環境・建設委員会速記録第十一号

令和六年十月二日(水曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長曽根はじめ君
副委員長原  純子君
副委員長須山たかし君
理事山田ひろし君
理事細田いさむ君
理事小松 大祐君
漢人あきこ君
もり  愛君
遠藤ちひろ君
アオヤギ有希子君
成清梨沙子君
小磯 善彦君
小宮あんり君
こいそ 明君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長松本 明子君
次長宮澤 浩司君
理事高崎 秀之君
総務部長緑川 武博君
建設局建設局長花井 徹夫君
次長上林山 隆君
道路監湯川 雅史君
総務部長荒井 芳則君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百七十七号議案 令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 環境・建設委員会所管分
・第二百十八号議案 東京都浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
・第二百十九号議案 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十号議案 東京における自然の保護と回復に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十一号議案 東京都自然公園条例の一部を改正する条例
・第二百二十二号議案 東京都葬儀所条例の一部を改正する条例
・第二百二十三号議案 東京都砂防指定地等管理条例の一部を改正する条例
・第二百五十四号議案 土地の買入れについて
・第二百五十五号議案 道路に軌道を敷設することに関する意見について
・第二百五十六号議案 日比谷公園大音楽堂の指定管理者の指定について
・議員提出議案第八号 気候都民会議条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○曽根委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分、第二百十八号議案から第二百二十三号議案まで、第二百五十四号議案から第二百五十六号議案まで及び議員提出議案第八号を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○もり委員 議員提出条例、気候都民会議条例について賛成の立場から一言申し上げます。
 今定例会の所信表明でも、都知事は、地球沸騰化と国連のグテーレス事務総長の言葉を引用されました。
 地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来したと警告し、熱中症により救急搬送される方が都内でも最多となる中、気候危機への対策は、都民の命を守るためにも喫緊の課題です。
 東京都は、二〇三〇年カーボンハーフ、二〇五〇年ゼロエミッション東京の目標を掲げておりますが、その目標達成に向けたロードマップを示し、具体的な対策の強化が求められる一方で、東京都では、近年、大型開発が進められ、さらには公園まちづくり制度等、都が主導する形で都市の緑が失われ、高層ビル建設が次々と計画をされており、都民の声が都政に十分に反映されていない現状があります。
 都民と決める、都民と進めるを標榜する都として、都民の声を十分に都の政策に反映させる仕組みづくりが早急に求められると考えます。
 また、さきの建設局の質疑において、都の事業でどれだけCO2を発生するのか質疑をしましたが、試算されていない状況に、各局の事業においても気候変動への影響を試算、公表し、都民に見える化することを強く要望し、ゼロエミッション東京の実現に寄与するため、全庁を挙げて気候危機に立ち向かわなければ間に合わないと危惧をいたします。
 国においても、二〇三〇年度において、温室効果ガスを二〇一三年度比で四六%削減するNDCが示されておりますが、首都東京の果たすべき役割は、極めて大きいと考えます。
 ゼロエミッション東京の実現に向けて、広く都民が参加し、気候変動対策の具体的な方向性、エネルギー政策、そして気候正義におけるジェンダーの視点、将来世代の当事者として、若者委員の意見を施策に反映させるための気候都民会議の設置を進めるべきであると考えます。
 今条例に賛成し、他の委員の皆様の賛同を求め、意見といたします。

○曽根委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第八号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○曽根委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第八号は否決されました。
 次に、第二百二十二号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○曽根委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二十二号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分、第二百十八号議案から第二百二十一号議案まで、第二百二十三号議案、第二百五十四号議案及び第二百五十六号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分、第二百十八号議案から第二百二十一号議案まで、第二百二十三号議案、第二百五十四号議案及び第二百五十六号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百五十五号議案を採決いたします。
 本案は、議会の意見を求められている案件であります。
 お諮りいたします。
 本案は、異議はないとの意見とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認めます。よって、第二百五十五号議案は、異議はないとの意見とすることに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○曽根委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○曽根委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、花井建設局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○花井建設局長 発言のお許しをいただき、両局を代表いたしまして、御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 曽根委員長をはじめ、委員の皆様には、熱心なご審議を賜り、誠にありがとうございました。
 委員会審議を通じまして皆様から頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘などにつきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 今後とも、一層のご指導を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○曽根委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 この一年間、須山、原両副委員長、理事と委員の皆さんのご協力により、本委員会が取り組むべき、かつてなく重大かつ山積した諸課題と、また、都民からの請願陳情に対して、極めて熱心かつ精力的に審議を行うことができました。このことに心から感謝申し上げたいと思います。
 そして毎回、長時間にわたる委員会審議にご協力いただいた花井建設局長、松本環境局長をはじめ理事者の皆さん、議会局職員の皆さんに深く御礼申し上げます。
 また、今期は久しぶりに管外視察で長崎県を訪ね、水害や気候変動対策について、貴重な視察を行うことができました。私自身も、長崎の沖合の海で、東京の未来の姿を見る思いがいたしました。
 委員の皆さんは、これからさらに多忙な時期となりますが、どうぞお元気で活躍されますようご祈念申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会