財政委員会速記録第十二号

平成二十一年九月十八日(金曜日)
第二委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長中屋 文孝君
副委員長原田  大君
副委員長たぞえ民夫君
理事鈴木 隆道君
理事上野 和彦君
理事西岡真一郎君
福士 敬子君
西沢けいた君
関口 太一君
斉藤やすひろ君
中谷 祐二君
菅  東一君
吉野 利明君
石毛しげる君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長村山 寛司君
経理部長藤原 正久君
主計部長長谷川 明君
主税局局長熊野 順祥君
総務部長宮下  茂君
会計管理局局長新田 洋平君
管理部長山本  隆君
収用委員会事務局局長野口  孝君

本日の会議に付した事件
 意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百三十五号議案 警視庁本所警察署庁舎(二十一)改築工事請負契約
・第百三十六号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修工事請負契約
・第百三十七号議案 都立総合芸術高等学校(仮称)(二十一)改築及び改修工事請負契約
・第百三十八号議案 都立武蔵野北高等学校(二十一)改修工事請負契約
・第百三十九号議案 都営住宅二十一CH-一〇二東(葛飾区高砂四丁目・葛飾区施設)工事請負契約
・第百四十号議案  環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十一 一-環二新橋第二工区)請負契約
特定事件の継続調査について

○中屋委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書一件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○中屋委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査及び特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百三十五号議案から第百四十号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、第百三十五号議案から第百四十号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十一年九月十六日
警察・消防委員長 石森たかゆき
財政委員長 中屋 文孝殿
契約議案の調査について(報告)
 九月十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百三十五号議案 警視庁本所警察署庁舎(二十一)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十一年九月十六日
厚生委員長 門脇ふみよし
財政委員長 中屋 文孝殿
契約議案の調査について(報告)
 九月十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百三十六号議案 東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修工事請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、自民党、公明党及び日本共産党は、本議案に対し異議はありません。

平成二十一年九月十七日
文教委員長 大西さとる
財政委員長 中屋 文孝殿
契約議案の調査について(報告)
 九月十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百三十七号議案 都立総合芸術高等学校(仮称)(二十一)改築及び改修工事請負契約
第百三十八号議案 都立武蔵野北高等学校(二十一)改修工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成二十一年九月十七日
都市整備委員長 尾崎 大介
財政委員長 中屋 文孝殿
契約議案の調査について(報告)
 九月十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百三十九号議案 都営住宅二十一CH-一〇二東(葛飾区高砂四丁目・葛飾区施設)工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十一年九月十七日
環境・建設委員長 藤井  一
財政委員長 中屋 文孝殿
契約議案の調査について(報告)
 九月十五日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百四十号議案 環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十一 一-環二新橋第二工区)請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、自民党、公明党は、本議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、本議案に対し、次の意見がありました。
  (意見)
 本件は、環状二号線幹線道路計画に基づく、一区間の地下トンネル工事契約であるが、これは、バブル期の負の遺産とも言える臨海部へのアクセス道路として、当初の計画から大きく逸脱して延伸を重ね、膨大な税金投入となる都市再開発と一体の道路計画である。とりわけ、新橋・虎ノ門地区においては、従前住民の多くが居住・営業を継続できない問題や、環境負荷の面からしても、この整備計画には、我が党は一貫して反対しているものである。
 今回は、新橋・虎ノ門地区の市街地再開発事業の一環で、環二道路の道路事業の一区間、新橋第二工区の工事契約である。再開発事業二千四百四十億円に加え、一・四キロメートルの地下トンネルを四百七十億円もの都民の税金を投資して整備するものであり、税金の使い方が問われている今日、改めて反対するものである。
 あわせて、大手ゼネコンが筆頭JVの契約落札であるが、予定価格の五四%という、低価格入札であり、工事の品質確保・安全性・下請け業者の営業・賃金低下等の懸念が払拭できない。大手企業の社会的影響・責任という観点からしても、このような低価格入札には問題がある。
 以上の理由から、第百四十号議案に反対である。

○中屋委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○たぞえ委員 日本共産党を代表して、第百四十号議案、環二地下トンネル築造工事契約について意見を申し上げます。
 環状二号線地下トンネル築造工事契約は、都市再生緊急整備地域内での汐留区画整理事業、築地市場移転後計画と一体化する大規模な複合プロジェクトの一つです。同時に、新橋・虎ノ門地区と臨海部へのアクセス道路であり、幹線道路整備を起爆剤に沿道開発を誘発する都施行の工事です。
 再開発事業二千四百四十九億円に加え、延長千三百五十メートルの地下トンネル幹線道路に都民の税金四百七十億円もの事業費を投資し、整備するものです。税金の浪費が問われている今、巨大な道路開発に投資し続け、さらに将来の維持管理にも莫大な税金投入は避けられません。よって、この議案には反対するものです。
 以上です。

○福士委員 自治市民'93といたしましても、百四十号議案について意見を申し述べます。
 知事は、二〇〇二年の四定の所信表明で、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を引き合いに出されました。そして、今や環境問題は、経済とのトレードオフではなく、生命とのトレードオフであるというようなことをおっしゃっておりました。ならば、その時点でスローライフ的都市づくりを目指すべきだったというふうに私は思っております。
 ところが、下世話にいえば、その舌の根も乾かないうちにというように、同じ所信表明の中で大深度地下による外環道を進める意欲を示されるなど、発想の転換もないまま都市開発、大企業優遇の東京づくりを目指してこられました。
 この財政委員会では、どうしても都市開発やインフラ整備事業そのものの是非というよりは、事業に対する価格評価に比重が置かれるのはやむを得ない部分もあるとは思います。しかし、局長もおっしゃっていたように、後年度の人口減社会に向けるまちづくりにおける事業負担を考えたとき、今議会の地下トンネルは、大規模開発とともに、地上街路を伴う二階建ての形で築造する過大な事業であり、反対をいたします。
 以上です。

○中屋委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百四十号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○中屋委員長 起立多数と認めます。よって、第百四十号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百三十五号議案から第百三十九号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中屋委員長 異議なしと認めます。よって、第百三十五号議案から第百三十九号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○中屋委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中屋委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○中屋委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせをしましたので、ご了承願います。

○中屋委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、村山財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○村山財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ごあいさつをさせていただきます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議をいただきまして、ただいまご決定をいただきました。まことにありがとうございました。また、平成二十年度東京都年次財務報告書についてなど、報告事項につきましても、委員長初め委員の皆様にさまざまな視点、観点からご審議をいただきました。まことにありがとうございました。
 審議の過程で賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、今後十分に尊重させていただき、都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○中屋委員長 発言は終わりました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会

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