財政委員会速記録第二号

令和二年三月二日(月曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長上野 和彦君
副委員長田村 利光君
副委員長ひぐちたかあき君
理事池川 友一君
理事森村 隆行君
理事山田ひろし君
けいの信一君
成清梨沙子君
細田いさむ君
三宅 正彦君
清水ひで子君
大津ひろ子君
宇田川聡史君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長武市  敬君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務初宿 和夫君
主計部長山田 忠輝君
財産運用部長五十嵐 律君
建築保全部長佐藤 千佳君
技術管理担当部長飯泉  洋君
主税局局長塩見 清仁君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務大久保哲也君
税制部長副島  建君
税制調査担当部長長田  稔君
調整担当部長菊澤 道生君
課税部長萱場 明子君
資産税部長池田 美英君
徴収部長川上 秀一君
特別滞納整理担当部長蓮沼 正史君

本日の会議に付した事件
主税局関係
付託議案の審査(質疑)
・第九十九号議案 令和元年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳入、歳出 主税局所管分
・第百一号議案 令和元年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
財務局関係
提出議案について(説明)
・第百七号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出 財務局所管分
付託議案の審査
・第九十九号議案 令和元年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入-財務局所管分、歳出-議会局・財務局所管分、都債(質疑)
・第百二号議案 令和元年度東京都用地会計補正予算(第一号)(質疑)
・第百五号議案 令和元年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入 財務局所管分(説明・質疑)
・第七十八号議案 都営住宅三十一H-一一四東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約(質疑)
・第七十九号議案 都営住宅三十一H-一二八東(板橋区双葉町)工事請負契約(質疑)
・第八十号議案 都営住宅三十一H-一二二東(足立区江北七丁目)工事請負契約(質疑)
・第八十一号議案 都立神代高等学校(三十一)体育館ほか改築及び改修工事請負契約(質疑)
・第八十二号議案 東京都八重洲駐車場(三十一)改修工事請負契約(質疑)
・第八十三号議案 警視庁本部庁舎(三十一)大規模改修空調設備工事その二請負契約(質疑)
・第八十四号議案 環二築地虎ノ門トンネル(三十一)換気設備工事その二請負契約(質疑)
・第八十五号議案 中川護岸耐震補強工事(その四十六)請負契約(質疑)
・第八十六号議案 妙正寺川整備工事(その十六)請負契約(質疑)
・第八十七号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十六)請負契約(質疑)
・第八十八号議案 小名木川護岸耐震補強工事(その五)請負契約(質疑)
・第八十九号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百六)請負契約(質疑)

○上野委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、財務局関係の令和二年度補正予算案の説明聴取並びに主税局及び財務局関係の中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 なお、令和二年度補正予算案については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 また、付託議案中、第七十八号議案から第八十九号議案までの契約議案につきましては、議長から事業所管の常任委員会に調査依頼を行っているとのことでございます。ご了承願います。
 これより主税局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第九十九号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳入、歳出、主税局所管分及び第百一号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で主税局関係を終わります。

○上野委員長 これより財務局関係に入ります。
 初めに、第百七号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出、財務局所管分について理事者の説明を求めます。

