環境・建設委員会速記録第十号

平成二十六年九月三十日(火曜日)
第九委員会室
午後一時一分開議
出席委員 十四名
委員長野上ゆきえ君
副委員長河野ゆりえ君
副委員長桜井 浩之君
理事小林 健二君
理事山内れい子君
理事相川  博君
米倉 春奈君
舟坂ちかお君
高椙 健一君
大西さとる君
小磯 善彦君
高橋かずみ君
こいそ 明君
林田  武君

欠席委員 なし

出席説明員
環境局局長長谷川 明君
次長和賀井克夫君
総務部長池田 俊明君
建設局東京都技監建設局長兼務横溝 良一君
次長鈴木 尚志君
道路監邊見 隆士君
総務部長佐藤  敦君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百七十一号議案 都道における道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十三号議案 首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○野上委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書二件につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○野上委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十一号議案及び第百八十三号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、発言の申し出がありますので、これを許します。

○米倉委員 付託議案百八十三号、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について意見を述べます。
 付託議案百八十三号は、改築にかかわる工事に関する同意、首都高速道路の大規模修繕、大規模更新の費用を捻出するため料金徴収期間を十五年間延長することへの同意を求めるものです。
 日本共産党都議団はこれまで、高速道路については、深刻化する老朽化を踏まえ、新規建設を抑制し、維持更新にこそ本腰を入れて取り組むべきだと繰り返し主張してきました。
 しかし、今回の事案には少なくない問題があります。
 第一には、二〇〇五年の首都高速道路公団の民営化に当たって、本来、償還計画に大規模修繕、更新の費用を盛り込むべきだったということです。これを盛り込まなかったのは、民営化先にありきで、返済債務を小さく見せるためではなかったのかと指摘せざるを得ません。
 社会資本整備審議会道路分科会建議、道路の老朽化対策の本格実施に関する提言では、老朽化対策を二〇〇二年から警告してきたといっていますが、民営化に際し、管理費の三割削減が決められました。
 第二に、老朽化対策は重要ですが、その中に、本当に必要な工事か精緻な検討がなされたのか疑問があるもの、そもそも、今後の改修の方向性が不明瞭なままに見切り発車的に進められているもの、また、都市再生路線と一体となって大手ゼネコンやディベロッパーなどの利潤追求に奉仕するのではないかという疑義があるものが存在しているということです。
 料金を徴収されるのは都民や運輸業者なのですから、技術力を持ち、また、都民の暮らしや営業を守る立場で、都としてしっかりとした検証が必要です。その点でも不十分であるといわざるを得ません。
 以上の理由から付託議案第百八十三号に反対します。
 以上です。

○野上委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百八十三号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○野上委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十三号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百七十一号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野上委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十一号議案は、原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○野上委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○野上委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○野上委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、横溝東京都技監建設局長兼務から発言を求められておりますので、これを許します。

○横溝東京都技監 発言のお許しをいただき、両局を代表いたしまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 今定例会に提案をいたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。野上委員長を初め委員の皆様には熱心なご審議を賜り、まことにありがとうございます。
 委員会審議を通じまして皆様から頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘などにつきましては、今後の事業執行に反映させてまいりたいと存じます。
 今後とも一層のご指導を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○野上委員長 発言は終わりました。
 この際、私からもご挨拶を申し上げたいと思います。
 昨年八月から本委員会がスタートいたしまして、私は、二月から環境・建設委員会の委員長を務めさせていただきました。
 この間、桜井副委員長、河野副委員長を初め理事、委員の皆様には、委員会運営に対しましてご協力をいただきましたこと、まずは心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 また、環境、建設両局の理事者の皆様には、委員会審議、視察、調査等で多大なるご協力をいただきましたことをお礼申し上げます。
 さらに、議会局の皆様にも細かいご配慮をいただきまして、円滑なる審議を進めることができました。改めて感謝申し上げます。
 伊豆の大島町に未曽有の被害をもたらした台風二十六号の土砂災害から一年の歳月がたとうとしています。犠牲になられた方々のご冥福を祈り、災害に強く安心して住み続けられる町の復興を願うとともに、広くその教訓を後世に、この東京に語り伝えていく必要性を考える次第です。
 昨今、全国的に土石流などの大規模な土砂災害が頻発しており、今後、気候変動の影響により、災害の危険性がますます高まると予想されております。
 こうした中にあって、東京も例外ではございません。当委員会は、大雨の頻度の増加、海面水位の上昇による水害、高潮災害、熱中症、感染症、大気汚染リスクの増加等、都民生活に関係する広い分野での課題を克服する重要な役割を担っております。
 本委員会で議論されたご意見、ご提案、ご指摘、そういったことが事業執行に少しでも反映され、さらなる環境行政、建設行政の発展につなげ、都民生活の質の向上や都市の発展、都政の推進力となることを願っております。
 最後に、皆様方のますますのご活躍をお祈り申し上げまして、私からの御礼の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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