環境・建設委員会速記録第二号

平成二十四年三月五日(月曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長上野 和彦君
副委員長桜井 浩之君
副委員長中村ひろし君
理事高橋かずみ君
理事笹本ひさし君
理事尾崎 大介君
松葉多美子君
かち佳代子君
山田 忠昭君
小宮あんり君
原田  大君
こいそ 明君
石毛しげる君
大津 浩子君

 欠席委員 なし

 出席説明員
環境局局長大野 輝之君
次長藤原 正久君
環境政策部長紺野 秀之君
環境政策担当部長吉村 憲彦君
都市エネルギー推進担当部長坂巻政一郎君
都市地球環境部長和賀井克夫君
環境都市づくり担当部長山本  明君
環境改善部長中村  豊君
環境改善技術担当部長島田 光正君
自動車公害対策部長高橋 英次君
自然環境部長高橋 宏樹君
緑施策推進担当部長谷上  裕君
廃棄物対策部長木村 尊彦君
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務谷川 哲男君
建設局東京都技監建設局長兼務村尾 公一君
次長野口 宏幸君
道路監横溝 良一君
総務部長東  了一君
用地部長四方 敏彦君
道路管理部長浅川 英夫君
道路建設部長吉原 一彦君
三環状道路整備推進部長戸谷 有一君
公園緑地部長上杉 俊和君
河川部長飯塚 政憲君
企画担当部長西倉 鉄也君
総合調整担当部長今村 保雄君
道路保全担当部長鈴木 昭利君
道路計画担当部長野崎 誠貴君
公園管理担当部長滝澤  達君
緑化推進担当部長町田  誠君

本日の会議に付した事件
 環境局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百三十号議案 平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 環境局所管分
 建設局関係
契約議案の調査
・第百二十三号議案 環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十三 一-環二新大橋工区)請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百二十八号議案 平成二十三年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百三十号議案 平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費 建設局所管分
付託議案の審査(決定)
・第百二十八号議案 平成二十三年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百三十号議案 平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費環境・建設委員会所管分

○上野委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成二十四年三月一日
東京都議会議長 中村 明彦
環境・建設委員長 上野 和彦殿
契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第百二十三号議案 環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十三 一-環二新大橋工区)請負契約
2 提出期限 平成二十四年三月五日(月)

○上野委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の中途議決に係る付託議案の審査並びに建設局関係の契約議案の調査を行います。
 これより環境局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百三十号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、環境局所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で環境局関係を終わります。

○上野委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百二十三号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。--よろしいですか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。

○かち委員 第百二十三号議案、環二地下トンネル築造工事新大橋工区請負契約について意見を述べます。
 今回の地下トンネル工事は、都の骨格幹線道路という位置づけで、十四キロメートルに及ぶ環状二号線道路建設中の工事であります。
 本工区は、従前住民がほとんど住み続けられない市街地再開発事業で進める新橋-虎ノ門間の地下トンネルと、汐留から臨海地域を結ぶ道路建設の結節点に当たる工事です。本来、汐留-勝どき間は地下トンネル構造であったものが、築地市場を、深刻な土壌汚染があり、国が認可するかどうかも不明確な豊洲移転を前提に、平成十五年に、地上化し築地市場内を貫通する道路建設事業を推進しているものです。
 現在、営業中の築地市場の桟橋の一部では、隅田川橋梁の下部工事が、市場関係者の理解と合意が不十分なまま進められています。地上化によって日量六万台の交通量予測であり、大気汚染や騒音など環境悪化は免れません。
 また、昨年三月十一日の東日本大震災の影響で豊洲での液状化や、土壌汚染問題についてもいまだ疑問点が解決されていないまま、市場移転先にありきで進められている本道路建設工事における今回の新大橋工区地下トンネル工事請負契約については反対であることを表明し、意見といたします。
 以上です。

○上野委員長 発言は終わりました。
 お諮りいたします。
 本案につきましては、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○上野委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百二十八号議案、及び第百三十号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、建設局所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○中村委員 それではまず、今回の議会に付議された補正予算の考え方を伺います。
 財務局は、補正予算編成の基本的考え方として、都税の減収に対応するとともに、現時点で不用額になることが明らかな事項など予算の執行状況を精査しますとして、都全体で九百九億円の一般会計の減額をすることとし、建設局は三百四十三億五千九百万円の歳出予算を減額することにしています。これは大変大きな金額であり、厳しい財政状況ですから経費の節減は必要ですが、事業への影響が心配されます。
 そこで、減額された事項の内訳と、この減額補正により、休止に追い込まれたり完成時期がおくれたりする事業はないのか伺います。

○東総務部長 今回の建設局の既定予算四千八百九億余円に対する減額補正三百四十三億余円の内訳についてでございますが、国庫補助事業におきまして、国への要望に対し交付金が実際に配分されなかったために減額するもの、いわゆる内示減が九十二億余円。工事請負契約等に伴い落札により発生した差金が八十六億余円。用地取得等におきまして関係権利者が移転先選定や再建計画策定に日時を要するなど、年度内に執行することが困難なものとして百六十四億余円となっております。
 予算執行に当たりましては、事業進捗に支障を来さないよう工夫を図り、効率的な事業執行に努めております。

