環境・建設委員会速記録第十七号

平成二十四年十二月三日(月曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長大松あきら君
副委員長小宮あんり君
副委員長中谷 祐二君
理事高橋かずみ君
理事柳ヶ瀬裕文君
理事大塚たかあき君
吉田康一郎君
西沢けいた君
かち佳代子君
林田  武君
松下 玲子君
小磯 善彦君
こいそ 明君
馬場 裕子君

 欠席委員 なし

 出席説明員
環境局局長大野 輝之君
次長紺野 秀之君
環境政策部長吉村 憲彦君
環境政策担当部長松下 明男君
都市エネルギー推進担当部長久原 京子君
都市地球環境部長山本  明君
環境都市づくり担当部長谷上  裕君
環境改善部長中村  豊君
環境改善技術担当部長島田 光正君
自動車公害対策部長山内 和久君
自然環境部長高橋 宏樹君
緑施策推進担当部長臼井 郁夫君
廃棄物対策部長木村 尊彦君
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務山根 修一君
建設局東京都技監建設局長兼務村尾 公一君
次長野口 宏幸君
道路監横溝 良一君
総務部長東  了一君
用地部長佐藤  敦君
道路管理部長今村 保雄君
道路建設部長佐野 克彦君
三環状道路整備推進部長長谷川金二君
公園緑地部長町田  誠君
河川部長邊見 隆士君
企画担当部長中島 高志君
総合調整担当部長今村 篤夫君
道路保全担当部長加藤 昌宏君
道路計画担当部長野崎 誠貴君
公園管理担当部長滝澤  達君
緑化推進担当部長五十嵐政郎君

本日の会議に付した事件
 環境局関係
付託議案の審査(質疑)
・第二百二十六号議案 東京都立小峰公園の指定管理者の指定について
 建設局関係
付託議案の審査(質疑)
・第二百八号議案   都道における道路構造の技術的基準に関する条例
・第二百九号議案   都道における道路標識の寸法に関する条例
・第二百十号議案   都道における移動等円滑化の基準に関する条例
・第二百十一号議案  東京都立公園における移動等円滑化の基準に関する条例
・第二百十二号議案  東京都立公園条例の一部を改正する条例
・第二百十三号議案  東京都駐車場条例の一部を改正する条例
・第二百二十七号議案 東京都立東伏見公園の指定管理者の指定について
付託議案の審査(決定)
・第二百八号議案   都道における道路構造の技術的基準に関する条例
・第二百九号議案   都道における道路標識の寸法に関する条例
・第二百十号議案   都道における移動等円滑化の基準に関する条例
・第二百十一号議案  東京都立公園における移動等円滑化の基準に関する条例
・第二百十二号議案  東京都立公園条例の一部を改正する条例
・第二百十三号議案  東京都駐車場条例の一部を改正する条例
・第二百二十六号議案 東京都立小峰公園の指定管理者の指定について
・第二百二十七号議案 東京都立東伏見公園の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○大松委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより環境局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第二百二十六号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○林田委員 それでは、都立小峰公園の指定管理者の指定について、私の地元でありますので、一、二の質問と要望をさせていただきたいと思います。
 そもそも指定管理者の導入は、一般的には、利用者のサービス向上や業務の効率化などが目的であると思います。そして、その管理運営が施策と連動して行われることが大切であると思っております。
 環境局では、本年五月に緑施策の新展開を策定いたしました。生物多様性の保全に向けた基本戦略を示しており、この中で、希少種、外来種対策の推進や自然公園の適正な利用促進を展開していくこととなっております。
 申し上げるまでもなく、小峰公園は、多摩地域に残る貴重な里山環境を有しております。奥多摩や高尾へつながる自然公園地域への入り口も立地しているわけで、まさに緑施策の新展開を踏まえた管理運営が行われなければならないと思っております。
 そこで、指定管理者の候補者を選定するに当たりまして、どのように施策を踏まえたか、考え方をまずお伺いいたします。

○高橋自然環境部長 緑施策の新展開では、守るとして緑の保全強化、つくるとして緑のネットワーク化、利用するとして緑の持続可能な利用の促進の三本の柱で施策を展開し、生物多様性の保全に向けたあらゆる主体の参画と協力を得ながら、人と自然とが共生できる緑豊かな都市東京を実現していくこととしております。
 一方、小峰公園は、貴重な里山環境が残るとともに、滝山自然公園、秋川丘陵自然公園、そして秩父多摩甲斐国立公園や明治の森高尾国定公園とつながる自然公園の拠点施設でもございます。
 このような立地である小峰公園において、環境局は、緑施策の新展開でも取り上げたように、里山保全、希少種保全、自然公園の利用促進など、さまざまな主体の参画による生物多様性の保全に向けた施策の展開を考えております。
 今回の候補者の選定に当たっては、この緑施策の新展開を踏まえた事業計画であることを、そのポイントとして選定いたしました。

