環境・建設委員会速記録第九号

平成二十三年九月十五日(木曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長橘  正剛君
副委員長山田 忠昭君
副委員長野上ゆきえ君
理事島田 幸成君
理事石森たかゆき君
理事伊藤まさき君
野田かずさ君
山下ようこ君
興津 秀憲君
かち佳代子君
こいそ 明君
木内 良明君
高橋かずみ君
中村 明彦君

 欠席委員 なし

 出席説明員
環境局局長大野 輝之君
次長藤原 正久君
環境政策部長紺野 秀之君
環境政策担当部長吉村 憲彦君
都市エネルギー推進担当部長坂巻政一郎君
都市地球環境部長和賀井克夫君
環境都市づくり担当部長山本  明君
環境改善部長中村  豊君
環境改善技術担当部長島田 光正君
自動車公害対策部長高橋 英次君
自然環境部長高橋 宏樹君
緑施策推進担当部長谷上  裕君
廃棄物対策部長木村 尊彦君
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務谷川 哲男君
建設局東京都技監建設局長兼務村尾 公一君
次長野口 宏幸君
道路監横溝 良一君
総務部長東  了一君
用地部長四方 敏彦君
道路管理部長浅川 英夫君
道路建設部長吉原 一彦君
三環状道路整備推進部長戸谷 有一君
公園緑地部長上杉 俊和君
河川部長飯塚 政憲君
企画担当部長西倉 鉄也君
総合調整担当部長今村 保雄君
道路保全担当部長鈴木 昭利君
道路計画担当部長野崎 誠貴君
公園管理担当部長滝澤  達君
緑化推進担当部長町田  誠君

本日の会議に付した事件
 環境局関係
報告事項(説明)
・私債権の放棄について
陳情の審査
(1)二三第二九号 夏期の空調設備使用を抑制するための短い丈の衣服の着用に関する陳情
 建設局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・中央環状品川線中目黒換気所建築工事請負契約
・黒目川黒目橋調節池工事(その十)請負契約
・国分寺陸橋(仮称)鋼けた製作・架設工事(二十三北北-国分寺三・二・八)請負契約
・首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について
報告事項(説明)
・「都立動物園マスタープラン」の策定について
請願の審査
(1)二三第五号の二 城北四区(板橋区・練馬区・北区・豊島区)への公認陸上競技場整備に関する請願

○橘委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、建設局関係の第三回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに環境局及び建設局関係の報告事項の聴取、請願陳情の審査を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行います。ご了承願います。
 これより環境局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、環境局長より紹介があります。

○大野環境局長 去る七月十六日付及び八月一日付で異動がございました幹部職員をご紹介させていただきます。
 次長の藤原正久でございます。都市エネルギー推進担当部長の坂巻政一郎でございます。環境改善部長の中村豊でございます。環境改善技術担当部長の島田光正でございます。自然環境部長の高橋宏樹でございます。緑施策推進担当部長の谷上裕でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○橘委員長 紹介は終わりました。

