平成二十九年第一回臨時会会議録

平成二十九年八月八日(火曜日)
 出席議員 百二十七名
一番古城まさお君
二番けいの信一君
三番成清梨沙子君
四番鈴木 邦和君
五番おじま紘平君
六番平  慶翔君
七番後藤 なみ君
八番西郷あゆ美君
九番やながせ裕文君
十番大場やすのぶ君
十一番山内れい子君
十二番伊藤しょうこう君
十三番田村 利光君
十四番藤井とものり君
十五番池川 友一君
十六番細田いさむ君
十七番うすい浩一君
十八番小林 健二君
十九番加藤 雅之君
二十番滝田やすひこ君
二十一番藤井あきら君
二十二番奥澤 高広君
二十三番森口つかさ君
二十四番村松 一希君
二十五番内山 真吾君
二十六番森澤 恭子君
二十七番もり  愛君
二十八番菅野 弘一君
二十九番川松真一朗君
三十番小松 大祐君
三十一番柴崎 幹男君
三十二番宮瀬 英治君
三十三番原田あきら君
三十四番斉藤まりこ君
三十五番藤田りょうこ君
三十六番斉藤やすひろ君
三十七番栗林のり子君
三十八番遠藤  守君
三十九番伊藤こういち君
四十番龍円あいり君
四十一番あかねがくぼかよ子君
四十二番保坂まさひろ君
四十三番関野たかなり君
四十四番森村 隆行君
四十五番福島りえこ君
四十六番鳥居こうすけ君
四十七番つじの栄作君
四十八番菅原 直志君
四十九番清水やすこ君
五十番舟坂ちかお君
五十一番清水 孝治君
五十二番三宅 正彦君
五十三番神林  茂君
五十四番西沢けいた君
五十五番いび 匡利君
五十六番原 のり子君
五十七番星見てい子君
五十八番とや英津子君
五十九番大松あきら君
六十番まつば多美子君
六十一番高倉 良生君
六十二番上野 和彦君
六十三番白戸 太朗君
六十四番木下ふみこ君
六十五番増田 一郎君
六十六番入江のぶこ君
六十七番斉藤れいな君
六十八番佐野いくお君
六十九番細谷しょうこ君
七十番おときた駿君
七十一番上田 令子君
七十二番両角みのる君
七十三番ひぐちたかあき君
七十四番高橋 信博君
七十五番中屋 文孝君
七十六番古賀 俊昭君
七十七番宇田川聡史君
七十八番山口  拓君
七十九番河野ゆりえ君
八十番米倉 春奈君
八十一番白石たみお君
八十二番里吉 ゆみ君
八十三番のがみ純子君
八十四番中山 信行君
八十五番谷村 孝彦君
八十六番小磯 善彦君
八十七番藤井  一君
八十八番馬場 信男君
八十九番本橋ひろたか君
九十番田の上いくこ君
九十一番桐山ひとみ君
九十二番たきぐち学君
九十三番米川大二郎君
九十四番石川 良一君
九十五番中山ひろゆき君
九十六番山田ひろし君
九十七番岡本こうき君
九十八番小宮あんり君
九十九番山崎 一輝君
百番吉原  修君
百一番三宅 茂樹君
百二番中村ひろし君
百三番とくとめ道信君
百四番尾崎あや子君
百五番和泉なおみ君
百六番長橋 桂一君
百七番橘  正剛君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番大津ひろ子君
百十一番栗下 善行君
百十二番木村 基成君
百十三番伊藤 ゆう君
百十四番小山くにひこ君
百十五番荒木ちはる君
百十六番山内  晃君
百十七番増子ひろき君
百十八番石毛しげる君
百十九番尾崎 大介君
百二十番早坂 義弘君
百二十一番鈴木 章浩君
百二十二番秋田 一郎君
百二十三番高島なおき君
百二十四番あぜ上三和子君
百二十五番清水ひで子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番曽根はじめ君
 欠席議員 なし
 出席説明員
知事小池百合子君
副知事安藤 立美君
副知事川澄 俊文君
副知事中西  充君
副知事山本  隆君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務邊見 隆士君
政策企画局長長谷川 明君
総務局長多羅尾光睦君
財務局長武市  敬君
警視総監沖田 芳樹君
主税局長目黒 克昭君
生活文化局長塩見 清仁君
オリンピック・パラリンピック準備局長潮田  勉君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
産業労働局長藤田 裕司君
建設局長西倉 鉄也君
港湾局長斎藤 真人君
会計管理局長猪熊 純子君
消防総監村上 研一君
交通局長山手  斉君
水道局長中嶋 正宏君
下水道局長渡辺志津男君
青少年・治安対策本部長廣田 耕一君
病院経営本部長内藤  淳君
中央卸売市場長村松 明典君
選挙管理委員会事務局長浜 佳葉子君
人事委員会事務局長松山 英幸君
労働委員会事務局長土渕  裕君
監査事務局長岡崎 義隆君
収用委員会事務局長砥出 欣典君

八月八日議事日程第一号
第一 議長選挙
議事日程第一号追加の一
第一 副議長選挙
第二 常任委員の選任
第三 議会運営委員の選任
第四 東京都監査委員の選任の同意について(二九財主議第二八八号)
第五 東京都監査委員の選任の同意について(二九財主議第二八九号)
第六 オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議
第七 市場移転問題特別委員会設置に関する動議
第八 議会改革検討委員会設置に関する動議

   午後一時

○議会局長(和賀井克夫君) 皆様おそろいでございますので、始めさせていただきます。
 議会局長の和賀井でございます。
 本日は改選後初の議会でございますので、先例に従いまして、私から参集のご案内を差し上げました。ご了承願います。
 本日の会議では、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第百七条の規定によりまして、年長議員が臨時議長の職務を行うことになっております。出席議員中、年長議員は高橋信博議員でございます。
 それでは高橋議員、議長席にお着き願います。
〔臨時議長高橋信博君着席〕
〔傍聴席にて発言する者あり〕

