委員長 | 石川 良一君 |
副委員長 | 山内 晃君 |
副委員長 | 河野ゆうき君 |
理事 | まつば多美子君 |
理事 | 清水 孝治君 |
理事 | 西崎 光子君 |
舟坂ちかお君 | |
高倉 良生君 | |
近藤 充君 | |
河野ゆりえ君 | |
小山くにひこ君 | |
大島よしえ君 | |
高橋かずみ君 | |
こいそ 明君 |
欠席委員 なし
出席説明員環境局 | 局長 | 遠藤 雅彦君 |
総務部長 | 笹沼 正一君 | |
環境政策担当部長 | 小原 昌君 | |
政策調整担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 鈴木 研二君 | |
地球環境エネルギー部長 | 松下 明男君 | |
都市エネルギー推進担当部長 | 小川 謙司君 | |
環境改善部長 | 松永 竜太君 | |
環境改善技術担当部長 | 近藤 豊君 | |
自然環境部長 | 志村 昌孝君 | |
緑施策推進担当部長 | 須藤 栄君 | |
資源循環推進部長 | 谷上 裕君 | |
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 | 風祭 英人君 | |
建設局 | 局長 | 西倉 鉄也君 |
次長 | 中野 透君 | |
道路監 | 三浦 隆君 | |
総務部長 | 今村 篤夫君 | |
用地部長 | 日浦 憲造君 | |
道路管理部長 | 杉崎智恵子君 | |
道路建設部長 | 相場 淳司君 | |
三環状道路整備推進部長 | 辻 保人君 | |
公園緑地部長 | 五十嵐政郎君 | |
河川部長 | 東野 寛君 | |
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 | 安部 文洋君 | |
総合調整担当部長 | 前田 豊君 | |
道路保全担当部長 | 伊佐 賢一君 | |
道路計画担当部長 | 加藤 直宣君 | |
公園管理担当部長公園活用担当部長兼務 | 松原 英憲君 |
本日の会議に付した事件
意見書について
環境局関係
契約議案の調査
・第二百二号議案 平成二十八年度中潮橋撤去工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
建設局関係
契約議案の調査
・ 第二百号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十二)請負契約
・第二百一号議案 小名木川護岸耐震補強工事(その一)請負契約
陳情の審査
(1)二八第一一六号 千代田区内の都道「白山通り」の街路樹伐採に反対し保全を求めることに関する陳情
(2)二八第一二五号 環境都市東京の在り方に反する「白山通り」及び都道の街路樹伐採の中止に関する陳情
(3)二八第一二七号 「白山通り」のイチョウの伐採中止を求めることに関する陳情
(4)二八第一三〇号 都道「白山通り」の無電柱化に伴う街路樹の伐採の中止及び計画の見直しに関する陳情
(5)二八第一三一号 千代田区内の都道「白山通り」の街路樹の取扱いに関する陳情
(6)二八第一三二号 「白山通り」の樹木の伐採中止及び街路樹の保護育成を求めることに関する陳情
○石川委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
初めに、意見書について申し上げます。
委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を提出したい旨の申し出がありました。
お諮りをいたします。
本件につきましては、取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。
○石川委員長 次に、契約議案について申し上げます。
契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
公文の写しはお手元に配布をしてあります。
朗読は省略をいたします。
平成二十八年十二月八日
東京都議会議長 川井しげお
環境・建設委員長 石川 良一殿
契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
記
1 調査議案
第二百号議案 綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十二)請負契約
第二百一号議案 小名木川護岸耐震補強工事(その一)請負契約
第二百二号議案 平成二十八年度中潮橋撤去工事請負契約
2 提出期限 平成二十八年十二月十二日(月)
○石川委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局関係の付託議案の審査、環境局及び建設局関係の契約議案の調査並びに建設局関係の陳情審査を行います。
これより環境局関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第二百二号議案を議題といたします。
本件については、既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布をしてあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○笹沼総務部長 去る十一月二十九日の当委員会でご要求いただきました資料につきましてご説明を申し上げます。
お手元の環境・建設委員会資料をごらんください。
表紙をおめくり願います。目次にありますとおり、二項目ございます。
まず、一ページをお開き願います。1、平成二十八年度中潮橋撤去工事に係る入札経過でございます。
本請負契約におけます件名、落札者、落札金額、落札率、開札日及び入札経過を記載してございます。
二ページをごらんください。2、中潮橋の撤去に係る事業年度ごとの工事内容と費用でございます。
事業年度ごとの工事内容と費用を記載してございます。
以上、簡単ではございますが、説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○石川委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
発言を願います。
○こいそ委員 それでは、本契約案につきまして、ちょっとお尋ねしたいと思います。
今回、環境局で行うことになりました中潮橋の撤去工事でありますけれども、工事理由は、臨港道路南北線及び接続する中防内五号線橋梁の整備に伴って行うということであります。国と環境局で整備を開始したこの道路は、臨海部の開発に伴う交通需要の増大に対して、または将来にわたる東京圏の活性化に資する重要事業だとは認識をしております。
しかし、ここで、これは港湾局なんでしょうけれども、平成二十五年から環境局と、この橋の撤去関係について調整を行ってきたと聞いております。
その中で、新しい道路の整備は、今改めてもお話をさせていただきたいと思いますけれども、国または港湾局が本来施行主体者、実施主体者として行う事業であることはもう間違いないですね。
その中において、この中潮橋撤去は、現行、確かに環境局の清掃車両が通行していたということでありますけれども、しかし、道路及び橋梁を新たにかけるということは、やはり本来的な計画者、実施者は国及び港湾局であるわけでありますから、これに対する撤去が、今まで二十五年からの協議、調整の中で、国や、特に港湾局に対しても、この負担というものを求めていたのかどうなのか、このあたりを教えていただきたいと思います。
