環境・建設委員会速記録第十八号

平成二十七年十二月十一日(金曜日)
第九委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長田中 朝子君
副委員長高椙 健一君
副委員長大島よしえ君
理事西崎 光子君
理事上野 和彦君
理事神林  茂君
菅野 弘一君
米倉 春奈君
田中  健君
吉倉 正美君
高橋かずみ君
林田  武君
こいそ 明君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長遠藤 雅彦君
次長和賀井克夫君
総務部長池田 俊明君
建設局局長佐野 克彦君
次長福田 良行君
道路監西倉 鉄也君
総務部長佐藤  敦君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第二百九号議案   都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
・第二百十号議案   東京都自然公園条例の一部を改正する条例
・第二百十一号議案  東京都都民の森条例の一部を改正する条例
・第二百十二号議案  東京都立公園条例の一部を改正する条例
・第二百二十八号議案 建物収去土地明渡等の請求に関する民事訴訟の提起について
・第二百五十五号議案 東京都小笠原ビジターセンターの指定管理者の指定について
・第二百五十六号議案 首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について
・第二百五十七号議案 東京都立公園における転倒事故に伴う損害賠償の額の決定について
・第二百五十八号議案 東京都立猿江恩賜公園外六公園の指定管理者の指定について
・第二百五十九号議案 東京都立日比谷公園外六施設の指定管理者の指定について
・第二百六十号議案  東京都立戸山公園外五公園の指定管理者の指定について
・第二百六十一号議案 東京都立武蔵野公園外七公園の指定管理者の指定について
・第二百六十二号議案 東京都立陵南公園外三公園の指定管理者の指定について
・第二百六十三号議案 東京都立狭山公園外四公園の指定管理者の指定について
・第二百六十四号議案 東京都立長沼公園外四公園の指定管理者の指定について
・第二百六十五号議案 東京都立大神山公園の指定管理者の指定について
・第二百六十六号議案 東京都立東白鬚公園外二十公園の指定管理者の指定について
・第二百六十七号議案 東京都立浜離宮恩賜庭園外八公園の指定管理者の指定について
・第二百六十八号議案 東京都立神代植物公園の指定管理者の指定について
・第二百六十九号議案 東京都立夢の島公園外一施設の指定管理者の指定について
・第二百七十号議案  東京都立潮風公園外一公園の指定管理者の指定について
・第二百七十一号議案 東京都立横網町公園の指定管理者の指定について
・第二百七十二号議案 恩賜上野動物園外三施設の指定管理者の指定について
・第二百七十三号議案 東京都多磨霊園外七霊園の指定管理者の指定について
・第二百七十四号議案 東京都青山葬儀所の指定管理者の指定について
・第二百七十五号議案 東京都瑞江葬儀所の指定管理者の指定について
・第二百七十六号議案 東京都八重洲駐車場外四駐車場の指定管理者の指定について
・第二百七十七号議案 東京都板橋四ツ又駐車場の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○田中(朝)委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書一件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○田中(朝)委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百九号議案から第二百十二号議案まで、第二百二十八号議案及び第二百五十五号議案から第二百七十七号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○大島委員 日本共産党を代表して意見を述べます。
 まず、第二百十号議案、東京都自然公園条例の一部を改正する条例です。
 本条例改正は、行政不服審査法の施行及び学校教育法の改正に伴い規定を整備するものです。学校教育法の改正に伴い、小中学校の定義に義務教育学校を追加することは賛成ですが、行政不服審査法の施行で都に対する異議申し立てが廃止されました。審査請求に一元化されることによって、都の処分に不服がある場合に異議申し立てができなくなり、国への審査請求のみになります。身近な行政の責任がとれなくなるため、反対です。
 次に、第二百五十六号議案、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意についてです。
 今回の高速道路事業の変更は、首都圏の高速道路ネットワークの課題を解決するため、国が示した方針に従って各高速道路会社が料金を改定するものです。大都市近郊区間の料金水準を対距離制を基本に、NEXCO東日本、中日本と一致させるもので、車種区分の変更なども行います。
 今回の改定では、軽自動車と大型車は料金が軽減されますが、八トン以下の中型車と特大車は料金値上げとなり、物流にも影響があります。また、料金割引もETC搭載車を前提にしたもので、現金払いの車との間で料金の格差が出てきます。料金値上げにつながる料金改定には同意できません。