○山田主計部長 それでは、追加提案をいたしました令和二年度補正予算案、追加分についてご説明を申し上げます。
 資料第1号をごらん願います。
 こちらは、後ほど付託議案としてご説明いたします令和元年度最終補正予算案、追加分と一体的にご説明する資料となっておりますので、恐れ入りますが、あわせてご説明させていただきたいと存じます。
 令和元年度最終補正予算案、追加分及び令和二年度補正予算案、追加分でございますけれども、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う都民の不安解消と都民生活の安全・安心の確保に向けて、感染症対策を強化するとともに、経済活動への影響を最小限に抑えるために、三つの柱から成る予算上の必要な措置を講じるものでございます。
 第一に、これまで実施してきた取り組みに加えて、新型コロナウイルス感染症対策のさらなる強化に向けて、都がなすべき緊急的な取り組みを行うこと。
 第二に、現下の状況を契機として、将来にわたる東京の安全・安心を揺るぎないものとすべく、感染症に対する今後の備えを強化すること。
 第三に、新型コロナウイルス感染症による都内の産業経済への影響を最小限にとどめるため、中小企業や観光産業に対して積極的かつきめ細やかな支援策を講じることでございます。
 一ページおめくりいただき、二ページをごらんください。
 2-1、令和元年度最終補正予算(案)(追加分)の財政規模でございますが、補正予算の規模は、一般会計で六十四億円、債務負担行為は四千万円でございます。
 (2)、補正予算の財源でございますが、財政調整基金繰入金が六十四億円、国庫支出金が一千万円でございます。
 下段の2-2、令和二年度補正予算(案)(追加分)の財政規模でございますが、補正予算の規模は、一般会計で三百三十五億円でございます。
 (2)、補正予算の財源でございますが、財政調整基金繰入金が三百三十三億円、福祉先進都市実現基金繰入金が一億円、国庫支出金が七千万円でございます。
 続きまして、三ページをごらんください。
 今回の補正事項の一覧でございます。
 一ページおめくりいただき、四ページをごらんください。
 ここから、補正予算の内容について概要をご説明申し上げます。
 まず、新型コロナウイルス感染症への緊急的な対応として、元年度に三億円、二年度に六億円を計上しております。
 上から二段目、検査体制の強化は、東京都健康安全研究センターにおける新型コロナウイルス検査に係る検査試薬等の購入及び検査機器の整備を実施するものでございます。
 その下の民間医療機関における患者受け入れ及び移送体制の確保は、患者等の受け入れ医療機関や移送体制の確保等を行うものでございます。
 また、下から二段目の新型コロナウイルス感染症対策に係るテレワーク活用促進緊急支援は、テレワークの活用を図る企業に対し、機器及びソフトウエア等の導入経費の補助を行うものでございます。
 続きまして、五ページをごらんください。
 感染症に対する今後の備えの強化として、元年度に一千万円、二年度に二十六億円を計上しております。
 一番上、感染防護具の備蓄は、個人防護具やフェースシールド等を追加備蓄するものでございます。
 また、中段の感染症指定医療機関における感染症患者の受け入れ体制強化及び多摩地域における感染症患者受け入れ強化は、都立、公社病院における陰圧対応病床の増設、機能強化や多摩総合医療センターの結核病棟において、二類感染症相当患者を受け入れ可能とするため、隔壁を設置するものでございます。
 一番下の水際対策強化のための特殊救急車(陰圧型)整備は、感染が疑われる患者を搬送する際、ウイルス拡散を防ぐため、陰圧型の特殊救急車を整備するものでございます。
 一ページおめくりいただき、六ページをごらんください。
 都内産業、中小企業対策として、元年度に六十億円、二年度に三百四億円を計上しております。
 上段の中小企業制度融資等につきましては、新型コロナウイルスの流行により事業活動に影響を受けた中小企業を対象に、融資目標額を一千億円とし、仮称でございますが、新型コロナウイルス感染症対応緊急融資を新設するとともに、融資に係る信用保証料を全額補助してまいります。
 また、中段にございます総合支援事業は、新型コロナウイルスの流行に伴う経営面や法律面などのさまざまな課題を解決するため、専門家派遣を実施するものでございます。
 一番下の新型コロナウイルス感染症の影響に伴う区市町村観光インフラ緊急整備支援事業は、風評被害の払拭や観光需要の回復に向けたソフト、ハード両面の取り組みを行う区市町村を支援するものでございます。
 続きまして、七ページをごらんください。
 情報発信の充実として、元年度に三千万円、二年度に二億円を計上しております。
 上段の新型コロナウイルス感染症対策等に関する広報は、都民の安全・安心につなげるため、迅速な広報展開を実施するものでございます。
 その下、海外メディアを活用した情報発信は、海外メディアのデジタル媒体を活用し、東京の安全・安心等、海外に向けた情報発信を実施するものでございます。
 八ページ以降には、会計別総括表、局別総括表を添付してございます。
 令和元年度最終補正予算案、追加分及び令和二年度補正予算案、追加分の説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○初宿経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 私からは、議会局及び財務局所管の令和二年度一般会計補正予算案(第二号)についてご説明を申し上げます。
 お手元の資料第2号、令和二年度補正予算説明書をごらんください。
 今回の補正でございますが、財務局分のみでございますので、恐れ入りますが、二ページ、令和二年度補正予算事業別説明をお開き願います。
 番号1、他会計支出金でございます。
 これは、計上説明欄にございますとおり、公営企業会計に対する支出金として八百九十万円余を計上するものでございます。
 次に、三ページをごらんください。
 番号2の一般歳入でございます。
 これは、計上説明欄にございますとおり、今回の補正予算の各局事業の財源として、財政調整基金からの繰入金を三百三十三億二千二百万円余計上するものでございます。
 次に、四ページをお開き願います。
 財務局分の合計でございます。
 今回の補正によりまして、財務局の歳出予算は、表の右端、上から五段目の歳出計欄にございますとおり、既定予算額と合わせまして六千三百五十九億七千万円余となります。
 また、歳入予算は、表の右端、下から三段目の特定財源計にございますとおり、既定予算額と合わせまして七千四百七十二億九千五百万円余となります。
 説明は以上でございます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○上野委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○上野委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第九十九号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、財務局所管分、歳出、議会局・財務局所管分、都債、第百二号議案、第百五号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、財務局所管分及び第七十八号議案から第八十九号議案までを一括して議題といたします。
 本案のうち、追加提出されました第百五号議案、令和元年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、財務局所管分について理事者の説明を求めます。

