環境・建設委員会速記録第三号

令和三年三月一日(月曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長西沢けいた君
副委員長関野たかなり君
副委員長里吉 ゆみ君
理事舟坂ちかお君
理事斉藤やすひろ君
理事あかねがくぼかよ子君
石毛しげる君
西野 正人君
原田あきら君
うすい浩一君
増田 一郎君
細谷しょうこ君
村松 一希君
三宅 正彦君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長栗岡 祥一君
次長笹沼 正一君
総務部長松永 竜太君
環境政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務上田 貴之君
地球環境エネルギー部長小川 謙司君
環境改善部長筧   直君
自然環境部長近藤  豊君
資源循環推進部長宮澤 浩司君
建設局局長中島 高志君
次長総務部長事務取扱今村 保雄君
道路監奥山 宏二君
三環状道路整備推進部長福島 眞司君
河川部長小林 一浩君

本日の会議に付した事件
環境局関係
付託議案の審査(質疑)
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費 環境局所管分
建設局関係
付託議案の審査(質疑)
・第九十二号議案 令和二年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区の負担の変更について
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出 建設局所管分
報告事項(説明)
・外環工事現場付近での地表面陥没について
付託議案の審査(決定)
・第九十二号議案 令和二年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区の負担の変更について
・第九十四号議案 令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費
環境・建設委員会所管分

○西沢委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の中途議決にかかわる付託議案の審査並びに建設局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、報告事項については、本日は説明を聴取し、資料要求することにとどめ、質疑は三月十六日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより環境局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、環境局所管分を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で環境局関係を終わります。

○西沢委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、付託議案の審査を行います。
 第九十二号議案及び第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、建設局所管分を議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。

○村松委員 補正予算についてお伺いいたします。
 最終補正予算ということで、今年度実施する予定事業で実施できなかった事業を精査した結果と認識しておりますけれども、一般会計、土木費で合計約九百三十七億円の減額ということで、決して少ない額ではありません。
 まず、この令和二年度最終補正予算の内容についてお伺いいたします。

○今村次長 今回の補正予算でございますが、お話のとおり、執行状況を踏まえまして、現時点で執行しないことが明らかな不用額を精査したものでございまして、九百三十六億五千八百万円の減額となっております。
 内訳といたしましては、国庫補助事業におきまして、国への要望に対し、交付金が実際に配分されなかったため減額するもの、いわゆる内示減と申しますが、これが三百二億円、工事契約における落札による差金等が八十九億円、年度内に事業を実施できなかったもの、いわゆる実績残が五百四十六億円となっております。

○村松委員 不用額の内訳についてはわかりました。約九百三十七億円のうち五百四十六億円は今年度内に事業実施できなかったということですけれども、この不用額が生じた主な理由について教えてください。

○今村次長 不用額のうち大きく占めております実績残についてでございますが、事業実施に当たっては、地元や関係機関との十分な調整、協議が必要となりますが、予想以上に時間を要する場合がございます。
 例えば、用地取得におきましては、大規模マンションの居住者や高齢者など、関係権利者の方々との合意形成に時間を要すること、また、工事におきましては、安全の確保や周辺環境への配慮など、関係機関との協議に時間を要することなどがございます。また、工事等に係る契約については入札不調がございます。これらを主な理由として不用額が生じているものでございます。

○村松委員 予期せぬ理由によって執行が難しく、不用額が生じているということは理解をいたしております。
 一方で、昨年度も約八百六十億円の減額補正を行っているなど、ここ数年、多額の不用額が発生しています。
 私の地元練馬区でも、事業中の道路について、ここ数年進捗が見られない箇所があります。用地取得は関係権利者との合意形成が不可欠ですから、丁寧な対応は当然必要ですけれども、早期に土地を手放した地権者からは不満の声もあります。
 また、道路ができることでバス停や地下鉄ができることが期待されている箇所もあります。
 コロナ禍にあっても、都市基盤施設の着実な整備と適切な維持管理は、都市活動や都民生活を支える上で欠かせない事業であり、不用額をなるべく出さないようにすることが重要と考えます。
 そこで、不用額を減らすための取り組みについてお伺いいたします。