○中村委員 国全体の財政も厳しい中ですが、都民にとって必要な事業については、都議会民主党からも政府に対して、要望すべきはしていきたいと思います。
 とはいえ、今後も決して楽観できる財政状況でもないので、より効率的な事業執行を心がけ、当初予算を有効に活用することを要望します。
 また、減額補正によって支障を来さないように工夫を図ったとのことでしたので、今年度の事業における連続立体交差事業について、確認の意味も込めて次の質問に移ります。
 連続立体交差事業の関係区市の負担の変更の事件案について伺います。
 毎年、この議案が提出されて、区市の負担金限度額が増加となります。また、一方で補正予算では、区市負担金は二億六千万円減収となっています。結果として負担増と負担減になるものがあり、これらが事業の進捗に、ある程度影響を与えるのではないかと思われます。
 年度や事業箇所によっても事情が異なることとは思いますが、平成二十三年度の連続立体交差事業の実施に伴う区市の負担がふえているのは、どのような理由か伺います。また、総事業費がふえたことが負担増の理由ではないのか伺います。

○吉原道路建設部長 連続立体交差事業の実施に伴う費用につきまして、関係区市が負担すべき金額の限度額は、毎年、第一回東京都議会定例会で議決されております。
 今回、負担限度額が増額となった理由は、震災の影響により、平成二十二年度の事業費の一部を平成二十三年度へ繰り越したことなどでございます。
 なお、平成二十三年度は総事業費の変更はしておりませんが、引き続き、事業費を精査するよう鉄道事業者に求めてまいります。

○中村委員 それでは、連続立体交差事業のうちの、JR中央線の三鷹駅から立川駅間の事業について伺います。
 この事業では、既に踏切の除去が終わり渋滞が緩和されており、そのことは非常に評価をするところですが、現在も事業は継続しています。
 そこで、JR中央線連続立体交差事業における高架化による効果と、事業完了の見通しについて伺います。

○吉原道路建設部長 JR中央線連続立体交差事業では、三鷹駅から立川駅間を高架化して、踏切を除却したことによりまして、道路ネットワークの形成促進や駅周辺まちづくりの進捗のほか、武蔵小金井駅付近の小金井街道の踏切で最大五百三十メートルあった交通渋滞が解消するなど、高い事業効果が得られております。
 事業の見通しにつきましては、現在、駅舎工事や側道整備などを実施しており、平成二十五年度末に事業を完了する予定でございます。
 今後とも、都は事業主体として、地元市やJR東日本と連携しながら、早期の事業完了に向けて取り組んでまいります。

○中村委員 事業完成までまだ二年あるということですので、駅での工事も依然として続いてはいます。
 武蔵境駅は三鷹市との市境が近く、三鷹市民も多く利用していますし、私も武蔵境駅を利用することがありますが、この駅は今、改札口からホームまでの上りおりによる乗客への負担が大変大きく、早急な事業完了を望む声が頻繁にあります。
 最近、工事用の囲いが取れてきて、駅が完成に近づいてきている様子が見えてきました。駅利用の形態を変更するときには、その都度きちんと利用者へ知らせる必要もあるかと思います。
 そこで、武蔵境駅の南北通路はいつから使えるのか伺います。あわせて駅利用者への周知方法についても伺います。

○吉原道路建設部長 武蔵境駅では、既に駅のお知らせで掲示しているとおり、今月二十五日に完成した南北通路や新しい改札口の使用を開始する予定でございます。
 また、駅に掲示したお知らせのほか、三月十五日号の武蔵野市報によりまして、事前に駅利用者へ周知いたします。

○中村委員 武蔵境駅の整備は多くの利用者が待ち望んでいたことなので、大変よかったと思います。まだそのほかにも、武蔵小金井駅や国立駅でも事業が続いていると思いますので、利用者の利便性を考えても早期の整備をお願いします。
 さて、連続立体交差は、道路事業に鉄道事業者が協力していただくという建前ではあります。しかし、鉄道事業者は一般の会社とは違い、公共交通機関としての役割を担っており、また、線路によってまちが分断されていることは多くの住民が解消を求めていることもあり、進めざるを得ない事業です。
 鉄道事業者としても、駅舎が新しくなりバリアフリーにはなりますが、同時に安全対策としてホームドアの設置についても、鉄道事業者には協力していただきたかったと思っています。
 また、あわせて駅中に店ができれば、鉄道事業者の利益にもなりますが、一方では駅と共存してきた近隣の商店街との摩擦も起こす可能性があります。また、駐輪場対策には各自治体が頭を悩ませていますが、そもそも駅に来るための客であり、これも、もっと鉄道事業者が協力すべき部分ではあると考えます。
 そこで、JR中央線連続立体交差事業の高架下の利用の取り組みについて伺います。

○吉原道路建設部長 都は、JR中央線連続立体交差事業の高架下利用につきまして、平成十六年度に沿線六市及び鉄道事業者と高架下利用検討会を設置し、まちづくりとの整合や地元要望を総合的に勘案しながら調整を進めております。
 既に策定されました本事業区間の高架下利用に関する基本方針に基づきまして、現在、施設の内容、規模、配置などの具体的な検討を進めており、関係者間の調整が整った箇所から利用を開始しております。
 先行的に利用している例としては、平成二十三年四月に武蔵野市が開設した自転車駐車場がございます。引き続き、高架下利用検討会におきまして調整を図ってまいります。

○中村委員 ご答弁ありがとうございました。
 連続立体交差事業は、本来道路事業のために遮る線路の対策をするものであり、調布保谷線は、中央線との交差部がこれまで自転車しか通れない細い通路しかなかったところが整備をされて、タイミングは合っていました。三鷹から立川間が、既にある道路の踏切除去により都や市が施行する都市計画道路の整備を行い、線路によって分断されていた南北のまちが一体となるように取り組んでいただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。

○上野委員長 ほかにございませんか。--発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はいずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で建設局関係を終わります。

○上野委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百二十八号議案、及び第百三十号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百二十八号議案、及び第百三十号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○上野委員長 異議なしと認めます。よって、第百二十八号議案、及び第百三十号議案、平成二十三年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会

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