財政委員会速記録第十二号

平成十八年十月三日(火曜日)
第二委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十四名
委員長山加 朱美君
副委員長東村 邦浩君
副委員長大沢  昇君
理事鈴木 隆道君
理事村上 英子君
理事曽根はじめ君
伊沢けい子君
高倉 良生君
神林  茂君
佐藤 広典君
吉田康一郎君
門脇ふみよし君
桜井  武君
大西 英男君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長谷川 健次君
経理部長泉本 和秀君
主計部長安藤 立美君
主税局局長菅原 秀夫君
総務部長三橋  昇君
出納長室出納長幸田 昭一君
副出納長関  敏樹君
収用委員会事務局局長中田 清己君
審理担当部長太田雄二郎君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百九十九号議案 たつみ橋交差点立体化工事(十七 五-放十四東新小岩)請負契約
・第二百号議案 警視庁西新井警察署庁舎(H十八)改築工事請負契約
・第二百一号議案 警視庁多摩西警察署(仮称)庁舎(H十八)新築工事請負契約
・第二百二号議案 晴豊二号橋(仮称)鋼けた製作・架設工事(十八 五-環二)請負契約
・第二百三号議案 是政橋二期鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
・第二百四号議案 中央環状品川線大井北発進立坑設置工事請負契約
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都税還付加算金還付請求事件の控訴提起に関する報告及び承認について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○山加委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査、調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百九十九号議案から第二百四号議案まで及び地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都税還付加算金還付請求事件の控訴提起に関する報告及び承認についてを一括して議題といたします。
 本案及び本件につきましては、既に質疑を終了しております。
 なお、第百九十九号議案から第二百四号議案までの契約議案につきましては、事業所管の委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成十八年九月二十八日
環境・建設委員長 ともとし春久
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 九月二十七日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百九十九号議案 たつみ橋交差点立体化工事(十七 五-放十四東新小岩)請負契約
第二百二号議案 晴豊二号橋(仮称)鋼けた製作・架設工事(十八 五-環二)請負契約
第二百三号議案 是政橋二期鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
第二百四号議案 中央環状品川線大井北発進立坑設置工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、ネットは、全議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、第二百二号議案及び第二百四号議案に対して、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
 (意見)
 晴豊二号橋が架かる都市計画道路環状二号線は臨海部開発と一体の道路である。中央区議会では、晴豊二号橋の凍結を求める請願が本会議で全会一致で採択され、また、都が提案している環状二号線の築地・月島・晴海間の都市計画変更案に対しても、住民から反対意見が出されている。
 中央環状品川線は、建設費四千億円のうち、都が一千二百五十億円の財政負担をすることに地元住民からは疑問が表明され、また、自動車排ガスによる大気汚染の悪化など環境への負荷が大きい事業であると強い反対の声があがっている。
 このような視点から、第二百二号議案、第二百四号議案に反対である。

平成十八年九月二十八日
警察・消防委員長 臼井  孝
財政委員長 山加 朱美殿
   契約議案の調査について(報告)
 九月二十七日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百号議案 警視庁西新井警察署庁舎(H十八)改築工事請負契約
第二百一号議案 警視庁多摩西警察署(仮称)庁舎(H十八)新築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

○山加委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○曽根委員 本委員会に付託されました第二百二号議案及び第二百四号議案について、日本共産党の意見を述べます。
 第二百二号議案の晴豊二号橋がかかる都市計画道路環状二号線は、臨海部開発と一体の道路であります。しかも、地元の月島連合町会から中央区議会に出された晴豊二号橋の凍結を求める請願では、環状第二号線が新橋方面まで開通しない段階で豊洲大橋を開通した場合、通過交通が増加し、渋滞、地域の分断、大気汚染や騒音その他の環境悪化など、さまざまな問題が深刻化すると訴えており、九月二十一日の中央区議会本会議で全会一致で採択されました。
 さらに、東京都が提案している環状二号線の築地-月島-晴海間の都市計画変更案に対しても住民から多くの反対意見が出されています。
 このような状況のもとで建設を急ぐ必要は認められません。
 第二百四号議案は、首都高速中央環状品川線建設のために品川区大井に立て坑を設置するもので、品川線関連では初めて議会にかかる契約議案だと思います。
 中央環状品川線は、本来は国と首都高速株式会社が責任を負うべき有料道路事業であるにもかかわらず、二〇一六年のオリンピックを目指して整備を急ぐ三環状道路の一つとして工事を促進しようとしており、建設費四千億円のうち東京都が千二百五十億円の財政負担をすることに対して、地元住民からは都の予算の使い方に疑問が表明され、また自動車排ガスによる大気汚染の悪化など、環境への負荷が大きい事業であると強い反対の声が上がっています。
 したがって、二つの議案に反対の態度を表明いたします。
 以上です。