○林田委員 ただいまお答えをいただく中で、環境局としては、指定管理者の候補者の選定においては施策との連動性をきちんと踏まえてやるということは、まず第一、大切なことだと思います。多摩や島しょの施策においては、プラス地域振興の視点も大切だと思っております。
 そこで伺いますが、その地域振興について、今回、指定管理者の候補者となっております東京都公園協会がこれまでにどのように取り組んできたのか、また、今後の事業計画はどのようになっているのかお伺いいたします。

○高橋自然環境部長 東京都公園協会のこれまでの取り組みで注目されるのは、地元団体との協働により、この地でかつて行われていたさくら祭りを、二千人の参加者を集めて、平成二十二年度に二十五年ぶりに再開した実績でございます。
 また、地域文化について学ぶプログラムを開催したり、あきる野市市民解説員と連携しウオーキングイベントを企画するなど、リピーターを獲得し、都民が五日市に出向く機会をつくり上げてまいりました。
 さらに、園内の草刈りや清掃等の維持管理については、地元の方々に従事していただくなど、可能な限り就労の機会を提供してまいりました。
 今回の小峰公園指定管理者の候補者である東京都公園協会の事業計画では、これまで行ってきたさくら祭りやウオーキングイベントの企画に加え、地元農業関係者と連携した収穫祭の開催や、八月最終土曜日に開催されているあきる野市の地域振興イベント、ヨルイチへの参加など、地域を重視した新たな事業展開が提案されており、これまで以上に地域連携や地域振興に資することが期待できると考えております。

○林田委員 今回の指定管理者の指定において、効率的なことは無論のこと、施策との連動性、地域の振興対策などに配慮されているということでありました。
 地元といたしましては、小峰公園が多くの都民に利用され、そして、東京の自然のすばらしさ、西多摩は自然の宝庫であるということを都民の皆様にわかっていただく、再認識する必要があると思います。と同時に、地域の魅力を発信していく拠点となればいいかなと思っております。
 東京都として、一層、管理監督されることを要望して、質問を終わります。

○大松委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大松委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で環境局関係を終わります。

○大松委員長 これより建設局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第二百八号議案から第二百十三号議案まで及び第二百二十七号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大松委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大松委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で建設局関係を終わります。

○大松委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第二百八号議案から第二百十三号議案まで、第二百二十六号議案及び第二百二十七号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○かち委員 第二百二十七号議案、東京都立東伏見公園の指定管理者の指定について、意見を述べます。
 今回は、来年四月に一部開園する東伏見公園の管理を、近隣都立公園の指定管理を行っている民間事業者の西武・武蔵野パートナーズに特命指定するというものです。
 我が党は、防災公園などのように都民の生命、安全にかかわる公園管理については、都が直接管理すべきとの立場であります。今日、指定管理者制度そのものが官製ワーキングプアを生み出す一因になっているという実態調査報告も出されています。都立公園の指定管理者を選定する場合、都の監理団体ならば、その管理者の再委託、下請業者などの実態までを監査することができますが、民間事業者の場合は、その労働実態までを把握することができません。
 今回の東伏見公園の位置づけは防災公園であるわけですので、直営か、少なくとも監理団体に指定すべきでありますが、今回の開園予定は計画面積の二割程度であり、暫定的開園であることから、三年後の次期指定管理者選定時には改めて検討することとして、今回は賛成であることを述べ、意見といたします。
 以上です。

○大松委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 第二百八号議案から第二百十三号議案まで、第二百二十六号議案及び第二百二十七号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大松委員長 異議なしと認めます。よって、第二百八号議案から第二百十三号議案まで、第二百二十六号議案及び第二百二十七号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○大松委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大松委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○大松委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、大野環境局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○大野環境局長 発言のお許しをいただきまして、両局を代表して御礼のごあいさつを申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきましては、ただいまご決定をいただきました。大松委員長を初め各委員の皆様方には、一方ならぬご指導を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
 また、今定例会におきましてちょうだいいたしました多くの貴重なご意見、ご提言につきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。
 今後とも、一層のご指導、ご教示を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

○大松委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十四分散会

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