○山田主計部長 それでは、令和元年度最終補正予算案、追加分についてご説明申し上げます。
 重ねての説明となり、恐れ入りますが、資料第1号、令和元年度最終補正予算(案)(追加分)及び令和二年度補正予算(案)(追加分)についての二ページ目上段、令和元年度最終補正予算案、追加分の補正予算の規模をごらんいただきたいと思います。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う令和元年度の対応として、一般会計で六十四億円、債務負担行為四千万円を計上するものでございます。
 補正事項といたしましては、三ページ右側の今回補正の元年度の欄に金額を記載しておりますが、Ⅰ、新型コロナウイルス感染症への緊急的な対応として三億円、Ⅱ、感染症に対する今後の備えの強化として一千万円、Ⅲ、都内産業・中小企業対策として六十億円、Ⅳ、情報発信の充実として三千万円を計上しております。
 また、資料第4号は、本補正予算案に関する議案でございます。
 説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○初宿経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 私からは、議会局及び財務局所管の令和元年度一般会計補正予算案(第三号)についてご説明を申し上げます。
 お手元の資料第5号、令和元年度補正予算説明書をごらんください。
 今回の補正は財務局分のみでございますので、恐れ入りますが、二ページ、令和元年度補正予算事業別説明をお開き願います。
 番号1、一般歳入でございます。
 これは、計上説明欄にございますとおり、今回の補正予算の各局事業の財源といたしまして、財政調整基金からの繰入金を六十三億六千四百万円余計上するものでございます。
 これにより、隣の三ページでございますが、財務局の歳入は、表の右端、下から三段目の特定財源計にございますとおり、既定予算額と合わせまして七千二百七十四億五千八百万円余でございます。
 なお、歳出は変わらず、表の右端、上から五段目の歳出計欄、一兆七百三億四千四百万円余でございます。
 説明は以上でございます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○上野委員長 説明は終わりました。
 そのほかの議案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、これより本案に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○田村委員 私からは、第百五号議案、コロナウイルス感染症対策に関する最終補正予算案につきまして意見を申し上げます。
 新型コロナウイルスの広がりをいかに食いとめるか、都民の皆様の不安を解消し、都民生活と経済活動の安定を取り戻すため、都の持つ力の全てを総動員し、先手先手にあらゆる対策を講じることが今求められております。
 同時に、この難局は都の力だけで乗り越えられるものではありません。これ以上の感染拡大を阻止し、早期の収束を図るためには、国と手を携え、民間の力もかりながら、まさに総力を挙げて取り組むことが必要です。
 こうした観点も含め、我が党は、都民の皆様の不安を受けとめ、医療面だけでなく、さまざまな分野に影響が表面化してきている現状も踏まえながら、これまで六回にわたり知事に対して要望してまいりました。
 何よりも多くの都民が不安を感じているのは、今回のコロナウイルスが新たなもので、未知のウイルスであることです。さまざまな媒体を用いた正しい情報の周知、全ての人に届く情報提供体制を構築することが、わからないがゆえに生じる不安の払拭には不可欠であることを強調しておきます。
 また、民間の一時受け入れ医療機関を確保するとともに、患者の容体が変化した場合の転院搬送も含め、患者の移送、搬送にも万全の体制を整えなければなりません。専門家からは、今後の感染拡大に備え、一般の民間医療機関も含めた体制整備が必要であるとの指摘も上がっております。
 こうした側面だけにとどまらず、産業面からも危機管理が必要です。この問題が経済にどの程度、いつまで影響するのか、感染の拡大と事態の長期化を懸念し、国内外の株価が大幅に下落する様相を呈するなど、今後の日本経済への影響も深刻に受けとめざるを得ません。
 ホテル、旅館などの宿泊業、バス、タクシーなどの運送業や観光業では、既に多大な影響が生じております。とりわけ中小零細企業の経営には甚大な影響を及ぼしかねません。資金繰りだけでなく、経済復興のてことなる支援も準備すべきであります。都内、国内経済への影響を最小限に食いとめなければなりません。
 このような強い危機感から、先週の我が党の代表質問でも申し上げましたが、二月十九日、我が党は、二階幹事長、岸田政務会長に対して新型コロナウイルス感染に対する緊急経済対策の要望を行い、地震などと同等の財政出動を行うことを求めました。
 また、安倍総理からは、本日三月二日から春休みまでの間、全国の小中学校、高等学校、特別支援学校に休校を要請する方針が示されました。感染症拡大防止のための対策としてやむを得ないことではありますが、保護者からは不安の声が上がっています。
 さまざまな家庭状況を考慮し、支援することに加え、雇用する企業や社会全体の理解を得ていくこと、そして、一斉臨時休業に伴う各区市町村の対応策と課題、財源問題などについて早急に調査し、課題解決に向け、都が主体的に取り組むことが重要です。
 以上のようなことから、今回の新型コロナウイルス感染症に関する最終補正予算案そのものに異論を挟むつもりはありませんが、都においても、今こそ積極果敢に大型の緊急対策をとるべきであることを指摘し、意見表明とさせていただき、私の発言を終わります。

○上野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で財務局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る