令和三年第一回臨時会会議録

令和三年七月二十三日(金曜日)
 出席議員 百二十六名
一番北口つよし君
二番かまた悦子君
三番石島 秀起君
四番吉住はるお君
五番森澤 恭子君
六番松田りゅうすけ君
八番上田 令子君
九番漢人あきこ君
十番岩永やす代君
十一番平けいしょう君
十二番龍円あいり君
十三番保坂まさひろ君
十四番関口健太郎君
十五番清水とし子君
十六番玉川ひでとし君
十七番竹平ちはる君
十八番かつまたさとし君
十九番たかく則男君
二十番鈴木  純君
二十一番土屋 みわ君
二十二番平田みつよし君
二十三番西山  賢君
二十四番星  大輔君
二十五番磯山  亮君
二十六番関野たかなり君
二十七番福島りえこ君
二十八番米川大二郎君
二十九番菅原 直志君
三十番清水やすこ君
三十一番中田たかし君
三十二番斉藤 りえ君
三十三番アオヤギ有希子君
三十四番原  純子君
三十五番福手ゆう子君
三十六番古城まさお君
三十七番慶野 信一君
三十八番細田いさむ君
三十九番うすい浩一君
四十番浜中のりかた君
四十一番本橋たくみ君
四十二番渋谷のぶゆき君
四十三番やまだ加奈子君
四十四番林あきひろ君
四十五番田村 利光君
四十六番松田 康将君
四十七番白戸 太朗君
四十八番本橋ひろたか君
四十九番たきぐち学君
五十番田の上いくこ君
五十一番森口つかさ君
五十二番五十嵐えり君
五十三番西崎つばさ君
五十四番須山たかし君
五十五番原 のり子君
五十六番斉藤まりこ君
五十七番藤田りょうこ君
五十八番原田あきら君
五十九番小林 健二君
六十番加藤 雅之君
六十一番斉藤やすひろ君
六十二番大松あきら君
六十三番伊藤こういち君
六十四番ほっち易隆君
六十五番鈴木 錦治君
六十六番柴崎 幹男君
六十七番伊藤しょうこう君
六十八番清水 孝治君
六十九番小宮あんり君
七十番村松 一希君
七十一番後藤 なみ君
七十二番桐山ひとみ君
七十三番おじま紘平君
七十四番あかねがくぼかよ子君
七十五番もり  愛君
七十六番風間ゆたか君
七十七番竹井ようこ君
七十八番阿部祐美子君
七十九番曽根はじめ君
八十番とくとめ道信君
八十一番池川 友一君
八十二番米倉 春奈君
八十三番まつば多美子君
八十四番中山 信行君
八十五番谷村 孝彦君
八十六番長橋 桂一君
八十七番早坂 義弘君
八十八番山加 朱美君
八十九番小松 大祐君
九十番菅野 弘一君
九十一番川松真一朗君
九十二番鈴木あきまさ君
九十三番内山 真吾君
九十四番成清梨沙子君
九十五番藤井あきら君
九十六番森村 隆行君
九十七番入江のぶこ君
九十八番石川 良一君
九十九番宮瀬 英治君
百番藤井とものり君
百一番山口  拓君
百二番とや英津子君
百三番尾崎あや子君
百四番里吉 ゆみ君
百五番あぜ上三和子君
百六番小磯 善彦君
百七番高倉 良生君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番こいそ 明君
百十一番三宅 正彦君
百十二番山崎 一輝君
百十三番宇田川聡史君
百十四番三宅しげき君
百十五番高島なおき君
百十六番山田ひろし君
百十七番伊藤 ゆう君
百十八番荒木ちはる君
百十九番小山くにひこ君
百二十番増子ひろき君
百二十一番尾崎 大介君
百二十二番酒井 大史君
百二十三番西沢けいた君
百二十四番中村ひろし君
百二十五番白石たみお君
百二十六番大山とも子君
百二十七番和泉なおみ君

