委員長 | 栗下 善行君 |
副委員長 | 関野たかなり君 |
副委員長 | 里吉 ゆみ君 |
理事 | 上野 和彦君 |
理事 | 米川大二郎君 |
理事 | 三宅 正彦君 |
やながせ裕文君 | |
田村 利光君 | |
細田いさむ君 | |
原田あきら君 | |
西沢けいた君 | |
平 慶翔君 | |
入江のぶこ君 | |
森村 隆行君 |
欠席委員 なし
出席説明員環境局 | 局長 | 和賀井克夫君 |
次長 | 吉村 憲彦君 | |
総務部長 | 谷上 裕君 | |
環境政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 若林 憲君 | |
政策調整担当部長 | 松本 明子君 | |
地球環境エネルギー部長 | 小川 謙司君 | |
都市エネルギー推進担当部長 | 村山 隆君 | |
環境改善部長 | 筧 直君 | |
環境改善技術担当部長 | 近藤 豊君 | |
自然環境部長 | 須藤 栄君 | |
緑施策推進担当部長 | 金子 亨君 | |
資源循環推進部長 | 松永 竜太君 | |
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 | 風祭 英人君 | |
建設局 | 東京都技監建設局長兼務 | 西倉 鉄也君 |
次長 | 片山 謙君 | |
道路監 | 三浦 隆君 | |
総務部長 | 今村 篤夫君 | |
用地部長政策調整担当部長兼務 | 関 雅広君 | |
道路管理部長 | 杉崎智恵子君 | |
道路建設部長 | 奥山 宏二君 | |
三環状道路整備推進部長 | 大庭 孝之君 | |
公園緑地部長 | 日浦 憲造君 | |
河川部長 | 村井 良輔君 | |
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 花井 徹夫君 | |
総合調整担当部長 | 鹿田 哲也君 | |
道路保全担当部長 | 加藤 直宣君 | |
道路計画担当部長 | 田中 慎一君 | |
公園計画担当部長 | 細川 卓巳君 |
本日の会議に付した事件
環境局関係
事務事業について(説明)
建設局関係
事務事業について(説明)
○栗下委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
初めに、請願陳情について申し上げます。
本委員会に付託されております請願陳情は、お手元配布の請願・陳情継続審査件名表のとおりでございます。ご了承願います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の事務事業の説明聴取を行います。
なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
これより環境局関係に入ります。
初めに、環境局長より挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
○和賀井環境局長 環境局長の和賀井克夫でございます。
栗下委員長を初め委員の皆様方には、平素から当局所管の事務事業につきまして特段のご指導を賜り、まことにありがとうございます。
環境先進都市東京の実現を目指し、職員一同、全力を挙げて事業の積極的な執行に努めてまいります。委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
それでは、お手元配布の環境局理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
次長の吉村憲彦でございます。総務部長の谷上裕でございます。環境政策担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務の若林憲でございます。政策調整担当部長の松本明子でございます。地球環境エネルギー部長の小川謙司でございます。都市エネルギー推進担当部長の村山隆でございます。環境改善部長の筧直でございます。環境改善技術担当部長の近藤豊でございます。自然環境部長の須藤栄でございます。緑施策推進担当部長の金子亨でございます。資源循環推進部長の松永竜太でございます。調整担当部長でスーパーエコタウン担当部長兼務の風祭英人でございます。また、当委員会との連絡を担当いたします総務課長の藤本誠でございます。
なお、特命担当部長の松下明男につきましては、病気療養中のため、当分の間、委員会に出席することができませんので、ご了承をお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者挨拶〕
○栗下委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。
○栗下委員長 次に、事務事業について理事者の説明を求めます。
○和賀井環境局長 環境局所管の事務事業につきまして、概要をご説明申し上げます。
お手元の資料1、環境局の事務事業(概要)をごらんください。
一ページをお開き願います。1の持続可能な環境先進都市の実現に向けた施策展開でございます。
都は、二〇一七年度から二〇二〇年度までの四カ年の実施計画として、新たに策定した二〇二〇年に向けた実行プランや東京都環境基本計画を踏まえ、スマートエネルギー都市の実現、3R・適正処理の促進と持続可能な資源利用の推進、自然豊かで多様な生き物と共生できる都市環境の継承、快適な大気環境、良質な土壌と水循環の確保、環境施策の横断的・総合的な取り組みを政策の五つの柱として位置づけ、都民、事業者と協力して持続可能な環境先進都市の実現を目指した取り組みを進めております。
今後とも、都はこれまで実施してきた施策のノウハウを生かして、新たな課題にも確実に対応し、都民生活や事業活動の安全・安心を確保してまいります。
続きまして、2の環境局所管の事務事業でございます。
まず、第一の政策の柱、スマートエネルギー都市の実現でございます。
〔1〕、省エネルギー対策・エネルギーマネジメント等の推進でございますが、平成二十八年十一月に発効したパリ協定では、世界共通の目標として、産業革命前からの平均気温の上昇を二度Cより十分低く保ち、一・五度Cに抑える努力を追求することが明記されました。
都は、CO2削減対策や省エネルギー対策を一層推進するため、大規模事業所における温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度、中小規模事業所における地球温暖化対策報告書制度等を実施しております。
また、LEDの普及を初めとする家庭部門における省エネ行動の促進や、運輸部門における低公害、低燃費車の普及拡大などの対策を進めております。
二ページをお開き願います。〔2〕、再生可能エネルギーの導入拡大でございます。
