令和七年第ニ回臨時会会議録

令和七年八月八日(金曜日)
 出席議員 百二十六名
一番いいだ健一君
二番藤崎こうき君
三番せりざわ裕次郎君
四番さとうさおり君
五番しのはらりか君
六番滝田やすひこ君
七番漢人あきこ君
八番中山 詩都君
九番山口せいや君
十番高橋  巧君
十一番江崎さなえ君
十二番さんのへあや君
十三番おけやまさと君
十四番細貝  悠君
十五番竹内  愛君
十六番村松としたか君
十七番高田 清久君
十八番谷  公代君
十九番ゆもと良太郎君
二十番青木 英太君
二十一番吉住はるお君
二十二番星  大輔君
二十三番小川ゆうた君
二十四番寺前ももこ君
二十五番おぎの 稔君
二十六番松岡あつし君
二十七番さいとう和樹君
二十八番山口  花君
二十九番もがみよしのり君
三十番上田 令子君
三十一番ひがしゆき君
三十二番笹岡ゆうこ君
三十三番東  友美君
三十四番田中とも子君
三十五番せいの恵子君
三十六番大竹さよこ君
三十七番久保 りか君
三十八番北口つよし君
三十九番浜中のりかた君
四十番本橋たくみ君
四十一番伊藤しょうこう君
四十二番田村 利光君
四十三番山田あさみ君
四十四番高野たかひろ君
四十五番高橋まきこ君
四十六番こまざき美紀君
四十七番遠藤ちひろ君
四十八番あかねがくぼかよ子君
四十九番国崎たかし君
五十番ときざき直行君
五十一番望月まさのり君
五十二番岩佐ゆきひろ君
五十三番三雲 崇正君
五十四番関口健太郎君
五十五番銀川ゆい子君
五十六番西崎つばさ君
五十七番原 のり子君
五十八番福手ゆう子君
五十九番かまた悦子君
六十番竹平ちはる君
六十一番たかく則男君
六十二番細田いさむ君
六十三番河野ゆうき君
六十四番ほっち易隆君
六十五番柴崎 幹男君
六十六番早坂 義弘君
六十七番保坂まさひろ君
六十九番清水やすこ君
七十番両角みのる君
七十一番山田ひろし君
七十二番龍円あいり君
七十三番伊藤 大輔君
七十四番天沼ひろし君
七十五番おくもとゆり君
七十六番鈴木  烈君
七十七番岩永やす代君
七十八番もり  愛君
七十九番藤井とものり君
八十番清水とし子君
八十一番原田あきら君
八十二番尾崎あや子君
八十三番慶野 信一君
八十四番うすい浩一君
八十五番加藤 雅之君
八十六番大松あきら君
八十七番菅野 弘一君
八十八番渋谷のぶゆき君
八十九番増山あすか君
九十番平田みつよし君
九十一番藤井あきら君
九十二番成清梨沙子君
九十三番福島りえこ君
九十四番内山 真吾君
九十五番本橋ひろたか君
九十六番小山くにひこ君
九十七番宮崎 大輔君
九十八番福井ゆうた君
九十九番風間ゆたか君
百番中山 寛進君
百一番桐山ひとみ君
百二番宮瀬 英治君
百三番藤田りょうこ君
百四番斉藤まりこ君
百五番米倉 春奈君
百六番小林 健二君
百七番まつば多美子君
百八番東村 邦浩君
百九番伊藤こういち君
百十番三宅 正彦君
百十一番山崎 一輝君
百十二番小松 大祐君
百十三番宇田川聡史君
百十四番尾崎 大介君
百十五番荒木ちはる君
百十六番後藤 なみ君
百十七番おじま紘平君
百十八番増子 博樹君
百十九番森村 隆行君
百二十番坂本まさし君
百二十一番中田たかし君
百二十二番竹井ようこ君
百二十三番中村ひろし君
百二十四番西沢けいた君
百二十五番とや英津子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番里吉 ゆみ君