○臨時議長(高橋信博君) まず、傍聴人に申し上げます。ご静粛に願います。
 一般選挙後の初の議会でありますので、僣越ではございますが、地方自治法第百七条の規定により、私が議長選挙のための臨時議長の職務を行うことにいたします。よろしくご協力のほどお願いいたします。

   午後一時二分開会・開議

○臨時議長(高橋信博君) ただいまから平成二十九年第一回東京都議会臨時会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。

○臨時議長(高橋信博君) まず、会議規則第二条第一項の規定により、議席の指定をいたします。
 議席は、お手元に配布の議席表のとおり指定いたします。
(議席表省略)

○臨時議長(高橋信博君) 次に、会議録署名議員について申し上げます。
 本件署名議員は、一番及び六十四番から、出席者について一会期二名を順次指名してまいりたいと思います。ご了承願います。
 それでは、今回の臨時会における会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第百二十四条の規定により、議長において
     一番 古城まさお君 及び
   六十四番 木下ふみこさん
を指名いたします。

○臨時議長(高橋信博君) 会期についてお諮りいたします。
 今回の臨時会の会期は、本日一日といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(高橋信博君) ご異議なしと認めます。よって、会期は一日と決定いたしました。

○臨時議長(高橋信博君) これより日程に入ります。
 日程第一、議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○臨時議長(高橋信博君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十七番増子ひろき君、百二十二番秋田一郎君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますから、議長までお申し出を願います。
〔投票用紙配布〕

○臨時議長(高橋信博君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(高橋信博君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○臨時議長(高橋信博君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○臨時議長(高橋信博君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○臨時議長(高橋信博君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○臨時議長(高橋信博君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いをお願いいたします。
〔開票〕

○臨時議長(高橋信博君) それでは、局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(和賀井克夫君) 投票結果。
   出席議員数 百二十七人
   投票総数 百二十七票
   有効投票 百二十七票
    有効投票中
    尾崎 大介議員 百二十七票
 以上。

○臨時議長(高橋信博君) ただいまご報告申し上げましたとおり、満票を得られました
   尾崎 大介君
が議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○臨時議長(高橋信博君) 議長尾崎大介君よりご挨拶があります。
 議長尾崎大介君。
〔百十九番尾崎大介君登壇〕

○百十九番(尾崎大介君) ただいま皆様のご推挙をいただきまして、第四十八代東京都議会議長に就任をすることになりました尾崎大介でございます。
 身に余る光栄とともに、責任の重さを痛感しているところでございます。今後、議長として全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいりますので、皆様方のご協力をよろしくお願いしたいと思います。
 さて、いよいよ二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで残り三年となりました。東京都は万全の体制で大会を成功へ導くとともに、次世代にソフト、そしてハード両面のレガシーを継承していかなくてはなりません。
 また、本格的な人口減少社会の到来に備え、東京が将来にわたって持続可能な成長を遂げるために、国際金融都市の実現や、誰もが活躍をできる社会の構築などの成長戦略を推進していくことも求められております。
 さらに、災害対策の強化も喫緊の課題であります。今夏も激甚災害に指定をされた九州北部を初め、各地を観測史上最大級の豪雨が襲いました。豪雨、土砂災害に加え、三十年以内に七〇%の確率で発生が予測をされる首都直下型地震など、想定されるあらゆる災害から都民の生命と財産を守り、首都東京の中枢機能を確保することは、東京都に課せられた重大な使命であります。
 一千三百万都民の皆様の代表である都議会には、二〇二〇年までの東京、そして二〇二〇年後の東京の未来像を描くことで力強い成長を牽引し、世界の都市間競争に勝ち抜く責務がございます。
 私は議長として、議会改革を積極的に進め、そしてまた政策立案機能を充実させることで、山積する諸課題を解決し、都民の信頼と期待に応えていく決意でございます。
 議員の皆様、小池知事を初めとする執行機関の皆様方におかれましては、より一層のご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。
 最後に、川井前議長、そして並びに小磯前副議長の数々のご功績に心から敬意と感謝の意を表しまして、私の就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○臨時議長(高橋信博君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 尾崎大介君、議長席にお着き願います。
 ご協力ありがとうございました。(拍手)
〔臨時議長高橋信博君退席、議長尾崎大介君着席〕

○議長(尾崎大介君) 引き続き会議を進めます。
 この際、日程の追加について申し上げます。
 一番古城まさお君外百二十六名より、オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議並びに議会改革検討委員会設置に関する動議が、九番やながせ裕文君外四十六名より、市場移転問題特別委員会設置に関する動議が、それぞれ文書をもって提出をされました。
 また、知事より、東京都監査委員の選任の同意について二件が提出をされました。
 これらを、副議長選挙の件、常任委員の選任の件及び議会運営委員の選任の件とあわせて本日の日程に追加をいたします。

○議長(尾崎大介君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○議長(尾崎大介君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十七番増子ひろき君、百二十二番秋田一郎君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますので、議長までお申し出を願います。
〔投票用紙配布〕

○議長(尾崎大介君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○議長(尾崎大介君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○議長(尾崎大介君) 投票漏れはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○議長(尾崎大介君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いを願います。
〔開票〕

○議長(尾崎大介君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(和賀井克夫君) 投票結果。
   出席議員数 百二十七人
   投票総数 百二十七票
   有効投票 百二十七票
    有効投票中
    長橋 桂一議員 百二十七票
 以上。

○議長(尾崎大介君) ただいまご報告申し上げましたとおり、満票を得られました
   長橋 桂一君
が副議長に当選をされました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○議長(尾崎大介君) 副議長長橋桂一君よりご挨拶があります。
 副議長長橋桂一君。
〔百六番長橋桂一君登壇〕