都は、電力、エネルギーの大消費地東京において、都市の持続可能性を高めるため、東京の特性を踏まえ、太陽エネルギーなどの再生可能エネルギーの導入拡大を推進しております。
〔3〕、水素社会実現に向けた取組でございます。
都は、環境負荷の低減、エネルギー供給源の多様化、経済波及効果、非常時における活用など、大きな意義を有する水素社会の実現に向け、二〇二〇年とそれ以降を見据えた目標を策定し、水素ステーションの整備や燃料電池自動車、バスの普及等、官民一体となった取り組みを推進しております。
第二の政策の柱、3R・適正処理の促進と「持続可能な資源利用」の推進でございます。
〔1〕、「持続可能な資源利用」の推進でございます。
都は、東京都資源循環・廃棄物処理計画に基づき、区市町村、都民、事業者と連携して、本計画の基本的考え方である持続可能な資源利用への転換と良好な都市環境の次世代への継承に向けた施策を実施しております。
具体的には、資源ロスの削減、エコマテリアルの利用促進、廃棄物の循環的利用のさらなる促進などを進めております。
〔2〕、廃棄物の適正処理の促進でございます。
都は、適正処理の推進などによる環境リスクの低減、スーパーエコタウン事業における先進的な施設などによる健全な廃棄物処理、リサイクルビジネスの発展に向けた取り組みを促進しております。
三ページをごらんください。〔3〕、災害廃棄物対策の強化でございます。
都はこれまでに、東日本大震災や大島土砂災害、熊本地震、西日本豪雨災害の災害廃棄物処理支援などを行ってまいりました。こうした経験を生かし、東京都災害廃棄物処理計画に基づき、区市町村や民間処理施設等との連携体制を具体化するなど、首都直下地震等に備えた対策を進めております。
第三の政策の柱、自然豊かで多様な生きものと共生できる都市環境の継承でございます。
〔1〕、生物多様性の保全・緑の創出でございます。
都は、緑化計画書制度及び開発許可制度により、既存の緑の保全など、より質の高い緑を確保する施策を推進しております。
また、新たな緑の創出に向け、生物多様性の保全にも配慮した緑施策の取り組みを行っております。
さらに、希少種の保護や外来種等への対策を進めております。
〔2〕、生物多様性の保全を支える環境整備と裾野の拡大でございます。
都は、貴重な自然の保護と利用の両立を図る東京都レンジャーの配置など、人間と自然との適切なかかわり合いを維持する施策を推進しております。
また、東京グリーンシップ・アクションなど、都民、企業、大学、NPO等との連携により、自然環境を保全する取り組みを行っているほか、世界自然遺産である小笠原諸島については、国及び小笠原村とともに、外来種対策等、小笠原諸島の自然を次世代に確実に引き継ぐための取り組みを行っております。
さらに、平成二十九年五月に策定した東京の自然公園ビジョンを踏まえ、自然公園の持つ魅力の拡充に向けた取り組みを推進しております。
四ページをお開き願います。第四の政策の柱、快適な大気環境、良質な土壌と水循環の確保でございます。
〔1〕、大気環境等のさらなる向上でございます。
東京の大気汚染は、ディーゼル車規制や工場、事業場等の固定発生源対策に取り組んできた結果、大幅に改善しておりますが、大気環境等のさらなる向上に向けて、PM二・五対策、光化学オキシダント対策などの大気汚染対策に着実に取り組んでおります。
〔2〕、化学物質による環境リスクの低減でございます。
都は、事業者に対して化学物質の使用量等の報告を義務づけており、その適正な管理、排出量の抑制などを促進しております。
また、土壌汚染による人の健康への影響を防止するため、規制、指導を行っております。
〔3〕、水環境・熱環境の向上でございます。
都は、河川や東京湾の水質汚濁を防止するため、水質の監視や工場、事業場に対する規制、指導を行うとともに、地下水保全対策や清流復活事業などの施策に取り組んでおります。
また、まち中でのクールスポット創出の支援や打ち水イベントの開催等、暑さ対策を推進しております。
最後に、第五の政策の柱、環境施策の横断的・総合的な取組でございます。
都は、多様な主体と連携して、持続可能な都市づくりに向けた環境配慮の促進や、実効性の高い環境行政の推進に向けた体制の充実などを行っております。
このほか、これまでにご説明申し上げた施策に加え、都民が健康で安全かつ快適な生活を営むことができる良好な環境を確保するため、さまざまな施策に取り組んでおります。
以上、環境局所管の事務事業の概要につきましてご説明を申し上げました。
詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。
○谷上総務部長 引き続き、環境局所管の事務事業につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料2、環境局事業概要をごらんください。
まず、表紙の見返しをお開き願います。環境局の組織でございます。
環境局の組織は、総務部、右へ参りまして、地球環境エネルギー部、環境改善部、自然環境部、資源循環推進部の五部と、総務部が所管いたします多摩環境事務所、資源循環推進部が所管いたします廃棄物埋立管理事務所の二事業所で構成されております。
四枚ほどおめくりいただきまして、一ページをお開き願います。組織・人員でございます。
一ページから八ページに各部、所の分掌事務を記載しております。
九ページをお開き願います。職員配置でございます。
平成三十年度の当局職員定数は、表の左下の局合計欄のとおり、四百七十八名でございます。
一〇ページをお開き願います。予算・決算でございます。
平成三十年度の当初予算における歳出予算額は、三百三十六億三千二百万円でございます。
一三ページをお開き願います。環境に関する主要な条例でございます。
1、東京都環境基本条例、2、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例、いわゆる環境確保条例のほか、東京都廃棄物条例、自然保護条例、東京都自然公園条例及び東京都環境影響評価条例の六つの条例がございます。
次に、事業の概要でございます。
一九ページをお開き願います。環境施策の横断的・総合的な取組でございます。
東京都環境基本計画は、環境基本条例に基づき、環境の保全に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために定めているものでございます。
本計画に基づき、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会とその後を見据え、環境政策と経済成長を両立させた世界一の環境先進都市東京の実現に向けた取り組みを進めております。
二一ページをお開き願います。広域的な共通課題の取組でございます。
九都県市首脳会議等の広域連携会議において共同の取り組みを進めるとともに、区市町村と連携した取り組みの促進を図っております。