欠席議員 一名
 六十八番 関野たかなり君

 出席説明員
知事小池百合子君
副知事中村 倫治君
副知事宮坂  学君
副知事栗岡 祥一君
副知事松本 明子君
教育長坂本 雅彦君
東京都技監都市整備局長兼務谷崎 馨一君
政策企画局長佐藤  章君
総務局長佐藤 智秀君
財務局長山下  聡君
警視総監迫田 裕治君
子供政策連携室長田中 愛子君
デジタルサービス局長高野 克己君
主税局長武田 康弘君
生活文化局長古屋 留美君
都民安全総合対策本部長竹迫 宜哉君
スポーツ推進本部長渡邉 知秀君
環境局長須藤  栄君
福祉局長高崎 秀之君
保健医療局長山田 忠輝君
消防総監市川 博三君
住宅政策本部長山崎 弘人君
産業労働局長田中 慎一君
中央卸売市場長猪口 太一君
スタートアップ戦略推進本部長吉村 恵一君
建設局長花井 徹夫君
港湾局長田中  彰君
会計管理局長梅村 拓洋君
交通局長堀越弥栄子君
水道局長山口  真君
下水道局長藤橋 知一君
選挙管理委員会事務局長川上 秀一君
人事委員会事務局長丸山 雅代君
監査事務局長安部 典子君
労働委員会事務局長久故 雅幸君
収用委員会事務局長小平 基晴君

八月八日議事日程第一号
第一 議長選挙
議事日程第一号追加の一
第一 副議長選挙
第二 常任委員の選任
第三 議会運営委員の選任
第四 東京都監査委員の選任の同意について(七財主議第二六六号)
第五 東京都監査委員の選任の同意について(七財主議第二六七号)

   午後一時

○議会局長(宮澤浩司君) 議会局長の宮澤浩司でございます。
 本日は改選後初の議会でございますので、先例に従いまして、私から参集のご案内を差し上げました。ご了承願います。
 本日の会議では、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第百七条の規定によりまして、年長議員が臨時議長の職務を行うことになっております。出席議員中、年長議員は大山とも子議員でございます。
 それでは大山議員、議長席にお着き願います。
   〔臨時議長大山とも子君着席〕

○臨時議長(大山とも子君) 一般選挙後の初の議会でありますので、僣越ではございますが、地方自治法第百七条の規定により、私が議長選挙のための臨時議長の職務を行うことにいたします。よろしくご協力のほどお願いいたします。

   午後一時二分開会・開議

○臨時議長(大山とも子君) ただいまから令和七年第二回東京都議会臨時会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。

○臨時議長(大山とも子君) まず、会議規則第二条第一項の規定により、議席の指定をいたします。
 議席は、お手元に配布の議席表のとおり指定いたします。
(議席表省略)

○臨時議長(大山とも子君) 次に、会議録署名議員について申し上げます。
 本件署名議員は、一番及び六十四番から、出席者について一会期二名を順次指名してまいりたいと思います。ご了承願います。
 それでは、今回の臨時会における会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第百二十四条の規定により、議長において
   一番   いいだ健一君 及び
   六十四番 ほっち易隆君
を指名いたします。

○臨時議長(大山とも子君) 会期についてお諮りいたします。
 臨時会の会期は、本日一日としたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(大山とも子君) ご異議なしと認めます。よって、会期は一日と決定いたしました。

○臨時議長(大山とも子君) これより日程に入ります。
 日程第一、議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕

○臨時議長(大山とも子君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十二番小松大祐君、百十七番おじま紘平君、百二十二番竹井ようこさん及び百二十七番里吉ゆみさんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますので、議長までお申出を願います。
   〔投票用紙配布〕

○臨時議長(大山とも子君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(大山とも子君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
   〔投票箱点検〕

○臨時議長(大山とも子君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
   〔局長点呼〕
   〔各員投票〕

○臨時議長(大山とも子君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(大山とも子君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
   〔投票箱閉鎖〕

○臨時議長(大山とも子君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いを願います。
   〔開票〕

○臨時議長(大山とも子君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(宮澤浩司君) 投票結果。
   出席議員数 百二十六人
   投票総数 百二十六票
   有効投票 百二十六票
    有効投票中
    増子 博樹議員 百二十三票
    さんのへあや議員 二票
    荒木ちはる議員 一票
 以上。

○臨時議長(大山とも子君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   増子 博樹君
が議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕

