財政委員会速記録第十一号

平成十二年七月十日(月曜日)
   午後一時九分開議
 出席委員 十四名
委員長白井  威君
副委員長鈴木貫太郎君
副委員長倉林 辰雄君
理事中西 一善君
理事古館 和憲君
理事坂口こうじ君
遠藤  衛君
白井 常信君
松村 友昭君
桜井良之助君
大西 英男君
山崎  泰君
矢部  一君
渡辺 康信君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長木内 征司君
経理部長立花 壯介君
主計部長成田  浩君
主税局局長大塚 俊郎君
総務部長北村 隆史君
出納長室出納長佐々木克己君
副出納長三宅  亨君
局長斉藤 好平君
次長長沼 友兄君

本日の会議に付した事件
 意見書について
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百二十二号議案 都営住宅十二H-一〇一東(扇一丁目第三)工事請負契約
 ・第二百二十三号議案 東京消防庁足立消防署庁舎改築工事請負契約
 ・第二百二十四号議案 都立大崎高等学校(十二)人工地盤建設工事請負契約
 ・第二百二十五号議案 汐留地区区街三号線地下構造物築造工事(その二)請負契約
 ・第二百二十六号議案 神田川・環状七号線地下調節池(第二期)妙正寺川発進立坑工事(その二)請負契約
 ・第二百二十七号議案 平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約
 ・第二百二十八号議案 平成十二年度大島空港拡張整備工事請負契約
 ・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○白井委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長へ報告すべきであるとの結論になりました。ご了承願います。

○白井委員長 本日は、お手元配布の会議日程に従いまして、付託議案審査及び閉会中における請願陳情並びに特定事件の継続審査及び調査の申し出を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百二十二号議案から第二百二十八号議案まで、及び地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも質疑を終了いたしております。
 なお、第二百二十二号議案から第二百二十八号議案までの契約議案につきましては、それぞれ所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査報告がございました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。
平成十二年七月七日
文教委員長 植木こうじ
財政委員長 白井  威殿
   契約議案の調査について(報告)
 七月六日付をもって議長からの依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。

1 調査議案
 第二百二十四号議案 都立大崎高等学校(十二)人工地盤建設工事請負契約中 文教委員会所管分
2 調査結果
 異議はありません。
平成十二年七月七日
経済・港湾委員長 樺山 卓司
財政委員長 白井  威殿
   契約議案の調査について(報告)
 七月六日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。

1 調査議案
 第二百二十七号議案 平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約
 第二百二十八号議案 平成十二年度大島空港拡張整備工事請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党及び民主党は、全議案に対して異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百二十七号議案に対して次の意見がありました。その他の議案には異議はありません。
 (意見)
    東京港臨海道路については、臨海副都心開発に伴う交通量の増加により、港湾業務車両等の通行が厳しくなるという中で造られてきた道路である。臨海開発の現状を見ると予定した企業が入ってこない等、この計画そのものの破たんは明らかであり、道路計画そのものが臨海開発と一体のものであることから、本議案に反対する。
平成十二年七月七日
建設・住宅委員長 古賀 俊昭
財政委員長 白井  威殿
   契約議案の調査について(報告)
 七月六日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。

1 調査議案
 第二百二十二号議案 都営住宅十二H-一〇一東(扇一丁目第三)工事請負契約
 第二百二十四号議案 都立大崎高等学校(十二)人工地盤建設工事請負契約中 建設・住宅委員会所管分
 第二百二十五号議案 汐留地区区街三号線地下構造物築造工事(その二)請負契約
 第二百二十六号議案 神田川・環状七号線地下調節池(第二期)妙正寺川発進立坑工事(その二)請負契約
2 調査結果
 (1) 自民党、公明党、民主党、無所属、自治市民、都民の会は、全議案に対して異議はありません。
 (2) 日本共産党は、第二百二十五号議案に対して次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
 (意見)
  ◎日本共産党
    旧国鉄汐留駅跡地の区画整理事業は、歴史的にみても国、都、財界ぐるみでつくられた大規模開発であり、これによって大企業に莫大な利益をもたらし、都心の一極集中を更に深刻にさせる大企業中心のまちづくりである。
    今回の議案も、その一環のものであり必要以上に広い地下道の計画は、無駄使いであることが質疑を通しても明らかである。このような汐留地区の基盤整備は政官財が一体となったものであり、都も出資し、役員を派遣してつくったレールシティ汐留企画株式会社等によって策定されたレールにのったものではないか。このような大企業中心のまちづくりは、都民から、とうてい理解を得られないものである。このような開発は改めるよう求め、議案には反対である。
平成十二年七月七日
警察・消防委員長 野村 有信
財政委員長 白井  威殿
   契約議案の調査について(報告)
 七月六日付をもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。

1 調査議案
 第二百二十三号議案 東京消防庁足立消防署庁舎改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

○白井委員長 この際、古館理事から発言を求められておりますので、これを許します。

○古館委員 第二百二十五号議案、汐留地区区街三号線地下構造物築造工事(その二)請負契約について意見を述べます。
 旧国鉄汐留駅跡地の区画整理事業は、歴史的に見ても、国と財界ぐるみでつくられた大規模開発です。今回の議案も、その一環のものであること、しかも、幅四十メートルもの地下道が必要なのかについても疑問であります。
 大企業中心のまちづくりという性格を色濃く持ち、さらに現下の財政難の中での巨費の投入は、都民の理解と納得は到底得られるものではなく、議案に反対であります。
 第二百二十七号議案、平成十二年度東京港臨海道路城南島側沈埋トンネル建設工事請負契約について意見を述べます。
 この沈埋トンネルは、臨海副都心開発計画がなければ、そもそも必要のない道路です。しかも、用途が清掃関係車両、港湾業務車両の通行を理由に、一般会計からの支出になっていることも問題であります。
 一般競争入札であるものの、常に特定のJVが請け負っていることについては、偶然というにはでき過ぎている、このこともつけ加え、議案には反対いたします。
 以上です。

○白井委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百二十五号議案及び第二百二十七号議案を一括して、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○白井委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二十五号議案及び第二百二十七号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百二十二号議案から第二百二十四号議案まで、第二百二十六号議案及び第二百二十八号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○白井委員長 異議なしと認めます。よって、第二百二十二号議案から第二百二十四号議案まで、第二百二十六号議案及び第二百二十八号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都都税条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてをお諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○白井委員長 異議なしと認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○白井委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○白井委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○白井委員長 この際、所管四局を代表しまして、佐々木出納長から発言を求められておりますので、これを許します。

○佐々木出納長 所管四局を代表いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、当委員会に付託されました各議案につきまして、それぞれご審議の上、ご決定をいただきまして、まことにありがとうございました。
 委員の皆様方からいただいたご意見、ご指摘につきましては、今後の財政運営あるいは事務執行に反映させまして、万全を期していきたい、このように考えております。
 今後とも、事務事業の円滑な推進に全力を挙げてまいりますので、どうかよろしくご指導のほどお願い申し上げます。
 一言御礼のあいさつを申し上げます。ありがとうございました。

○白井委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十六分散会

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