○伊沢委員 それでは、付託議案について私の意見を申し述べたいと思います。
 第百九十九号議案につきましては、落札率が九九・九九八%と大変な高落札率にとどまっており、これには賛成ができません。
 それから、第二百号議案、また第二百一号議案、第二百三号議案につきましては、落札率が下がっておりますことから、これについては評価をしたいと思います。
 それから、第二百二号議案につきましては、臨海副都心関係の事業となりまして、この事業につきましては財政破綻が明らかとなっている以上、これ以上税金をつぎ込むということはさらなる借金を生むということから反対をいたします。
 また、第二百四号議案、中央環状品川線につきましては、三環状線の整備は財政負担が大変大きいということや、環境への、住民への影響が大変に大きいという点から反対をいたします。
 以上です。

○山加委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百二号議案及び第二百四号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○山加委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二号議案及び第二百四号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百九十九号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○山加委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十九号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百号議案、第二百一号議案及び第二百三号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山加委員長 異議なしと認めます。よって、第二百号議案、第二百一号議案及び第二百三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都税還付加算金還付請求事件の控訴提起に関する報告及び承認についてを採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、報告のとおり承認することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○山加委員長 起立多数と認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○山加委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山加委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山加委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、幸田出納長から発言を求められておりますので、これを許します。

○幸田出納長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいま、当委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれご審議の上、ご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 昨年の八月以来、一年余りにわたりまして、山加委員長を初め委員の皆様方には、財政運営の指針や都税調の答申、公会計制度改革など私どもが所管しております事務事業につきまして、さまざまな観点から熱心なご審議を賜りました。厚く御礼申し上げます。
 この間、委員の皆様方からいただきました貴重なご指摘、ご意見につきましては、今後の行政運営、事務の執行に反映させ、万全を期してまいります。
 ところで、毎年、第三回定例会を機にいたしまして、各常任委員会の委員の皆様方の異動があるわけでございますが、この一年間、財政委員会の皆様方には大変お世話になりました。心から御礼を申し上げます。
 いずれにいたしましても、諸先生方には、今後とも、本委員会はもとより、さまざまな面でご指導、ご鞭撻を賜りますよう、本席をおかりいたしましてお願い申し上げまして、御礼のごあいさつといたします。本当にありがとうございました。

○山加委員長 発言は終わりました。
 最後に、私からも一言ごあいさつさせていただきます。
 財政委員会で一年間、委員長としての就任のごあいさつをさせていただいたのがきのうのように、とても速い一年であり、また、一つ一つ振り返りますと、とても長い一年であったように思います。
 山積する課題もたくさんございましたけれども、第二次財政再建推進プランの総仕上げの年から、まさに財政再建への新たなステージへの移行ということで、私は、当財政委員会史上でも歴史に残る大変重要な一ページであったのではないかと思っております。
 やはり、今、幸田出納長からもお話がございましたけれども、複式簿記・発生主義という新たな公会計制度、国際的な主要国ではもう当たり前になっていることが、まだ日本では当たり前でなかったこの制度が、まさに東京から国に対して発信をして、そのスタートを切ることができたという、まさに大きな喜ぶべき事実もございました。
 そしてまた、悲願でありました都税の実質収支の黒字転換、これも徹底したスクラップ・アンド・ビルドの結果であると思います。また、徴収率も九七・三%と三年連続の最高の数字を更新いたしました。
 このように数字だけを並べますと本当に一言で片づいてしまいますけれども、その裏には、各局長、所管局長の皆様方のすばらしいリーダーシップのもと、末端の職員の皆様方のたゆまない汗と努力があったということを、この一年間、委員長としてしっかりと見させていただきました。改めて皆様方に心からの敬意を申し上げたいと思います。本当にご苦労さまでございました。
 そして、大変未熟な委員長ではございましたけれども、東村副委員長、大沢副委員長、両副委員長にしっかりとお支えいただきまして、理事そして委員の皆様方、党派を超えましてご協力をいただき、お助けいただきましたご友情に心から感謝を申し上げたいと思います。
 そしてまた、最後になりましたが、書記の皆様方、そして速記をおとりの皆様方も、しっかりと見えない部分で当委員会をお支えいただきましたことに御礼を申し上げます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 これからも財政委員会は、この首都東京が、日本の首都ということではなくて、それはもちろんでございますけれども、国際都市の中の、首都東京の財政委員会として、しっかりと世界の範たるべき、私は、その道筋をしっかりとこの財政委員会は築いていっていただきたい。それを心からご祈念申し上げまして、最後、心からの感謝と御礼にかえさせていただきます。
 本当にお世話になりました。ありがとうございました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十四分散会

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