二三ページをお開き願います。都民・NPO・企業などとの連携でございます。
環境学習の推進や東京都地球温暖化防止活動推進センターと連携した事業の推進、国際環境協力の取り組みを行っております。
また、二五ページの5、企業等と連携した取組に記載しておりますとおり、チームもったいないの発足等を行っております。
二六ページをお開き願います。広報・広聴でございます。
広報、情報提供の推進に向け、各種媒体を通じて積極的な広報活動を行っております。
二八ページをお開き願います。広聴・公害紛争処理でございます。
都民からの苦情、要望等に迅速かつ適切に対応しております。
また、公害紛争処理法に基づき、東京都公害審査会を設置しております。
三二ページをお開き願います。都の率先行動でございます。
都は、都庁のさらなるスマートエネルギー化を進めるため、スマートエネルギー都庁行動計画に基づき、全庁的な取り組みを進めております。
三四ページをお開き願います。環境に関する調査・研究でございます。
都の先導的な環境施策を展開していくため、東京都環境科学研究所において調査研究に取り組んでおります。
三六ページをお開き願います。環境影響評価でございます。
制度の対象となる大規模な開発などの事業は四〇ページ、四一ページに記載しております二十六種類でございます。四二ページに基本的な手続を記載しております。
また、四三ページに記載しておりますとおり、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック環境アセスメントを実施しております。
四五ページをお開き願います。スマートエネルギー都市の実現でございます。
まず、気候変動対策でございます。
都は、全国に先駆けた独自の気候変動対策を展開しております。大規模事業所における対策としては、温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度を導入しており、四七ページから五〇ページに制度の概要を記載しております。
また、中小規模事業所においては、五一ページから五四ページに記載しておりますとおり、地球温暖化対策報告書制度やカーボンレポート制度、中小テナントビル省エネ促進事業(グリーンリース普及促進事業)などの取り組みを推進しております。
五四ページをお開き願います。家庭における対策の推進でございます。
都は、五五ページから五九ページに記載しておりますとおり、家庭の省エネアドバイザー制度や既存住宅における高断熱窓導入促進事業、家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業の実施等、ソフト、ハード両面から対策を推進しております。
六一ページをお開き願います。環境都市づくりの推進でございます。
建築物における環境負荷の低減を目的とした建築物環境計画書制度のほか、六六ページに記載しておりますとおり、クールスポット創出支援事業や打ち水イベントの開催など、暑さ対策を実施しております。
六八ページをお開き願います。再生可能エネルギーの導入拡大でございます。
七〇ページから七二ページに記載しておりますとおり、再生可能エネルギーの利用を拡大するため、地産地消型の再生可能エネルギー導入拡大事業やバス停留所ソーラーパネル等設置促進事業などの取り組みを行っております。
七三ページをお開き願います。水素社会の実現に向けた取組でございます。
水素エネルギーの活用に向け、二〇二〇年までとそれ以降を見据えた政策目標を策定しております。
七四ページから七六ページに記載しておりますとおり、政策目標の実現のために、燃料電池自動車、バスの導入に対する支援や水素ステーションの整備等、官民が一体となった具体的な取り組みを推進しております。
これらにつきましては、七六ページに記載しております東京都水素社会・スマートエネルギー都市づくり推進基金を活用して実施しております。
また、七七ページに記載しておりますとおり、国への働きかけや福島県等との連携により、水素社会の実現に向けた取り組みを実施しております。
七九ページをお開き願います。快適な大気環境、良質な土壌と水循環の確保でございます。
まず、大気環境の保全でございます。
大気環境の環境基準達成状況等をお示ししてございます。
八一ページからは、大気監視の体系について詳細を記載してございます。
八五ページをお開き願います。大気汚染対策でございます。
工場、事業場等に対する規制、指導を行うとともに、アスベスト対策、微小粒子状物質対策、光化学オキシダント対策及びVOC対策に取り組んでおります。
九一ページをお開き願います。水環境の保全でございます。
河川などにおける環境基準達成状況等をお示ししてございます。
九二ページからは、水質監視の体系の詳細を記載してございます。
九七ページをお開き願います。水質汚濁対策でございます。
工場、事業場に対する規制、指導や生活排水対策等に取り組んでおります。
一〇〇ページをお開き願います。地下水保全対策でございます。
有害物質を取り扱う事業場への立入検査、指導による地下水汚染対策、地下水の揚水規制や総合的な保全対策による地盤沈下防止対策に取り組んでいます。
一〇四ページをお開き願います。土壌汚染対策でございます。
環境確保条例により、有害物質取扱事業者及び土地の改変者に対して、土壌汚染状況調査及び対策を義務づけております。
また、土壌汚染対策法による規制もあわせて土壌汚染対策を進めております。
一〇八ページをお開き願います。中小事業者技術支援でございます。
中小企業の土壌汚染対策を支援するため、技術フォーラム等の開催、高度な知識を有するアドバイザーの派遣等を行っております。
一一〇ページをお開き願います。騒音・振動・悪臭対策でございます。
航空機騒音対策として、東京国際空港等の周辺において常時測定などを行っております。
一一六ページをお開き願います。化学物質対策でございます。
都は、化学物質の環境への排出量の把握や適正管理などの対策に取り組んでおります。
一二二ページをお開き願います。公害防止管理者でございます。
環境への影響が大きい工場を対象に、公害防止管理者等の設置を義務づけております。
一二四ページをお開き願います。高圧ガスの保安対策・フロン対策でございます。
高圧ガス、液化石油ガスの販売、製造等の規制や、災害防止の指導などを行っております。
また、一二八ページに記載しておりますとおり、オゾン層破壊と地球温暖化の要因となっているフロンについては、機器使用時の適正管理と廃棄時の回収、処理を義務づけております。
一三〇ページをお開き願います。一三〇ページから一三二ページにかけて、火薬類、猟銃等の規制指導及び電気工事業者等の規制指導について記載しております。
一三三ページをお開き願います。自動車の環境負荷低減対策でございます。
ディーゼル車への規制やゼロエミッションビークルの普及に向けた取り組み等の自動車の公害対策、環境負荷低減について記載しております。
