財政委員会速記録第三号

平成三十年三月七日(水曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長まつば多美子君
副委員長小松 大祐君
副委員長石川 良一君
理事増田 一郎君
理事上田 令子君
理事曽根はじめ君
おじま紘平君
伊藤しょうこう君
うすい浩一君
藤井あきら君
清水やすこ君
宇田川聡史君
長橋 桂一君
清水ひで子君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長武市  敬君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務小室 一人君
主計部長松川 桂子君
主税局局長目黒 克昭君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務小山 明子君
会計管理局局長土渕  裕君
管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務中澤 基行君
収用委員会事務局局長佐藤  敦君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第九十九号議案 平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出-財政委員会所管分、都債
・第百一号議案  平成二十九年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
・第四十号議案  東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金条例の一部を改正する条例
・第七十七号議案 都立七生特別支援学校(二十九)改築及び改修工事請負契約
・第七十八号議案 都立東村山高等学校(二十九)改築工事請負契約
・第七十九号議案 警視庁有家族者待機寮新明石住宅(二十九)改築工事請負契約
・第八十号議案  都営住宅二十九H-一一一東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
・第八十一号議案 都営住宅二十九H-一一二東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
・第八十二号議案 都営住宅二十九H-一一四西(多摩市中沢一丁目)工事請負契約
・第八十三号議案 駒沢オリンピック公園総合運動場(二十九)硬式野球場増築及び改修工事その二請負契約
・第八十四号議案 東京都多摩障害者スポーツセンター(二十九)改修工事請負契約
・第八十五号議案 警視庁東京国際空港庁舎(仮称)(二十九)新築工事請負契約
・第八十六号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約
・第八十九号議案 梅ヶ谷トンネル(仮称)整備工事(西-梅ヶ谷の二)請負契約
・第九十号議案  十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事請負契約
・第九十一号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十三)請負契約
・第九十二号議案 呑川防潮堤耐震補強工事(その十七)その二請負契約
・第九十三号議案 仙台堀川護岸耐震補強工事(その三)請負契約

○まつば委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百一号議案、第四十号議案、第七十七号議案から第八十六号議案まで及び第八十九号議案から第九十三号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第七十七号議案から第八十六号議案まで及び第八十九号議案から第九十三号議案までの契約議案については、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成三十年三月六日
文教委員長 里吉 ゆみ
財政委員長 まつば多美子殿
   契約議案の調査について(報告)
 三月五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第七十七号議案 都立七生特別支援学校(二十九)改築及び改修工事請負契約
 第七十八号議案 都立東村山高等学校(二十九)改築工事請負契約
 第八十三号議案 駒沢オリンピック公園総合運動場(二十九)硬式野球場増築及び改修工事その二請負契約
 第八十四号議案 東京都多摩障害者スポーツセンター(二十九)改修工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対して異議はありません。

平成三十年三月六日
都市整備委員長 たきぐち学
財政委員長 まつば多美子殿
   契約議案の調査について(報告)
 三月五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第八十号議案 都営住宅二十九H-一一一東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
 第八十一号議案 都営住宅二十九H-一一二東(江東区辰巳一丁目)工事請負契約
 第八十二号議案 都営住宅二十九H-一一四西(多摩市中沢一丁目)工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成三十年三月六日
経済・港湾委員長 伊藤 ゆう
財政委員長 まつば多美子殿
   契約議案の調査について(報告)
 三月五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第八十六号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約
 第九十号議案 十三号地新客船ふ頭岸壁(二十九)建設工事請負契約
2 調査結果
 (1) 都ファースト、公明党、自民党は、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、全議案に対し、次の意見がありました。
  (意見)
   今回の契約案件は、新客船ふ頭整備に伴う百三十メートルの岸壁建設工事と、新客船ふ頭ターミナル施設新築電気設備工事である。
   我が党はこれまでも、晴海客船ふ頭を廃止し巨額を投じて青海に新たな客船ふ頭をつくることは、問題であると申し上げてきた。
   前回の委員会では、二〇二〇年には百十三回の寄港、うち大型客船を含む外国籍船の寄港数は七十五回の目標だとの答弁だったが、その見通しについては語られなかった。既に努力されている中でも、昨年の実績は二十九回である。
   ちなみに、国が国際クルーズ拠点の一つに選定した横浜港の昨年の実績は百七十八回で、東京港の実に六倍である。さらに、横浜市では来春、大黒ふ頭の一部を改修して大型客船ふ頭をオープンさせ、新港ふ頭と、大桟橋国際客船ターミナルとの、三つのふ頭で大型客船に対応する整備を進めている。
   クルーズ船に期待の声があることは承知しているが、都が大型クルーズ客船の需要予測もできない中で、約三百八十億円という巨費を投じて大型客船ふ頭を整備することは、都民の納得と合意が得られないと考える。
   よって、第八十六号議案及び第九十号議案には反対である。

