環境・建設委員会速記録第八号

令和六年六月十日(月曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長曽根はじめ君
副委員長原  純子君
副委員長須山たかし君
理事山田ひろし君
理事細田いさむ君
理事小松 大祐君
漢人あきこ君
もり  愛君
アオヤギ有希子君
成清梨沙子君
小磯 善彦君
こいそ 明君
小宮あんり君
増子ひろき君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長松本 明子君
次長宮澤 浩司君
理事高崎 秀之君
総務部長緑川 武博君
建設局建設局長花井 徹夫君
次長上林山 隆君
道路監湯川 雅史君
総務部長荒井 芳則君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百六十九号議案 建物収去土地明渡等の請求に関する民事訴訟の提起について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○曽根委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書中、意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   亜鉛の排水基準への対応に関する意見書(案)
 水質汚濁防止法に基づく排水基準のうち、亜鉛については平成十八年十二月に一律の排水基準が設定されたが、一部の業種の排水処理技術が開発途上にあることから暫定の排水基準が設定され、これまで暫定基準の適用期限が延長されてきた。この間に、製造工程の見直し等により対応が可能となった業種については、順次、基準値の強化や一律の排水基準への移行が行われてきたが、その一方でいまだ技術的な対応の難しい業種も存在する。
 暫定排水基準が適用されている電気めっき業は、都内二十三区に約二百七十の事業場が集積しているが、節水型の施設が多いため、排水濃度が高くなる傾向にある。また、これらの事業場の多くは市街地に立地し、狭あいな敷地で事業を営んでいることから、排水処理施設の設置スペースを確保しにくい実情がある。
 加えて、亜鉛の処理においては、他の金属成分が含有されている場合、亜鉛の除去のみに目的を置いた排水処理が一層困難となり、高度な処理装置を導入する必要性から多額な設備投資が必要になる。
 今般、現行の亜鉛の暫定排水基準が、本年十二月十日をもって適用期限を迎えるが、先般の暫定排水基準の強化及び適用期限の延長から今日までに、こうした事業場が導入できる安価で実用的な排水処理技術の開発に関し、特段の進歩があったとは言い難い。
 このような状況の下、仮に厳しい一律の排水基準が適用されることになれば、都内における多数の中小零細企業の事業場では、その対応に苦慮することが予測される。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、大都市に立地する中小零細企業の現状を勘案の上、次の事項を実現するよう強く要請する。
1 中小零細企業が導入可能な排水処理技術が開発されていない状況に鑑み、暫定排水基準の適用期限を再度延長するとともに、その基準については、中小零細企業でも対応可能なものとすること。
2 国が主体となって、排水処理技術の調査、研究・開発を早期に推進し、その普及・実用化に努めること。
3 中小零細企業が新たな排水処理技術の導入を図る場合には、財政援助を行うこと。
4 地方自治体が行っている排水処理技術の研究・開発等に対し、必要な財政措置等を講ずること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和六年六月 日
東京都議会議長 宇田川聡史
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
経済産業大臣
環境大臣 宛て

○曽根委員長 本件は、議長宛て提出の手続を取りたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○曽根委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百六十九号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百六十九号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認めます。よって、第百六十九号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○曽根委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○曽根委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○曽根委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、松本環境局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○松本環境局長 発言のお許しをいただきまして、両局を代表して、御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案をいたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 曽根委員長をはじめ、各委員の皆様方には、一方ならぬご指導を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
 今定例会で皆様から頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言につきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。今後とも、両局に対し、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○曽根委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三分散会