○百六番(長橋桂一君) ただいま第四十二代東京都議会副議長にご選任をいただきました長橋桂一でございます。
 伝統ある都議会の副議長という大任を仰せつかり、身に余る光栄でございます。同時に、その重責を痛感し、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。今後は、尾崎議長を支え、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 都政においては、東京二〇二〇大会の成功、都民の安全・安心の確保、持続可能な成長の実現など、多くの重要課題が山積をしております。こうした課題の解決に向け、尾崎議長とともに議会の役割を十分に果たせるよう全力を尽くしてまいります。
 議員の皆様、そして小池知事を初めとする執行機関の皆様にご支援、ご協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(尾崎大介君) 次に、議会局の部長を紹介いたします。
 管理部長新美大作君、議事部長松丸俊之君、調査部長山内和久君、連絡調整担当部長宮澤浩司君。
〔部長挨拶〕

○議長(尾崎大介君) 以上で紹介を終わります。

○議長(尾崎大介君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(松丸俊之君) 平成二十九年八月一日付東京都告示第千二百十六号をもって、知事より、本臨時会を招集したとの通知がありました。
 次に、知事及び監査委員並びに各行政委員会より、平成二十九年中における東京都議会説明員及び説明員の委任について、地方自治法第百二十一条及び会議規則第四十二条の規定に基づき、それぞれ通知がありました。
(別冊参照)

○議長(尾崎大介君) 謹んでご報告を申し上げます。
 名誉都民日野原重明氏には、去る七月十八日、逝去されました。まことに哀悼痛惜の念にたえません。
 ここに生前のご功績をたたえるとともに、故人のご冥福をお祈りし、議会として深甚なる弔意を表します。

○議長(尾崎大介君) この際、知事より発言の申し出がありますので、これを許します。
 知事小池百合子さん。
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 平成二十九年第一回都議会臨時会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 初めに、記録的な豪雨など自然災害が日本各地で猛威を振るっております。被害に遭われた皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。
 去る七月十八日、名誉都民である日野原重明さんが百五歳で逝去されました。最後まで現役を貫かれたことなど、多くを学ばせていただきました。ここに謹んで哀悼の意を表し、安らかな眠りにつかれますよう、心よりお祈りをいたします。
 さて、さきの都議会議員選挙におきまして、都民の信任を得て当選をされました百二十七名の議員の皆様、心よりお祝いを申し上げます。まことにおめでとうございます。
 ここにお集まりの皆様とともに、真に都民の負託に応える新しい都政を築いてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 世界の動きは極めて速いものがあります。昨今の国際情勢に鑑みますと、改めてこの現実を痛感せずにはいられません。例えば、イギリスに続く離脱ドミノまで懸念されたEUの状況は一変しています。今やドイツとフランスが、二人のリーダーの名前を合わせたメルクロンと呼ばれる連携を図るなど、EUの結束は再び強まりつつあるといえましょう。また、短期間にミサイル発射を繰り返す北朝鮮の脅威は、加速度的に増すばかりであります。
 絶えず目まぐるしく変化する世界の流れにおくれることなく、そして、これから確実に到来する超高齢社会への対応など、未来への備えを怠ることなく、持続可能な東京を実現しなければならない。こうした思いのもと、知事就任から一年間、都民ファースト、情報公開、賢い支出、この三つの原則を徹底しながら、東京大改革を推し進めてまいりました。
 昨年末には、セーフシティー、ダイバーシティー、スマートシティーの三つのシティーを実現する具体的な道しるべとして、二〇二〇年に向けた実行プランを策定し、幅広く政策を展開しております。
 その中で、私が常に念頭に置いていることは、それは大都市東京の大きなビジョンを描きつつ、東京の活力の源である人に焦点を当てて、都民一人一人にきめ細かく目配りすることでございます。
 例えば、女性が育児か仕事かの二者択一を迫られている状況を打破するため待機児童解消に向けた重層的な対策を進める、あるいは、経済の格差と教育の格差の連鎖を断ち切るべく一定の世帯を対象として私立高校の授業料負担の軽減を図る。これまでも、都民が直面する状況を重視した、こうしたきめ細かな施策を講じてまいりました。
 引き続き都民の皆様に寄り添いながら、誰もが安心して暮らし、生き生きと活躍できる東京をつくり上げてまいりたい。そのように決意を新たにしているところでございます。
 そのためには、都内各地のまさしく人を代表される都議会の皆様と、都民本位の建設的な議論を重ねていくことが不可欠でございます。
 さきの選挙の結果、女性議員の皆様は過去最多、三十六名となりました。よりきめ細かな生活者目線を備えた皆様が都政の意思決定の場に数多く加わられたことで、都民のための都政が一層厚みを増していくものと認識をいたしております。
 そうした都議会の皆様に都政を厳しくチェックしていただくとともに、幅広いご提案も頂戴しながら、開かれた議論の先に明るい未来を切り開いていく。都政、そして都議会への注目がかつてなく高い中、一部の利益のためではなく、全ての都民のための都政を進め、東京をグレードアップさせる改革に互いに挑み続けていきたいと思います。
 二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックは、その先の未来に向かって東京を大きく飛躍させる跳躍台でございます。そこに向けた助走期間となるこれからの三年間は、東京にとってこの上なく重要な時期となることは論をまちません。
 この時期に東京のかじ取りを任された我々政治家は、オリンピック・パラリンピックを成功させるとともに、五十年、百年と続く東京の成長の礎を築くという歴史的な使命を負っているのであります。
 尾崎大介議長、長橋桂一副議長を初め、都議会の皆様とは、東京の現状と世界の潮流をしっかりと見きわめながら、都政の車の両輪をこれまで以上のスピードで前へ前へと進め、都民のために、ただひたむきに、ともになすべき義務を果たしていきたいと考えております。皆様の一層のご理解、ご協力、よろしくお願いを申し上げます。
 なお、本臨時会には、監査委員の選任の同意に関する議案を提案いたしております。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。
 以上をもちまして私の発言を終わります。
 ご清聴まことにありがとうございました。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって知事の発言は終わりました。

