財政委員会速記録第二十一号

平成十二年十二月十三日(水曜日)
   午後一時十分開議
 出席委員 十三名
委員長遠藤  衛君
副委員長松原 忠義君
副委員長大木田 守君
理事西条 庄治君
理事古館 和憲君
理事大西 英男君
鈴木貫太郎君
野田 和男君
星野 篤功君
山本賢太郎君
松村 友昭君
桜井良之助君
渡辺 康信君

 欠席委員 一名

 出席説明員
財務局局長木内 征司君
経理部長碇山 幸夫君
主税局局長大塚 俊郎君
総務部長白戸  毅君
出納長室出納長佐々木克己君
副出納長三宅  亨君
収用委員会事務局局長安間 謙臣君
次長宇口 昌義君

本日の会議に付した事件
 決議について
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百七十八号議案 平成十二年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、都債
 ・第二百九十六号議案 都営住宅十二H-一〇四北(村山)工事請負契約
 ・第二百九十七号議案 都営住宅十二H-一〇六北(村山)工事請負契約
 ・第二百九十八号議案 戸吹トンネル(仮称)整備工事(その一)請負契約
 ・第二百九十九号議案 神田川・環状七号線地下調節池(第二期)善福寺川取水施設工事(その四)請負契約
 ・第三百号議案  平成十二年度新海面処分場Gブロック西側護岸地盤改良工事(その一)請負契約
 ・第三百一号議案 高砂橋鋼けた製作・架設工事請負契約
 ・第三百三号議案 当せん金付証票の発売について
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○遠藤委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、決議について申し上げます。
 昨日の委員会で理事会にご一任いただきました、都市計画税の軽減措置の継続に関する決議につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

都市計画税の軽減措置の継続に関する決議(案)
 東京二十三区では都税として課税されている都市計画税について、課税対象である土地のうち一戸の住宅につき二百平方メートルまでの小規模住宅用地に対しては、昭和六十三年度以降、税額の二分の一を軽減する措置がとられている。
 現在、下落が続いているとはいえ、二十三区の地価は依然として高い水準にあり、現行固定資産税制の矛盾とも相まって、都民の税負担は今や限界に達している。仮にこの軽減措置が廃止されるようなことがあれば、その税負担は、他の大都市地域をはるかに上回る高水準となる。
 政府においても、現在、様々な景気対策が講じられているところであるが、景気状況は、都民消費がいまだに冷え込んでいるなど、力強い回復の足掛かりを得られないでいる。このような時に、広範な都民に対する実質的増税ともいうべき施策はとるべきでない。
 よって、東京都議会は、都独自の小規模住宅用地に係る都市計画税の軽減措置について、少なくとも平成十三年度は、現行制度を継続するよう強く求めるものである。
 以上、決議する。
  平成十二年十二月 日
                 東京都議会

○遠藤委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。

○遠藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程に従いまして、付託議案審査及び閉会中における請願陳情並びに特定事件の継続審査及び調査の申し出を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百七十八号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、都債、第二百九十六号議案から第三百一号議案まで及び第三百三号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも質疑を終了しております。
 なお、第二百九十六号議案から第三百一号議案までの契約議案につきましては、それぞれ所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査報告がございました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成十二年十二月十二日
        経済・港湾委員長 いなば真一
財政委員長 遠藤  衛殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第三百号議案 平成十二年度新海面処分場Gブロック西側護岸地盤改良工事(その一)請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、公明党、民主党は議案に対して、異議はありません。
(2) 日本共産党は議案に対し、次の意見がありました。
 (意見)
  〔1〕 新海面処分場については、東京最後の最終処分場であり、一層のゴミ減量、大規模開発中心の公共事業の見直し、しゅんせつ土のさらなる有効利用策により処分量そのものを抑制すべきである。
  〔2〕 Gブロックについては、B・Cブロックの処分容量や処分実績からみても急ぐ必要はなく、B・Cブロックの活用、延命策について検討し、計画を見直すべきである。
  〔3〕 財政難を理由に、福祉など都民施策を聖域なしに削減・切り捨てる一方で、新海面処分場は聖域にするというのは許されない。
    以上により、本議案に反対する。