○風祭調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 今、委員からお話がございましたとおり、臨港道路南北線の整備は国が行い、橋梁を含む接続道路は港湾局が整備することとなっておりますが、中潮橋は環境局の施設であることから当局が費用を負担することになったものでございまして、費用負担について国や港湾局と調整は行ってございませんでした。
○こいそ委員 今、この撤去関係については、道路は国、橋梁関係については港湾局ということでありますけれども、施行主体者は国及び港湾局ということであります。実質的には計画し実施をするということなんでありますけれども、その中で、その橋が今後について障害にはならないとしても、これは撤去してもらいたいというのは先方の主張だったと思うんですよね。それに対して、二十五年から交渉が、よくわかりませんけれども、全て満額で環境局でやりますよと。どういう調整、協議を行ってきたのか。
それとともに、負担の割合です。特に全面的に環境局が使っていたんだから、これは全て国及び港湾局の方に持てというのは、なかなかどうかという一つの話もあるとすれば、しかし、やはり先方側の方がこの事業の目的というのは明確にわかっているわけであるからして、少なくとも負担割合、一部負担ぐらいはせめて交渉の中で入れ込んでいく必要性はあったんじゃないかなと思うんですが、このあたりどうなんですか。
○風祭調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 ただいま委員からご指摘がございましたとおり、今後、中潮橋撤去と同様の工事が行われる場合には、その経緯ですとか目的、背景を踏まえまして、関係局とこれまで以上に負担割合等について十分調整してまいりたいと思っております。
また、中潮橋の撤去工事を進めるに当たりましては、本件工事は多額の予算を使って行うものであるということを十分認識しまして、工事の重要性に鑑みまして、事故などを起こすことなく、着実に実施してまいりたいと思っております。
○こいそ委員 着実に工事を実施するということはそのとおりだと思いますけれども、まさに契約の落札金額も出ておりますけれども、十一億強ですよね。その中で、やはり撤去をする必要性というのは全くわからないわけじゃありませんけれども、しかし、二十五年から本年度、二十八年ですよね。この間に交渉してきた、調整してきたという中から見たときに、これも貴重な都税、都民の税金であるわけです。
これは、環境局としても、十一億強とすれば、今いろんなさまざまな政策を遂行していかなきゃいけない、重要な財源的意味合いを持つと思うんですね。十一億強ですから。十一億という額としては、皆さんから見ればどうかわからないけれども、はっきりいって、これは大きいです。
こういう中において、交渉し続けた結果、どうしてもこのようなことで取り決めがなされたんだとか、いや、しかしそうじゃないんだと、主張すべきことを主張することによって、やはり先方の理解も得られたとか、そういうことをすべきじゃないのかなというふうに思えてならないです。
いずれにしても、前段としての東京圏における円滑な物流を確保するという観点もあるわけでありますから、事業趣旨そのものは当然に促進していくべきだと思います。それに対して環境局が協力していくんだと、こういう姿勢もわかります。しかし、その中において、環境局としての主張と対応というのがもう一段必要であったのではないかなと思えてなりません。
ということで、最後は、今、部長が、今後にしっかり生かしていくというご答弁がございましたから、今回のこともしっかりと、万たびあるわけじゃないと思いますけれども、しかし、いろんな過程、それから交渉の件数も少なくないわけでありますから、こういう事例も含めて、今後はそのような対応もぜひお願いしたいなと思います。
○高倉委員 それでは、契約議案について質問をいたします。
公共工事については時々、落札率が高い、あるいは入札が不透明であるといったような指摘がされることがあるわけでありますけれども、今回の中潮橋の撤去工事につきまして、幾つか確認をさせていただきたいと思います。
まず、臨港道路南北線に接続する新しい橋の整備に伴いまして、中潮橋を撤去するということでありますが、そもそも臨港道路南北線が開通をしますと、どういったメリットがあるのか、また、中潮橋の現状はどうなっているのかについてお伺いしたいと思います。
○風祭調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 臨港道路南北線は、江東区有明と中央防波堤地区を結ぶ道路で、第二航路海底トンネルのルートを補完するものでございまして、周辺地区の渋滞緩和が期待されております。
廃棄物埋立処分場への搬入車両や工事関連車両におきましても、処分場へのアクセスが向上し、災害時のリスク低減といたしましても有効であり、廃棄物埋立事業にとってもメリットが大きいと考えてございます。
中潮橋は、廃棄物埋立処分場への唯一の搬入ルートとして使用してまいりましたが、埋立処分場の沖合展開に向けまして、本年七月に中防大橋を渡るルートに変更したため、既に使用してございません。
○高倉委員 先ほど説明がありました資料では、入札参加者数が二者と少ないことが気になるわけでありますけれども、落札率が九〇・六%ということで、落札価格は予定価格よりも一億一千万円以上安くなって、約十一億円となっているわけであります。
しかし、中潮橋はまだ使用可能な橋だというふうにも思われるわけであります。このような橋を壊さなければならないということでありますから、撤去費用は可能な限り縮減をしていくということが求められると思います。
そこで、コスト縮減についてどういった検討を行ったのかについてお伺いしたいと思います。
○風祭調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 まず、中潮橋撤去工事の設計、積算に当たりましては、特定の工事業者しかできない特殊な工法を除きまして、複数の工法を検討いたしました。
例えば、切断した橋桁の撤去につきましては、三分割して二千トンの起重機船で撤去する案、六分割して六千トンの台船に乗せて撤去する案など、複数の案について比較検討をいたしました。
当初、なるべく大きく分割した方が工期や費用の面で有利と思われましたが、三分割案では、解体ヤードへ搬出する際に二千トンの起重機船がゲートブリッジの下を通過できないことがわかりまして、三分割案を除いて最も合理的な六分割案を採用いたしました。
そのほか、橋脚につきましても、分割数について複数の案を比較検討しまして、十二分割後にクレーンつき台船で解体ヤードに運搬する方法を採用いたしました。
このように、実現性や工期、コストについてメリット、デメリットを総合的に勘案し、最も合理的な工法を採用いたしました。
○高倉委員 今、さまざまコスト縮減に向けた工法について、複数検討した結果であるといったような説明をいただきました。
そこで、費用についてですけれども、さまざまな考え方があると思いますが、橋梁の撤去は全国各地で行われているわけであります。同じような規模の橋と比べまして、今回の中潮橋の撤去工事価格はどういうふうになるのか、このことについてお伺いしたいと思います。