一三五ページをお開き願います。低公害・低燃費車の普及促進でございます。
一定規模以上の自動車を使用する事業者に対して、特定低公害、低燃費車の導入を義務づけております。
一三六ページに記載しておりますとおり、低公害、低燃費車等の購入に当たっては、中小企業者に対する融資あっせん、バス事業者や貨物事業者に対する補助等を実施しております。
また、中小企業者やタクシー事業者に対して、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車などの導入の際に補助を実施しております。
そのほか、一三九ページに記載しておりますとおり、運送事業者に対する貨物輸送評価制度などのエコドライブの推進や局地汚染対策などの取り組みを実施しております。
一四三ページをお開き願います。自然豊かで多様な生きものと共生できる都市環境の継承でございます。
都は、緑施策の新展開-生物多様性の保全に向けた基本戦略に基づき、緑の量の確保に加え、生物多様性の保全にも重点を置いた取り組みを行っております。
また、一四六ページから一五一ページに記載しておりますとおり、自然環境保全を担う人材育成、水辺環境の保全、保全地域の指定、管理、緑化計画書制度や開発許可制度の運営、多摩の森林再生など、さまざまな取り組みを行っております。
さらに、保全地域におけるボランティア活動を支援するための森林・緑地保全活動情報センターの設置や、民間財団との協働による環境体験学習等を実施しております。
一五三ページをお開き願います。自然とのふれあいでございます。
都は、自然公園制度に基づき、自然公園の保護と利用を適正に行っております。
また、一五六ページから記載しておりますように、自然公園などの適正な利用を誘導していくため、多摩地域と小笠原諸島に東京都レンジャーを配置するとともに、自然の保護と適正な利用を図る東京都版エコツーリズムを実施しております。
さらに、昨年策定した自然公園ビジョンにおいて、自然公園の戦略的な施策展開の方向性を示すとともに、自然公園における多様なニーズに対応するために、民間事業者との連携を図り、自然公園事業を推進しております。
一五九ページをお開き願います。小笠原諸島世界自然遺産の保全でございます。
小笠原諸島の世界自然遺産への登録を受けて、外来種対策や普及啓発など、島の自然を次世代に確実に引き継ぐための取り組みを行っております。
一六一ページをお開き願います。野生動植物対策でございます。
東京における絶滅のおそれのある種をまとめたレッドリストを策定し、普及啓発を行っております。
また、鳥獣保護管理及び狩猟許可等に関する事務等も行っております。
一六五ページをお開き願います。3R・適正処理の促進と「持続可能な資源利用」の推進でございます。
循環型社会に向けた取り組みとして、東京都資源循環・廃棄物処理計画に基づき、使い捨てプラスチックの対策などの資源ロスの削減やエコマテリアルの利用促進、廃棄物の循環的利用のさらなる促進などを進めております。
一七二ページをお開き願います。一般廃棄物対策でございます。
一七四ページから記載しておりますように、都は、区市町村に対する技術的、財政的支援や一般廃棄物処理施設の設置許可等を行っております。
また、一八一ページに記載しておりますとおり、平成二十九年六月には、首都直下地震等に備えるために、新たに東京都災害廃棄物処理計画を策定しております。
一八三ページをお開き願います。産業廃棄物対策でございます。
都は、排出事業者や処理業者に対して規制、指導を行うとともに、不適正処理を行った事業者については行政処分を行い、厳正に対処しております。
また、産業廃棄物処理業の許可及び産業廃棄物処理施設の設置許可を行っております。
一九〇ページをお開き願います。ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の処理でございます。
都内のPCB廃棄物について、適正管理の指導を徹底しております。あわせて、中小企業者等を対象に、PCBの分析経費や処理費用の一部を補助する制度を実施しております。
また、一九二ページから記載しておりますとおり、アスベスト廃棄物対策を推進しております。
一九五ページをお開き願います。廃棄物の最終処分でございます。
中央防波堤外側埋立処分場及び新海面処分場の管理運営を行っております。
最後に、一九九ページをお開き願います。主な附属機関でございます。
この後、二〇四ページまで、東京都環境審議会など当局所管の主な附属機関について、設置の根拠、所掌事項等を記載しております。
資料2の説明は以上でございます。
続きまして、環境局所管の監理団体等の運営状況につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料3、東京都監理団体運営状況(公益財団法人東京都環境公社)をごらんください。
一ページをお開き願います。公益財団法人東京都環境公社でございますが、本公社は、地球温暖化防止活動の推進、省資源化と資源の循環利用の促進等、環境に係る事業を通じて快適な都市環境の向上に貢献し、環境負荷の少ない都市東京の実現に寄与することを目的として設立された公益財団法人でございます。
現在、環境に係る調査研究及び技術開発等に関する事業、地球温暖化防止活動の支援等に関する事業、自然環境の保全等に関する事業、廃棄物の適正処理及び処理技術の支援等に関する事業などを行っております。
詳細につきましては、二ページ以降をごらんいただきたいと思います。
次に、お手元の資料4、東京都報告団体運営状況をごらんください。
一ページをお開き願います。東京熱供給株式会社でございますが、本会社は、清掃工場からの排熱を利用して、冷暖房、給湯に係る熱供給を行うことを目的として設立された株式会社でございます。
現在、光が丘団地地区などで、温熱及び冷熱の製造販売を行っております。
詳細につきましては、二ページ以降をごらんいただきたいと存じます。
以上をもちまして、環境局所管の事務事業につきましてご説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○栗下委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
○里吉委員 十四点、資料をお願いします。
まず一つ目、都内の二酸化炭素排出量の部門別推移。
二点目、東京の温室効果ガスの年間排出量の推移。
三点目、都内のエネルギー消費量の部門別推移。
四点目、風力発電、地熱発電、水力発電、バイオマス発電、太陽光発電の普及状況、過去五年分。
五点目、再生可能エネルギーによる都内電力利用量割合、過去五年分。
六点目、二酸化炭素及び浮遊粒子状物質濃度の全国上位十局の推移。
七点目、昨年度の微小粒子状物質、PM二・五濃度の測定結果。