平成三十年三月六日
環境・建設委員長 田の上いくこ
財政委員長 まつば多美子殿
   契約議案の調査について(報告)
 三月五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第八十九号議案 梅ヶ谷トンネル(仮称)整備工事(西-梅ヶ谷の二)請負契約
 第九十一号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二五三)請負契約
 第九十二号議案 呑川防潮堤耐震補強工事(その一七)その二請負契約
 第九十三号議案 仙台堀川護岸耐震補強工事(その三)請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成三十年三月六日
警察・消防委員長 大津ひろ子
財政委員長 まつば多美子殿
   契約議案の調査について(報告)
 三月五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第七十九号議案 警視庁有家族者待機寮新明石住宅(二十九)改築工事請負契約
 第八十五号議案 警視庁東京国際空港庁舎(仮称)(二十九)新築工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

○まつば委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○清水(ひ)委員 第八十六号議案、十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(二十九)新築電気設備工事請負契約、第九十号議案、十三号地新客船ふ頭岸壁建設工事請負契約について、反対の意見を述べます。
 我が党はこれまでも、晴海客船ふ頭を廃止し、巨額を投じて青海に新たな客船ふ頭をつくることは、問題であると申し上げてきました。本議案が審査された委員会において我が党の議員が質問した、大型客船を含む外国船籍の寄港数の目標は、七十五回だとの答弁が示されましたが、昨年の実績は二十九回であり、今後の見通しも明確にされませんでした。
 国が国際クルーズ拠点の一つに選定した横浜港の昨年の実績は百七十八回で、東京の六倍となっています。さらに横浜市では、来春、十九億円をかけて大型ふ頭の一部を改修し、オープンさせ、「クイーン・エリザベス」を入れる新ふ頭の整備、大さん橋国際客船ターミナルと三つのふ頭で大型客船に対応する整備を進めています。
 都民の中に、クルーズ船に期待の声のあることは承知していますが、既に、横浜港を初め全国各地に大型客船のふ頭がある中で、しかも東京都がクルーズ客船の需要予測も出さない中で、三百八十億円余りの巨費を投じて大型客船ふ頭を整備することに都民の納得は得られないと考えます。よって、二つの議案には反対します。
 第九十九号議案、東京都一般会計補正予算案には、組織委員会と共同実施事業に係る所要額八十七億円の歳出増が計上され、さらに、準備基金には約一千五百億円の積み増しが明らかになっています。
 オリ・パラ基金の積み立ては、三者合意によるV2予算の都負担分が約六千億円とされたことを受けて提案されています。V2予算は、都、組織委員会がおのおの六千億円、国が一千五百億円、合わせて一兆三千五百億円ですが、さらなる精査が必要です。
 とりわけ、我が党が批判してきた、組織委員会が本来負担すべき仮設整備費の都負担二千百億円などが含まれており、問題も残されています。都負担については、内訳の透明化がなされなければなりません。我が党は、都負担の透明化と縮減も強く求め、財政的提案などもしてまいりました。
 したがって、基金の積立額には問題も残されていますが、今後、取り崩して活用する際に厳しく精査をする必要があることを求めておきます。
 以上です。

○上田委員 今回、八十七号、八十八号議案が撤回となりました。東京都とは無関係なところで、応札者が、遺憾ながら独占禁止法に触れたということで、実務においては、東京都においては適法に行われていることは確認させていただいております。
 しかしながら、さきの委員会質疑で、独禁法によります指名停止が過去三回あったことがわかりました。今回、残念ながら、それが繰り返されてしまったということを確認させていただきました。
 工事規模からいって、入札参加可能事業者が限られるということなのかもしれませんが、限っているようにしか見えないような部分もあります。新規参入者の入札参加はハードルが高い問題も、今後は、入札制度改革で検討していくべきではないかというふうに考えております。
 以前の契約議案では、辞退者が続出した件についても確認をさせていただきました。人員や準備が整わないという理由が多かったのでございます。そして、今回の八十六号議案では、低入札により十二者も対象外となっております。
 多くの事業者が調査票の提出がなかったということになっておりますが、財務局のご答弁では、入札に当たって必ず作成する資料からつくるものであって、事業者様のご負担にならないということも確認させていただきました。
 調査票を提出しない事業者は落札する気がないのが明白なのではないかと思わざるを得ず、提出さえすれば落札できる可能性があり、そして改めまして、入札経過及び工事経歴一覧表を見ますと、工事経歴も申し分のないご実績がある方々なので、中小零細企業の皆様が書類が整わないということに関しては、委員の皆様からもご心配の声が上がりましたが、こちらの規模ぐらいですと書類が整わないということがないような会社規模のように思っております。
 これは、突如として辞退するような理由にもなりませんし、辞退理由と同じく、提出しないで低入札で終わるというような状況ではないのかなというふうに勘案いたしました。
 今後は、限られた参加者の中で、辞退し放題、調査票未提出で入札に至らぬ事態の多発を防ぎまして、よい事業者の新規参入に門戸を広げていく、また入札制度改革を進めていただきたいと希望を申し上げて、条件つきでの賛成とさせていただきます。

○まつば委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第八十六号議案及び第九十号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○まつば委員長 起立多数と認めます。よって、第八十六号議案及び第九十号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百一号議案、第四十号議案、第七十七号議案から第八十五号議案まで、第八十九号議案及び第九十一号議案から第九十三号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○まつば委員長 異議なしと認めます。よって、第九十九号議案、平成二十九年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百一号議案、第四十号議案、第七十七号議案から第八十五号議案まで、第八十九号議案及び第九十一号議案から第九十三号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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