環境・建設委員会速記録第十号

令和元年九月十二日(木曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長栗下 善行君
副委員長関野たかなり君
副委員長里吉 ゆみ君
理事三宅 正彦君
理事上野 和彦君
理事米川大二郎君
平  慶翔君
田村 利光君
細田いさむ君
原田あきら君
西沢けいた君
森村 隆行君
入江のぶこ君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長吉村 憲彦君
次長奥田 信之君
総務部長谷上  裕君
環境政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務若林  憲君
政策調整担当部長和田 慎一君
地球環境エネルギー部長小川 謙司君
次世代エネルギー推進担当部長山田 利朗君
環境改善部長筧   直君
環境改善技術担当部長志村 公久君
自然環境部長近藤  豊君
資源循環推進部長宮澤 浩司君
調整担当部長風祭 英人君
資源循環計画担当部長金子  亨君
建設局局長三浦  隆君
次長今村 保雄君
道路監奥山 宏二君
総務部長杉崎智恵子君
用地部長山本  明君
道路管理部長前田  豊君
道路建設部長村井 良輔君
三環状道路整備推進部長大庭 孝之君
公園緑地部長古川 浩二君
河川部長小林 一浩君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務村上 清徳君
総合調整担当部長植村 敦子君
道路保全担当部長花井 徹夫君
道路計画担当部長若林 茂樹君
公園計画担当部長細川 卓巳君

本日の会議に付した事件
建設局関係
契約議案の調査
・ 第百八十号議案 中川護岸耐震補強工事(その四十七)請負契約
環境局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百六十八号議案 高圧ガス保安法関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百六十九号議案 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百七十号議案  火薬類取締法関係手数料条例の一部を改正する条例
・第百七十一号議案 電気工事士法関係手数料条例の一部を改正する条例
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
報告事項(質疑)
・私債権の放棄について
・カドミウムに係る暫定排水基準の見直しの状況について

○栗下委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

令和元年九月十日
東京都議会議長 尾崎 大介
環境・建設委員長 栗下 善行殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第百八十号議案 中川護岸耐震補強工事(その四十七)請負契約
2 提出期限 令和元年九月十二日(木)

○栗下委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、建設局関係の契約議案の調査並びに環境局関係の付託議案の審査及び報告事項に対する質疑を行います。
 これより建設局関係に入ります。
 契約議案の調査を行います。
 第百八十号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。

○米川委員 私は、中川護岸耐震補強工事(その四十七)について伺います。
 東京都の東部低地帯は、満潮面よりも低いゼロメートル地帯が広範囲に分布していることなどから、多くの高潮や洪水の災害に見舞われてきました。私の地元葛飾区におきましても、中川や綾瀬川などの河川が流れ、区内の大半が満潮面より低い低地であるため、高潮、大地震などの自然災害に対する危険性が高い地域となっております。
 都は、東日本大震災を受けまして、整備計画を策定し、中川を含む東部低地帯の河川の耐震対策などを順次進めておりますが、改めて、中川の耐震補強工事の進捗状況について伺います。

○小林河川部長 中川では、平成二十四年度に策定いたしました東部低地帯の河川施設整備計画に基づき、耐震補強対策を進めておりまして、計画延長約七・六キロメートルのうち、三十年度までに約五・一キロメートルの区間で事業化しております。
 今年度は、本契約案件を含めまして、奥戸橋上流右岸など五区間、約一キロメートルで新たに工事着手する予定でございます。これによりまして、計画延長の約八割を事業化いたします。

○米川委員 これまでの中川の護岸工事では、ことしの三月に中川左岸青砥橋近くで工事用のクレーンが送電線に接触し、停電事故が発生しております。また、都の発注ではありませんでしたが、近くの橋梁での工事でも事故が起こっております。
 工事の安全対策は当然のことですが、本件のように船舶を用いました工事では、送電線などに加えまして、船舶の航行や水上作業にも特段の安全対策が必要と考えております。
 そこで、中川の護岸工事におけます安全対策について伺います。