○橘委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○紺野環境政策部長 東京都債権管理条例第十三条に基づき、環境局が平成二十二年度に実施した私債権の放棄につきまして、ご報告申し上げます。
 お手元の資料1、私債権の放棄についてをごらんください。
 平成二十二年度に放棄した私債権は、公害防止資金貸付金の一件、金額は百十四万四千九百十七円でございます。
 当該債権は東京都公害防止資金に係る貸付金で、昭和四十九年度に貸し付けをし、平成十五年度から債務の返済が滞っている債権でございます。当該債権について、債務者の法人は倒産により返済が困難となったものの、法人の代表者であった連帯保証人に対し、催告、交渉を行い、債務を分納させるなど、徴収に向けて鋭意努力を重ねてまいりました。
 当該保証人の死亡により、相続人が相続を放棄したほか、消滅時効に係る時効期間が平成二十年度に経過し、その他の連帯保証人及び連帯保証人の相続者から時効の援用が行われたことから、平成二十三年三月に放棄を実施したところでございます。
 以上、私債権の放棄につきましてご報告申し上げました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○橘委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○橘委員長 次に、陳情の審査を行います。
 二三第二九号、夏期の空調設備使用を抑制するための短い丈の衣服の着用に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○和賀井都市地球環境部長 それでは、お手元の資料2、陳情審査説明表の一ページをお開きください。
 整理番号1、陳情番号二三第二九号、夏期の空調設備使用を抑制するための短い丈の衣服の着用に関する陳情につきましてご説明申し上げます。
 陳情者は、神奈川県相模原市の立之大智さんでございます。
 陳情の要旨でございますが、都内の夏期の職場や学校等において、短い丈の衣服の着用を推奨する政策を打ち出すことを求めるものでございます。
 現在の状況でございますが、都は平成十七年から八都県市で、平成二十二年からは九都県市としてでございますが、地球温暖化防止キャンペーンの一環としまして、夏のライフスタイルの実践に取り組んできており、適温冷房と軽装での執務について、みずから率先して実施するとともに、経済団体や区市町村に対しても都の取り組みを紹介し、その協力を求めてまいりました。
 本年は東日本大震災によります電力危機を受け、例年よりも期間を前倒しして、節電対策ライフスタイルの実践に取り組んでおります。
 なお、都の取り組みにおきましては、軽装の条件として、公務員としてふさわしいものであることとしております。
 次に、国におきましても、これまでのクールビズの取り組みをさらに徹底したスーパークールビズを、ことしから展開しております。その中で環境省におけます服装の可否が示されており、例示として、ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツ、チノパンなどが可とされておりますが、ランニングシャツ、ハーフパンツについては不可とされております。
 説明は以上でございます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。

○橘委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二三第二九号は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で環境局関係を終わります。

○橘委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、東京都技監に村尾公一君が就任いたしました。
 また、幹部職員の交代がありましたので、村尾東京都技監建設局長兼務より、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○村尾東京都技監 東京都技監を拝命いたしました村尾公一でございます。建設局長を兼務いたします。
 東京都技監といたしまして、都政運営を支える技術職員の育成、技術の継承など、各局に共通する課題について、庁内連携を一層強化して取り組んでまいる所存でございます。
 それとともに、東日本大震災を契機に高度防災都市東京の実現を目指す都政において、技術的側面から貢献できるよう努力してまいります。
 今後とも、橘委員長を初め委員の皆様のお力添えをいただきながら、職員一同力を合わせまして、局事業の適切かつ円滑な執行に努めてまいります。何とぞご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、去る八月一日付で異動のございました当局の幹部職員をご紹介いたします。
 次長の野口宏幸でございます。道路監の横溝良一でございます。総務部長の東了一でございます。道路管理部長の浅川英夫でございます。河川部長の飯塚政憲でございます。道路計画担当部長の野崎誠貴でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○橘委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○橘委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○村尾東京都技監 第三回定例会に提出を予定しております案件につきましてご説明申し上げます。
 お手元配布の環境・建設委員会資料(建設局所管分)をごらんいただきたいと存じます。
 今定例会でご審議いただきますのは、国分寺陸橋(仮称)鋼けた製作・架設工事(二十三北北-国分寺三・二・八)など契約案件三件、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意についての事件案一件でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
 詳細につきましては、総務部長よりご説明いたします。