○臨時議長(大山とも子君) 増子博樹君よりご挨拶があります。
   〔百十八番増子博樹君登壇〕

○百十八番(増子博樹君) ただいま皆様のご推挙により、第五十三代東京都議会議長に就任することになりました増子博樹でございます。
 身に余る光栄に存じますとともに、改めて責任の重さを痛感しているところでございます。
 議長として全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいりますので、皆様方のご協力をお願いいたします。
 さて、少子高齢化や人口減少が進み、国際情勢が大きく変動する中、都政におきましては、都民の生活や東京の経済、産業を将来にわたって守っていくことが求められております。
 喫緊の課題である物価高騰への対応を進めるとともに、東京を支える産業や東京で暮らし、働き、学ぶ人々への支援を着実に行っていく必要があります。
 また、首都直下地震や風水害など様々な災害から都民の命と財産を守るとともに、東京のポテンシャルを引き出す都市づくりを進めていかなければなりません。
 この秋には、いよいよ世界陸上、デフリンピックが開催されます。スポーツのすばらしさや互いに尊重し合うことの大切さを多くの方に届け、真の共生社会の実現と東京のさらなる発展につながることが期待されております。
 一千四百万都民の代表である都議会には、執行機関とは異なる視点から都民の多様なニーズを把握し、執行機関の皆様と真摯な議論を重ね、よりよい政策を実現していく責務がございます。
 私は議長として、二元代表制の一翼を担う都議会が、都民の皆様の信頼と期待に応えていくために力を尽くしてまいります。
 議員の皆様、小池知事をはじめとする執行機関の皆様におかれましては、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

○臨時議長(大山とも子君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 増子博樹君、議長席にお着き願います。
 ご協力ありがとうございました。
   〔臨時議長大山とも子君退席、議長増子博樹君着席〕

○議長(増子博樹君) 引き続き会議を進めます。
 この際、日程の追加について申し上げます。
 知事より、東京都監査委員の選任の同意について二件が提出されました。
 これらを副議長選挙の件、常任委員の選任の件及び議会運営委員の選任の件と併せて本日の日程に追加いたします。

○議長(増子博樹君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕

○議長(増子博樹君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十二番小松大祐君、百十七番おじま紘平君、百二十二番竹井ようこさん及び百二十七番里吉ゆみさんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますから、議長までお申出を願います。
   〔投票用紙配布〕

○議長(増子博樹君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子博樹君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
   〔投票箱点検〕

○議長(増子博樹君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
   〔局長点呼〕
   〔各員投票〕

○議長(増子博樹君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子博樹君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
   〔投票箱閉鎖〕

○議長(増子博樹君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いを願います。
   〔開票〕

○議長(増子博樹君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(宮澤浩司君) 投票結果。
   出席議員数 百二十六人
   投票総数 百二十六票
   有効投票 百二十六票
    有効投票中
    菅野 弘一議員 百八票
    大山とも子議員 十四票
    上田 令子議員 二票
    竹井ようこ議員 一票
    西沢けいた議員 一票
 以上。

○議長(増子博樹君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   菅野 弘一君
が副議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕

○議長(増子博樹君) 菅野弘一君よりご挨拶があります。
 副議長菅野弘一君。
   〔八十七番菅野弘一君登壇〕

○八十七番(菅野弘一君) ただいま第四十七代東京都議会副議長にご選任をいただきました菅野弘一でございます。
 伝統ある都議会の副議長を仰せつかりまして、まさに身に余る光栄でありますと同時に、その重責に身の引き締まる思いでございます。
 増子議長をお支えし、円滑そして公正に議会を進めていくことをお誓い申し上げます。
 さて、都政におきましては、物価高騰への対応をはじめ、都民の安心を支える医療、介護への支援や暮らしの安全確保、都市の強靱化、気候変動対策の推進など、多岐にわたる課題の解決が求められております。
 私は、増子議長と共に、都民が豊かさを実感できて持続的に成長する、そうした都市東京の実現に向けて、議会がその役割を十分に果たせるように力を尽くしてまいりたいと思います。
 議員の皆様、そして小池都知事をはじめとする執行機関の皆様のご支援とご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、私の就任の挨拶といたします。
 よろしくお願いをいたします。