 欠席議員 一名
  七番 木下ふみこ君

 出席説明員
知事小池百合子君
副知事多羅尾光睦君
副知事梶原  洋君
副知事武市  敬君
副知事宮坂  学君
教育長藤田 裕司君
東京都技監都市整備局長兼務上野 雄一君
政策企画局長中嶋 正宏君
総務局長黒沼  靖君
財務局長潮田  勉君
警視総監斉藤  実君
政策企画局国際金融都市戦略担当局長児玉英一郎君
デジタルサービス局長寺崎 久明君
主税局長砥出 欣典君
生活文化局長野間 達也君
オリンピック・パラリンピック準備局長中村 倫治君
環境局長栗岡 祥一君
福祉保健局長吉村 憲彦君
福祉保健局健康危機管理担当局長初宿 和夫君
産業労働局長村松 明典君
消防総監清水 洋文君
建設局長中島 高志君
港湾局長古谷ひろみ君
会計管理局長堤  雅史君
交通局長内藤  淳君
水道局長浜 佳葉子君
下水道局長神山  守君
都民安全推進本部長國枝 治男君
住宅政策本部長榎本 雅人君
病院経営本部長西山 智之君
中央卸売市場長河内  豊君
選挙管理委員会事務局長桃原慎一郎君
人事委員会事務局長武市 玲子君
監査事務局長岡安 雅人君
労働委員会事務局長鈴木  勝君
収用委員会事務局長後藤 啓志君

七月二十三日議事日程第一号
第一 議長選挙
議事日程第一号追加の一
第一 副議長選挙
第二 会期決定の件
第三 議員提出議案第十六号
木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議

   午前十時
○議会局長(岡崎義隆君) 議会局長の岡崎義隆でございます。
 本日は改選後初の議会でございますので、先例に従いまして、私から参集のご案内を差し上げました。
 本日の会議では、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第百七条の規定によりまして、年長議員が臨時議長の職務を行うこととなっております。出席議員中、年長議員は中嶋義雄議員でございます。
 それでは中嶋議員、議長席にお着き願います。
〔臨時議長中嶋義雄君着席〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 一般選挙後の初の議会でありますので、僣越ではございますが、地方自治法第百七条の規定により、私が議長選挙のための臨時議長の職務を行うことにいたします。よろしくご協力のほどお願いいたします。

   午前十時二分開会・開議
○臨時議長(中嶋義雄君) ただいまから令和三年第一回東京都議会臨時会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。

○臨時議長(中嶋義雄君) まず、会議規則第二条第一項の規定により、議席の指定をいたします。
 議席は、お手元に配布の議席表のとおり指定をいたします。
(議席表省略)

○臨時議長(中嶋義雄君) 次に、会議録署名議員について申し上げます。
 本件署名議員は、一番及び六十四番から、出席者について一会期二名を順次指名してまいりたいと思います。ご了承願います。
 それでは、今回の臨時会における会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第百二十四条の規定により、議長において
   一番   北口つよし君 及び
   六十四番 ほっち易隆君
を指名いたします。

○臨時議長(中嶋義雄君) これより日程に入ります。
 日程第一、議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○臨時議長(中嶋義雄君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十二番山崎一輝君、百二十番増子ひろき君、百二十三番西沢けいた君及び百二十七番和泉なおみさんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますので、議長までお申出を願います。
〔投票用紙配布〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○臨時議長(中嶋義雄君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いを願います。
〔開票〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(岡崎義隆君) 投票結果。
   出席議員数 百二十六人
   投票総数 百二十六票
   有効投票 百二十六票
    有効投票中
    三宅しげき議員 百二十四票
    上田 令子議員 一票
    大山とも子議員 一票
 以上。

○臨時議長(中嶋義雄君) ただいまご報告を申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   三宅しげき君
が議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○臨時議長(中嶋義雄君) 三宅しげき君よりご挨拶があります。
〔百十四番三宅しげき君登壇〕

○百十四番(三宅しげき君) ただいま皆様のご推挙をいただきまして、栄えある第五十代東京都議会議長に就任することになりました三宅しげきでございます。
 身に余る光栄に感激するとともに、責任の重さを痛感しているところでございます。今後は、議長として全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいります。皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、本日、東京オリンピック競技大会が開会を迎えます。オリンピック・パラリンピックには、世界の人々の心を一つにする力があります。東京二〇二〇大会は、世界で初めて二度目の夏季パラリンピックを開催する都市として、共生社会の実現を伝える貴重な機会となります。安全・安心な大会運営に全力を尽くし、成功へ導くことが重要であります。
 また、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止しながら、社会経済活動を支える取組を進めていくことが急務であります。一日でも早い感染症の終息に向け、ワクチン接種の促進や検査、医療体制の確保、中小企業者などに対する給付金の支給など、あらゆる対策を講じていく必要があります。
 さらに、防災、危機管理対策も喫緊の課題であります。令和元年東日本台風などの激甚化する風水害への対応や、今後発生が予想される首都直下型地震への備えなど、様々な災害から都民の命と財産を守ることのできる東京を創り上げていかなければなりません。
 二元代表制の一翼を担う都議会には、執行機関とは異なる視点から、都民の多様なニーズを把握し、小池知事をはじめとする執行機関の皆様と真摯な議論を重ね、よりよい政策をたゆみなく実現し続けていく責務がございます。
 私は議長として、都議会が持てる力を十分に発揮し、都民の信頼と期待に応えられるよう、全力を尽くしてまいる決意でございます。
 議員の皆様、小池知事をはじめとする執行機関の皆様方におかれましては、一層のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
 最後に、石川前議長、橘前副議長の多大なるご功績に心から敬意と感謝の意を表しまして、私の就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
○臨時議長(中嶋義雄君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 三宅しげき君、議長席にお着き願います。
 ご協力ありがとうございました。
〔臨時議長中嶋義雄君退席、議長三宅しげき君着席〕

