八号議案 石神井川放射第三六号線橋梁(仮称)(二)下部建設工事請負契約
・第百三十九号議案 土地の信託の変更について
特定事件の継続調査について

○上野委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査及び特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、第百十九号議案、第百二十号議案及び第百三十五号議案から第百三十九号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第百三十五号議案から第百三十八号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

令和二年六月五日
文教委員長 星見てい子
財政委員長 上野 和彦殿
   契約議案の調査について(報告)
 六月三日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三十五号議案 都立矢口特別支援学校(二)校舎棟改築工事請負契約
 第百三十六号議案 都立小中高一貫教育校(仮称)(二)新築工事請負契約
2 調査結果
 (1) 都ファースト、公明党、自民党は、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第百三十六号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については、異議はありません。
  (意見)
 そもそも我が党は、都が、小学校段階から教育を複線化し、財界の求める一部のエリート人材を育成する、小中高一貫校の設置をすることには反対してきた。
 計画を見ても、例えば英語などは小学校で学習指導要領の四倍もの授業を行うなど、ただでさえ多いと言われている学習指導要領の授業時数を大幅に超えて授業を行う、詰め込みの教育内容が示されており、子どもたちの人間としての成長を考えた時に疑問を持たざるを得ない。
 加えて計画は、立川国際中等教育学校に小学校を併設するとしているが、小学校の校舎建設は、決して広いとは言えない現在の立川国際中等教育学校が使用している敷地内とされ、野球グラウンドがなくなるなど学校の教育条件を大幅に後退させるものになっている。
 さらに、計画の進捗が遅れているにもかかわらず、当初発表した開校年度に何が何でも開校するとしたため、校舎の竣工が間に合わず、入学してくる小学校一年生は、半年間、プレハブの仮設校舎を使用するとした。この仮設校舎も、現在の立川国際中等教育学校のテニスコート上に建設するとし、ますます在校生の教育環境を悪化させる結果となっている。
 授業に影響があるだけでなく、野球部やテニス部などの子どもたちにとっては、部活動は青春そのものであり、短い在校期間の中で、その活動場所が奪われてしまうことは、教育上も、仕方ないで済まされることではない。
 しかも、この立川国際中等教育学校には、隣接して未利用の広い国有地があり、百歩譲って小中高一貫校を設置するとしても、子どもたちの教育条件を考えれば、小学校部分はその国有地を取得または借り受けて建設するべき、更に譲って、せめて仮設校舎くらいは国有地を借りて建てるべきだというのが、誰もが考えることであるのに、都教委は国に打診するなどの努力すらしていない。
 子どもたちの教育条件の悪化を、保護者たちは憂慮し、都教委のこの建設計画に納得していない。保護者の理解すら得られていない状況なのである。
 これらのことから、この都立小中高一貫教育校の新築工事は進めるべきではなく、本議案には反対する。

令和二年六月四日
環境・建設委員長 細谷しょうこ
財政委員長 上野 和彦殿
   契約議案の調査について(報告)
 六月三日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三十七号議案 境川木曽東調節池工事その二請負契約
 第百三十八号議案 石神井川放射第三六号線橋梁(仮称)(二)下部建設工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

○上野委員長 これより採決を行います。
 初めに、第百三十六号議案及び第百三十九号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○上野委員長 起立多数と認めます。よって、第百三十六号議案及び第百三十九号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、第百十九号議案、第百二十号議案、第百三十五号議案、第百三十七号議案及び第百三十八号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認めます。よって、第百十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第六号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、第百十九号議案、第百二十号議案、第百三十五号議案、第百三十七号議案及び第百三十八号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○上野委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○上野委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、武市財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○武市財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 付託議案及び報告事項のご審議の過程で委員の皆様方から賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事務事業の執行に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

○上野委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会

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