八点目、保全地域にかかわる指定面積、公有化面積、公有化予算及び公有化決算額。
九点目、保全地域に係る希少種の状況。
十点目、都内の一時間五十ミリ、七十五ミリ、百ミリ以上の豪雨の推移。
十一点目、過去十年の真夏日、熱帯夜の状況。
十二点目、緑被率、みどり率の推移。
十三点目、自動車交通量の推移、過去十年分。
最後が、建設汚泥の発生量、過去五年分。
以上です。よろしくお願いします。
○栗下委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○栗下委員長 ただいま里吉副委員長から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○栗下委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
以上で環境局関係を終わります。
○栗下委員長 これより建設局関係に入ります。
初めに、東京都技監建設局長兼務より挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
○西倉東京都技監 東京都技監の西倉鉄也でございます。建設局長を兼務いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
栗下委員長を初め委員の皆様には、建設局事業につきまして日ごろからご理解とご支援を賜り、まことにありがとうございます。
今後とも、適正かつ効率的な事業運営に努めてまいりますので、委員長を初め委員の皆様のより一層のご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
それでは、お手元の名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
次長の片山謙でございます。道路監の三浦隆でございます。総務部長の今村篤夫でございます。用地部長で政策調整担当部長を兼務いたします関雅広でございます。道路管理部長の杉崎智恵子でございます。道路建設部長の奥山宏二でございます。三環状道路整備推進部長の大庭孝之でございます。公園緑地部長の日浦憲造でございます。河川部長の村井良輔でございます。企画担当部長でオリンピック・パラリンピック調整担当部長を兼務いたします花井徹夫でございます。総合調整担当部長の鹿田哲也でございます。道路保全担当部長の加藤直宣でございます。道路計画担当部長の田中慎一でございます。公園計画担当部長の細川卓巳でございます。最後になりますが、当委員会との連絡を担当いたします総務課長の萩原功夫でございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者挨拶〕
○栗下委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。
○栗下委員長 次に、事務事業について理事者の説明を求めます。
○西倉東京都技監 建設局所管の事務事業につきまして、概要をご説明申し上げます。
お手元の資料1の表紙をおめくりください。
まず初めに、局の課題と主要事業についてでございます。
首都東京の都市活動や都民生活を支える上で、道路、河川、公園などの都市基盤は、欠かすことのできない重要な役割を担っております。しかし、慢性的な交通渋滞や都市型水害、木密地域への対応など、課題が山積しております。
特に防災に関しましては、地震や豪雨、台風などによりまして、日本各地で大規模な災害が連続して発生しており、東京におきましても、いつ災害が起きてもおかしくない状況となっております。
このような状況を踏まえ、建設局では、都民の安全を守るため、木造住宅密集地域における特定整備路線の整備や無電柱化の推進、河川や公園の整備など、高度防災都市づくりを進めています。
二ページになりますが、さらなる取り組みといたしまして、今夏に実施いたしました防災事業の緊急総点検を踏まえまして、東京の防災力のより一層の向上を図ってまいります。
東京二〇二〇大会までの残り二年間では、葛西臨海公園のカヌースラローム会場や夢の島公園のアーチェリー会場などの整備を確実に完了させ、大会を成功へと導いてまいります。
続いて、当局が取り組む主要事業につきましてご説明申し上げます。
三ページをごらんください。まず、都民の安全を守る取り組みについてご説明いたします。
(1)の木密地域での特定整備路線の整備を進めるとともに、(2)の無電柱化事業によりまして、防災機能の強化、安全で快適な歩行空間の確保、良好な都市景観の創出を強力に推進してまいります。
本年三月には、無電柱化推進条例に基づく東京都無電柱化計画を策定し、今後十年間の方針や目標を定めております。
四ページ、(3)の地震・津波・高潮対策の推進では、東部低地帯における堤防や水門などの耐震、耐水化を、五ページ、(4)の中小河川の洪水対策の推進では、近年頻発する局地的な集中豪雨や浸水被害に対し、中小河川の護岸や調節池、分水路などの整備を着実に進めております。
さらに、防災事業の緊急総点検を踏まえ、新たな調節池の事業化に向けた検討を前倒しして実施するとともに、環状七号線地下広域調節池の延伸等の検討も進めてまいります。
また、ソフト対策といたしまして、インターネットなどを活用した大雨、洪水などに関する情報の提供なども実施しております。
六ページ、(5)の土砂災害対策の推進では、土砂災害から都民の命を守るために、ソフト、ハード両面からの取り組みを進めております。
土砂災害警戒区域の指定については、防災事業の緊急総点検を踏まえ前倒しし、平成三十一年度前半までに都内全域で完了させてまいります。
七ページ、(6)の防災公園の整備では、公園における防災機能の強化を、(7)の山間・島しょ地域の道路整備では、防災性向上と地域振興を図る道路整備を進めております。
(8)の橋梁、トンネル、地下調節池につきましては、壊れてから対応する対症療法型管理から、施設の損傷や劣化が進行する前に計画的に対策を行う予防保全型管理への転換を進めてまいります。
九ページをごらんください。利便性を向上させ、経済的発展を支える取り組みについてでございます。国際競争力を強化し、東京をさらに進化させてまいります。
(1)の交通ネットワークの充実では、東京外かく環状道路につきまして、大泉ジャンクションに続き、昨年度から受託している青梅街道インターチェンジの用地取得を推進するなど、積極的に支援してまいります。
また、都市の骨格となる都市計画道路の整備を重点的に実施してまいります。
一〇ページになりますが、交通のボトルネックとなっている踏切を除却する道路、鉄道の連続立体交差事業なども進めております。
(2)の道路のバリアフリー化では、高齢者や障害者など、誰もが安全で円滑に移動できる道路環境を確保してまいります。
また、一一ページ、(3)の自転車走行空間の整備については、自転車レーンなどの整備を進め、安全で安心して通行できる道路空間を創出してまいります。