○議長(三宅しげき君) 引き続き会議を進めます。
 この際、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十六号、木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議が提出されました。
 これを副議長選挙の件及び会期決定の件と併せて本日の日程に追加いたします。

○議長(三宅しげき君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○議長(三宅しげき君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十二番山崎一輝君、百二十番増子ひろき君、百二十三番西沢けいた君及び百二十七番和泉なおみさんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますから、議長までお申出願います。
〔投票用紙配布〕

○議長(三宅しげき君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○議長(三宅しげき君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○議長(三宅しげき君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○議長(三宅しげき君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いを願います。
〔開票〕

○議長(三宅しげき君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(岡崎義隆君) 投票結果。
   出席議員数 百二十六人
   投票総数 百二十六票
   有効投票 百二十六票
    有効投票中
    本橋ひろたか議員 百二十四票
    川松真一朗議員 一票
    中村ひろし議員 一票
 以上。

○議長(三宅しげき君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   本橋ひろたか君
が副議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○議長(三宅しげき君) 副議長本橋ひろたか君よりご挨拶があります。
 副議長本橋ひろたか君。
〔四十八番本橋ひろたか君登壇〕

○四十八番(本橋ひろたか君) ただいま第四十四代東京都議会副議長にご選任いただきました本橋ひろたかでございます。
 伝統ある都議会の副議長を仰せつかりまして、身に余る光栄を感じますとともに、その重責を痛感し、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。今後は、三宅議長を支え、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
 都政におきましては、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会の成功、新型コロナウイルス感染症の終息、そして持続可能な成長の実現などなど、重要課題が山積いたしております。こうした課題の解決に向けまして、三宅議長とともに議会の役割を十二分に果たせますよう、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 議員の皆様、そして小池知事をはじめとする執行機関の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げますとともに、石川前議長、橘前副議長のご尽力に深く感謝申し上げ、簡単ですが、就任に際してのご挨拶とさせていただきます。
 このたびは誠にありがとうございました。(拍手)
○議長(三宅しげき君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第二、会期決定の件を議題といたします。

○五十八番(原田あきら君) この際、動議を提出いたします。
 今回の臨時会の会期は、令和三年度六月及び七月に専決処分した補正予算の審議を行うため、本日から七月二十六日までの四日間とされることを望みます。

○議長(三宅しげき君) ただいま原田あきら君より、今回の臨時会の会期は、本日から七月二十六日までの四日間とされたい旨の動議が提出されました。
 本動議は起立により採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。

○議長(三宅しげき君) 会期について、起立により採決いたします。
 今回の臨時会の会期は、本日一日といたしたいと思います。
 これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、会期は一日と決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 次に、議会局の部長を紹介いたします。
 管理部長飯田一哉君、議事部長広瀬健二君、調査部長古賀元浩君。
〔部長挨拶〕

○議長(三宅しげき君) 以上で紹介を終わります。

○議長(三宅しげき君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(広瀬健二君) 令和三年七月十六日付東京都告示第九百五十三号をもって、知事より、本臨時会を招集したとの通知がありました。
 次に、知事及び教育委員会教育長並びに監査委員外五行政委員会より、令和三年中における東京都議会説明員及び説明員の委任について、地方自治法第百二十一条及び会議規則第四十二条の規定に基づき、それぞれ通知がありました。
 次に、監査委員より、住民監査請求について、地方自治法第二百四十二条第三項の規定により通知がありました。
(別冊参照)