○風祭調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 国土交通省の研究機関が行っております橋梁のかけかえに関する調査によれば、中潮橋と同程度の鉄橋の場合、その撤去費は一平方メートル当たり約七万円から二十一万円の範囲におおむねおさまっております。
中潮橋の撤去費は一平方メートル当たり約十八万円でございまして、この範囲内に入っております。
○高倉委員 今、幾つか確認をさせていただきましたけれども、この工事の施工に当たりましては、事故や工期のおくれ、あるいは都民に疑念が生じる追加費用等がないように、しっかりとした施工管理を行って推進していただきますように要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。
○石川委員長 ほかに発言がなければ、お諮りをいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
この際、本案に対して意見のある方は、発言を願います。
○河野(ゆり)委員 中潮橋撤去工事請負契約議案について意見を述べます。
中潮橋は、これまで、中央防波堤の内側と外側の処分場をつなぐ橋として、廃棄物運搬車など、通行してきました。一九九六年の建設で、減価償却上、六十年の耐久性がある構造とのことですから、今後、最低でも四十年間は使用に耐えられるという橋です。
しかし、都は、臨港道路南北線の建設、また二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックでのボート、カヌースプリントの競技用に海の森水上競技場を建設する必要から、中潮橋の撤去を行うとしています。
臨港道路南北線は国直轄事業で建設される道路で、延長約六キロの総事業費は一千百億円、うち都の負担は四百億円とされています。
この道路については、もともと過大な貨物量予測に基づく計画である上に、周囲の道路を含めた推計交通量は矛盾にあふれたものであり、二年後、全面開通予定の台場と大井を結ぶ東京港トンネルの交通量を想定した形跡がないなど、さまざまな問題を抱えています。東京港トンネル開通後の交通量の変化を検証した上で、臨港道路南北線の計画の是非を考えるべきであり、少なくともそれまでは建設を凍結すべきと考えます。
また、ボート、カヌーの競技施設は、選手や監督から競技施設としては適地でないとの声が今なお上がっており、慎重な検討が必要です。
都民や関係者の合意がないまま、大型道路建設や五輪施設づくりを進める、そのために中潮橋を撤去することには反対です。
以上です。
○石川委員長 発言は終わりました。
お諮りをいたします。
本案につきましては、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告をいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○石川委員長 次に、付託議案の審査を行います。
地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを議題といたします。
本件につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 発言がなければ、お諮りをいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
以上で環境局関係を終わります。
○石川委員長 これより建設局関係に入ります。
初めに、契約議案の調査を行います。
第二百号議案及び第二百一号議案を一括して議題といたします。
本案については、いずれも既に説明を聴取しております。
その際要求いたしました資料は、お手元に配布をしてあります。
資料について理事者の説明を求めます。
○今村総務部長 去る十一月二十九日の当委員会において要求のございました資料につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料1、環境・建設委員会要求資料の表紙をおめくりいただきますと、目次に二件の資料の件名が記載してございます。
一ページをお開き願います。綾瀬川護岸耐震補強工事(その二百五十二)請負契約における入札経過でございます。
この資料は、本請負契約における件名、落札者、落札金額、開札日、入札経過をあらわしたものでございます。
二ページをお開き願います。小名木川護岸耐震補強工事(その一)請負契約における入札経過でございます。
この資料も、本請負契約における件名、落札者、落札金額、開札日、入札経過をあらわしたものでございます。
以上で要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願いいたします。
○石川委員長 説明は終わりました。
ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 発言がございませんので、お諮りをいたします。
本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑はいずれも終了いたしました。
お諮りをいたします。
本案は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石川委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
以上で契約議案の調査を終わります。
○石川委員長 次に、陳情の審査を行います。
陳情二八第一一六号、陳情二八第一二五号、陳情二八第一二七号、陳情二八第一三〇号、陳情二八第一三一号及び陳情二八第一三二号は、いずれも内容に関連がありますので、一括して議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○伊佐道路保全担当部長 お手元配布の資料2、陳情審査説明表をごらんください。都道白山通りの街路樹に関する陳情六件につきましてご説明申し上げます。
表紙をおめくりください。整理番号1、陳情二八第一一六号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、千代田区内の都道「白山通り」の街路樹伐採に反対し保全を求めることに関する陳情で、千代田区の山口真人さんから提出されたものでございます。
本陳情の要旨は、都において、現在、千代田区内の都道白山通り沿いにおいて行われている無電柱化工事に伴う街路樹、イチョウの伐採を、工事の方法の変更等により、即刻中止することを求めるというものでございます。
現在の状況でございますが、道路は、人々の移動や物資の輸送、防災及びライフラインの収容空間としての機能などを果たしており、街路樹がこれらの機能確保に支障となる場合は、必要に応じて撤去、植えかえを行っております。
本件陳情の無電柱化事業を実施している工事箇所は、都道三〇一号線白山祝田田町線、白山通りの水道橋駅から神保町駅までの約七百メートルの区間で、都道白山通りで唯一電柱が残っている区間でございます。
本区間は、都市計画道路の第四次事業化計画に位置づけられておりますが、防災上重要な緊急輸送道路に指定されていること、二〇二〇年東京大会のマラソンコースに予定されていること、電線管理者の既存の施設を活用することで効率的に事業を進められることなどから、拡幅整備に先行して無電柱化を図ることとし、平成二十八年七月から電線共同溝の本体工事に着手しております。
