財政委員会速記録第四号

平成十四年三月五日(火曜日)
第二委員会室
   午後一時四分開議
 出席委員 十三名
委員長大西 英男君
副委員長近藤やよい君
副委員長鈴木貫太郎君
理事酒井 大史君
理事倉林 辰雄君
理事渡辺 康信君
長橋 桂一君
真木  茂君
北城 貞治君
桜井良之助君
林  知二君
桜井  武君
藤田 愛子君

 欠席委員 一名

 出席説明員
財務局局長安樂  進君
経理部長佐藤 兼信君
主計部長松澤 敏夫君
主税局局長安間 謙臣君
総務部長佐藤 昭久君
出納長室出納長大塚 俊郎君
副出納長小泉 克己君
収用委員会事務局局長有手  勉君
次長宇口 昌義君

本日の会議に付した事件
 付託議案の審査(決定)
 ・第百四十六号議案 平成十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出 財政委員会所管分、都債
 ・第百四十八号議案 平成十三年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
 ・第百三十六号議案 都立立川養護学校(十三)改築工事請負契約
 ・第百三十七号議案 都営住宅十三H-一〇三東(新宿六丁目)工事請負契約
 ・第百三十八号議案 都営住宅十三H-一〇四東(千住桜木一丁目)工事請負契約
 ・第百三十九号議案 平成十三年度新海面処分場Gブロック西側護岸建設工事請負契約
 ・第百四十号議案  東雲二号橋(仮称)鋼けた及び鋼支柱製作・架設工事請負契約

○大西委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程に従いまして、付託議案の審査を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百四十六号議案、平成十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債並びに第百四十八号議案、平成十三年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)及び第百三十六号議案から第百四十号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも質疑を終了いたしております。
 なお、第百三十六号議案から第百四十号議案までの契約議案につきましては、それぞれ所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査報告がございました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成十四年三月四日
           文教委員長 東ひろたか
財政委員長 大西 英男殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三十六号議案 都立立川養護学校(十三)改築工事請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、公明党、日本共産党、ネット、無(行革一一〇番)は、議案に対し異議はありません。
(2) 自民党は議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
 都立立川養護学校改築工事の実施にあたっては、近隣で複数の工事が同時期に予定されていることから、これらの工事に対する地元住民の意向を十分反映できるよう、説明会等の協議の方法について配慮すること。

平成十四年三月四日
           経済・港湾委員長 松原 忠義
財政委員長 大西 英男殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十八日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三十九号議案 平成十三年度新海面処分場Gブロック西側護岸建設工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党は議案に対して、異議はありません。
(2) 日本共産党は議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
 東京の臨海部は埋め立てが進められてきたことで、ヒートアイランド現象などの要因となっている。これ以上、東京湾に負荷を与えるような開発は極力、抑制していくことが求められる。
 これまでにもゴミの発生抑制、資源化やリサイクル、埋立処分されているしゅんせつ土や、建設残土の減量化と有効利用などについて要望してきたが、新海面処分場については、もともと計画そのものが過大であり、必要のない中仕切りの工事費に巨額の資金を投入するなどの問題がある。
 東京都の財政が厳しいということで、さまざまな都民施策が切り捨てられている一方、多額の予算を投入する新海面処分場の大規模開発予算が聖域となっていることは認めることはできない。
 以上により、本議案に反対する。

平成十四年三月四日
           建設・住宅委員長 田代ひろし
財政委員長 大西 英男殿
   契約議案の調査について(報告)
 二月二十八日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第百三十七号議案 都営住宅十三H-一〇三東(新宿六丁目)工事請負契約
 第百三十八号議案 都営住宅十三H-一〇四東(千住桜木一丁目)工事請負契約
 第百四十号議案 東雲二号橋(仮称)鋼けた及び鋼支柱製作・架設工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、民主党、公明党、ネットは、全議案に対し、異議はありません。
(2) 日本共産党は、第百四十号議案に対して、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
 (意見)
 東雲二号橋(仮称)の架橋は、既に破綻している臨海副都心開発に伴う広域幹線道路のひとつである環状二号線を通すためのものである。計画されている広域幹線道路をすべてつくる必要はないし、財政負担も今後一兆円かかると言われている。
 また、この環状二号線は、有明北地区の埋立てを前提にした計画であり、東京湾の残された貴重な自然や水質浄化にも欠くことができない浅瀬を破壊するものであるので許されない。私たちは、新交通「ゆりかもめ」を通すことは反対していない。しかし、「ゆりかもめ」は、道路上に通すことを前提とするが、既に開業している部分は、道路上でないところがあり、これは、法的にも技術的にもクリアされている。
 したがって、抜本的に見直すことを求め、以上の立場から、わが党は、第百四十号議案には賛成できない。

○大西委員長 この際、渡辺理事から発言を求められておりますので、これを許します。

○渡辺委員 採決に当たりまして、一言意見を申し上げたいと思っております。
 第百四十六号議案ですけれども、今回の補正予算は、総額千二百九十九億円。中身は、緊急地域雇用創出特別基金、離職者支援資金貸付事業、また、三宅島災害対策、保育所整備など、都民生活への一定の配慮がなされていることを歓迎するものです。
 しかし一方で、投資的経費に八百四十五億円を追加計上しています。しかも、その七割に当たる五百八十一億円が道路街路整備を中心にしたものです。
 さらに、この裏づけとなる財源は、そのほとんどが都債で充当されています。東京都は十四年度予算について、投資的経費は削減している、都債も三千五百億円ベースに抑制しているなどといっておりますが、今回の補正は十四年度執行になるため、十四年度予算と一体的なものと見ることが必要だと思います。
 したがって、十四年度予算と補正予算を一体的に見れば、投資的経費や都債そのものが、減るというよりはむしろ前年度より増額されているのであります。
 また、国直轄事業についても、百三十八億も計上されていることも、認めることはできません。
 私は、税収が先の見えない長引く不況のもとで大幅に落ち込み、バブル以前の水準に戻っているとき、投資的経費も、大型公共事業を中心として抜本的に見直すこと、都債も、公債費が年五千億円を超えるような事態から見ても、ふやすのではなく逆に減らしていくことにこそ取り組むべきであることを強く申し上げて、反対の意見といたします。
 さらに、百三十九号議案、新海面処分場Gブロック西側護岸工事の請負契約でありますけれども、これについては、お手元に配布されておりますけれども、過剰な建設計画工事ということで、これは見直すべきであるという主張であります。反対です。
 百四十号議案、東雲二号橋、この工事請負契約についても出されておりますが、私どもは、「ゆりかもめ」そのものに反対しているのではありません。破綻している臨海開発を、あくまでもここにしがみついて、そして推進するということについて私たちは反対しているわけであります。その立場から、この百四十号議案に反対です。
 以上です。

○大西委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百四十六号議案、平成十三年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、歳出、財政委員会所管分、都債並びに第百三十九号議案及び第百四十号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○大西委員長 起立多数と認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百四十八号議案及び第百三十六号議案から第百三十八号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大西委員長 異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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