○議長(増子博樹君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(増子博樹君) 次に、議会局の部長を紹介いたします。
 管理部長菅原雅康君、議事部長小河原靜子さん、調査部長櫻井幸枝さん、連絡調整担当部長池田貴洋君。
   〔部長挨拶〕

○議長(増子博樹君) 以上で紹介を終わります。

○議長(増子博樹君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(小河原靜子君) 令和七年八月一日付東京都告示第八百三十七号をもって、知事より、本臨時会を招集したとの通知がありました。
 次に、知事及び教育委員会教育長並びに監査委員外五行政委員会より、令和七年中における東京都議会説明員及び説明員の委任について、地方自治法第百二十一条及び会議規則第四十二条の規定に基づき、それぞれ通知がありました。
 次に、知事より、令和七年六月二十七日付で変更のあった東京都国民保護計画の提出がありました。
 次に、監査委員職務執行者及び監査委員より、住民監査請求について、地方自治法第二百四十二条第三項の規定により通知がありました。
(別冊参照)

○議長(増子博樹君) この際、知事より発言の申出がありますので、これを許します。
 知事小池百合子さん。
   〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 令和七年第二回都議会臨時会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 さきの都議会議員選挙におきまして、都民の信任を得て当選されました百二十七名の議員の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。ここにお集まりの皆様と共に、東京大改革を加速させ、都民の負託に応えてまいりたいと思います。よろしくお願いを申し上げます。
 さて、世界が衝突や対立を乗り越え築き上げてきたグローバルな秩序を揺るがすような動きが相次ぎ、分断が加速しつつあります。エネルギーや半導体、AIなどをめぐる国際競争も過熱するばかりであります。そして、さらに深刻さを増すのが気候変動であります。五十度Cを超える熱波や頻発する洪水、大規模な山火事など、人類の生存そのものを脅かす事態が、急速かつ現実に人々の生活に牙をむきつつあるのであります。時代の大きな転換点に当たりまして、地球規模のドラスチックな変化をプラスに転じるための行動こそが強く強く求められております。
 激動の中での都市運営を左右する鍵はレジリエンス、すなわち都市の強靱化であります。さきのアメリカ出張におきましては、災害対策の現場や日本人が現地で起業したスタートアップの取組をこの目で見てまいりました。気候変動への対応におきましても、経済の発展を支える基盤としても、安全・安心が極めて重要だという思いを一層強くしたところであります。近頃、国内外で地震や火山の噴火が相次いでいます。こうした自然災害への備えはもとより、インフラの老朽化対策や、海外に依存するエネルギー、食料等の安定確保、未知なる感染症への対応など、いかなる危機にも負けないレジリエント、強靱な都市を実現し、東京の強みである安全・安心をさらに磨いてまいります。
 その揺るぎなき土台の上で、人が中心の都政を展開することが肝要であります。コロナ禍を経まして、暮らし方、働き方、大きく変化をし、人口減少の影響も至るところで顕在化しております。人々の自己実現を阻むような仕組みや制度があれば、一刻も早く見直していかなければなりません。まちづくりにおきましても、変えるべきものは変え、守るべきものは守りながら、改めて人が主役の東京へ再構築していきます。一人一人が輝く持続可能な都市のモデルを生み出し、いち早く社会に実装することこそが、都民から強く期待されております。
 日本全体を元気にしていくのもまた、首都東京の大切な使命にほかなりません。残念ながら、我が国は内向きの発想にとらわれ過ぎております。熾烈な国際競争に背を向け、東京一極集中論のようなパイを切り分ける議論の先に、果たして明るい日本は待っているのでありましょうか。今なすべきはパイそのものを大きくすること。日本地図だけではなく世界地図を広げて考えましょう。トランプ関税のようなピンチもチャンスと捉えて、産業の競争力強化につなげるくらいのしたたかさが必要であります。海外の資金を呼び込み、イノベーションを加速することも欠かせません。東京が国内外を結ぶ結節点となり、こうした動きを牽引してまいります。
 二十一世紀は都市の時代であります。災害を例に取っても、目の前で苦しむ人々を救うのは都市であり、今後、国際社会でその存在感はますます高まってくることでありましょう。だからこそ、互いに助け合うための情報交換と実践を追求する多都市間連携をさらに進めるべきだと考えております。世界各地で生まれる新たな知恵や技術革新を共有することで、都民の幸せ、ウエルビーイングにつなげていきます。
 世の中が加速度的に変化し、極めて不確実な局面を迎える今、首都防衛の下、都議会と執行機関が車の両輪となって都政もさらにスピードアップしていかなければなりません。東京をもっとよくしたいという共通の思いを胸に、強く、しなやかに、共に明るい未来を切り開いていこうではありませんか。増子博樹議長、菅野弘一副議長をはじめ、都議会の皆様方の一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。
 なお、本臨時会におきましては、監査委員の選任の同意に関する議案を提案いたしております。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。
 以上をもちまして私の発言を終わります。