○議長(尾崎大介君) 次に、説明員の方々をご紹介いたします。
 副知事安藤立美君、副知事川澄俊文君、副知事中西充君、副知事山本隆君、教育長中井敬三君、東京都技監都市整備局長兼務邊見隆士君、政策企画局長長谷川明君、総務局長多羅尾光睦君、財務局長武市敬君、警視総監沖田芳樹君、主税局長目黒克昭君、生活文化局長塩見清仁君、オリンピック・パラリンピック準備局長潮田勉君、環境局長遠藤雅彦君、福祉保健局長梶原洋君、産業労働局長藤田裕司君、建設局長西倉鉄也君、港湾局長斎藤真人君、会計管理局長猪熊純子さん、消防総監村上研一君、交通局長山手斉君、水道局長中嶋正宏君、下水道局長渡辺志津男君、青少年・治安対策本部長廣田耕一君、病院経営本部長内藤淳君、中央卸売市場長村松明典君、選挙管理委員会事務局長浜佳葉子さん、人事委員会事務局長松山英幸君、労働委員会事務局長土渕裕君、監査事務局長岡崎義隆君、収用委員会事務局長砥出欣典君。
〔理事者挨拶〕

○議長(尾崎大介君) 以上をもって説明員の紹介は終わりました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第二、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
〔常任委員名簿は本号末尾(一二ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) 追加日程第三、議会運営委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります議会運営委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、議会運営委員は、お手元の議会運営委員名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
〔議会運営委員名簿は本号末尾(一二ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) この際、各常任委員会及び議会運営委員会の役員互選のため休憩し、お手元配布のとおり各常任委員会及び議会運営委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
 暫時休憩いたします。
   午後二時二分休憩

   午後三時三十五分開議

○議長(尾崎大介君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 追加日程第四、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔松丸議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二九財主議第二八八号
平成二十九年八月八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者を東京都監査委員に選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 成清梨沙子

      略歴
現住所 東京都墨田区
成清梨沙子
平成元年十二月二十四日生(二十七歳)
平成二十九年 七月 東京都議会議員
現在        東京都議会議員

○議長(尾崎大介君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第五、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔松丸議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二九財主議第二八九号
平成二十九年八月八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者を東京都監査委員に選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 高倉 良生

      略歴
現住所 東京都中野区
高倉 良生
昭和三十二年二月八日生(六十歳)
平成十一年  五月 東京都中野区議会議員
平成十七年  七月 東京都議会議員
平成二十一年 七月 東京都議会議員
平成二十五年 七月 東京都議会議員
平成二十九年 七月 東京都議会議員
現在        東京都議会議員

○議長(尾崎大介君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第六、オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議
 右の動議を別紙のとおり提出します。
  平成二十九年八月八日
(提出者)
古城まさお  けいの信一  成清梨沙子
鈴木 邦和  おじま紘平  平  慶翔
後藤 なみ  西郷あゆ美  やながせ裕文
大場やすのぶ 山内れい子  伊藤しょうこう
田村 利光  藤井とものり 池川 友一
細田いさむ  うすい浩一  小林 健二
加藤 雅之  滝田やすひこ 藤井あきら
奥澤 高広  森口つかさ  村松 一希
内山 真吾  森澤 恭子  もり  愛
菅野 弘一  川松真一朗  小松 大祐
柴崎 幹男  宮瀬 英治  原田あきら
斉藤まりこ  藤田りょうこ 斉藤やすひろ
栗林のり子  遠藤  守  伊藤こういち
龍円あいり  あかねがくぼかよ子 保坂まさひろ
関野たかなり 森村 隆行  福島りえこ
鳥居こうすけ つじの栄作  菅原 直志
清水やすこ  舟坂ちかお  清水 孝治
三宅 正彦  神林  茂  西沢けいた
いび 匡利  原 のり子  星見てい子
とや英津子  大松あきら  まつば多美子
高倉 良生  上野 和彦  白戸 太朗
木下ふみこ  増田 一郎  入江のぶこ
斉藤れいな  佐野いくお  細谷しょうこ
おときた駿  上田 令子  両角みのる
ひぐちたかあき 高橋 信博 中屋 文孝
古賀 俊昭  宇田川聡史  山口  拓
河野ゆりえ  米倉 春奈  白石たみお
里吉 ゆみ  のがみ純子  中山 信行
谷村 孝彦  小磯 善彦  藤井  一
馬場 信男  本橋ひろたか 田の上いくこ
桐山ひとみ  たきぐち学  米川大二郎
石川 良一  中山ひろゆき 山田ひろし
岡本こうき  小宮あんり  山崎 一輝
吉原  修  三宅 茂樹  中村ひろし
とくとめ道信 尾崎あや子  和泉なおみ
長橋 桂一  橘  正剛  東村 邦浩
中嶋 義雄  大津ひろ子  栗下 善行
木村 基成  伊藤 ゆう  小山くにひこ
荒木ちはる  山内  晃  増子ひろき
石毛しげる  尾崎 大介  早坂 義弘
鈴木 章浩  秋田 一郎  高島なおき
あぜ上三和子 清水ひで子  大山とも子
曽根はじめ
東京都議会議長殿

オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議
 次の要綱に基づきオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を設置されたい。
オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置要綱
一 名称
 オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会とする。
二 設置の根拠
 地方自治法第百九条第一項及び東京都議会委員会条例第四条による。
三 目的
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九TMの開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
四 委員会の組織
 委員の定数は、二十三名とし、委員長一名、副委員長三名及び理事五名を置く。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 本件は、動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会設置に関する動議は可決されました。

