財政委員会速記録第三号

平成二十八年三月一日(火曜日)
第二委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長鈴木 錦治君
副委員長堀  宏道君
副委員長遠藤  守君
理事崎山 知尚君
理事松村 友昭君
理事酒井 大史君
大津ひろ子君
山内れい子君
神野 次郎君
桜井 浩之君
ともとし春久君
宇田川聡史君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
財務局局長長谷川 明君
経理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務十河 慎一君
主計部長岩瀬 和春君
主税局局長小林  清君
総務部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務西海 哲洋君
会計管理局局長塚本 直之君
管理部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務片山  謙君
収用委員会事務局局長目黒 克昭君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百十四号議案 平成二十七年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出・繰越明許費-財政委員会所管分、都債
・第百十六号議案 平成二十七年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
・第九十五号議案 オリンピックアクアティクスセンター(仮称)(二十七)新築工事請負契約
・第九十六号議案 有明アリーナ(仮称)(二十七)新築工事請負契約
・第九十七号議案 平成二十七年度海の森水上競技場整備工事請負契約
・第九十八号議案 警視庁大森合同庁舎(二十七)改築工事請負契約
・第九十九号議案 都営住宅二十七H-一〇二・一〇三西(練馬区上石神井四丁目)工事請負契約
・第百号議案  木下川排水機場耐震補強工事請負契約
・第百一号議案 上平井水門耐震補強工事請負契約
・第百二号議案 上平井水門耐震補強工事(その二)請負契約
・第百三号議案 平成二十七年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)防波堤建設工事請負契約

○鈴木委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中途議決に係る付託議案の審査を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百十四号議案、平成二十七年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、繰越明許費、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案及び第九十五号議案から第百三号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第九十五号議案から第百三号議案までの契約議案については、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十八年二月二十九日
文教委員長 植木こうじ
財政委員長 鈴木 錦治殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第九十五号議案 オリンピックアクアティクスセンター(仮称)(二十七)新築工事請負契約
 第九十六号議案 有明アリーナ(仮称)(二十七)新築工事請負契約
 第九十七号議案 平成二十七年度海の森水上競技場整備工事請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党、民主党、維新の党、ネットは、全議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、全議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
   第九十五号議案は、観客席数が仮設を含めてIOC基準からみて大幅に多くなっていること、その観客席を二万席から五千席まで減築するのに八十億円近くもかかること、整備費は当初見込みより大幅に増えていることなどから、反対である。
   第九十六号議案は、バレーボール競技場であるのに床がコンクリートであること、国際大会等大きな大会は開けるがアマチュアの団体はメーンコートを使えないこと、周辺は住宅地で学校が多い地域であり、興業イベントを誘致することはふさわしくないことから、反対である。
   第九十七号議案は、海風があり、波が立つという立地条件が、ボート、カヌーの競技場としては適切でないこと、当初の立候補ファイルでは整備費について六十九億円であったが総事業費四百九十一億円と七倍にも膨れたこと、風対策、波対策等まだ不十分であり、場所を変更すべきであることから、反対である。

平成二十八年二月二十九日
都市整備委員長 中村ひろし
財政委員長 鈴木 錦治殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第九十九号議案 都営住宅二十七H-一〇二・一〇三西(練馬区上石神井四丁目)工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十八年二月二十九日
経済・港湾委員長 島崎 義司
財政委員長 鈴木 錦治殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三号議案 平成二十七年度十三号地新客船ふ頭岸壁(-(マイナス)十一・五m)防波堤建設工事請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党、民主党は、本議案に対し異議はありません。
 (2) 日本共産党は、本議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
   客船ふ頭は全国各地で整備されてきており、大型客船の晴海への寄港をみても寄港回数の将来予測は困難である。
   また、背後地の公共交通手段が未整備であり、最大級のクルーズ船の場合、乗客乗員数八千人の移動手段には限界がある。
   新客船ふ頭の完成はオリンピック・パラリンピック開催前の二〇一九年を目指しているが、現時点で総事業費がまだわからないという状況である。
   新客船ふ頭整備は不要不急のものである。
   よって、今回の十三号地新客船ふ頭岸壁防波堤建設工事は反対である。

平成二十八年二月二十九日
環境・建設委員長 田中 朝子
財政委員長 鈴木 錦治殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百号議案  木下川排水機場耐震補強工事請負契約
 第百一号議案 上平井水門耐震補強工事請負契約
 第百二号議案 上平井水門耐震補強工事(その二)請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成二十八年二月二十九日
警察・消防委員長 中屋 文孝
財政委員長 鈴木 錦治殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第九十八号議案 警視庁大森合同庁舎(二十七)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

○鈴木委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○松村委員 意見を述べさせていただきます。
 まず、第九十五号議案、アクアティクスセンターの契約ですが、アクアティクスセンターの客席数が仮設を含めてIOC基準を大幅に上回るなど、建築費が増大しています。さらに、終了後に五千席とするため八十数億円も新たな経費がかかり、整備費は当初見込みより大幅にふえます。五輪の、ほかの経費の膨張も懸念され、都民の納得は得られません。開催都市の経費削減を目指したアジェンダ二〇二〇の方針をどう実行していくのかは、今後の五輪開催都市にも影響を与える重大な問題です。よって、反対します。
 次に、九十六号議案、有明アリーナです。バレーボール競技場であるのに床がコンクリートとなっています。後利用として国際大会など大きな大会は開けるが、アマチュアのスポーツ団体はメーンアリーナを使えない。周辺は住宅地で文教地区であり、興行イベントを誘致することを中心とする施設はふさわしくありません。床を木製にするなど、体育施設として整備すべきです。以上のことで反対いたします。
 次に、九十七号議案、海の森水上競技場です。海風があり、波が立つという立地条件が、ボート、カヌー競技場としては適切ではありません。当初の立候補ファイルでは整備費について六十九億円であったものが、総事業費四百九十一億円、七倍にも膨れ上がりました。風対策、波対策などまだ不十分であり、場所を変更すべきです。よって、反対します。
 最後に、百三号議案、新客船ふ頭の請負契約でありますが、客船ふ頭は全国各地で整備されてきており、大型客船の晴海への寄港を見ても寄港回数の将来予測は困難であります。また、後背地の公共交通手段が未整備であり、最大級のクルーズ船の場合、乗客乗員数八千人の移動手段には限界があります。新客船ふ頭の完成はオリンピック・パラリンピック開催前の二〇一九年を目指していますが、現時点で総事業費がまだわからないという状況であります。新客船ふ頭整備は不要不急であります。よって、今回の十三号地新客船ふ頭岸壁防波堤建設工事には反対です。
 以上です。

○鈴木委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百十四号議案、平成二十七年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、繰越明許費、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案、第九十五号議案から第九十七号議案まで及び第百三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木委員長 起立多数と認めます。よって、第百十四号議案、平成二十七年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、繰越明許費、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案、第九十五号議案から第九十七号議案まで及び第百三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第九十八号議案から第百二号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。よって、第九十八号議案から第百二号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたします。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会

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