財政委員会速記録第二十一号

平成十六年十二月十四日(火曜日)
第二委員会室
   午後一時三分開議
 出席委員 十二名
委員長倉林 辰雄君
副委員長秋田 一郎君
副委員長森田 安孝君
理事酒井 大史君
理事鈴木 一光君
理事松村 友昭君
東村 邦浩君
鳩山 太郎君
山下 太郎君
執印真智子君
新藤 義彦君
桜井  武君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長松澤 敏夫君
経理部長臼井  勇君
主計部長熊野 順祥君
主税局局長山口 一久君
総務部長菅原 秀夫君
出納長室出納長櫻井  巖君
副出納長島田幸太郎君
収用委員会事務局局長嶋津 隆文君

本日の会議に付した事件
意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第二百四十六号議案 都立青梅地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)改修工事請負契約
・第二百四十七号議案 都立東久留米地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)増築及び改修工事請負契約
・第二百四十八号議案 日暮里・舎人線舎人公園駅(仮称)建築工事請負契約
・第二百四十九号議案 当せん金付証票の発売について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○倉林委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書、決議中、決議一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整をいたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げ等に関する決議(案)
 現行の固定資産税では、同じ評価額の土地でも、土地ごとに税負担が異なる負担水準の不均衡が生じている。バブルの生成、崩壊に伴い生じた制度のゆがみであるが、二十三区の商業地等は、負担水準が高い土地が多く、依然として高い地価とあいまって、負担が過大なものとなっている。
 国は、平成十六年度の税制改正において、商業地等の負担水準の上限を自治体の条例で引き下げることができる制度を導入した。
 都においては、既に小規模非住宅用地に対する減免措置を実施しているが、これだけでは不均衡の問題に十分対応することはできない。固定資産税に対する納税者の信頼を確保していくためにも、負担水準の不均衡を早急に是正し、過大となっている二十三区の商業地等の負担緩和を図る必要がある。
 また、小規模非住宅用地の減免など都独自の軽減措置については、都民、中小企業においてなお、景気回復の実感が得られないでいる現状等に十分配慮し、来年度も継続すべきである。
 よって、東京都議会は、商業地等に対する固定資産税等の負担の公平を図る等の観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
1 商業地等に関する固定資産税等の負担水準の上限を引き下げること。
2 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を平成十七年度も継続すること。
3 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を平成十七年度も継続すること。
4 新築住宅に対する固定資産税等の減免措置の適用期限を一年延長すること。
 以上、決議する。
  平成十六年十二月 日
東京都議会

○倉林委員長 本件は、議長あて、提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承をお願いいたします。

○倉林委員長 次に、本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査、調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百四十六号議案から第二百四十九号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 なお、第二百四十六号議案から第二百四十八号議案までの契約議案につきましては、事業所管の委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成十六年十二月十日
文教委員長 池田 梅夫
財政委員長 倉林 辰雄殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百四十六号議案 都立青梅地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)改修工事請負契約
第二百四十七号議案 都立東久留米地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)増築及び改修工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、ネットは本議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、第二百四十六号議案、第二百四十七号議案に対して、次の意見がありました。
 (意見)
  ア 第二百四十六号議案について
  都内で六校しかない農業高校のうち歴史の古い農林高校を廃校しての設置である。今回の改修案は、「農業中心」というには貧困であるため本議案に反対する。
  イ 第二百四十七号議案について
  都立久留米高校と都立清瀬東高校を統廃合する計画であり、これまでの伝統や良さが引き継がれるようとの要望もあったが、関係者の願いは取り入れられていない。また、改築するとの説明をしたが、安上がりの改修ですましていることなどから、本議案に反対する。
(3) 無(自治市民)は、第二百四十六号議案、第二百四十七号議案に対して、次の意見がありました。
 (意見)
ア 第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案について
  都立高等学校については、統廃合のあり方と共に、学校毎の差別化がおこなわれていることに疑問がある。高等学校が農業・工業などという特色のある学校は別としても、チャレンジ校や総合学校などというように輪切りで考えることは反対である。よって、本議案に反対する。

平成十六年十二月十日
環境・建設委員長 林田  武
財政委員長 倉林 辰雄殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百四十八号議案 日暮里・舎人線舎人公園駅(仮称)建築工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、日本共産党、ネットは、議案に対し、異議はありません。
(2) 無(市民の党)は、第二百四十八号議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
 平成十五年六月、都発表の「機能するバランスシート」による日暮里・舎人線事業についての事業評価は、インフラ部を含めて試算すると平成二十九年度末には約二百九十五億円の累積赤字が見込まれている。現在、財政状況の悪化している中で、公共事業を行う際は、採算性がきわめて重要となっている。
 このような視点から日暮里・舎人線の事業には反対である。

○倉林委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許可いたします。

○松村委員 二議案について意見を述べます。
 第二百四十六号議案、これは、都立高校改革推進計画・第二次実施計画により、青梅東高等学校と農林高等学校を統合し、全日制・定時制課程併置の総合学科高等学校を設置するための改修工事請負契約ですが、農林高校は、多摩で立川に次ぐ伝統校で、林業学科を持つ唯一の学校、それを総合学科で専門性を放棄する愚かな計画と、OBらがこぞって批判しているものです。若干の内容は、都も新カリキュラムを取り入れましたが、根本は変わっておらず、契約議案でありますけれども、反対です。
 第二百四十七号議案、これも、都立高校改革推進計画・第二次実施計画により、東久留米地区総合学科高校(全日制・定時制)と清瀬東高校を統合し、全日制課程併置の総合学科高等学校を設置する改修工事請負契約ですが、地元から、普通教室の増設とグラウンド確保の請願が出されていますが、継続審査になって、実現されていません。当初は改築計画だったものが、その後、建てかえを中止し、改修に変更されるという経過からも、都教育庁の対応に賛成できず、よって本議案に反対いたします。
 以上です。
 あとの二議案は賛成です。

○倉林委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決をいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立をお願いいたします。
   〔賛成者起立〕

○倉林委員長 起立多数と認めます。よって、第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百四十八号議案及び第二百四十九号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○倉林委員長 異議なしと認めます。よって、第二百四十八号議案及び第二百四十九号議案はいずれも原案のとおり決定をいたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○倉林委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○倉林委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○倉林委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、櫻井出納長より発言を求められておりますので、これを許します。

○櫻井出納長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、当委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれご審議の上、ご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 また、神宮前一丁目民活再生プロジェクト、都税調の答申、収用制度活用プラン、さらには公金管理など報告事項につきましても、さまざまな視点から熱心なご議論をいただき、ありがとうございました。
 この間、委員の皆様方からいただきました貴重なご指摘、ご意見につきましては、今後の行政運営、事業の執行に反映させ、万全を期してまいります。
 今後ともよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
 御礼のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

○倉林委員長 発言は終わりました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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