○議長(尾崎大介君) ただいま設置されました特別委員会の委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
 この際、お諮りいたします。
 オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会の調査は、閉会中も継続して行うことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中も継続して調査をすることに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第十二委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。
〔オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員名簿は本号末尾(一三ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) 追加日程第七、市場移転問題特別委員会設置に関する動議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

市場移転問題特別委員会設置に関する動議
 右の動議を別紙のとおり提出します。
  平成二十九年八月八日
(提出者)
やながせ裕文 伊藤しょうこう 田村 利光
藤井とものり 池川 友一  菅野 弘一
川松真一朗  小松 大祐  柴崎 幹男
宮瀬 英治  原田あきら  斉藤まりこ
藤田りょうこ 舟坂ちかお  清水 孝治
三宅 正彦  神林  茂  西沢けいた
いび 匡利  原 のり子  星見てい子
とや英津子  高橋 信博  中屋 文孝
古賀 俊昭  宇田川聡史  山口  拓
河野ゆりえ  米倉 春奈  白石たみお
里吉 ゆみ  小宮あんり  山崎 一輝
吉原  修  三宅 茂樹  中村ひろし
とくとめ道信 尾崎あや子  和泉なおみ
早坂 義弘  鈴木 章浩  秋田 一郎
高島なおき  あぜ上三和子 清水ひで子
大山とも子  曽根はじめ
東京都議会議長殿

市場移転問題特別委員会設置に関する動議
 次の要綱に基づき市場移転問題特別委員会を設置されたい。
市場移転問題特別委員会設置要綱
一 名称
 市場移転問題特別委員会とする。
二 設置の根拠
 地方自治法第百九条第一項及び東京都議会委員会条例第四条による。
三 目的
 豊洲新市場、築地市場等に関わる諸課題について調査・検討する。
四 委員会の組織
 委員の定数は、二十三名とし、委員長一名、副委員長三名及び理事六名を置く。

○議長(尾崎大介君) 本動議に関し、九十九番山崎一輝君より、趣旨説明のため発言を求められておりますので、これを許します。
 九十九番山崎一輝君。
〔九十九番山崎一輝君登壇〕

○九十九番(山崎一輝君) 市場移転問題特別委員会の設置を提案するに当たり、自民党、共産党、民進党、日本維新の会、共同提案者を代表して、その趣旨についてご説明申し上げます。
 第十九期東京都議会では、豊洲市場移転問題にかかわる諸課題を調査検討するため、全会派一致で豊洲市場移転問題特別委員会を設置し、本件に関するさまざまな課題について審議を行い、六月七日の第二回定例会閉会日に中間報告をいたしました。
 しかし、この時点では、豊洲移転の方針が明らかになっておらず、任期満了となる七月二十二日まで都議会として責任を持って調査検討を継続するよう、本会議の場で特別委員会委員長として報告をいたしましたが、いつ、どのようにして移転をするのか、築地市場をどうするのか、最も肝心なことが明らかになっておりません。
 その後、専門家会議の最終報告、市場PTの報告、あわせてあり方戦略本部からの報告、そして六月二十日に知事は、築地、豊洲の両市場を活用する方針を突如発表いたしましたが、いまだに都議会に対しては、報告や説明が一切ありません。
 本日から第二十期都議会が始まります。このままでは都民に対する説明責任が果たされないまま、市場移転問題が進められることを危惧しております。
 二元代表制の一翼を担う都議会として、しっかりと都の説明を聞き、早急に議論する必要があります。行政のチェック機能を果たすことは、議会としての当然の責務であります。
 また、知事は七月二十一日に、市場移転に関する関係局長会議を本格始動させ、市場問題について全庁横断的に検討をする体制を構築いたしました。このことが示すように、本件は所管局が多岐にわたるため、常任委員会での議論では十分な質疑を深めることができません。市場移転問題の諸課題について、集中的に調査検討する特別委員会を設置することが不可欠であります。
 よって、東京都議会は、直ちに豊洲市場、築地市場等に関する諸課題について調査検討する市場移転問題特別委員会を、地方自治法第百九条第一項及び東京都議会委員会条例第四条に基づいて設置すべきことを提案いたします。
 議員の皆様、市場移転問題は都議選の大きな争点にあったとともに、多くの都民や全国民の注目を集めた極めて重要な課題であります。本会議場にご列席する全ての都議会議員の皆様、良識ある、良識あるご判断をお願いするものであります。
 以上、市場移転問題特別委員会設置を提案する趣旨説明といたします。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって趣旨説明は終わりました。

○議長(尾崎大介君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 九十五番中山ひろゆき君。
〔九十五番中山ひろゆき君登壇〕