一二ページをごらんください。快適で潤いのある暮らしを演出する取り組みについてでございます。都民が潤いと安らぎを感じる快適な都市空間を創出してまいります。
(1)の緑のネットワークの形成では、幹線道路の街路樹や河川などの緑と連続した緑のネットワークの拠点として、公園、緑地の整備を進めてまいります。
(2)の夏の暑さ対策の推進では、東京二〇二〇大会の最重要課題の一つでございます暑さ対策の取り組みといたしまして、路面温度の上昇を抑える遮熱性舗装などのほか、街路樹の樹形を大きく仕立てる剪定を計画的に実施し、歩道の木陰をより多くつくり出してまいります。
(3)の水辺のにぎわいづくりと、一三ページの(4)、世界をもてなす魅力的な空間づくり、一四ページの(5)、道路空間のにぎわい創出は、河川、公園、道路事業におきまして、規制緩和を活用いたしまして、魅力的な都市空間を創出する取り組みでございます。
一五ページをごらんください。今後の事業の進め方についてでございますが、今までご説明してまいりました各事業を効率的に執行し、その効果を一層発揮させるため、(1)の計画的かつ効率的な維持管理、(2)の事業品質の確保、一六ページ、(3)の技術力の保持と人材育成の視点で取り組んでおります。
また、各事業を着実に進めていくため、一七ページ、財源の確保についてのとおり、国に対しまして、安定的かつ重点的に財源を配分するよう、引き続き強く求めてまいります。
建設局は、東京二〇二〇大会の成功と、さらにその先の東京を見据え、都市基盤整備の一層の推進を図り、都民の負託に積極的に応えてまいります。
都市基盤整備は、多くの費用と時間を要し、一朝一夕には完成しません。しかし、一たび完成いたしますと、適切に維持管理を行うことで絶大なる効果を永続的に発揮し、都民、国民にそのストック効果を還元できるものでございます。都市基盤の整備と管理を通じまして、新しい東京を目指してまいります。
環境・建設委員会の委員の皆様には、ぜひ建設局事業に対しましてご理解を賜り、強く応援していただきたくお願い申し上げます。
なお、事務事業の詳細につきましては、総務部長からご説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
○今村総務部長 引き続き、事務事業の詳細につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料2、冊子でございます事業概要の表紙をお開き願います。建設局機構図をごらんください。
局長のもと、次長、道路監を設置し、局事業を分掌する本庁組織として、総務部以下、七つの部と二十九の課を設置しております。また、第一建設事務所以下、江東治水事務所まで、部長級の所長を置く十五の事務所を設置しております。
七ページをお開き願います。組織の概要でございます。
本庁各部課の分掌事務を表で示しております。
八ページをお開き願います。2、事務所の概要でございます。
十五の事務所の所在地、所管区域、所管業務、今年度の主な事業予定などを記載してございます。
少し先の一七ページをお開き願います。平成三十年四月一日現在の人員一覧表でございます。
各部、各事務所別に職員数を記載しております。一番下、計の欄右端にございますように、局全体の職員合計は二千四百九十三名となっております。
一八ページをお開き願います。右側中段の第1・1表、建設局関係予算規模(会計別)をごらんください。
平成三十年度の一般会計の予算額は五千九百六十五億円、用地会計との合計は六千十六億円で、対前年度比一%の増となっております。
二二ページをお開き願います。右側中段、第1・10表、目的別(項別)予算をごらんください。歳出予算の事業別内訳でございます。
道路橋梁費は三千七百六十一億円、河川海岸費は千百四十六億円、公園霊園費は七百九十八億円、局全体の共通経費であります土木管理費は二百六十億円でございます。
少し先の三一ページをお開き願います。ここからは、各事業の内容についてご説明いたします。
初めに、道路の建設でございます。
第1、あらましをごらんください。
道路は、都民生活を支える最も基礎的な社会基盤として重要な役割を担っております。東京が都市機能を発揮する上で、交通渋滞は早急に克服すべき最大の弱点でございまして、円滑な都市活動を行うためには、道路ネットワークの早期形成が必要不可欠でございます。
三二ページをお開き願います。表の二段目にございます第2・3表、東京都の道路率並びに混雑時旅行速度をごらんください。
表の右下にございますとおり、都全体で時速十七・七キロとなっております。記載はございませんが、全国平均の時速三十三キロと比較しますと、いまだ低い数値となっております。
三五ページをお開き願います。下段の第2・7表、都市計画道路の整備状況をごらんください。
合計欄右端にございますように、都市計画道路の完成率は六三・五%となっております。
同じ三五ページの上段、3、今後の対応方針、右側の下段をごらんください。
東京の道路は、二〇二〇年東京大会開催時の円滑な移動を提供する上で重要な役割を担っております。大会開催に向けて必要な道路を着実に整備するとともに、大会開催後の将来も見据え、東京の道路ネットワーク整備を推進してまいります。
三六ページをお開き願います。第2、都市の骨格を形成する幹線道路の整備でございます。
1、幹線道路網の整備の(1)、概要欄下段に記載のとおり、平成三十年度は、環状第五の一号線、町田三・三・三六などで整備を行ってまいります。
同じ三六ページの右側、2、三環状道路の整備、(3)、東京外かく環状道路をごらんください。
外環道は、渋滞解消や国際競争力の強化に資するとともに、快適で利便性の高い都市を実現する上で必要不可欠な道路でございます。都は、国など事業者に対し、工事の安全を最優先に早期開通を求めるとともに、引き続き用地取得などについて積極的に支援してまいります。
三九ページをごらんください。第3、橋梁の整備は、老朽橋のかけかえによる耐震性、耐荷力の向上や交通上のボトルネックの解消、災害発生時における避難、輸送ルートの確保など、道路ネットワークの強化を図るものでございます。
平成三十年度は、若潮橋、松枝橋など十三橋で事業を実施いたします。
四〇ページをお開き願います。第4、地域幹線道路の整備では、補助第七四号線や八王子三・四・二八などで整備を進めてまいります。
同じ四〇ページ、右側、第5、山間・島しょ地域の振興を図る道路の整備では、大久野青梅線や大島循環線などで整備を進めてまいります。
次の四一ページ、第6、都市計画道路の整備でございます。
下段の2、木密地域・特定整備路線の整備をごらんください。
都では、防災効果の高い二十八区間、延長約二十五キロメートルの特定整備路線全区間で事業に着手しております。引き続き、関係権利者の生活再建に十分配慮し、理解と協力を得ながら事業を推進してまいります。