○東総務部長 引き続きまして、第三回定例会提出予定案件の内容につきましてご説明申し上げます。
 資料1をごらんいただきたいと存じます。契約案につきましてご説明申し上げます。
 表紙をおめくり願います。今回提出しております契約案三件の件名は、目次に記載のとおりでございます。
 一ページをお開きください。国分寺陸橋(仮称)鋼けた製作・架設工事(二十三北北-国分寺三・二・八)でございます。
 本工事は延長百九十九・五メートルの橋梁の鋼けたを製作し、架設するものでございます。工事場所は国分寺市内藤一丁目地内から同市日吉町一丁目地内、契約の相手方は株式会社IHIインフラシステム、契約金額は六億六千百四十四万七千五百円、工期は平成二十六年三月七日までとする工事請負契約を、一般競争入札によりまして締結しようとするものでございます。
 二ページをお開きください。本件の施工場所の案内図でございます。
 案内図の中ほど下寄りの、JR中央線と上下に交差するあたりに細かい網かけで表示してあります箇所が工事場所でございます。
 三ページをお開きください。構造物の形状は、平面図、側面図、並びに断面図のとおりでございます。
 四ページをお開きください。中央環状品川線中目黒換気所建築工事でございます。
 本工事は、環状六号線の現道のわきに、中央環状品川線中目黒換気所の建築工事を施工するものでございます。
 工事場所は目黒区中目黒一丁目地内、契約の相手方は鹿島・青木建設共同企業体、契約金額は十五億五千四百万円、工期は平成二十五年十月七日までとする工事請負契約を、一般競争入札によりまして締結しようとするものでございます。
 五ページをお開きください。本件の施工場所の案内図でございます。案内図の中ほどに網かけで表示してあります箇所が工事場所でございます。
 六ページをお開きください。構造物の形状は、平面図及び立面図のとおりでございます。
 七ページをお開きください。黒目川黒目橋調節池工事(その十)でございます。本工事は貯留量六万一千六百立方メートルの調節池を整備するものでございます。
 工事場所は東久留米市大門町二丁目地内から同市浅間町二丁目地内、契約の相手方は大林・前田・大本建設共同企業体、契約金額は三十億九千十五万円、工期は平成二十五年九月二十七日までとする工事請負契約を、技術提案型総合評価方式で一般競争入札によりまして締結しようとするものでございます。
 八ページをお開きください。本件の施工場所の案内図でございます。案内図の右側中ほどに、丸く網かけで表示してあります箇所が工事場所でございます。
 九ページをお開きください。構造物の形状は、平面図及び標準断面図のとおりでございます。
 以上で契約案の説明を終わらせていただきます。
 次に、資料2をごらんいただきたいと存じます。事件案につきましてご説明申し上げます。
 表紙をおめくり願います。今回提出を予定しております事件案は、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意についてでございます。
 一ページをお開きください。事件案につきまして、本概要にてご説明いたします。
 今回の変更同意申請の主な内容は、2の変更同意申請の主な内容にございますように、都道首都高速五号線、板橋・熊野町ジャンクション間の幅員拡大など、事業計画の変更、料金圏を撤廃し対距離料金制を導入するなど、料金の額を変更するものでございます。変更に対する同意にかかわる議案の提出は、道路整備特別措置法第三条第七項により準用する同条第四項の規定に基づくものでございます。
 二ページ以降に議案を添付してございます。後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で平成二十三年第三回定例会提出予定案件についての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○橘委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○かち委員 最初に、契約案件について、三つの各工事における入札状況のわかるものをお願いします。
 それから事件案についてなんですけれども、ちょっとこれ、本文がとてもわかりにくいので、事業計画六カ所それぞれの具体的な概要のわかるものにしていただけないかということと、料金の変更についても表にして、もう少しわかりやすいものにしていただけないかというお願いです。
 以上です。

