財政委員会速記録第十九号

平成二十八年十二月十三日(火曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長栗山 欽行君
副委員長松田やすまさ君
副委員長吉倉 正美君
理事小松 大祐君
理事とくとめ道信君
理事大西さとる君
山森 寛之君
大津ひろ子君
斉藤やすひろ君
山内れい子君
北久保眞道君
鈴木 隆道君
秋田 一郎君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長武市  敬君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務十河 慎一君
主計部長岩瀬 和春君
主税局局長目黒 克昭君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務加藤  隆君
会計管理局局長浅川 英夫君
管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務中澤 基行君
収用委員会事務局局長砥出 欣典君

本日の会議に付した事件
意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第百九十号議案 東京国際展示場(二十八)増築工事請負契約
・第百九十一号議案 警視庁中野警察署庁舎(二十八)改築工事請負契約
・第百九十二号議案 東京都現代美術館(二十八)改修工事請負契約
・第百九十三号議案 東京都障害者総合スポーツセンター(二十八)改修及び増築工事請負契約
・第百九十四号議案 東京国際展示場(二十八)増築電気設備工事請負契約
・第百九十五号議案 東京国際展示場(二十八)増築空調設備工事請負契約
・第百九十六号議案 東京国際展示場(二十八)増築給水衛生設備工事請負契約
・第百九十七号議案 東京都現代美術館(二十八)改修空調設備工事請負契約
・第百九十八号議案 東京都現代美術館(二十八)改修電気設備工事請負契約
・第百九十九号議案 平成二十八年度新砂水門(再整備)建設工事(その三)請負契約
・第二百号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十二)請負契約
・第二百一号議案 小名木川護岸耐震補強工事(その一)請負契約
・第二百二号議案 平成二十八年度中潮橋撤去工事請負契約
・第二百三号議案 平成二十八年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)連絡通路建設工事(その一)請負契約
・第二百五号議案 当せん金付証票の発売について
・議員提出議案第十九号 東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○栗山委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書、決議中、決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 調整のついた案文の朗読は省略いたします。

   固定資産税及び都市計画税の軽減措置の継続に関する決議(案)
 我が国の景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、多くの都民や中小企業者にとってその実感は薄く、また海外経済の不確実性など先行きに不安感がある。こうした中、二十三区の地価水準は全国と比較して依然として高く、基準地価も四年連続で上昇するなど、固定資産税等の過大な負担は、いまだ解消されていない。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、都民の暮らしや中小企業者の事業継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、都民や厳しい経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
1 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを平成二十九年度も継続すること。
2 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を平成二十九年度も継続すること。
3 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を平成二十九年度も継続すること。
 以上、決議する。
  平成二十八年十二月 日
東京都議会

○栗山委員長 本件は、議長宛て提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承いただきたいと思います。
 なお、意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○栗山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百九十号議案から第二百三号議案まで、第二百五号議案及び議員提出議案第十九号を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第百九十号議案から第二百三号議案までの契約議案については、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十八年十二月九日
文教委員長 植木こうじ
財政委員長 栗山 欽行殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百九十二号議案 東京都現代美術館(二十八)改修工事請負契約
 第百九十三号議案 東京都障害者総合スポーツセンター(二十八)改修及び増築工事請負契約
 第百九十七号議案 東京都現代美術館(二十八)改修空調設備工事請負契約
 第百九十八号議案 東京都現代美術館(二十八)改修電気設備工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十八年十二月十二日
経済・港湾委員長 柴崎 幹男
財政委員長 栗山 欽行殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百九十号議案 東京国際展示場(二十八)増築工事請負契約
 第百九十四号議案 東京国際展示場(二十八)増築電気設備工事請負契約
 第百九十五号議案 東京国際展示場(二十八)増築空調設備工事請負契約
 第百九十六号議案 東京国際展示場(二十八)増築給水衛生設備工事請負契約
 第百九十九号議案 平成二十八年度新砂水門(再整備)建設工事(その三)請負契約
 第二百三号議案 平成二十八年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)連絡通路建設工事(その一)請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党、民進党は、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百三号議案に対し、次の意見がありました。
 その他の議案については異議はありません。
(意見)
 本工事契約案件は、新客船ふ頭岸壁と、陸地を繋ぐ連絡通路車道部の一部を整備するものである。
 既存の公共用バースの前面につくる岸壁のため、周辺整備を含め、すでに五十億円近くを費やすことになる。しかし、全体の整備計画にかかる経費の概算も示されていない。
 都が推進している新客船の需要予測も、整備経費の概要もわからず、収支の採算予測もない。国からの補助金の目途もないなかで、部分的な工事契約を次々と進めていくこのようなやり方も認めることはできない。さらに、二隻の客船を寄港する整備まですすめることは都民の理解が得られない。
 予算の使い方として、このような過大な客船ふ頭整備計画をすすめるための本工事契約案には反対である。

平成二十八年十二月九日
環境・建設委員長 石川 良一
財政委員長 栗山 欽行殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十二)請負契約
 第二百一号議案 小名木川護岸耐震補強工事(その一)請負契約
 第二百二号議案 平成二十八年度中潮橋撤去工事請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党、民進党、ネットは、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百二号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
(意見)
 中潮橋は、これまで、中央防波堤の内側と外側の処分場をつなぐ橋として、廃棄物運搬車などが通行してきた。一九九六年の建設で、減価償却上六十年の耐久性がある構造とのことから、今後、最低でも四十年間は、使用に耐えられる橋である。
 しかし、都は、臨港道路南北線の建設、また、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックでのボート・カヌースプリントの競技用に海の森水上競技場を建設する必要から、中潮橋の撤去を行うとしている。
 臨港道路南北線は、国直轄事業で建設される道路で、延長約六キロの総事業費は一千百億円、うち都の負担は四百億とされている。この道路については、もともと過大な貨物量予測に基づく計画である上に、周囲の道路を含めた推計交通量は矛盾にあふれたものであり、二年後、全面開通予定の台場と大井を結ぶ東京港トンネルの交通量を想定した形跡がないなど、様々な問題を抱えている。
 東京港トンネル開通後の交通量の変化を検証した上で、臨港道路南北線の計画の是非を考えるべきであり、少なくとも、それまでは建設を凍結すべきである。
 また、ボート・カヌーの競技施設は、選手や監督から「競技施設としては適地でない」との声が、今なお上がっており、慎重な検討が必要である。
 都民や、関係者の合意がないまま大型道路建設や、五輪施設づくりを進め、そのために中潮橋を撤去することには反対である。

平成二十八年十二月十二日
警察・消防委員長 田中たけし
財政委員長 栗山 欽行殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百九十一号議案 警視庁中野警察署庁舎(二十八)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

○栗山委員長 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第十九号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○栗山委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第十九号は否決されました。
 次に、第二百二号議案及び第二百三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○栗山委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二号議案及び第二百三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百九十号議案から第二百一号議案まで及び第二百五号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗山委員長 異議なしと認めます。よって、第百九十号議案から第二百一号議案まで及び第二百五号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○栗山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○栗山委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、武市財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○武市財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 付託議案及び報告事項の審議の過程で委員の皆様方から賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 委員長を初め委員の皆様方には、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○栗山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会

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