計画段階から可能な限り樹木を残すように配慮しておりますが、限られた道路空間に地上機器や管路などを配置するために、やむを得ず一部のイチョウの撤去が必要であります。また、事業の完了後には可能な限り新しいイチョウを植える予定でございます。
事業の実施に当たりましては、電線共同溝の本体工事に着手する際、沿道の四町会、四商店会の方々に、事業の実施に伴うイチョウの一部撤去の必要性や、新しいイチョウを植えることなどを説明し、ご理解いただいた上で、撤去するイチョウに施工時期のお知らせを掲示し、問い合わせに対しても丁寧に対応しております。
当区間のイチョウにつきましては、全体百二十九本中五十一本が撤去の対象であり、そのうち二十四本が撤去済みであります。残り二十七本につきましては、平成二十八年十二月に施工を予定しております。
次に、一枚おめくりいただき、整理番号2、陳情二八第一二五号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、環境都市東京の在り方に反する「白山通り」及び都道の街路樹伐採の中止に関する陳情で、千代田区の千代田の街路樹を守る会代表、江部純一さん外二百三十八名の方から提出されたものでございます。
本陳情の要旨は二点ございまして、一点目は、白山通りにおける樹木の伐採を目的のいかんを問わず完全に中止し、保存すること。二点目は、都道における樹木の伐採を目的のいかんを問わず完全に中止し、保存することでございます。
次に、一枚おめくりいただき、整理番号3、陳情二八第一二七号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、「白山通り」のイチョウの伐採中止を求めることに関する陳情で、千代田区の神田白山通り水道橋商店会・三崎町一丁目町会会長、木下長次郎さんから提出されたものでございます。
本陳情の要旨は、都において、白山通りのイチョウの伐採の中止を求めるものでございます。
次に、一枚おめくりいただき、整理番号4、陳情二八第一三〇号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、都道「白山通り」の無電柱化に伴う街路樹の伐採の中止及び計画の見直しに関する陳情で、千代田区の北城照二郎さんから提出されたものでございます。
本陳情の要旨は二点ございまして、一点目は、都道白山通りにおける無電柱化工事に伴い行われている街路樹の不必要な伐採を中止し、工事計画を見直すこと。二点目は、近隣住民に対し、無電柱化工事についての十分な説明を行うことというものでございます。
次に、一枚おめくりいただき、整理番号5、陳情二八第一三一号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、千代田区内の都道「白山通り」の街路樹の取扱いに関する陳情で、中央区の愛みち子さん外百五十名の方から提出されたものでございます。
本陳情の要旨は、千代田区議会の決定を尊重し、次の三点について実現していただきたいというものでございます。一点目は、平成二十八年十二月に予定されている二十七本の街路樹の伐採を性急に行わず、一旦立ちどまること。二点目は、街路樹の扱いについて、一般住民等への説明会を開くなど、懇切な対応を時間をかけて行うこと。三点目は、一本でも多くの貴重な街路樹を生かすよう対応することというものでございます。
次に、一枚おめくりいただき、整理番号6、陳情二八第一三二号をごらんいただきたいと存じます。
本件は、「白山通り」の樹木の伐採中止及び街路樹の保護育成を求めることに関する陳情で、千代田区の株式会社新農林社代表取締役、岸田義典さん外十四名の方から提出されたものでございます。
本陳情の要旨は、都において、白山通りの無電柱化工事に伴い計画されている樹木の伐採を一旦中断し、より多くの街路樹を保護、育成することを求めるものでございます。
以上、陳情二八第一二五号から陳情二八第一三二号までの五件の陳情に関する現在の状況でございますが、先ほど陳情二八第一一六号でご説明申し上げた内容と同様でございますので、説明は省略させていただきます。
説明は以上でございます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。
○石川委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○河野(ゆう)委員 本陳情、六件の陳情につきまして、我が自由民主党の意見を表明したいと思います。
無電柱化は、都市防災機能の強化や良好な都市景観の創出、また安全で快適な歩行空間の確保を図る上で非常に重要な事業であります。また、我々都議会自民党としても、このことを積極的に進めてまいりたいと思っております。
白山通りは、緊急輸送道路にも指定をされており、無電柱化事業の推進が都市防災機能の向上に寄与する防災上重要な路線であります。
事業に当たっては、街路樹の撤去を可能な限り防ぐため、計画段階から配慮して、撤去を最小限にしていることや、事業の完了後に新たな樹木を植えることで、緑の回復にも配慮しているとのことです。
昨日、知事も一般質問でお答えされておりましたが、残すことが望ましいことはいうまでもありません、限られた空間で事業を進めるため、やむを得ず支障となる街路樹の撤去が必要になることもございますとおっしゃっております。また、丁寧に説明する、そして事業完了後には新しく樹木を植えるなど、できる限り緑の回復に努めていくということもお約束されております。
ですから、知事がかわったといっても、この事業の変更はないということだと私は思います。
さまざまな声があることもわかりますが、今後も引き続き、沿道の方々に丁寧に説明をしていただいて、白山通りの無電柱化事業を着実に進めてもらいたいと思っておりますので、本陳情に対しては不採択を我々は主張させていただきたいと思っております。
○高倉委員 それでは、今議題になっております陳情につきまして質問をさせていただきたいと思います。
無電柱化につきましては、私ども、都市景観の向上、あるいは東京のまちの防災の観点から今後極めて重要であって、しっかり進めていく必要があろうというふうに思っております。
その一方で、東京はやはり環境先進都市、こうしたことをこれまでも標榜してきているわけでありまして、特にそうした中で、まちの中にある街路樹といったものも極めて重要な環境都市としての要素ではないかというふうに私どもは考えております。
このような中で、昨日、一般質問において、私、この白山通りの無電柱化とそれに伴う街路樹の伐採ということについて知事の所見を求めたわけでございます。
知事は、昨日、皆さん既に答弁はお聞きになっているとは思いますけれども、無電柱化に当たっては、街路樹を残すことが望ましいというふうにしつつも、限られた空間で事業を進めるためには、やむを得ず支障となる街路樹の撤去が必要となることがあると、このように述べています。
そして、さらに、白山通りを初めとする無電柱化事業の実施に当たっては、沿道の方々に街路樹の撤去の必要性を丁寧に説明し、また事業完了後には新しい樹木を植えるなど、できる限り緑の回復に努めていくことが重要であると、知事が昨日このように明確に答弁をされたわけでございます。