○小林河川部長 本契約案件を実施いたします中川の七曲がり区間におきましては、河川が湾曲しているために土砂が堆積しやすく、見通しの悪い航路を多くの船舶が航行する中で、台船作業による複数の工事を実施しております。
 このため、しゅんせつにより航路を確保するとともに、工事事業者などで構成されます中川安全協議会におきまして、タンカーの通航や工事の予定などを情報共有しております。
 送電線付近におきましては、クレーンとの十分な離隔を確保した上で、万一の接触を防止するため、センサーによる警報器の設置などを徹底しております。
 また、水上作業におきましては、ライフジャケット等保護具を着用し手すりやロープを設置するなど、転落事故防止対策を確実に行っております。
 都といたしましても、こうした対策を工事安全パトロールで繰り返し確認するなど、引き続き工事の安全に万全を期してまいります。

○米川委員 ありがとうございます。ちょうどこの中川の七曲がりのところなんですが、私、毎日都庁に来るときに通っているところでありまして、きょうも堤防道路を通って都庁の方に来ました。これからも安全第一で工事を行っていただきまして、そして、都民の安全・安心のため取り組んでいただくことを求めまして、質問を終わります。

○田村委員 私からは、中川の耐震対策に合わせたテラスの修景整備についてお聞きします。
 本契約案件は、中川の護岸の耐震化を進めるもので、都民の安全を高めるために非常に重要です。都議会自民党は、河川の護岸整備を行うに際して、こうした治水機能の確保に加え、水辺の緑や憩いの場の創出も重要であるとたびたび訴えてまいりました。
 我が党のこうした主張を受けて、都は、河川の護岸整備に当たり都内各地域を流れる河川を取り巻く多様な自然環境に配慮し、多自然川づくりを先駆的に進めています。
 私の地元西多摩地域の日の出町、あきる野市を流れる平井川においても、河川の改修とあわせて水辺を親しめる空間とするべく、地域の特性を生かした川づくりが進められています。
 一方、東部低地帯を流れる中川においても、西多摩地域のような森林や丘陵がある河川とは趣が異なるものの、河川の魅力や特性を生かし、都民の憩いの場を提供していくことは重要です。
 都はこれまで、耐震対策とともに護岸整備における風景の整備、いわゆるテラスの修景整備をすることにより、都民が水辺に親しめる空間を創出してきました。
 そこで、中川におけるテラスの修景整備の進捗状況についてお聞きします。

○小林河川部長 中川では、耐震補強工事に合わせまして、人々が水辺を散策できる幅約四メートルのテラスを整備しており、都と葛飾区が連携いたしまして、ベンチや植栽帯、照明などを設置しております。
 また、公園が隣接する区間におきましては、テラスと公園を結ぶスロープやビュースポットを設置し、眺望が開けた水辺空間を創出しております。
 平成三十年度までに約五・九キロメートルが完成し、既に開放しておりまして、今年度は新たに約五百メートルのテラスを修景してまいります。

○田村委員 中川の護岸整備に当たり、耐震化とあわせて多くの都民が水辺に親しめるよう、テラスの修景整備を進めていることがよくわかりました。
 川は、流れる音や変化する水面、水際に生息する生き物や緑など私たちに安らぎを与えてくれる自然豊かな空間であり、都内各地域を流れる河川は都民の貴重な財産です。
 都民の安全・安心を守る護岸整備を着実に進めるとともに、水辺の魅力を一層高めていることを評価します。
 引き続き、護岸の耐震対策の早期完成と修景整備の充実を要望し、私の質問を終わります。

○栗下委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。
 以上で建設局関係を終わります。

○栗下委員長 これより環境局関係に入ります。
 初めに、付託議案の審査を行います。
 第百六十八号議案から第百七十一号議案まで及び地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを一括して議題といたします。
 本案及び本件については、いずれも既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案及び本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。

○栗下委員長 次に、報告事項、私債権の放棄について外一件に対する質疑を一括して行います。
 本件については、いずれも既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗下委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で環境局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十一分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る