○九十五番(中山ひろゆき君) 都民ファーストの会の中山ひろゆきでございます。
 市場移転問題特別委員会設置に関する動議について、反対する立場から討論をいたします。
 まず、特別委員会とは、常任委員会では審議し切れない事案につき、集中的に調査検討を行うことを目的として特別に設置するものであり、本来は本会議における代表質問及び一般質問、各常任委員会における質疑等を通じて、知事の方針や決定に対してチェック機能を果たすというのが地方議会の大原則であります。
 一方で、前期の都議会にて設置されました市場問題特別委員会は、豊洲市場の移転にかかわる諸課題について調査検討することを目的として、特別に設置がなされたものであります。この間の八カ月、計二十二回にわたって、丁寧かつ真摯な審議が行われてまいりました。本特別委員会の到達点として、本年六月に中間報告書が取りまとめられたところであります。
 こうした議論の積み重ねを経て、本特別委員会は一定の目的を果たしたものと評価しているところであります。
 確かに、確かに、この間、市場問題は、昨年の八月、小池知事が豊洲移転の延期を表明して以降、さまざまな目まぐるしい動きがありました。市場問題PTにおける過去のしがらみにとらわれない真摯な議論、そして市場のあり方戦略本部における議論、都庁組織が積み重ねてきた歴史と知見に基づく議論、これらの議論を続けてまいったわけであります。
 都議会における議論の経過を踏まえつつ、小池知事は本年六月二十日、築地は守る、豊洲は生かすという基本方針を発表し、豊洲移転に向けた一つの大きな節目を迎えたわけであります。
 その上で、小池知事が示した基本方針を踏まえ、既に市場当局において、移転等に向けたさまざまな調整が進められており、市場問題に係る議論は新たな局面に入っております。
 このような状況下にあって、私たち都議会が今、求められているのは、特別委員会が設置された昨年の十月当時のような豊洲市場移転のあり方そのものを一から議論していく局面とは異なり、知事の基本方針、あるいはそれに基づき行われる市場当局の調整過程等を、一つ一つ着実かつスピーディーにチェックしていくことであると考えます。
 私たち都議会がその役割を十二分に果たしていくためには、むしろ本会議での質疑、そして常任委員会での議論を着実かつスピーディーに進めていくことこそが議会の本旨であり、二元代表制のもとの議会の役割であると考えます。
 小池知事により、豊洲移転等に係る基本方針が示された今、私たちは特別委員会設置云々ということが必ずしも本質ではない、枠組み論をいたずらに拘泥すべきではないと考えます。
 今、最優先で考えるべきは、まずもって豊洲市場への円滑かつ速やかな移転、さらに築地に関していえば、まずはオリンピック・パラリンピックの開催に欠かすことのできない輸送拠点の確保などインフラ整備を着実に行い、ひいては二〇二〇大会の確実な成功につなげていくことであります。
 責任政党たる都議会第一党として、常に一歩先を行く議論を私たち都民ファーストの会が先導していくこと、そして豊洲市場への円滑かつ早期の移転を初めとする諸課題の解決を都議会の立場で責任を持って推進していくことが、市場関係者を初め、都民を第一にすることであります。
 都民ファーストの会は、こうしたことを踏まえ、特別委員会の設置は必要ないと判断し、提出動議に対して反対を表明し、討論を終了させていただきたいと思います。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 百四番尾崎あや子さん。
〔百四番尾崎あや子君登壇〕

○百四番(尾崎あや子君) 日本共産党都議団を代表して、市場移転問題特別委員会の設置に関する動議に賛成の立場から討論を行います。
 築地市場の豊洲移転問題は、都議会議員選挙でも都民の関心が強く、大争点となりました。
 小池知事は、市場を豊洲に移転し、築地市場を再開発する基本方針を六月に発表し、七月二十一日には関係局長を集めた会議を開いて、基本方針の推進を指示しましたが、その中で移転の前提とされてきた豊洲新市場予定地の土壌汚染を環境基準以下にする無害化を撤回する新方針を示したことは、築地市場関係者や都民への重大な約束の変更となります。
 この点を含め、市場移転問題は都民や国民の大きな注目を集めている問題であり、都議会の方向性が問われる都政の重要課題です。関係局長会議が知事、副知事のほか、中央卸売市場長、環境局長、建設局長など九局長が参加をし、全庁横断的に検討する体制となっていることからも、中央卸売市場を所管する経済・港湾委員会だけで完結する問題ではありません。
 例えば、環境アセスはどう進めるべきか、環状二号線の建設はどうするのか、東京オリンピック・パラリンピック大会輸送拠点工事について、決まった経過も明らかではありません。
 このように、市場移転と連動して進めようとしている事業についても、多くの疑問、解明すべき問題が山積しています。しっかりした審議のためには、さまざまな角度から関係する全ての部局に質疑ができる特別委員会が必要であり、その設置は知事へのチェック機能を担う都議会の役割を果たす上で極めて重要です。
 小池知事は基本方針で、盛り土がないかわりの追加対策を行うことで、豊洲新市場の地上の安全を確保するとしていますが、この追加対策は土壌汚染の専門家から実効性がないと厳しく批判されています。
 八月中旬には、豊洲新市場の建物下に盛り土がなかったことに伴う環境影響評価、アセスメントの変更届が予定されています。議会での議論なしに進めるべき事柄ではありません。八月中にも市場プロジェクトチームとして第二次報告書をまとめるなど、市場問題をめぐる事態は今も動いています。特別委員会を設置して、直ちに議論することが求められています。
 知事が提案している基本方針では、二〇一〇年三月の議会で付帯決議された無害化を放棄することになるといわなければなりません。これまで知事は、食の安全・安心の確保と約束してきましたが、無害化ができない状況で食の安全・安心はどう守れるのか、多くの都民から豊洲新市場への移転の前提は無害化するということだった、無害化できないことを謝罪して済むことではないとの声も寄せられています。
 一方で、知事は、築地は守る、築地ブランドは守るといってきましたが、どうやって築地ブランドを守るのか、具体的には何も示されていません。築地ブランドは築地市場でこそ守られると、市場関係者の方々は声を上げています。
 日本共産党都議団は、石原元都知事が築地市場の移転を東京ガス豊洲工場跡地に決めたときから、土壌汚染があるところへの生鮮食品を扱う市場の移転に一貫して反対してきました。少なくとも、豊洲新市場は無害化して開場するというのが市場関係者との約束です。無害化できないのであれば、豊洲新市場への移転はきっぱりと中止し、築地市場での再整備を検討し、具体化すべきです。
 市場移転問題の諸課題について調査検討する特別委員会の設置を各会派の皆さんに呼びかけ、特別委員会設置に賛成の発言といたします。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 三十九番伊藤こういち君。
〔三十九番伊藤こういち君登壇〕

