財政委員会速記録第十七号

平成二十一年十二月十四日(月曜日)
第二委員会室
   午後一時一分開議
 出席委員 十四名
委員長中屋 文孝君
副委員長原田  大君
副委員長たぞえ民夫君
理事鈴木 隆道君
理事上野 和彦君
理事西岡真一郎君
福士 敬子君
西沢けいた君
関口 太一君
斉藤やすひろ君
中谷 祐二君
菅  東一君
吉野 利明君
石毛しげる君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長村山 寛司君
経理部長藤原 正久君
主計部長長谷川 明君
主税局局長熊野 順祥君
総務部長宮下  茂君
会計管理局局長新田 洋平君
管理部長山本  隆君
収用委員会事務局局長野口  孝君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第百四十七号議案 平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入
・第百七十六号議案 都立小金井地区科学技術高等学校(仮称)(二十一)改築工事請負契約
・第百七十七号議案 都立江戸川特別支援学校(二十一)校舎改修工事請負契約
・第百七十八号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修電気設備工事請負契約
・第百七十九号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修空調設備工事請負契約
・第百八十号議案  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修給水衛生設備工事請負契約
・第百八十一号議案 古川地下調節池工事(その一)請負契約
・第百八十二号議案 中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
・第百八十四号議案 当せん金付証票の発売について
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○中屋委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書、決議中、決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 調整のついた案文の朗読は省略いたします。

商業地等に対する負担水準の上限引下げなど固定資産税等の軽減措置の継続に関する決議(案)
 昨年秋以降の経済危機により大きく落ち込んだ我が国の景気は、依然として厳しい状況にある。今後も、雇用情勢の一層の悪化、海外景気の下振れ懸念やデフレの影響など、景気を下押しするリスクがあり、楽観できる状況にない。こうした中で、二十三区の地価水準は、全国と比較して依然として高く、固定資産税等の過大な負担はいまだ解消されていない。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の定住確保や事業の継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、かつてないほど深刻な経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを平成二十二年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を平成二十二年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を平成二十二年度も継続すること。
 以上、決議する。
  平成二十一年十二月 日
東京都議会

○中屋委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○中屋委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、第百七十六号議案から第百八十二号議案まで及び第百八十四号議案並びに地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認についてを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第百七十六号議案から第百八十二号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会からお手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十一年十二月十日
文教委員長 大西さとる
財政委員長 中屋 文孝殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百七十六号議案 都立小金井地区科学技術高等学校(仮称)(二十一)改築工事請負契約
第百七十七号議案 都立江戸川特別支援学校(二十一)校舎改修工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成二十一年十二月十一日
厚生委員長 門脇ふみよし
財政委員長 中屋 文孝殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百七十八号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修電気設備工事請負契約
第百七十九号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修空調設備工事請負契約
第百八十号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修給水衛生設備工事請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、自民党、公明党及び日本共産党は、全議案に対し異議はありません。

平成二十一年十二月十一日
環境・建設委員長 藤井 一
財政委員長 中屋 文孝殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百八十一号議案 古川地下調節池工事(その一)請負契約
第百八十二号議案 中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、自民党、公明党は、全議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、第百八十二号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
 (意見)
 本件については、税金の使い方として、反対の立場である。
 品川線の工事進捗状況は、大井ジャンクション方向からは、まだ、シールド工事も都施行分は始まっていない中で、今後、国の動向も含め、どういう状況が起こるか分からない。その見通しも見えない中で、ジャンクションの鋼けた製作・架設工事を今急いで契約する必要性は認められない。
 今、アメリカ発の不況下で、都民生活と営業活動は本当に深刻な状況にある。都税収入は今年度五千億円、来年度一兆円も減収となる見込みである。こうしたもとで、不要不急の大型公共工事の見直しが緊急の課題となっている。
 国においても、八ツ場ダムの見直しや、高速道路建設の見直しを進めている。このような時に、東京都だけは決まったものは変えられないという姿勢で、見直しをすることもなく、巨額の税金を投入しようとしている。
 都はオリンピックをテコに三環状道路をはじめとする道路建設を推進しているが、地球温暖化対策、とりわけ自動車による二酸化炭素の発生を抑制することは喫緊の課題であり、都市再生による東京一極集中の是正、公共交通機関への転換など自動車依存型からの転換が不可欠となってる。
 また、都は福祉や教育、中小企業対策などの予算では、計画通りに事業を執行せず、未執行分を生み出す一方で、こうした幹線道路は予定どおりに推進している。
 巨額の投資は例えば、中小企業に役立つ「生活密着型」公共事業をはじめ、都民の暮らしや、福祉・医療の拡充のためにこそ、振り向けるべきであり、税金の使い方を転換すべきである。よって、本工事契約には反対である。

○中屋委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○たぞえ委員 第百八十二号議案、中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約について、意見を述べます。
 都税収入は、今年度五千億円、来年度一兆円もの減収となるもとで、不要不急の大型公共事業の見直しが緊急の課題であります。国においても、八ッ場ダム計画や国道建設の見直しが進められています。このようなときに、東京都だけが、予算が決まっているから変えられないという姿勢では、都政のあり方が問われます。
 とりわけ、二酸化炭素発生を抑制し、自動車依存型社会からの転換という世界的な流れに逆行するものであります。よって、本工事契約については反対であることを述べ、意見とします。
 以上です。

○中屋委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百八十二号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○中屋委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十二号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、第百七十六号議案から第百八十一号議案まで及び第百八十四号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中屋委員長 異議なしと認めます。よって、第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、予算総則、歳入、第百七十六号議案から第百八十一号議案まで及び第百八十四号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認についてを採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中屋委員長 異議なしと認めます。よって、本件は報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○中屋委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中屋委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○中屋委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、村山財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○村山財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議をいただき、ただいまご決定いただきました。まことにありがとうございました。また、平成二十一年度東京都税制調査会中間報告についてなど、報告事項につきましても、委員長を初め委員の皆様にさまざまな視点、観点からご審議いただきました。まことにありがとうございました。
 審議の過程で賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも引き続きご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。どうもありがとうございました。

○中屋委員長 発言は終わりました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時八分散会

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