○今村次長 道路、河川、公園の整備や維持管理など、建設局が担当している事業でございますが、都民の皆様のご理解とご協力をいただきながら進めております。
 用地取得につきましては、各現場におきまして、関係権利者の方々への丁寧でわかりやすい説明やきめ細やかな対応に努め、早期の取得に取り組んでおります。
 また、工事に当たりましては、早期の発注や年間を通した施工時期の平準化に取り組み、計画的な執行に努めております。
 このコロナ禍におきましても、例えば用地取得におきましては、対面によることが難しい場合におきましては、メールや書面、電話等による折衝を行うなど、こうした工夫を講じながら、関係権利者の皆様との円滑な意思疎通を図っておるところでございます。
 引き続き、このような取り組みを一層推進し、ご意見にありましたことも受けとめながら、事業の着実な実施と予算の執行に努めてまいります。

○村松委員 今後、都の財政環境は厳しさが増していくことが予想されます。不用額を減らすことで政策的に使える予算をふやすことにもつながります。都の財政支出全体を見ても土木費の不用額は多額ですから、不用額を減らすさらなる工夫をしていただいて、財源を有効に活用し、事業を確実に進めていただくことを要望して、質問を終わります。

○西沢委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。

○西沢委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○福島三環状道路整備推進部長 外環工事現場付近での地表面陥没につきましてご報告申し上げます。
 お手元に配布しております資料に沿ってご説明申し上げます。
 まず、1、概要についてでございます。
 東京外かく環状道路の関越から東名間の事業は、国土交通省、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社が実施しております。
 昨年十月十八日、調布市東つつじケ丘二丁目において調布市道の地表面陥没が発生し、国など事業者は、原因の究明に向けて現地調査を実施し、東京外環トンネル施工等検討委員会有識者委員会において検討を重ねてまいりました。
 検討の結果、本年二月十二日の有識者委員会において、外環事業のシールドトンネルの施工が陥没、空洞の要因であると示されました。
 都は、陥没発生後、国など事業者に対し、昨年十月二十一日、早急な原因究明や住民の不安の払拭に向けた丁寧な説明や対応を行うことなどの緊急要望を行いました。
 さらに、事業者からの状況報告などの機会を捉え、住民の安全・安心確保に向けた取り組みを確実に行うことなどについて要請を続けているものでございます。
 次に、2、これまでの経緯についてでございます。
 昨年十一月五日の当環境・建設委員会での説明以降の経緯をご説明させていただきます。
 令和二年のところの上から五つ目の十一月六日と七日に陥没箇所周辺住民対象の説明会が開催され、有識者委員会での確認内容や原因究明のための調査方針などに関する説明がされております。
 十一月二十七日に第四回有識者委員会が開催され、十一月二十一日に新たに確認されました地中の空洞について報告されております。
 さらに、十二月十八日に第五回有識者委員会が開催され、調査状況の中間報告、地盤の特性、施工データについて、陥没、空洞の要因分析の中間報告について確認されております。
 十二月二十日と二十一日に陥没箇所周辺住民対象の説明会が開催され、調査結果の中間報告及びその分析に関する説明がされております。
 十二月二十一日に家屋補償等に関する専用フリーダイヤルが開設されております。
 令和三年に入りまして、一月から、陥没箇所周辺住民対象の家屋補償等の個別相談会が一月に四回、二月に八回開催されております。
 二月九日に入間川分水路内の損傷が確認されたことを都として公表いたしました。これは一月十三日から二月八日までの間、都が管渠内を調査し、軽微な損傷を確認したものでございます。
 二月十二日に第六回有識者委員会が開催され、一月十四日に確認されました三つ目の空洞を含めた調査結果、地盤の特性、施工データについて、陥没、空洞の推定メカニズムについて、地盤の緩みの状況及び補修について、再発防止対策の基本方針について確認されております。
 二月十四日と十五日、陥没箇所周辺住民対象の説明会が開催され、調査結果と分析に関する内容及び補償方針に関する説明がされております。
 説明は以上です。よろしくお願い申し上げます。

○西沢委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で建設局関係を終わります。

○西沢委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第九十二号議案及び第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第九十二号議案及び第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○西沢委員長 異議なしと認めます。よって、第九十二号議案及び第九十四号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第十七号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十四分散会

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