財政委員会速記録第九号

平成二十三年六月二十九日(水曜日)
第二委員会室
   午後三時十四分開議
 出席委員 十四名
委員長高木 けい君
副委員長たぞえ民夫君
副委員長吉田康一郎君
理事菅  東一君
理事中谷 祐二君
理事上野 和彦君
福士 敬子君
くりした善行君
斉藤やすひろ君
鈴木 隆道君
田島 和明君
大西さとる君
斉藤あつし君
酒井 大史君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長安藤 立美君
経理部長藤原 正久君
主計部長長谷川 明君
主税局局長荒川  満君
総務部長目黒 克昭君
会計管理局局長新田 洋平君
管理部長安藤 弘志君
収用委員会事務局局長藤井 芳弘君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百七号議案 平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出-財政委員会所管分、都債
・第百十六号議案 東京都都税条例の一部を改正する条例
・第百二十号議案 警視庁航空隊江東飛行センター(二十三)改築工事請負契約
・第百二十一号議案 東京国際展示場(二十三)電気設備改修工事請負契約
・第百二十二号議案 都庁舎(二十三)昇降機設備改修工事その一請負契約
・第百二十三号議案 都庁舎(二十三)昇降機設備改修工事その二請負契約
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○高木委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を提出したい旨の申し出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議した結果、調整がついた旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件については、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、案文の朗読は省略いたします。

被災者、被災地支援等に対する財政措置に関する意見書(案)
 東日本大震災は、我が国の歴史上においても類を見ない甚大な被害をもたらした。その発災直後から都は、積極的に被災者や被災地への支援を行うとともに、首都東京の防災力強化についての取組を進めている。
 本来、広域にわたる災害救助や国土の保全は国の基本的な役割であり、その費用も責任を持って負担すべきものであることから、国は、直接被災した自治体だけでなく、被災地への支援や被災者を受け入れた自治体に対しても特別交付税の交付を行った。しかし、積極的に被災者や被災地への支援を行っている都に対しては、普通交付税の算定上、超過財源があるとして、特別交付税を交付していない。
 そもそも特別交付税は、災害など普通交付税の算定では捕捉できない特別な需要に対して、財源超過額にかかわらず所要額を交付すべきものである。ましてや、都に係る普通交付税算定上の財源超過額は、昼間流入人口を適正に反映していないなど都財政の実態を反映しておらず、これを根拠に事実上、特別交付税を都に交付しないことは、現行制度の大きな問題であり、改善が求められている。
 もとより、首都東京の機能を維持するため、都が多額の財源を継続的に必要とする中、旧政権で導入された法人事業税の暫定措置により、国がその財源を一方的に奪い続けていることは、極めて不合理なことである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、被災者、被災地支援等に対する財政措置に関し、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 特別交付税の算定に当たり、都における所要額が適切に交付されるよう算定方法の改善を図ること。
二 法人事業税の暫定措置を即時撤廃すること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十三年七月 日
東京都議会議長 和田 宗春
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣  宛て

○高木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査、並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案及び第百二十号議案から第百二十三号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第百二十号議案及び第百二十一号議案の契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり、調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十三年六月二十八日
警察・消防委員長 宇田川聡史
財政委員長 高木 けい殿
契約議案の調査について(報告)
 六月二十四日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百二十号議案 警視庁航空隊江東飛行センター(二十三)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十三年六月二十七日
経済・港湾委員長 西岡真一郎
財政委員長 高木 けい殿
契約議案の調査について(報告)
 六月二十四日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百二十一号議案 東京国際展示場(二十三)電気設備改修工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

○高木委員長 これより採決を行います。
 第百七号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案及び第百二十号議案から第百二十三号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高木委員長 異議なしと認めます。よって、第百七号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債、第百十六号議案及び第百二十号議案から第百二十三号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○高木委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○高木委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、安藤財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○安藤財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会に提案をいたしました議案につきまして、それぞれご審議をいただき、ただいまはご決定をいただきました。まことにありがとうございました。
 また、東京都都税条例の一部を改正する条例についてなど、報告事項につきましても、委員長を初め委員の皆様に、さまざまな視点、観点からご審議をいただきました。まことにありがとうございました。
 審議の過程で賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。

○高木委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後三時十八分散会

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