この後、きのうの知事の答弁も踏まえまして、何点か質問させていただきたいと思っていますが、私ども都議会公明党は、白山通りの現地を先日、調査してまいりまして、沿道の方々のお話を聞いてきたところでございます。そうした中で、きのう、質問でも触れさせていただきましたけれども、やはり住民の方々への説明が十分ではないと、こういったことを私どもは感じているわけであります。
住民への説明が不十分ではないかと、こういったふうに私たちは思うわけでありますけれども、このことについての見解を求めたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 住民へのご説明でございますが、本事業の調査に着手する平成二十六年五月に、沿道の町会や商店会の代表の方々などに事業の内容等を説明し、ご理解をいただいた上で、沿道の方々にチラシを配布し、測量等の作業を行い、地上機器の設置位置などについて地先の方々と相談しながら、管路等の配置の検討を行ってまいりました。
また、工事着手に先立つ平成二十八年六月から七月には、沿道の町会や商店会の代表の方々に、工事の内容や支障となる街路樹の撤去及び事業完了後に新しいイチョウを植えることなどを説明し、ご理解いただいた上で、現地に工事広報板を設置するとともに、沿道の方々に工事のお知らせのチラシ約五百枚を配布してございます。
さらに、街路樹を撤去する約一カ月前の七月四日から対象の街路樹一本ずつに撤去のお知らせを掲示し、一週間前の七月二十四日から撤去工事のお知らせのチラシ約五百枚を配布し、その後も毎月、工事の予定などを記したお知らせを配布しているところでございます。
○高倉委員 今、住民の方々に対する説明といったことについて、これまでの経過のお話があったわけであります。特に二十八年の、ことしですけれども、六月から七月にかけて、沿道の方々に街路樹の撤去についてのお話もしたということでありましたけれども、今、現地に行きますと、伐採をする対象の街路樹には印がつけられているわけでありますが、地元の方にいろいろお話を聞いていく中で、伐採ということが非常に唐突なことであるというふうに受けとめられているわけであります。
今お話があった二十八年六月、七月ということでありますけれども、この期間というのが十分であったのか、そうでなかったのかということはあるわけでありますけれども、やはり伐採ということが唐突感を持って受けとめられているということについて、どうお考えになっているのか、ご見解をお聞きしたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 平成二十八年八月に実施した街路樹の撤去工事に先立つ六月から七月にかけて沿道の町会、商店会の代表の方々にご説明を申し上げ、工事広報板の設置、撤去する樹木へのお知らせ等の掲示、沿道の方々への工事のお知らせのチラシの配布を行ったことで、私どもとしては十分に時間をかけて周知を図ってきたと考えているところでございます。
○高倉委員 やはり唐突な感じを持って受けとめられているということの中には、今、説明から伐採に至るまでの期間のお話がありましたけれども、やはり短いのではないかなという感じがするわけでありますし、最初の質問のときに、これまでの住民への説明についてのお話がありましたけれども、例えば説明会といったようなことが行われていないわけであります。
先ほど、昨日の知事の本会議での答弁の中で、丁寧に説明をしていきたいと、こういうお話があったわけであります。さらにしっかりと説明をしていくべきであるというふうに思いますけれども、この点についてのご見解を求めたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 沿道の方々へのお知らせの仕方につきましては、沿道の町会、商店会の方々とご相談させていただき、ご理解いただいた上で、先ほど申し上げたようなチラシの配布とか、現地の樹木への掲示という形をとらせていただいております。
住民説明会の開催につきましては、今後、町会の方々とご相談の上、ご意向を踏まえて適切に対応してまいりたいと考えております。
○高倉委員 次に、工事に当たって、伐採をした後に補植、つまり新しい木をその後植えていくというような方針は説明をされているというふうに私たちも伺っていますし、きのうの知事の本会議の答弁でも、工事後に新しい樹木を植えて、できる限り緑の回復に努めていきたいと、こういった答弁もあったわけでありますけれども、具体的な補植についての説明、つまり具体的にどれぐらいの木を補植していくのかといったような説明はされているんでしょうか。
○伊佐道路保全担当部長 沿道の町会や商店会の代表の方々に、事業の完了後に可能な限り新しいイチョウを植えることを説明してございます。具体のイチョウの配置につきましては、今後、地先の方々の意向を踏まえ、十分調整しながら検討し、全体の配置計画を取りまとめ、沿道の方々にお示ししてまいりたいと存じております。
○高倉委員 木を伐採した後に実際どれぐらいの新しい木が植えられていくのか、こういったことが示されませんと、住民の納得という点では、私、なかなか難しいんではないかなというふうに思っています。
つまり、無電柱化を進めるに当たって、これだけの木を切らなければ、伐採しなきゃならないと、その一方で、その後にはこういった場所に新しい木をこれぐらい植えていく、こういったことを示していくことが、ある意味では住民の納得にもつながってくるんではないかなと、そう思うわけでありますけれども、この点についての見解をお伺いしたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 可能な限り多くのイチョウを改めて植えるために、地域の方々、地先の方々と十分調整させていただき、ご要望も承りながら、配置について検討してまいりたいと考えております。
○高倉委員 先ほど知事の答弁も示させていただいたわけでありますけれども、私は、ぜひ、新しい木を植樹する、つまり伐採をした後の補植については早期に具体的な取り組みというのを示していくべきではないかなと、このように思うんですけれども、改めてこのことについてお伺いしたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 可能な限り新しいイチョウを植えることで緑の回復を図るため、今後、地先の方々と十分調整しながら、具体的なイチョウの配置を検討し、全体の配置計画を取りまとめて、沿道の方々にお示ししてまいりたいと存じます。
○高倉委員 それから、これもきのうの本会議で私、取り上げさせていただきましたが、地元の千代田区議会の企画総務委員会というところで、ことしの十月、これは具体的には千代田区という区でありますので、区道の街路樹、イチョウの木のことについての陳情があって、それの審議が行われたということです。具体的には区道であります神田警察通りのイチョウ並木のことについての陳情があって、そして、その陳情を受けて、区議会の委員会として四つの意見といったものを集約して、それを執行機関の方に要望したというふうに聞いているわけでありますが、その四つの意見の集約の中に、地元の千代田区の方針を東京都に反映させるよう要望すると、こういうお話があったわけであります。
区道であれ、あるいは都道であれ、やはりこれは千代田区内にあるということでありますので、千代田区としての街路樹に対する考え方と方針といったものがあると思います。こうした最終的な方針といったものをこれからまとめていくというようなことがあるのかもしれませんけれども、このことについて地元の千代田区から東京都に対して、建設局に対してお話が具体的にこれまであったのかどうか、このことについて確認をさせていただきたいと思います。