○議長(増子博樹君) 以上をもって知事の発言は終わりました。

○議長(増子博樹君) 次に、説明員の方々をご紹介いたします。
 副知事中村倫治君、副知事宮坂学君、副知事栗岡祥一君、副知事松本明子さん、教育長坂本雅彦君、東京都技監都市整備局長兼務谷崎馨一君、政策企画局長佐藤章君、総務局長佐藤智秀君、財務局長山下聡君、警視総監迫田裕治君、子供政策連携室長田中愛子さん、デジタルサービス局長高野克己君、主税局長武田康弘君、生活文化局長古屋留美さん、都民安全総合対策本部長竹迫宜哉君、スポーツ推進本部長渡邉知秀君、環境局長須藤栄さん、福祉局長高崎秀之君、保健医療局長山田忠輝君、消防総監市川博三君、住宅政策本部長山崎弘人君、産業労働局長田中慎一君、中央卸売市場長猪口太一君、スタートアップ戦略推進本部長吉村恵一君、建設局長花井徹夫君、港湾局長田中彰君、会計管理局長梅村拓洋君、交通局長堀越弥栄子さん、水道局長山口真君、下水道局長藤橋知一君、選挙管理委員会事務局長川上秀一君、人事委員会事務局長丸山雅代さん、監査事務局長安部典子さん、労働委員会事務局長久故雅幸君、収用委員会事務局長小平基晴君。
   〔理事者挨拶〕

○議長(増子博樹君) 以上をもって説明員の紹介は終わりました。

○議長(増子博樹君) 追加日程第二、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
   〔常任委員名簿は本号末尾(七ページ)に掲載〕

○議長(増子博樹君) 追加日程第三、議会運営委員の選任を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります議会運営委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(増子博樹君) 起立多数と認めます。よって、議会運営委員は、お手元の議会運営委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
   〔議会運営委員名簿は本号末尾(七ページ)に掲載〕

○議長(増子博樹君) この際、各常任委員会及び議会運営委員会の役員互選のため休憩し、お手元配布のとおり各常任委員会及び議会運営委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
 暫時休憩いたします。
   午後一時五十七分休憩

   午後三時三十五分開議

○議長(増子博樹君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 追加日程第四、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

七財主議第二六六号
令和七年八月八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者を東京都監査委員に選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 保坂まさひろ

      略歴
保坂まさひろ
平成二十七年五月 東京都台東区議会議員
平成二十九年七月 東京都議会議員
令和三年七月   東京都議会議員
令和七年七月   東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(増子博樹君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(増子博樹君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(増子博樹君) 追加日程第五、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

七財主議第二六七号
令和七年八月八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者を東京都監査委員に選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 中村ひろし

      略歴
中村ひろし
平成十五年五月  東京都三鷹市議会議員
平成十九年五月  東京都三鷹市議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
平成二十九年七月 東京都議会議員
令和三年七月   東京都議会議員
令和七年七月   東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(増子博樹君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(増子博樹君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(増子博樹君) 陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました陳情十八件は、お手元に配布の陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(増子博樹君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会に付託いたしました陳情は、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、本件陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

○議長(増子博樹君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(増子博樹君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって令和七年第二回東京都議会臨時会を閉会いたします。
   午後三時三十八分閉議・閉会