同じ四一ページの右側、第7、道路と鉄道の立体交差化をごらんください。
都内に残る約千五十カ所の踏切は、円滑な道路交通の阻害と安全で効率的な都市活動の妨げとなっております。
四三ページをお開き願います。下段、第2・8表、連続立体交差事業施行箇所に記載のとおり、京王京王線など四路線五カ所で事業を進めているほか、JR埼京線十条駅付近などについても事業化に向けて積極的に取り組んでおります。
少し先の四六ページをお開き願います。道路の管理についてご説明いたします。
第1、あらましをごらんください。
道路管理の目的は、道路を常時良好な状態に維持することにより、安全、円滑な交通を確保することにあります。
少し先の五五ページをお開き願います。第4、道路・橋梁の維持補修でございます。
左側、第2・15表、道路維持費をごらんください。
平成三十年度は、路面、街灯、街路樹などの維持管理を合計欄にございますように約二百十六億円で実施しております。
五七ページをお開き願います。左側、(2)、遮熱性舗装・保水性舗装でございます。
夏の暑さ対策として、センター・コア・エリアを中心とした重点エリアにおいて、遮熱性舗装と保水性舗装の整備を平成二十九年度までに約百十六キロメートル実施いたしました。引き続き、東京大会に向け整備を推進してまいります。
五八ページをお開き願います。橋梁の維持補修でございます。
橋梁の管理に関する中長期計画に基づき、橋梁を安全で安心して利用いただくための維持補修や、計画的に橋梁の耐久性や耐震性を向上する長寿命化事業などを推進してまいります。
少し先の六五ページをお開き願います。左側、(2)、優先整備路線等のバリアフリー化をごらんください。
平成二十八年三月に策定した東京都道路バリアフリー推進計画に基づき、二〇二〇年東京大会に向け、競技会場や観光地周辺、駅や官公庁などを結ぶ道路、文化施設やスポーツ施設周辺等についてバリアフリー化を推進しております。
六七ページをお開き願います。第7、集中的な渋滞対策の1、第三次交差点すいすいプランなどの交差点改良をごらんください。
平成二十七年三月に策定した第三次交差点すいすいプランに基づき、平成二十七年度からの十カ年で七十六交差点の整備に取り組んでおります。
六八ページをお開き願います。第8、快適な道路空間の整備の1、無電柱化の推進をごらんください。
東京都無電柱化推進条例に基づき事業を推進しておりまして、平成二十九年度末現在の都道の地中化率は約四〇%となっております。右側中段にございますとおり、平成三十年度は延長約五十二キロメートルの地中化を予定しております。
2、自転車走行空間の整備につきましては、平成二十四年十月に策定した東京都自転車走行空間整備推進計画に基づき、自転車レーンや広い歩道を活用した自転車歩行者道など、地域の道路事情に応じた整備手法により、安全で快適な自転車走行空間の整備を進めてまいります。
少し先の七五ページをお開き願います。河川についてご説明いたします。
第1、あらましをごらんください。
河川事業は、洪水、高潮による水害や土砂災害等の危険から都民の命と暮らしを守るとともに、潤いのある水辺の形成や自然環境の保全、再生、河川利用などを推進し、良好な河川環境と都市環境の形成を目的としております。
七九ページをお開き願います。第4、中小河川の整備でございます。
右側中段をごらんください。これまで進めてきた時間五十ミリ降雨に対応する河道整備を着実に進めるとともに、時間五十ミリを超える降雨に対処するため、新たな調節池の整備について優先度を考慮して順次進めてまいります。
二〇二〇年に向けた実行プランに基づき、平成三十七年度までに調節池等十三施設を稼働させることにより、都内全域の調節池貯留量を約一・七倍に拡大し、浸水被害を軽減してまいります。
平成三十年度は、石神井川や空堀川などで延長一・七キロメートルの護岸整備を実施いたします。また、環状七号線地下広域調節池などの整備を着実に進めるとともに、谷沢川分水路の工事に着手いたします。
八〇ページをお開き願います。上段、第3・2表、中小河川整備進捗状況でございます。
これは、市街化区域内で改修を必要とする四十六河川、延長三百二十四キロメートルにつきまして、一時間五十ミリの降雨に対応できる護岸の整備率を示したものでございます。表の左から三列目、整備率の欄に記載のとおり、平成二十九年度までの護岸整備率は六七%でございます。また、護岸整備率に調節池などの効果を加味した治水安全度達成率は括弧書きのとおり八〇%となっております。
少し先の八六ページをお開き願います。第5、低地河川の整備でございます。
2、高潮防御施設の整備といたしまして、東部低地帯は軟弱な地盤で構成され、過去の地盤沈下により、高潮、洪水、大地震などの自然災害に対して極めて弱い地域となっております。
このため、平成三十年度は、妙見島の防潮堤整備などを、3、江東内部河川の整備といたしまして、横十間川などで河道整備や耐震護岸の整備を、4、スーパー堤防等の整備といたしまして、隅田川などでスーパー堤防やテラス整備を実施してまいります。
5、河川施設の耐震・耐水対策では、東部低地帯の河川施設整備計画に基づき、約八十六キロメートルの堤防の耐震対策と全二十二施設の水門、排水機場などの耐震、耐水対策を進めております。
平成三十年度は、隅田川や綾瀬川などの防潮堤や護岸約十・七キロメートル、今井水門など十五施設の耐震、耐水対策を進めてまいります。
少し先の九二ページをお開き願います。第6、土砂災害対策事業といたしまして、砂防、地すべり対策、急傾斜地崩壊対策の三事業を実施しております。
同じ九二ページの左側下段をごらんください。
平成二十五年十月の台風二十六号により甚大な被害を受けた伊豆大島では、平成二十八年度には神達地区上部の導流堤や斜面対策などの短期対策が完了いたしました。引き続き、大金沢の中長期対策を実施してまいります。
次の九三ページ、5、ソフト・ハードの連携した土砂災害対策として、土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定を行っております。平成三十年八月末までに一万二千六百十九カ所の土砂災害警戒区域と、九千六百二十六カ所の土砂災害特別警戒区域を指定いたしました。
次の九四ページをお開き願います。第7、海岸保全事業でございます。
左側中段に記載のとおり、海岸侵食から国土を保全し、人家や公的施設の安全性を確保するため、海岸保全事業を実施しております。
同じ九四ページの右側、第8、河川環境の整備でございます。
1、概要をごらんください。
自然を生かした川づくりや河川の緑化など、潤いのある水辺空間の創出に取り組んでおります。
少し先の一〇四ページをお開き願います。公園・霊園についてご説明いたします。
第1、あらましをごらんください。