○議長(三宅しげき君) この際、知事より発言の申出がありますので、これを許します。
 知事小池百合子さん。
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 令和三年第一回都議会臨時会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 初めに、今月、日本各地で起きた記録的な豪雨に伴います災害で被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。また、静岡県熱海市で発生した土砂災害により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。
 さきの都議会議員選挙におきまして、都民の信任を得て当選された議員の皆様、心よりお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。ここにお集まりの皆様と共に、未来を切り開く新たな都政を実現し、持続可能な都市東京を創り上げてまいりましょう。よろしくお願いを申し上げます。
 本日、いよいよ東京二〇二〇大会が開会いたします。復興の象徴として福島県を出発後、日本全国を巡ってきた聖火は、間もなくここ都庁に到着をし、今夜、オリンピックスタジアムで、そのこうこうたる輝きを解き放ちます。歴史的な一日を迎えた今、幾多の困難を乗り越え、大会の招致や準備に携わってきた多くの方々に思いを致しながら、何としても大会を成功させるとの決意を新たにしております。
 一九六四年の東京大会は、戦災から急速な復興を遂げる我が国の姿を世界に示しました。それから半世紀以上の時を経て、有数の先進都市へと成長した東京が再び開くオリンピック・パラリンピック。この大会は、コロナ禍という人類共通の危機を乗り越え、その先のよりよい未来を創り上げる、まさにサステーナブルリカバリーを世界と共に歩む出発点であります。
 徹底した感染防止対策による安全・安心な環境の下、アスリートの皆様に、力の限りを尽くし、躍動してほしい。その勇姿に心から声援を送りながら、大いなる感動や未来への希望を世界中の人々と分かち合いたい。こうした強い思いの下、組織委員会や国、関係自治体などと一丸となり、大会運営に万全を期してまいります。
 東京だからこそ成し遂げられた。世界が前を向いて進む力となった。後の世に語り継がれる大会を実現することが、国際社会における東京のプレゼンスを押し上げる。そして、大会のレガシーが、都民の幸せな暮らしを支える成長と成熟を加速させ、東京をさらなる高みに導くものと確信をいたしております。
 こうした東京を実現する上でも、新型コロナウイルス感染症は一日も早く終息させなければなりません。この約一年半、都民の命と健康、そして日々の暮らしを守るべく、都の総力を挙げ、あらゆる面からの方策を講じてまいりました。長きにわたり多大なご協力をいただいております都民、事業者の皆様、そして、最前線で奮闘いただいている医療従事者の皆様に改めて感謝を申し上げます。現在、緊急事態宣言のただ中にあって、様々なご協力のお願いを重ねていることは心苦しい限りでございますが、ワクチン接種の一層の推進をはじめ、都としてなすべき対策に邁進してまいります。
 世界は今、脱炭素社会の構築や、経済安全保障の強化に向けた行動を加速するなど、ポストコロナを見据え、大きく変わろうとしております。このうねりの中で、東京が多様性を圧倒的に高め、次々とイノベーションを生み出していく。そして、サステーナブルリカバリーを実現し、持続可能な都市へと進化することで、世界をリードしていかなければなりません。そのエネルギーとなるのが、東京で生活を営む一人一人の人、そして爆速で進めるデジタルの力であります。人を要諦とした東京大改革を、デジタルの力でさらにバージョンアップさせる東京大改革二・〇。この旗印の下、守るべき伝統は守りながら、変えるべきは大胆かつスピーディーに改革する。既成概念にとらわれない、あらゆる面で進化した都政を実現してまいります。
 国難ともいえる激動期の今、東京が歩むべき確かな道筋を示すことは、都民から負託を受けた、我々政治家が果たすべき責任にほかなりません。
 三宅しげき議長、本橋ひろたか副議長をはじめ、都議会の皆様と建設的な議論を積み重ね、互いに切磋琢磨しながら、都民のための政策を練り上げ、次の世代へ引き継いでいく。議会と執行機関が、まさに都政の車の両輪となり、明るい未来の東京を切り開いてまいりたいと考えております。皆様の一層のご理解、ご協力、よろしくお願いを申し上げます。
 以上をもちまして私の発言を終わります。
 ご清聴誠にありがとうございました。