○三十九番(伊藤こういち君) 都議会公明党は、自民党、共産党などから提出された市場移転問題特別委員会の設置を求める動議に対し、反対する立場から討論を行います。
 執行機関に対する議会のチェック機能は、基本的には常任委員会における質疑を通して、所管各局の予算執行や事業、計画などを厳しくチェックすることにあります。
 豊洲市場移転問題については、昨年九月にいわゆる盛り土問題が発覚した際、我が党は平成二十八年第三回都議会定例会本会議において、経済・港湾委員会での集中審議の開催を求め、同年十月には、二日間でおよそ十四時間にわたり、真剣であるがゆえに厳しい指摘も交え、議論を先導してまいりました。
 一方、市場移転問題については、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議と市場問題プロジェクトチームが設置されたことから、市場当局にとどまらず、政策企画局、総務局、環境局など、多局にわたる議論が別途必要であると判断し、特別委員会としての豊洲市場移転問題特別委員会の設置を実現させてきました。
 この特別委員会では、豊洲市場の移転に向けての諸課題、つまり盛り土がされていない豊洲市場の安全性への疑念、地下水位上昇の原因究明、地下水モニタリング調査の結果など、食の安全・安心を確保する観点から、広範かつ集中的に議論をしてまいりました。
 その過程では、我が党の上野和彦議員が豊洲市場での地下水管理の重要性を強調し、具体策を提言し、本年六月に開催された専門家会議では、同システムの機能増強の方向性が示されました。
 また、私からは、都民にわかりやすい情報を発信すべきであると訴え、一般都民への市場見学会の開催や、地下ピット内の大気状況、地下水の水質状況の見える化を提案し、順次これが実行されているところであります。
 こうした中で、小池知事は都議会公明党が求めたとおり、都議選前に豊洲移転の方向性を決断し、基本方針を公表されたことを高く評価いたします。
 さらに知事は、豊洲市場へ移転し、開場するに当たり、明確に豊洲市場を法に位置づけられた中央卸売市場として存続させる方針も示しました。この時点で、移転するか否かの問題は方向性が明確になり、豊洲市場移転問題に関する特別委員会の役割は果たせたものと考えます。
 今後は、豊洲市場への早期移転に向けて、地下ピットの追加工事、地下水管理システムの増強工事、市場業者への補償の促進、都民見学会などを通した安全・安心の見える化、風評被害の払拭、市場会計の持続可能性等について、具体的に議論を尽くしていく必要があります。
 そのためには、常任委員会である経済・港湾委員会において積極的に報告を求め、豊洲移転の方針が着実に具体化されているか、チェックしていくことが重要であります。
 一方、基本方針で打ち出した二〇二〇東京大会後の築地再開発については、地元中央区や民間活力も含め、まちづくりの観点から再開発の議論を進める必要があり、そのためには常任委員会である都市整備委員会等での議論をすべきであります。
 このように、常任委員会での議論を深めていくことが求められている段階の中で、屋上屋を重ねるように特別委員会を設置することは、都議会のチェック機能の強化とはいえず、かえって課題解決の方途を散漫にしてしまう可能性も指摘せざるを得ません。
 基本方針が示された今、私たち都議会が行うべきことは、具体的な計画を審議し、着実に事業実施の推進を図ることです。そして、専門家会議が提唱した安全対策を速やかに実施し、豊洲市場への移転を早期に実現させることです。
 以上のことから、我が党は、特別委員会を設置する状況ではないと判断し、特別委員会の設置に関する動議について、反対するものであります。
 最後に、都議会公明党は、都民へ生鮮食料品を安定的に提供する市場の公共的役割を十分に認識しつつ、引き続き市場問題と都民の食の安全・安心について全力で取り組んでいくことを表明し、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 十四番藤井とものり君。
〔十四番藤井とものり君登壇〕