○伊佐道路保全担当部長 千代田区議会から区に対し、区道の整備については、専門的見地を踏まえ街路樹のあり方も含め指針等を策定すること、東京都に対し区の方針を反映できるよう要望することなどの申し入れが行われたことについては伺っております。
○高倉委員 済みません、もう一度確認します。どこに申し入れがあったことを確認していますということですか。もう一度答弁をお願いします。
○伊佐道路保全担当部長 区議会が区に対してそうした要望を行ったということについて私どもは承知しております。
以上です。
○高倉委員 いずれにしても、今申し上げたように、区議会において街路樹に対する陳情が行われて、それに基づいて意見集約が行われて、今私が申し上げたような東京都への対応についても千代田区に対して要請が行われたわけでありまして、これは都としても、千代田区からいずれお話があるというようなことを、まあ、待っていただいても構わないんです。これは相当時間がかかるということになれば、じゃ、街路樹は一体どうするんだということとも関係してくるわけなんですね。
できれば、私はまず、こういった情報を私たちが議会で取り上げて皆さんに申し上げているわけですから、早く千代田区とも連携をとって、こういった方針についてどういう考え方を持っているのか、こういったことを確認していく作業が必要なのではないかということを申し添えておきたいと思います。
今後、無電柱化を推進していくに当たりましては、街路樹の保存については十分な配慮が必要であるというふうに思います。白山通りの無電柱化についても、昨日、知事が答弁をしたとおり、丁寧な説明が必要であると思います。
また、知事が新しい樹木を植えるなど、できる限り緑の回復に努めていくことが重要というふうに述べたとおり、補植、つまり新しい木を植えていくことの具体策についても明確に示していくことが必要ではないかと私は思っています。
さらに、地元の千代田区とも十分に意見交換を行って、その考えを早期に確認していくといったことも必要であるというふうに思います。
そして、伐採する木をより少なくしていく方策も十分に検討すべきだというふうに思います。
以上で終わります。
○大島委員 私は、この陳情というのは、白山通り七百メートルの無電柱化工事に伴って伐採される街路樹、イチョウを何としても残したいという地域住民の皆さんの強い思いがこもった陳情だと思います。
まず最初に、無電柱化の問題についてお聞きをいたします。
東京都は、一九八六年度から二〇一三年度まで六期にわたって、電線類地中化計画などに基づいて、防災、安全、快適、景観の観点から都内の無電柱化に取り組んできました。二〇一四年度からは第七期の無電柱化推進計画を策定し、今事業を進めていると聞いています。
まず、第七期の無電柱化推進計画の整備対象道路というものはどんなものなのかお伺いいたします。
○伊佐道路保全担当部長 無電柱化の対象道路は、地上機器の設置に必要な幅員を考慮し、歩道幅員が二・五メートル以上確保されている都道としております。
将来、拡幅整備が予定されている道路は計画から原則除外しておりますが、本陳情区間につきましては、防災上重要な緊急輸送道路に指定されていること、二〇二〇年東京大会のマラソンコースに予定されていること、電線管理者の既存の施設を活用することで効率的に事業を進められることなどから、拡幅整備に先行して無電柱化を図ることといたしまして、平成二十六年に策定した第七期無電柱化推進計画に位置づけております。
○大島委員 今ご答弁がありましたように、第七期の推進計画によりますと、実施場所を決めて事業展開を図って、計画幅員で完成していない道路、これは将来、道路拡幅時に電線共同溝の移設が想定されるということから、整備対象道路から原則除外するということになっています。ここは例外的にやるんだという答弁でした。
白山通りは、都市計画道路の第四次事業化計画にも位置づけられておりますが、この幅員なども含めて、計画の内容についてお伺いいたします。
○相場道路建設部長 放射第九号線の内堀通り付近から水道橋駅付近までの約千三百メートルは、骨格幹線道路ネットワークを形成し、神保町交差点付近の渋滞緩和を図るとともに、災害時には救援救助活動等を担う重要な路線であります。
このため、本年三月に策定いたしました第四次事業化計画におきまして、今後十年間で優先的に整備すべき路線として選定いたしました。
本路線は、現道幅員約二十七メートルを四十メートルに拡幅する計画であり、神保町交差点から北側の区間は西側へ拡幅、神保町交差点から南側の区間は両側へ拡幅する計画となっております。
○大島委員 ただいまのご答弁によりますと、今回陳情が寄せられている水道橋駅から神保町交差点までのおよそ七百メートルというのは、西側に十三メートル拡幅される計画となっていることです。つまり、西側の地域は、今回無電柱化のために一度工事をした後、もう一度道路拡幅のために工事が行われるという計画だということです。
事業化計画に位置づけられた路線というのは、今後十年間に優先して整備すべき路線ということですが、事業化までの見通しはどのようになっていますか。お伺いいたします。
○相場道路建設部長 本路線につきましては、二〇二〇年東京大会後、地元説明会を開催した上で測量等を進め、事業化を図ってまいります。
○大島委員 そうなりますと、マラソンコースとして重要な道路だなどと先ほど答弁しておりましたけれども、二〇二〇年東京大会の後、二〇二五年までの五年間の間に拡幅の事業に着手したいということだと思うんですね。
その後、地元の理解を得た上で用地買収なども行っていくといいますが、地元の理解を得るって大変なことですよね。今回も地元の理解を得たといっているのでしょうけれども、そうじゃないよということで、これだけの陳情が寄せられているんです。まあ、私たちの経験からいっても、事業完成までには相当の期間が必要になるというふうに思います。
無電柱化推進計画で示しているように、計画幅員で完成していない道路は、将来、道路拡幅時に電線共同溝の移設が想定されるために整備路線から除外する、これは当然のことであり、賢明な判断だと私は思います。
無電柱化事業の完了後には、可能な限り新しいイチョウを植えるという予定なんですけれども、一度整備した電線共同溝をすぐに移設すると、工事費用もかなりかかりますし、また新たに植えるこのイチョウも全く無駄になってしまうのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○相場道路建設部長 今回の電線共同溝整備では、その後の拡幅整備を考慮し、電線管理者の既存の施設を活用するなど計画しております。
また、今回新たに植えるイチョウにつきましては、拡幅時に地元の皆様の意見も聞きながら、移植も含め検討してまいります。
なお、事業化後、改めて電線共同溝の移設を開始するためには、地権者の皆様の理解を得まして用地を取得する必要がございます。電線共同溝の移設には、まとまった区間の更地化が必要であり、工事着手までには一定の期間が必要となってまいります。
