環境・建設委員会速記録第十七号

平成二十九年十二月十三日(水曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長田の上いくこ君
副委員長佐野いくお君
副委員長河野ゆりえ君
理事栗林のり子君
理事関野たかなり君
理事三宅 正彦君
平  慶翔君
やながせ裕文君
田村 利光君
宮瀬 英治君
原田あきら君
保坂まさひろ君
小磯 善彦君

欠席委員 一名

出席説明員
環境局局長和賀井克夫君
総務部長笹沼 正一君
建設局局長西倉 鉄也君
次長片山  謙君
道路監三浦  隆君
総務部長今村 篤夫君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百八十一号議案  都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十二号議案  東京都立公園条例の一部を改正する条例
・第二百十二号議案  東京都立小峰公園の指定管理者の指定について
・第二百十三号議案  東京都高尾ビジターセンターの指定管理者の指定について
・第二百十四号議案  東京都御岳ビジターセンターの指定管理者の指定について
・第二百十五号議案  東京都御岳インフォメーションセンターの指定管理者の指定について
・第二百十六号議案  東京都立大島公園海のふるさと村の指定管理者の指定について
・第二百十七号議案  東京都立奥多摩湖畔公園山のふるさと村の指定管理者の指定について
・第二百十八号議案  東京都立多幸湾公園の指定管理者の指定について
・第二百十九号議案  東京都檜原都民の森の指定管理者の指定について
・第二百二十号議案  東京都奥多摩都民の森の指定管理者の指定について
・第二百二十一号議案 東京都立葛西臨海公園の指定管理者の指定について
特定事件の継続調査について

○田の上委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 この際、一言申し上げます。
 過日の委員会において、誤解を生じるような発言が見受けられましたので、委員におかれましては、今後発言にはご注意願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百八十一号議案、第百八十二号議案及び第二百十二号議案から第二百二十一号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○原田委員 議案第百八十二号、東京都立公園条例の一部を改正する条例について、議案第二百二十一号、そして、環境局所管の指定管理者の指定九議案について、まとめて意見を述べさせていただきます。
 東京都立公園条例の一部を改正する条例について意見を開陳します。
 本議案は、都市公園法の改定を受けての条例改定です。都市公園は都民の貴重な憩いの場であり、避難場所、生態系保全、ヒートアイランド対応としても、かけがえのないオープンスペースです。
 その少なくない部分を民間事業に委ね、建蔽率を緩和するなど公共施設としての公園の機能を損ないかねません。改定法には、都市公園の本来の確保について明確に担保する制度がなく、これを受けた東京都も民間企業に公園を委ねることのリスクアセスメントの不備が明白であり、反対です。
 今回質疑の過程で、都は、民間活力導入で都市公園の本来機能を失うようなことがあってはならない旨の答弁がありました。今後、さまざまな視点による公園のあり方を考慮し、公園に対する住民の多様なニーズに応えるためにも指針作成、評価、選定の各段階における住民参加が不可欠であると指摘します。
 また、本議案には、住民一人当たりの都市公園面積に市民緑地を含めるという制度の変更も含まれています。市民緑地はビルとビルの間の緑地空間も認定を受けることができ、これを都市公園と同等として含めてしまう、そうした制度であり、都市部の公園整備を怠らせることにつながりかねないものであり、反対です。
 以上の理由から、議案第百八十二号には反対いたします。
 葛西臨海公園については、防災公園グループの一つとして、指定管理者は発災時の公園利用者の適切な避難指示などの対応をするなど、特殊かつ重要な任務を担います。そうした業務は、本来、東京都が直営で行うべきであると考えるため、議案第二百二十一号については反対いたします。
 指定管理者指定九議案についてまとめて意見を述べます。
 環境局所管の議案第二百十二号から二百二十号、都立小峰公園、大島公園海のふるさと村など九施設への公募、特命による指定管理者指定の議案についてです。
 指定管理者制度は、公的施設の運営を丸ごと民間企業に委託する制度です。二〇一〇年に総務省自治行政局長が出した指定管理者制度の運用についての指摘は、価格優先で選定した結果、利用者の安全や公共サービス水準が低下した事例があったことがわかり、委託後の監督、時として支援が必要となってまいります。
 自然公園内の諸施設は、都内に残された自然に都民が触れ合える大事な施設であり、本来は指定管理者制度はなじまない施設です。都民にとって貴重な自然環境の中にある各施設は公的に守り、運営していくべきであります。
 しかしながら、今回の九議案の施設の指定管理者は、これまで施設の管理運営に努力し、地域経済の振興にも貢献しています。今後、東京都が指定管理者の島しょや多摩山間地域の自治体を支援し、地域雇用確保に向けても尽力されることを要望し、議案に賛成といたします。

○田の上委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百八十二号議案及び第二百二十一号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○田の上委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十二号議案及び第二百二十一号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百八十一号議案及び第二百十二号議案から第二百二十号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田の上委員長 異議なしと認めます。よって、第百八十一号議案及び第二百十二号議案から第二百二十号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○田の上委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田の上委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○田の上委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、和賀井環境局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○和賀井環境局長 発言のお許しをいただき、両局を代表しまして、御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 田の上委員長を初め各委員の皆様方には、一方ならぬご指導を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 今定例会において頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言につきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。今後とも両局に対し、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、甚だ簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○田の上委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時七分散会

ページ先頭に戻る

ページ先頭に戻る