財政委員会速記録第十四号

平成十六年十月五日(火曜日)
第二委員会室
   午後一時四分開議
 出席委員 十二名
委員長近藤やよい君
副委員長森田 安孝君
副委員長小美濃安弘君
理事松村 友昭君
理事川井しげお君
理事中村 明彦君
秋田 一郎君
鳩山 太郎君
執印真智子君
桜井良之助君
藤川 隆則君
桜井  武君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長松澤 敏夫君
経理部長臼井  勇君
主計部長熊野 順祥君
主税局局長山口 一久君
総務部長菅原 秀夫君
出納長室出納長櫻井  巖君
副出納長島田幸太郎君
副出納長宇藤 雅隆君
会計制度担当部長岳野 尚代君
収用委員会事務局局長嶋津 隆文君
審理担当部長井戸 秀寿君

本日の会議に付した事件
 意見書について
付託議案の審査(決定)
・第二百三号議案 都立葛飾地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)改修工事請負契約
・第二百四号議案 都営住宅十六H-一〇一北(村山)工事請負契約
・第二百五号議案 多摩大橋鋼けた製作・架設工事(その二)請負契約
・第二百六号議案 日暮里・舎人線鋼けた製作・架設工事(その二十八)請負契約
・第二百七号議案 日暮里・舎人線鋼けた及び鋼支柱製作・架設工事(その二十九)請負契約
・第二百九号議案 工作物収去土地明渡等の請求に関する民事訴訟の提起について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○近藤委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○近藤委員長 次に、本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査、調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百三号議案から第二百七号議案まで及び第二百九号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては既に質疑を終了しております。
 なお、第二百三号議案から第二百七号議案までの契約議案につきましては、事業所管の委員会から、お手元配布のとおり、調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成十六年九月三十日
文教委員長 東ひろたか
財政委員長 近藤やよい殿
   契約議案の調査について(報告)
 九月二十九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百三号議案 都立葛飾地区総合学科高等学校(仮称)(H十六)改修工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、ネットは本議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、次の意見がありました。
(意見)
 本総合学科高校は東部地域の貴重な存在である本所工業と水元高校を廃校し、縮小統合されて新設されるものである。
 特に、水元高校については、地元をあげて存続の要望がある。
 よって、水元と本所高校廃止と連動した本契約議案に反対する。
(3) 無(自治市民)は、次の意見がありました。
(意見)
 高校統廃合のあり方については、全体計画として強引に押し進めた結果である。
 特に、この高校の周辺地域は、大規模集合住宅建設による人口増によって学校不足が心配される。
 よって、本契約議案に反対する。

平成十六年九月三十日
都市整備委員長 相川  博
財政委員長 近藤やよい殿
   契約議案の調査について(報告)
 九月二十九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百四号議案 都営住宅十六H-一〇一北(村山)工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、日本共産党、ネットは、議案に対し異議はありません。

平成十六年九月三十日
環境・建設委員長 鈴木 一光
財政委員長 近藤やよい殿
   契約議案の調査について(報告)
 九月二十九日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第二百五号議案 多摩大橋鋼けた製作・架設工事(その二)請負契約
第二百六号議案 日暮里・舎人線鋼けた製作・架設工事(その二十八)請負契約
第二百七号議案 日暮里・舎人線鋼けた及び鋼支柱製作・架設工事(その二十九)請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、日本共産党、ネットは、全議案に対し、異議はありません。
(2) 無(市民の党)は、第二百六号議案及び第二百七号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
(意見)
 平成十五年六月、都発表の「機能するバランスシート」による日暮里・舎人線事業についての事業評価は、インフラ部を含めて試算すると平成二十九年度末には約二百九十五億円の累積赤字が見込まれている。現在、財政状況の悪化している中で、公共事業を行う際は、採算性がきわめて重要となっている。
 このような視点から日暮里・舎人線の事業には反対である。

○近藤委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○松村委員 二百三号議案は、都立本所工業高校跡地を改修して、総合学科高校を新設するための工事請負契約です。
 我が党は、総合学科高校の設置に反対するものではありません。しかし、葛飾地区総合学科高校は、都立水元高校、都立本所工業という東部地域で貴重な普通科高校と工業高校をそれぞれ廃校にした上で、本所工業跡地に設置するものであり、都立高校全体の学校数削減で水元高校をなくしてしまう計画とまさに連動しています。
 水元高校の廃止には、地元葛飾区の教育関係者を初め、こぞって見直しを求める運動が粘り強く取り組まれており、請願も継続審査となっています。
 したがって、地元との合意がなされていない本統廃合計画に直接連動する議案として、工事契約案件であっても賛成できません。
 以上です。

○近藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百三号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○近藤委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百四号議案から第二百七号議案まで及び第二百九号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 異議なしと認めます。よって、第二百四号議案から第二百七号議案まで及び第二百九号議案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○近藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○近藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○近藤委員長 この際、所管四局を代表して、櫻井出納長から発言を求められておりますので、これを許します。

○櫻井出納長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、当委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれご審議の上、ご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 昨年の十月以来、一年にわたりまして、近藤委員長を初め委員の皆様方には、私どもが所管しております事務事業につきまして、さまざまな視点から熱心なご審議をいただきました。財政再建や地方分権改革に対する取り組み、都税調の答申、公金管理や新銀行の創設、土地収用問題等、極めて盛りだくさんの内容でありました。
 この間、委員の皆様からいただきました貴重なご指摘、ご意見につきましては、今後の行政運営、事務の執行に反映させ、万全を期してまいります。
 今後ともよろしくご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、御礼のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。

○近藤委員長 発言は終わりました。
 今回、この現メンバーによります最後の財政委員会ということで、一言私からもお礼を申し上げたいと思います。
 都政の根幹にかかわります財政を預かる、この財政委員会、一年の間、所属議員の先生方、そして理事者の皆様方のご協力をもちまして、中身の濃い審議がきょうまでできましたことを、心からお礼申し上げたいと思います。
 また、特に本年は、知事公約でございました新銀行東京の創設に当たりまして、さまざまな課題を当委員会で審議できたということは、所属議員全員にとっても、これから議員人生の中で一つの大きな節目になるのかなというふうに思います。
 所管は、財政委員会の方から経済・港湾委員会の方へかわりますけれども、この点につきましては、この委員会に残られる委員のメンバーの方、または他の委員会に移られる方、さまざまではございますけれども、これからも長い目で、私ども注視をしていきたいなというふうに思っております。
 まだまだ都財政、多端の折でございますので、今後この委員会に残って審議を続けてくださるメンバーの方々、そして理事者の皆様方のこれからますますの都政にかけてのお力添え、またはお仕事、心から皆様方の発展をご祈念申し上げまして、一言お礼のごあいさつとさせていただきます。
 一年間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十一分散会