 最後に、指定管理者の指定について、第二百五十八号議案、二百六十一号議案から二百六十三号議案、第二百六十六号議案、第二百六十九号議案、第二百七十号議案、第二百七十四号議案、第二百七十五号議案について反対の立場から意見を述べます。
 我が党は、都民の財産である都立施設や公園の管理は、本来的には都が直営で行うべきものと考えています。指定管理者制度が導入されてから民間企業の参入も多くなり、現在、上野恩賜公園と井の頭恩賜公園以外は指定管理者が管理しています。競争原理の中で結果だけを求めるやり方では、そこに働く人の不安定雇用や低賃金、人員削減などのひずみが生まれやすい問題も含んでいます。少なくとも指定管理者は、監理団体のように監査できる対象にし、安定的、継続的な管理ができるようにすべきです。現在、その対象でない民間企業の指定には反対です。
 また、防災公園グループは、大規模救出救助活動拠点候補地に指定された公園で、災害時の避難、誘導、受け入れ対応などが求められます。都民の直接的な命にかかわる仕事を責任を持って対応し、即決、即応、指導という立場に立つのは都の職員であるべきです。公園協会は、公園管理についての蓄積はありますが、一旦、非常事態が起こったときの受け入れなどの経験はありません。よって、このグループは都の直営にすべきです。
 文化財庭園グループや神代植物公園、霊園など、特別な管理と農園芸技術、日本文化の伝統を維持継承していくという公園を特命にすることは必要であると考えます。潮風公園、台場公園などは、立地条件よりも所管局のもとで管理のあり方を決めるべきです。
 また、特命で東京臨海副都心グループを指定しなければならない理由も見当たりません。瑞江葬儀所は三年の指定期間ですが、移管をめぐって都と関係四区との協議は平行線のままです。こうした中で三年で指定を打ち切るやり方は見直すべきです。公益的な役割を持つ瑞江葬儀所は、都立として今後も継続することを求めて意見といたします。
 以上です。

○田中(朝)委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百十号議案、第二百五十六号議案、第二百五十八号議案、第二百六十一号議案から第二百六十三号議案まで、第二百六十六号議案、第二百六十九号議案、第二百七十号議案、第二百七十四号議案及び第二百七十五号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○田中(朝)委員長 起立多数と認めます。よって、第二百十号議案、第二百五十六号議案、第二百五十八号議案、第二百六十一号議案から第二百六十三号議案まで、第二百六十六号議案、第二百六十九号議案、第二百七十号議案、第二百七十四号議案及び第二百七十五号議案は、いずれも原案のとおり決定をいたしました。
 次に、第二百九号議案、第二百十一号議案、第二百十二号議案、第二百二十八号議案、第二百五十五号議案、第二百五十七号議案、第二百五十九号議案、第二百六十号議案、第二百六十四号議案、第二百六十五号議案、第二百六十七号議案、第二百六十八号議案、第二百七十一号議案から第二百七十三号議案まで、第二百七十六号議案及び第二百七十七号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(朝)委員長 異議なしと認めます。よって、第二百九号議案、第二百十一号議案、第二百十二号議案、第二百二十八号議案、第二百五十五号議案、第二百五十七号議案、第二百五十九号議案、第二百六十号議案、第二百六十四号議案、第二百六十五号議案、第二百六十七号議案、第二百六十八号議案、第二百七十一号議案から第二百七十三号議案まで、第二百七十六号議案及び第二百七十七号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○田中(朝)委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(朝)委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○田中(朝)委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、遠藤環境局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○遠藤環境局長 発言のお許しをいただきまして、所管両局を代表して、御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきましては、ただいまご決定をいただきました。田中委員長を初め各委員の皆様方には、一方ならぬご指導を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
 今定例会において頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言につきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。
 今後とも、建設、環境両局に対しまして、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上、甚だ簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○田中(朝)委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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