○大島委員 都の方も相当の期間がかかるだろうということは予想されているわけですよね。今、新たに植えるイチョウについては、拡幅時に地元の意見も聞きながら、切り倒すのではなく、極力移植をしていくんだという答弁なんですけれども、移植をするということでもう一度確認をしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○相場道路建設部長 先ほどご答弁いたしましたとおり、今回新たに植えるイチョウにつきましては、拡幅時に地元の皆様方の意見もお聞きしながら、移植も含めて検討してまいりたいと思います。
○大島委員 新しく植えるやつは移植をするというんであれば、今ある木だって移植をしていいんじゃないかというふうに思うんですね。今回切らないで移植するというのも考えていただきたいというふうに思います。
今回、この陳情者の方々、たくさん出ていますけれども、異口同音にいっているのは、イチョウは生き物であると、そして、環境破壊から人間を守る役目を果たしてきた、夏は木陰をつくり秋には黄金色に色づいて美しい景観をつくる、身近で大切な存在であり心のよりどころである、この命を守りたい、この思いが本当に伝わってくると思います。
白山通りの無電柱化については、NTTの既存施設を活用して電線共同溝方式で行うので、非常にいいというお話でしたけれども、無電柱化についてほかの方法はないんでしょうか。
○伊佐道路保全担当部長 都の無電柱化事業は、電線類を地中化する最もコンパクトな方式である電線共同溝方式により実施してございます。
また、本陳情区間は、電線管理者の既存の施設を活用することで、ライフラインの移設を最小限にし、コスト縮減や工期短縮を図りながら、効率的に事業を進められる手法も採用しており、無電柱化を図る最適な方式でございます。
○大島委員 今、国会では、議員立法で無電柱化の推進に関する法案というのが審議されております。
先日、私、国交省に行きまして、担当者から、今後、無電柱化を進めるという上での課題は何ですかということで聞いてきましたら、まずコストが高いこと、関係事業者との調整が大変なこと、地上機器の設置場所の確保だそうです。ほかにもあると思いますけれども、その中で、低コスト化の取り組みとして、直接埋設するとか、地下の浅いところに入れる浅層埋設とか、それから、小さくして小型ボックス化することなど、いろんな研究と技術革新が行われているということでした。
現在は共同溝方式で既存施設利用が最適だとおっしゃいましたけれども、例えば、今後、道路拡幅に着手するころにはもっと技術革新が進んで、イチョウを切らないでも地上機器を置くことができるようになることも起こるかもしれないと、こういう状況に今あるのではないかと私は思います。
この無電柱化の工事によって撤去される電柱は何本あるんですかと、この間お尋ねをしましたら、白山通りの東側で二十四本、西側で二十本と聞きました。伐採されるイチョウの数と撤去される電柱の数がほとんど同じなんですよね。
道路占用料ということで推計をしてみますと、電柱の場合は一本一年間四千四百円ですから、四十四本で、これは私の推計ですよ、十九万三千六百円。ところが、地下電線というのは、地下に埋めると、長さ一メートルにつき一年間で二十円ですから、無電柱化によって東電の負担が大幅に軽減されることにもなるというふうに思うんですね。
今、こうした電線共同溝本体工事について、沿道の四町会、四商店会の方々に説明し、理解をいただいたといわれましたけれども、説明はどのような方に、どのような説明をしたのか、また説明を受けた沿道の方々の反応はどのようなものだったのか教えてください。
○伊佐道路保全担当部長 電線共同溝の本体工事に着手する際、沿道の四町会、四商店会の代表の方々に、工事の内容、事業実施に伴いイチョウを一部撤去すること、事業完了後には新しいイチョウを植えることなどを説明し、ご理解いただいた上で、沿道の方々に工事の内容をお知らせするチラシを配布いたしました。
また、撤去が必要なイチョウ一本ずつに施工時期のお知らせを掲示し、問い合わせに対しても丁寧に対応しているところでございます。
○大島委員 今回の陳情者の中には、商店会長、町会長さん、こういった方がいらっしゃるわけですよね。ご理解をいただいていたとはいえないんじゃないですか。何をもってご理解いただいたと考えるのか教えてください。
○伊佐道路保全担当部長 陳情者に確認したところ、今回の陳情は個人としての意見であること、それから、陳情者はこれまでの私どものご説明の中で、街路樹の伐採について反対ではあるが、事業を進めることはやむを得ないことであると伺っているところでございます。
○大島委員 事業を進めること、無電柱化には反対ではないけれども、イチョウを切るのはだめよといっているんだから、これはご理解されていないんじゃないですか。
陳情者は、事前に地域住民に対して工事内容の周知や説明がされることもないままイチョウの伐採計画が進められている、一般住民に事前の打診もなく、いきなり撤去通知が樹木に張られた、こう訴えているんですよ。丁寧に対応するというのであれば、都として地域住民への説明会などを開く必要があるんではないですか。いかがでしょうか。
○伊佐道路保全担当部長 先ほどもご答弁させていただきましたが、本事業の調査に着手する平成二十六年五月に、沿道の町会や商店会の代表の方々に事業の内容等を説明し、ご理解いただいた上で、沿道の方々にチラシを配布し、測量などの作業を行い、地上機器の設置位置などについて地先の方々と相談しながら、管路等の配置を行ってまいりました。
また、工事に先立つ平成二十八年六月から七月には、沿道の町会や商店会の代表の方々に、工事の内容や支障となる街路樹の撤去及び事業完了後に新しいイチョウを植えることなどを説明し、ご理解いただいた上で、現地に工事広報板を設置するとともに、沿道の方々に工事のお知らせチラシ約五百枚を配布しております。
さらに、街路樹を撤去する一カ月前の七月四日から対象の街路樹一本ずつに撤去のお知らせを掲示し、一週間前の七月二十四日から撤去工事のお知らせのチラシ約五百枚を配布し、その後も毎月、工事の予定などを記したお知らせを配布しております。
こうした取り組みにより、沿道の方々には事業の内容や街路樹の一部撤去について十分お知らせし、お問い合わせに対しても丁寧に対応し、大方のご理解をいただいているものと考えているところでございます。
○大島委員 私は説明会を開いたらどうですかといっているんですが、先ほどの答弁では、町会の方々とお話し合いの上、必要だったら開くというような答弁に聞こえたんですけれども、先ほどの高倉委員さんの説明には。その点についてはいかがでしょうか。
○伊佐道路保全担当部長 お尋ねの説明会の開催につきましては、町会や商店会の代表の方々とご相談させていただき、その意向も踏まえて適切に対応してまいります。
○大島委員 ぜひその意向を酌んでいただきたいと思うんですけれども、沿道から五十メートルぐらい離れたところに住む人は、街路樹に撤去のお知らせが張りつけられるまで全く知らなかったと、こういっているんですね。
工事の広報板が設置されているということなんですけれども、私も実は現地に行って、びっくりしました。ちょっと写真を撮ってきたんです。これですね。
これは、水道橋の駅の近くにある広報の掲示板、そこに出ている写真なんですよ。これが施工前、こっちが施工後。どこが違うんだと。電線がないだけで、イチョウが切られているなんてちっとも書いていないですよね。四割切られているんだから、もっとすかすかになっているはずでしょう。これが工事の説明の広報板に載っているんですよ。