公園、緑地の緑は、都民に安らぎやレクリエーションの場を提供し、都市に潤いや風格を与えるだけでなく、都市環境の改善や防災空間の確保など、成熟都市東京にとって必要不可欠な存在であります。
一〇九ページをお開き願います。3、公園整備事業でございます。
左側、(2)、一般公園造成につきましては、都市公園の新規開園に向けた整備工事を篠崎公園や大戸緑地など十四公園で実施いたします。
また、用地取得につきましては、城北中央公園や六仙公園など二十一公園で進めてまいります。
その下、(3)、既設公園の整備の〔1〕、都立公園の防災機能の強化充実では、発災時に救出救助の活動拠点や避難場所となる防災公園におきまして、デジタルサイネージの設置や非常用発電設備など、さらなる防災機能の強化に取り組んでまいります。
同じ一〇九ページ、右側上段、(4)、世界をおもてなしする庭園の再生として、都立庭園を国際的な観光拠点として一層の活用を図るため、保存、復元を進めておりまして、平成三十年度は、小石川後楽園で唐門復元工事などを実施しております。
次の(5)、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組をごらんください。
カヌー競技施設とアーチェリー競技施設を平成三十一年のテストイベントまでに整備してまいります。
また、競技会場や練習会場となる都立公園では、アスリートや観客に安全で快適な場を提供するため、バリアフリー化や多言語対応のサイン整備を進めてまいります。
少し先の一一四ページをお開き願います。第3、動物園・水族園でございます。
1、概要をごらんください。
都立動物園は、種の保存、調査研究、環境教育、レクリエーションという四つの社会的役割を担っておりまして、恩賜上野動物園など四園で管理運営を行っております。
(1)、恩賜上野動物園では、昨年の十二月より公開を開始したジャイアントパンダのシャンシャンが人気を博しております。
同じ一一四ページの右側、(2)、多摩動物公園では、アフリカ園無料休憩所が完成するとともに、ライオンバス発着所やアジアゾウ展示施設などの工事を進めております。
一一九ページをお開き願います。第6、霊園事業でございます。
最下段の第4・8表、都立霊園、葬儀所の現況をごらんください。
表の左側、区分欄に記載のとおり、青山霊園など八カ所の霊園運営や、同じ表の右側、区分欄最下段に記載のとおり、青山と瑞江葬儀所の管理運営を行っております。
少し先の一三一ページをお開き願います。用地についてご説明いたします。
第1、あらましの1、概要をごらんください。
道路、河川、公園の整備を効果的に進めていくためには、事業用地の計画的、重点的な取得が必要でございます。
右側、3、取組状況の中段に記載のとおり、用地取得に当たりましては、関係権利者への生活再建を支援し、移転の早期実現を図るため、移転資金の貸し付け、代替地のあっせん、公営住宅への入居あっせんを三本柱にした生活再建支援制度を活用しながら、きめ細やかな折衝を行い、理解と協力が得られるよう努めております。
特に早期の用地取得が求められる木密地域の特定整備路線につきましては、民間事業者のノウハウを活用した相談窓口の設置や優遇金利による移転資金貸付など、関係権利者のニーズに応じて生活再建をきめ細かく支援しております。
少し先の一四七ページをお開き願います。土木技術支援・人材育成センターについてご説明いたします。
第1、土木技術支援・人材育成センターの概要をごらんください。
技術支援として、事業現場において発生する課題解決などの支援要請に対し、センターの技術や知見を活用して直接現場をサポートするほか、人材育成として、都の技術力を担う人材を育成するため、技術研修と技術継承に関する取り組みを進めております。
少し先の一六九ページをお開き願います。総務のうち、第4、災害対策の取組についてご説明いたします。
建設局は、道路、公園、河川などの整備と維持管理を担っておりまして、災害時には、これら施設への被害を最小限にとどめ、都民の安全・安心を確保することが重要でございます。
このため、建設局では、東京都総合防災訓練や東京消防庁総合震災訓練への参加、局独自の初動対応訓練を毎年実施しておりまして、日ごろより災害対応力の向上に努めております。
同じページ、右側中段、3、東日本大震災及び熊本地震後の取組をごらんください。
建設局では、これまで培ってきたノウハウと人材を活用し、宮城県、岩手県、福島県及び熊本県に技術職員及び事務職員を派遣しております。引き続き、被災地における災害復旧業務を長期的に支援してまいります。
一七三ページからは資料編となってございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
次に、参考資料でございますが、お手元に少し厚みのある環境・建設委員会事務事業説明参考資料(建設局所管分)と記載してございます封筒をお配りしております。
封筒の中には、表書きに記載のとおり、東京都道路路線図、区部及び多摩地域の東京都都市計画道路事業現況図、都立公園ガイド、東京の河川事業、東京の土砂災害対策事業の合計五種類の資料を同封してございます。後ほどごらんいただきたいと存じます。
以上で当局事務事業の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○栗下委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
○原田委員 ただいまご説明いただいた事務事業概要にかかわりまして、十点、資料をお願いします。
一、中小河川の整備状況を河川ごとに。
二、東部低地帯耐震、耐水対策の整備状況の推移。
三番、都市公園の維持管理費、整備費及び用地取得状況の推移。用地取得費については、公園ごとの面積と金額。
四番、道路補修費の予算、決算額の推移。
五番、歩道の整備状況の推移。
六番、骨格幹線主要路線、地域幹線道路の整備費の推移。
七番、特定整備路線の計画概要と用地取得率。
八番、都市計画道路の整備方針における未着手路線。
九番、自転車道路の整備状況と整備費の推移。
十番、無電柱化の計画と進捗状況。これは対象地域など、整備方針、予算計画、整備率。
以上、よろしくお願いします。
○栗下委員長 そのほか、ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○栗下委員長 ただいま原田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○栗下委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
以上で建設局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時一分散会
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