財政委員会速記録第九号

平成二十年六月二十三日(月曜日)
第二委員会室
   午後一時一分開議
 出席委員 十三名
委員長鈴木あきまさ君
副委員長西岡真一郎君
副委員長高倉 良生君
理事宇田川聡史君
理事秋田 一郎君
理事曽根はじめ君
伊沢けい子君
原田  大君
高木 けい君
野上ゆきえ君
遠藤  衛君
東野 秀平君
桜井  武君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長村山 寛司君
経理部長新田 洋平君
主計部長真田 正義君
主税局局長熊野 順祥君
総務部長加島 保路君
会計管理局局長三枝 修一君
管理部長細野 友希君
収用委員会事務局局長中田 清己君

本日の会議に付した事件
 意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百三十四号議案 東京都都税条例の一部を改正する条例
・第百三十五号議案 東京都収入証紙条例を廃止する条例
・第百三十六号議案 土地収用法関係手数料等に関する条例の一部を改正する条例
・第百四十九号議案 都立多摩養護学校(二十)校舎増築工事請負契約
・第百五十号議案 東京都多摩産業支援拠点(仮称)(二十)新築及び改修工事請負契約
・第百五十一号議案 警視庁赤坂警察署庁舎(二十)改築工事請負契約
・第百五十二号議案 中央環状品川線大井地区トンネル工事請負契約
・第百五十三号議案 中央環状品川線シールドトンネル工事-二請負契約
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき平成二十年三月三十一日専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき平成二十年四月三十日専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○鈴木委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書を提出したい旨の申し出がありました。
 本件については、本日の理事会において協議の結果、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
 お諮りいたします。
 本件につきましては、理事会の協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○鈴木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百三十四号議案から第百三十六号議案まで及び第百四十九号議案から第百五十三号議案まで並びに地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき平成二十年三月三十一日専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認について外専決一件を一括して議題といたします。
 本案及び本件につきましては、既に質疑を終了しております。
 なお、第百四十九号議案から第百五十三号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり、調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十年六月十九日
文教委員長 古館 和憲
財政委員長 鈴木あきまさ殿
契約議案の調査について(報告)
 六月十八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百四十九号議案 都立多摩養護学校(二十)校舎増築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十年六月十九日
経済・港湾委員長 増子 博樹
財政委員長 鈴木あきまさ殿
契約議案の調査について(報告)
 六月十八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百五十号議案 東京都多摩産業支援拠点(仮称)(二十)新築及び改修工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、日本共産党、ネットは、本議案に対し異議はありません。

平成二十年六月二十日
警察・消防委員長 串田 克巳
財政委員長 鈴木あきまさ殿
契約議案の調査について(報告)
 六月十八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百五十一号議案 警視庁赤坂警察署庁舎(二十)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十年六月二十日
環境・建設委員長 谷村 孝彦
財政委員長 鈴木あきまさ殿
契約議案の調査について(報告)
 六月十八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百五十二号議案 中央環状品川線大井地区トンネル工事請負契約
第百五十三号議案 中央環状品川線シールドトンネル工事-二請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、ネットは、全議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は全議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
 品川区五反田地域では、地元町会がこぞって生活環境が悪化する品川線建設は問題が多すぎるとの懸念の声をあげている。
 都の財政負担が増大し、沿線住民が納得していない。大気汚染、騒音、振動など生活環境悪化が深刻。都民は、オリンピックを口実にし、急ぐ必要がない品川線建設に使うお金があるのなら、暮らしや雇用対策、福祉、医療、介護などに予算を使ってほしい、との声を強くしている。
 よって、第百五十二号議案及び第百五十三号議案に反対である。

○鈴木委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○曽根委員 日本共産党から、第百五十二号議案、第百五十三号議案についての意見を申し上げます。
 中央環状品川線の工事請負契約ですが、中央環状品川線は、本来は国と首都高株式会社が責任を負うべき有料道路事業であるにもかかわらず、東京都が整備を急ぐため半分を都施行の道路事業としたことから、建設費四千億円のうち東京都が千二百五十億円の財政負担をするもので、都財政の浪費を拡大させる道路整備手法の第一号というべきものです。
 また、新宿線と合わせれば二十キロに及ぶ地下トンネルの安全確保の問題、さらに環境問題での住民の不安を残したまま、二〇一六年のオリンピックを目指して整備を急ぐ三環状道路の一つとして工事を促進しようとしています。
 よって、両議案に反対いたします。
 また、本年四月三十日に専決処分された都税条例の一部改正は、国会での暫定税率復活に伴い、軽油引取税の税率をキロリットル当たり三万二千百円に戻すものですが、道路特定財源を十年間続けることを前提にしている点でも、また国民への増税押しつけの点でも、断じて認められません。
 よって、本専決に反対いたします。

○伊沢委員 東京都都税条例平成二十年四月三十日専決分について、反対する立場から意見を申し上げます。
 現在、道路特定財源の一般財源化を多くの国民が求めています。それは多くのむだな道路建設が巨額の税金を費やして行われている一方で、後期高齢者医療制度に顕著なように、国民が本当に必要としている医療費が削減されるなど、大変矛盾した政策が行われているからです。
 都の事業においても、道路建設については、交通需要予測をもっと長期的な視点で正確に行うことによってむだを省くべきです。また、ガソリン税、軽油税など、そのものによって運輸業者初め多くの業種の事業経営を圧迫し、一般家庭の家計をも圧迫しています。原油も高騰する中で、ガソリン税などの暫定税率廃止は、景気対策としても極めて有効であったはずです。
 このような理由から、都税条例に反対いたします。
 また、工事の入札改革を行うように求めて、発言を終わります。

○鈴木委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百五十二号議案及び第百五十三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木委員長 起立多数と認めます。よって、第百五十二号議案及び第百五十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百三十四号議案、第百五十号議案及び第百五十一号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木委員長 起立多数と認めます。よって、第百三十四号議案、第百五十号議案及び第百五十一号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百三十五号議案、第百三十六号議案及び第百四十九号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。よって、第百三十五号議案、第百三十六号議案及び第百四十九号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき平成二十年四月三十日専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、報告のとおり承認することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○鈴木委員長 起立多数と認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき平成二十年三月三十一日専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを採決いたします。
 お諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○鈴木委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○鈴木委員長 次に、本委員会の今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。

○鈴木委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、村山財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○村山財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 本定例会に提案いたしました議案につきまして、それぞれご審議の上、ただいまご決定をいただきました。まことにありがとうございました。また、平成十九年度資金管理実績や大規模施設等の改築・改修に関する実施方針など、報告事項につきましても、委員長を初め委員の皆様にさまざまな視点、観点からご審議をいただきまして、まことにありがとうございました。
 審議の過程で賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○鈴木委員長 発言は終わりました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十分散会

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