もっと驚きました。これは、神保町交差点付近のところにある広報板、そこの写真を撮ってきたんですね。これ、見てください。施工前、施工後でしょう。施工前は木が一本もないの。ところが施工後になったら、ここに木が生えているんですよ。
こういうごまかしを都民の皆さんに広報していて、それでどうして知らしめたといえるんですか。理解をしてもらえたというふうにいえるんですか。
今、豊洲の市場問題でも、盛り土があるかないかで随分問題になっていますけれども、こういうことをやっぱり都民の方たちに正確に知らせなくて、どうして理解が得られると思うんでしょうか。そのあたりは本当にびっくりしました。
住民の理解を得るという、丁寧に説明をする、それをいっているなら、もっと正確に、こういうところでも広報していただきたいというふうに思うんですよ。
都は、やむを得ず一部のイチョウの撤去をすることが必要だといいましたけれども、これまで樹齢八十年にも及ぶイチョウの木を全体の四割伐採する。建設局は、これまで街路樹百万本作戦などに取り組んできたじゃありませんか。街路樹をふやそうと努力してきた都の見解を伺いたいんですが。
○伊佐道路保全担当部長 無電柱化事業は、都市防災機能の強化や良好な都市景観の創出、快適な歩行空間の確保を図る上で重要でございます。
事業の実施に当たりましては、可能な限り樹木を残すように配慮しておりますが、限られた道路空間に地上機器や管路などを配置するために、やむを得ず一部のイチョウの撤去が必要でございます。
事業の完了後には新しいイチョウを植え、できる限り緑の回復に努めてまいりたいと存じます。
○大島委員 樹齢八十年の樹木を切り倒せば、新しい木を植えても、もとの木のようになるのには八十年の年月が必要なんですよ。都がこの路線の無電柱化を急ぐというのは、二〇二〇年東京大会のマラソンコースになるからじゃないですか。
二〇一四年八月に環境省が発表した二〇二〇年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機とした環境配慮の推進についてという文書があるんです。それには、マラソンコースなどは、透水性、保水性舗装等の緩和策とあわせて歩道の日射遮蔽、そして街路樹の設置、ミスト噴霧等の対策を集中的に実施することが有効である。第十八回東京大会、前の大会ですよね、このマラソンコースとして利用された甲州街道には、大会を記念して植えられたケヤキが五十年の時を経て立派な並木に成長し、オリンピックレガシーの一つになっていると書かれているんです。
二〇二〇年東京大会に向けて、街路樹はふやすことはあっても、減らすということは考えられません。
無電柱化は、防災、景観、歩行空間の確保など効果があるという点で、この事業を進めることは必要だと思っています。しかし、今、国会で審議されている無電柱化推進法案の質疑の中で、我が党の質問に……
○石川委員長 時間ですから、まとめてください。
○大島委員 石井国土交通大臣は、地域住民の意向を踏まえ、推進に努めると答弁しています。
無電柱化への協力を住民に強制することがあってはなりません。地域住民の理解と納得、同意を得ること、意見を反映させることを徹底すべきと考えます。
よって、本陳情は趣旨採択といたします。
○小山委員 都議会民進党の意見を表明させていただきたいと思います。
千代田区内の都道白山通りの街路樹の取り扱いに関する陳情が本委員会に付託をされました。皆さんの願意にもありますとおり、街路樹は、都市における環境改善、景観形成、暑さ対策、さらには安らぎや潤いをもたらす大変重要なものであります。
一方で、無電柱化、架空線地中化は、災害時の被害軽減や道路閉塞の原因を取り除く意味で、こちらも極めて重要な事業であります。
これらは、どちらか一方のみが優先されたり、一方が必要のないものではありません。
したがって、地域に暮らし、この緑に親しんでいる住民の皆さんへ丁寧に説明すること、そしてできる限り伐採を少なくする最大限の配慮を行うとともに、やむを得ず最小限の伐採を行った場合でも、工事終了後は、できる限り、かつ速やかに緑を回復させることを強く求め、陳情二八第一三一号は趣旨採択、その他の陳情は不採択を主張させていただきます。
○西崎委員 都道白山通りの無電柱化に伴う街路樹の伐採に関する陳情六件に関して意見を述べます。
今回の陳情は、平成二十八年七月から行われている白山通り無電柱化工事に伴い、水道橋駅から神保町交差点までの七百メートルの区間において街路樹が伐採されることに伴って、住民の方々から工事の中止や説明会を求める意見が出されております。
私も、先日の建設局の事務事業質疑に伴い、現場を歩き、現状を見てきました。
水道橋駅近くには大きな看板が出されていて、大島委員が先ほど説明されておりましたが、私もそのことが目にとまり、道の途中にもその内容が示されているものが置かれておりました。
しかし、この看板に足をとめて見る人は余り見かけられず、この通りをいつも利用している人たちにも、イチョウが伐採されることについては、テレビで報道されるまでは知られていなかったような気がします。
白山通りは、東京二〇二〇大会のマラソンコースになる予定であるため無電柱化されるものですが、オリンピックは暑い夏に開催されるものであり、街路樹を伐採した後に新たな樹木を植えたとしても、四年間でどのくらいの大きさになるのかわかりません。
前回の委員会でも、この件について意見を述べましたが、街路樹は東京の財産だと思います。特にこの白山通りのイチョウ並木は、今回の陳情を受けて、地域住民の方に長い間愛されてきたことを感じます。
東京を無電柱化し、都民の安全を守ることも重要だと思いますが、だからといって、多くの地域住民の合意が得られない中、強引に事業を進めていいわけでもないと思います。ここは立ちどまって工事を中止し、地域住民への説明会を開き、多くの人たちの合意が得られるよう、東京都は進めていくべきだと考えます。
よって、今回の陳情六件を趣旨採択することを都議会生活者ネットワークは求めます。
○石川委員長 ほかに発言がございませんので、これより採決を行います。
初めに、陳情二八第一一六号、陳情二八第一二五号、陳情二八第一二七号、陳情二八第一三〇号及び陳情二八第一三二号を一括して採決いたします。
本件は、起立により採決いたします。
本件は、いずれも趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○石川委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二八第一一六号、陳情二八第一二五号、陳情二八第一二七号、陳情二八第一三〇号及び陳情二八第一三二号はいずれも不採択と決定をいたしました。
次に、陳情二八第一三一号を採決いたします。
本件は、起立により採決をいたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立を願います。
〔賛成者起立〕
○石川委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二八第一三一号は不採択と決定をいたしました。
以上で陳情の審査を終わります。
以上で建設局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会といたします。
午後二時十六分散会
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