○十四番(藤井とものり君) 練馬区選出の藤井とものりです。よろしくお願いいたします。
 私は、都議会民進党を代表して、市場移転問題特別委員会の設置を提案し、賛成する立場から討論を行います。
 前期十九期の東京都議会において、豊洲市場移転問題特別委員会が設置されたのは、昨年十月十三日の本会議でありました。
 私たち都議会民進党は、当時、敷地全域にわたる盛り土がなされていなかったことが社会的にも大きな注目を集める中、盛り土問題の経過を含む市場移転問題の真相を検証するため、百条委員会の設置も視野に、特別委員会の設置を提案、成立させてまいりました。
 また、特別委員会設置を各会派に働きかける中で、当時、経済・港湾委員会に所属していない三人会派であった都民ファーストの会の前身会派である、かがやけTokyo及び都議会生活者ネットワークから、市場問題の審議に参加したいという強い要請があったことから、二十三人規模の特別委員会を立ち上げた経緯があったことをここに述べさせていただきます。
 今期二十期を迎え、五人会派である私たち都議会民進党は、市場問題の審議に加われるよう、都議会代表者会の座長会派などに申し入れをしてまいりましたが、協議の結果とはいえ、審議を中心的に担うであろう経済・港湾委員会に入ることができなかったことは、残念でなりません。
 もとより市場問題は、東京オリンピック・パラリンピックに向けた環状二号線や輸送拠点の整備、築地の再開発、豊洲の環境アセスメントなど、全庁的な対応が求められています。このことは、小池知事が六月二十二日に立ち上げた市場移転に関する関係局長会議における議論からも、明確に見てとれます。
 私たち都議会民進党は、改革は積極的に進める一方で、都政へのチェック機能も適切に果たしていくという立場であります。そのことからも、幅広い審議ができるよう、市場問題特別委員会の設置について提案し、賛成することを申し上げ、討論を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(尾崎大介君) これより採決に入ります。
 本動議は、起立により採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立少数と認めます。よって、市場移転問題特別委員会設置に関する動議は否決されました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第八、議会改革検討委員会設置に関する動議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議会改革検討委員会設置に関する動議
 右の動議を別紙のとおり提出します。
  平成二十九年八月八日
(提出者)
古城まさお  けいの信一  成清梨沙子
鈴木 邦和  おじま紘平  平  慶翔
後藤 なみ  西郷あゆ美  やながせ裕文
大場やすのぶ 山内れい子  伊藤しょうこう
田村 利光  藤井とものり 池川 友一
細田いさむ  うすい浩一  小林 健二
加藤 雅之  滝田やすひこ 藤井あきら
奥澤 高広  森口つかさ  村松 一希
内山 真吾  森澤 恭子  もり  愛
菅野 弘一  川松真一朗  小松 大祐
柴崎 幹男  宮瀬 英治  原田あきら
斉藤まりこ  藤田りょうこ 斉藤やすひろ
栗林のり子  遠藤  守  伊藤こういち
龍円あいり  あかねがくぼかよ子 保坂まさひろ
関野たかなり 森村 隆行  福島りえこ
鳥居こうすけ つじの栄作  菅原 直志
清水やすこ  舟坂ちかお  清水 孝治
三宅 正彦  神林  茂  西沢けいた
いび 匡利  原 のり子  星見てい子
とや英津子  大松あきら  まつば多美子
高倉 良生  上野 和彦  白戸 太朗
木下ふみこ  増田 一郎  入江のぶこ
斉藤れいな  佐野いくお  細谷しょうこ
おときた駿  上田 令子  両角みのる
ひぐちたかあき 高橋 信博 中屋 文孝
古賀 俊昭  宇田川聡史  山口  拓
河野ゆりえ  米倉 春奈  白石たみお
里吉 ゆみ  のがみ純子  中山 信行
谷村 孝彦  小磯 善彦  藤井  一
馬場 信男  本橋ひろたか 田の上いくこ
桐山ひとみ  たきぐち学  米川大二郎
石川 良一  中山ひろゆき 山田ひろし
岡本こうき  小宮あんり  山崎 一輝
吉原  修  三宅 茂樹  中村ひろし
とくとめ道信 尾崎あや子  和泉なおみ
長橋 桂一  橘  正剛  東村 邦浩
中嶋 義雄  大津ひろ子  栗下 善行
木村 基成  伊藤 ゆう  小山くにひこ
荒木ちはる  山内  晃  増子ひろき
石毛しげる  尾崎 大介  早坂 義弘
鈴木 章浩  秋田 一郎  高島なおき
あぜ上三和子 清水ひで子  大山とも子
曽根はじめ
東京都議会議長殿

議会改革検討委員会設置に関する動議
 次の要綱に基づき議会改革検討委員会を設置されたい。
議会改革検討委員会設置要綱
(検討組織の設置)
第一 東京都議会に、議会改革検討委員会(以下「検討委員会」という。)を設置する。
二 検討委員会は、東京都議会会議規則第百二十六条第三項に規定する協議等の場とする。
(目的)
第二 検討委員会は、次の事項について調査・検討することを目的とする。
  議会改革に関する事項
  その他必要な事項
(構成)
第三 検討委員会は、都議会議員のうちから、議長が指名する委員十二名をもって組織する。
二 前項の委員の選出会派及び人数は、次のとおりとする。
  都民ファーストの会 東京都議団五名
  都議会公明党二名
  東京都議会自由民主党二名
  日本共産党東京都議会議員団二名
  都議会民進党一名
(委員長及び打合会)
第四 検討委員会に、委員長一名を置く。
二 委員長は、検討委員会において互選する。
三 委員長は、検討委員会を招集し、その議事を主宰する。
四 委員長は、必要に応じ、検討委員会の了承を得て、有識者、執行機関等の出席を求めることができる。
五 検討委員会の運営に関し必要な事項を協議するため、検討委員会に打合会を置く。
六 打合会は、委員長及び検討委員会の委員のうち各会派から選出された委員各一名で組織する。
(会議の公開)
第五 検討委員会は、これを公開する。ただし、委員会に諮り、非公開とすることができるものとする。
二 打合会は、非公開とする。
三 検討委員会の傍聴に関し必要な事項は、東京都議会委員会傍聴規則(昭和四十九年東京都議会規則第二号。以下「規則」という。)を準用する。この場合において、規則の規定中「委員会」とあるのは「検討委員会」と読み替えるものとする。
(記録)
第六 検討委員会(打合会を除く。)は、委員会速記録を作成する。
二 検討委員会の委員会速記録は、印刷し、これを公開する。ただし、会議を非公開とするときは、この限りでない。
(報告)
第七 委員長は、検討の経緯及び結果について、適宜、議長に報告する。
(設置期間)
第八 検討委員会の設置は、第七に規定する報告終了までとする。ただし、議員任期満了の日を限度とする。
(その他)
第九 この要綱に定めるもののほか、検討委員会の運営に必要な次の事項は、委員長が検討委員会に諮って決定する。
  全体の審議日程
  参考人の選定、その他参考人の意見聴取の取扱い
  その他
   附則
 この要綱は、平成二十九年八月八日から施行する。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 本件は、動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、議会改革検討委員会設置に関する動議は可決されました。

○議長(尾崎大介君) ただいま設置されました検討委員会の委員は、会議規則第百二十六条第五項の規定により、議長から、お手元に配布の名簿のとおり指名をいたします。
 なお、本日の本会議終了後、委員長互選のため、委員会を第十三委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。
〔議会改革検討委員会委員名簿は本号末尾(一三ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) 陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました陳情十四件は、お手元に配布の陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました陳情は、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申し出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって平成二十九年第一回東京都議会臨時会を閉会いたします。
   午後四時七分閉議・閉会

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