平成十二年十二月十一日
        建設・住宅委員長 倉林 辰雄
財政委員長 遠藤  衛殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
 第二百九十六号議案 都営住宅十二H-一〇四北(村山)工事請負契約
 第二百九十七号議案 都営住宅十二H-一〇六北(村山)工事請負契約
 第二百九十八号議案 戸吹トンネル(仮称)整備工事(その一)請負契約
 第二百九十九号議案 神田川・環状七号線地下調節池(第二期)善福寺川取水施設工事(その四)請負契約
 第三百一号議案   高砂橋鋼けた製作・架設工事請負契約
2 調査結果
(1) 自民党、公明党、民主党、無所属、自治市民、都民の会は、全議案に対して異議はありません。
(2) 日本共産党は、第二百九十八号議案に対して次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
 (意見)
  ◎日本共産党
    財政難が大きな問題となっている都財政の下で多額の税金投入をするこの事業は、不要不急であり、凍結するべきと考える。  また、秋留野側住民に対して圏央道とのアクセス等について、不安に応える十分な説明が必要であり、合意を得る努力をすべきである。

○遠藤委員長 この際、古館理事から発言を求められておりますので、これを許します。

○古館委員 日本共産党を代表して意見を述べます。
 まず、第二百九十八号議案、戸吹トンネル(仮称)整備工事(その一)請負契約についてですが、自然破壊、環境破壊として、我が党が一貫して反対している圏央道にアクセスするもので、地元関係住民に十分な説明もなく強行しようとしている整備工事であり、反対であります。
 第三百号議案、平成十二年度新海面処分場Gブロック西側護岸地盤改良工事(その一)請負契約についても、B、Cブロックの処分容量や処分実績から見ても、急ぐ必要のないもので、むしろ一層のごみ減量やしゅんせつ土のさらなる有効利用等、処分量そのものの抑制に努力すべきであり、福祉などを聖域なく削減する一方で、新海面処分場は聖域扱いなどというのは許されるものではなく、本議案に反対であります。
 他の契約議案四件並びに第二百七十八号議案、一般会計補正予算、第三百三号議案、当せん金付証票の発売についての議案六件は、賛成であります。
 特に、三宅島火山活動及び新島・神津島近海地震等による被害に対応するための補正予算に関連して、これから寒さも本格的なものとなり、被災者への十二分な財政措置を含めた対応がいよいよ求められているとともに、避難されている島民の方々がいつ帰島してもいいように、事業局とも連携し、準備万端怠りのない復興を進めること、財務局として、そのための財政措置をきちんととられるように強く要望して、意見表明を終わります。
 以上です。

○遠藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百九十八号議案及び第三百号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方のご起立を願います。
   〔賛成者起立〕

○遠藤委員長 起立多数と認めます。よって、第二百九十八号議案及び第三百号議案はいずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百七十八号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、都債、第二百九十六号議案、第二百九十七号議案、第二百九十九号議案、第三百一号議案及び第三百三号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 異議なしと認めます。よって、第二百七十八号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、予算総則、歳入、都債、第二百九十六号議案、第二百九十七号議案、第二百九十九号議案、第三百一号議案及び第三百三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○遠藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○遠藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○遠藤委員長 この際、所管四局を代表いたしまして佐々木出納長から発言を求められておりますので、これを許します。

○佐々木出納長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げさせていただきます。
 ただいまは、平成十二年度一般会計補正予算、このほかにも各議案につきまして、それぞれご審議の上ご決定をいただきまして、まことにありがとうございました。
 本補正予算は、三宅島ほか伊豆諸島の災害対策に必要な補正予算でございまして、ただいまいただいた決定のもとに、三宅島の方々が帰島される際には支障のないように万全を尽くしていきたい、このように考えております。
 また、東京都税制調査会の答申につきましても、多面的にご熱心なご討議をいただき、数々の貴重なご意見をいただいたというふうに聞いております。まことにありがとうございました。
 本委員会は、本日が二十世紀最後の委員会になるのかなというふうに存じます。改めまして、ことし一年、委員長を初め委員の皆様方に大変ご指導いただきまして、ありがとうございました。来るべき二十一世紀が明るい展望の持てる東京都となりますよう、私ども引き続き努力するつもりでございますが、引き続きまして皆様方にも、これまで以上に温かいご理解、ご支援等を心からお願い申し上げまして、一言御礼のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

○遠藤委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会

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