○議長(三宅しげき君) 以上をもって知事の発言は終わりました。

○議長(三宅しげき君) 次に、説明員の方々をご紹介いたします。
 副知事多羅尾光睦君、副知事梶原洋君、副知事武市敬君、副知事宮坂学君、教育長藤田裕司君、東京都技監都市整備局長兼務上野雄一君、政策企画局長中嶋正宏君、総務局長黒沼靖君、財務局長潮田勉君、警視総監斉藤実君、政策企画局国際金融都市戦略担当局長児玉英一郎君、デジタルサービス局長寺崎久明君、主税局長砥出欣典君、生活文化局長野間達也君、オリンピック・パラリンピック準備局長中村倫治君、環境局長栗岡祥一君、福祉保健局長吉村憲彦君、福祉保健局健康危機管理担当局長初宿和夫君、産業労働局長村松明典君、消防総監清水洋文君、建設局長中島高志君、港湾局長古谷ひろみさん、会計管理局長堤雅史君、交通局長内藤淳君、水道局長浜佳葉子さん、下水道局長神山守君、都民安全推進本部長國枝治男君、住宅政策本部長榎本雅人君、病院経営本部長西山智之君、中央卸売市場長河内豊君、選挙管理委員会事務局長桃原慎一郎君、人事委員会事務局長武市玲子さん、監査事務局長岡安雅人君、労働委員会事務局長鈴木勝君、収用委員会事務局長後藤啓志君。
〔理事者挨拶〕

○議長(三宅しげき君) 以上をもって説明員の紹介は終わりました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第三、議員提出議案第十六号、木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十六号
木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和三年七月二十三日
(提出者)
北口つよし  かまた悦子  石島 秀起
吉住はるお  森澤 恭子  松田りゅうすけ
上田 令子  漢人あきこ  岩永やす代
平けいしょう 龍円あいり  保坂まさひろ
関口健太郎  清水とし子  玉川ひでとし
竹平ちはる  かつまたさとし たかく則男
鈴木  純  土屋 みわ  平田みつよし
西山  賢  星  大輔  磯山  亮
関野たかなり 福島りえこ  米川大二郎
菅原 直志  清水やすこ  中田たかし
斉藤 りえ  アオヤギ有希子 原  純子
福手ゆう子  古城まさお  慶野 信一
細田いさむ  うすい浩一  浜中のりかた
本橋たくみ  渋谷のぶゆき やまだ加奈子
林あきひろ  田村 利光  松田 康将
白戸 太朗  本橋ひろたか たきぐち学
田の上いくこ 森口つかさ  五十嵐えり
西崎つばさ  須山たかし  原 のり子
斉藤まりこ  藤田りょうこ 原田あきら
小林 健二  加藤 雅之  斉藤やすひろ
大松あきら  伊藤こういち ほっち易隆
鈴木 錦治  柴崎 幹男  伊藤しょうこう
清水 孝治  小宮あんり  村松 一希
後藤 なみ  桐山ひとみ  おじま紘平
あかねがくぼかよ子 もり愛 風間ゆたか
竹井ようこ  阿部祐美子  曽根はじめ
とくとめ道信 池川 友一  米倉 春奈
まつば多美子 中山 信行  谷村 孝彦
長橋 桂一  早坂 義弘  山加 朱美
小松 大祐  菅野 弘一  川松真一朗
鈴木あきまさ 内山 真吾  成清梨沙子
藤井あきら  森村 隆行  入江のぶこ
石川 良一  宮瀬 英治  藤井とものり
山口  拓  とや英津子  尾崎あや子
里吉 ゆみ  あぜ上三和子 小磯 善彦
高倉 良生  東村 邦浩  中嶋 義雄
こいそ 明  三宅 正彦  山崎 一輝
宇田川聡史  三宅しげき  高島なおき
山田ひろし  伊藤 ゆう  荒木ちはる
小山くにひこ 増子ひろき  尾崎 大介
酒井 大史  西沢けいた  中村ひろし
白石たみお  大山とも子  和泉なおみ
東京都議会議長殿

木下ふみこ議員に対する辞職勧告決議
 木下ふみこ議員は、令和三年七月二日、運転免許停止中にもかかわらず無免許状態で運転を行い、交通事故を起こし、衝突した車の運転手と同乗者にけがを負わせていたことが、大きく報道されたところである。
 今回の行為は、単なる事故ではなく、無免許運転は明白な違法行為であり、都民の信託を受けた都議会議員としての自覚を欠く恥ずべきものである。このことが議員一個人の問題にとどまらず、東京都議会に対する都民の信頼を大きく損ない、品位と権威を著しく傷つけたことは、断じて許されるものではない。
 しかし、いまだに都民に対しての直接の説明や謝罪はなく、議員辞職の意向も示されていない。
 よって、東京都議会は、木下ふみこ議員が今回の行為の社会的、道義的責任を真摯に受け止め、公人として自らの責任を痛感し、直ちに都議会議員を辞職することを強く求めるものである。
 以上、決議する。
  令和三年七月二十三日
東京都議会

○議長(三宅しげき君) 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立総員と認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。

○議長(三宅しげき君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって令和三年第一回東京都議会臨時会を閉会いたします。
   午前十一時十一分閉議・閉会

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