環境・建設委員会速記録第十号

平成二十八年十月十一日(火曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長田中 朝子君
副委員長菅野 弘一君
副委員長高椙 健一君
理事西崎 光子君
理事上野 和彦君
理事神林  茂君
山森 寛之君
米倉 春奈君
吉倉 正美君
斉藤あつし君
大島よしえ君
高橋かずみ君
林田  武君
こいそ 明君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長遠藤 雅彦君
総務部長笹沼 正一君
建設局局長西倉 鉄也君
次長中野  透君
道路監三浦  隆君
総務部長片山  謙君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○田中委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書中、意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

   「パリ協定」の早期批准に関する意見書(案)
 世界では、熱波や干ばつなどの異常気象や海面水位の上昇、氷河の後退といった地球温暖化による気候変動の危機に対する不安が、かつてないほど高まっている。
 こうした中、平成二十七年十二月、パリ市において開催された国連気候変動枠組条約第二十一回締約国会議(COP21)において、二〇二〇年以降の気候変動対策の新たな国際枠組みである「パリ協定」が採択された。
 パリ協定は、都市などが行う気候変動対策を歓迎し、国と自治体とによる一層の協力を奨励している。国連事務総長の声明やCOP21開催中のサイドイベントにおいても、都市や自治体などによる取組に対して大きな期待が表明されている。今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロとする目標を掲げているパリ協定の実効性を高めるためには、各批准国における対策の強化はもとより、世界人口の約六割が集中していると言われている都市が大きな役割を果たすことで、世界的な気候変動対策の推進に貢献していかなければならない。
 都は、これまでも国と連携しながら、気候変動対策を推進してきた。また、都市としては世界で初めて実施したキャップ・アンド・トレード制度など、東京の特性に合わせた先進的な気候変動対策にも取り組んできた。加えて、COP21の開催に先駆け、二〇三〇年までに、東京の温室効果ガス排出量を、三〇%削減するという明確な目標を掲げており、国とも協働し、エネルギー消費量の削減と経済成長とが両立した先進的な気候変動対策を実施していくこととしている。
 二〇一〇年時点で、世界の二酸化炭素排出量の三・八%を占める日本が、早期にパリ協定を批准し、東京都を始め国内の自治体と連携協力した具体的な気候変動対策を実施していくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、速やかに手続を進め、早期にパリ協定を批准するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十八年十月 日
東京都議会議長 川井しげお
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
外務大臣
環境大臣
宛て

○田中委員長 本件は、議長宛て提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○田中委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを議題といたします。
 本件につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 お諮りいたします。
 本件は、報告のとおり承認することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中委員長 異議なしと認めます。よって、本件は、報告のとおり承認することに決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○田中委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○田中委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、西倉建設局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○西倉建設局長 発言のお許しをいただき、両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案をいたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 田中委員長を初め委員の皆様方には熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございました。
 委員会審議を通じまして皆様から頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘などにつきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 今後とも一層のご指導を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

○田中委員長 発言は終わりました。
 この際、私からもご挨拶を申し上げたいと思います。
 一年弱ではありましたけれども、当委員会の委員長を務めさせていただき、本当にありがとうございました。一期生の拙い委員長であったにもかかわらず、この間、高椙副委員長、菅野副委員長、大島前副委員長を初め理事、委員の皆様には、委員会運営にご協力いただき、心より感謝を申し上げます。
 また、環境局、建設局の局長及び理事者の皆様には、委員会審議、調査等で多大なるご協力をいただき、本当にありがとうございました。
 また、議会局の皆様にもさまざまご配慮いただき、円滑に議事を進めることができました。ありがとうございました。
 ことしは、四月に熊本県、大分県で最大震度七の大きな地震が発生し、家屋の倒壊や土砂災害により百二十名もの犠牲者が出るなど、大きな被災となりました。この地震により、当環境・建設委員会の視察も中止となりましたけれども、今後、東京でも想定される首都直下地震や自然災害への備えを強化し、多くの課題を克服して、東京は発展していかなければならないと思います。それを牽引していかなければならないのが環境行政、建設行政であると考えます。これから、微力ながら、私も議会の立場から、その推進力となっていきたいと思っております。
 最後に、皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げ、私からの御礼のご挨拶とさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会

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