○橘委員長 かち委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○橘委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○滝澤公園管理担当部長 都は去る九月七日に、都立動物園マスタープランを策定し、公表いたしましたので、その内容についてご報告させていただきます。
 お手元に、資料3としてA3二枚組の都立動物園マスタープランの概要、それから資料4として、刷り上がりました都立動物園マスタープランをお配りしております。
 本日は、主に資料3の概要に基づきましてご説明させていただきます。
 まず、概要の一ページ、左上をごらんください。第1、都立動物園マスタープランの策定に当たってでございます。
 本プランは、都立動物園四園を取り巻く状況の変化に適切に対応し、より一層都民の期待にこたえていくため、これまでの取り組みの成果や課題を整理し、これから都立動物園が目指す姿とそれを実現していくための取り組みの方向を示すことを目的としています。
 次に、第2、都立動物園を取り巻く状況でございます。
 都立動物園の入園者数は、長期的に見れば減少傾向にあること。野生動物の生息環境が脅かされており、都としても野生動物保全の取り組みを強化していく必要があること。平成十八年四月に都立動物園の運営に指定管理者制度を導入したことなどの現状を紹介しております。
 次に、第3、都立動物園の目指す姿と取り組みの方向でございます。
 (1)で都立動物園の役割を整理した上で、(2)に、都立動物園として目指す姿と取り組みの方向を示しております。
 まず、都立動物園として目指す姿の一つ目の柱でございますが、飼育繁殖技術を世界に発信し、東京、日本、そして世界の野生動物の保全に貢献する動物園であります。希少野生動物の保護繁殖に取り組むとともに、生息地の保全活動にも貢献してまいります。
 二つ目は、動物や自然への感性をはぐくみ、人々と野生動物とのかけ橋となる動物園であります。多様な野生動物の生態や生息地の環境を伝え、来園者の興味や関心を引き起こし、野生動物の保全活動の理解者と担い手をはぐくんでまいります。
 三つ目は、新たな魅力で観光に寄与し、多くの人が繰り返し訪れ、にぎわいを創出する動物園であります。魅力あふれるサービスの提供により、都民だけでなく、世界じゅうから多くの来園者を迎え、東京の観光や地域振興にも貢献してまいります。
 次に、二ページをお開き願います。(3)、各園の目指す姿と取り組みの方向でございます。
 恩賜上野動物園では、さまざまな動物の魅力的な展示を通して、野生動物保全の重要性を国内外に発信してまいります。特に、世界の野生動物に関する情報発信の拠点づくりなどに取り組んでまいります。
 多摩動物公園では、多摩丘陵の自然を活用し、ダイナミックな展示と野生動物の繁殖を推進してまいります。具体的には、大型野生動物の繁殖基地と、バイオテクノロジーを応用した種の保全などに取り組んでまいります。
 葛西臨海水族園では、巨大マグロの群泳、大海藻やサンゴ礁など、海の生態系をありのままに再現するなどの取り組みにより、生態から食育まで楽しく学べる水族園を目指してまいります。
 井の頭自然文化園では、身近な動物との触れ合い体験の提供などにより、いつでも気軽に楽しめ、充実した体験を通じ、野生動物を守る心をはぐくんでまいります。
 次に、(4)、施設整備の方向でございます。
 安心・安全の確保と環境負荷の低減、将来コストの縮減と利便性の確保などの諸課題に対応していくとともに、都立動物園の魅力向上を図る観点から、各園の取り組みの方向を踏まえた施設整備を行ってまいります。今後、各園の施設整備を具体的に進めていくためのリニューアルプランづくりを、順次進めていく予定となっております。
 最後に、第4、都立動物園マスタープランの実現に向けてでございます。
 本プランを着実に実施し、これまで以上に魅力ある都立動物園としていくためには、都民の理解と協力が不可欠であります。そのため、都は、指定管理者である東京動物園協会とともに経営改善を一層推進していくため、入園者数の増加を図るとともに、コスト縮減にも不断に取り組んでまいります。
 以上、都立動物園マスタープランの内容についてご報告させていただきました。

○橘委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○橘委員長 次に、請願の審査を行います。
 二三第五号の二、城北四区(板橋区・練馬区・北区・豊島区)への公認陸上競技場整備に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○上杉公園緑地部長 資料5、請願審査説明表の、整理番号1の請願二三第五号の二をごらんいただきたいと存じます。
 本件は、都立城北中央公園内にある陸上競技場を、日本陸上競技連盟第三種公認陸上競技場に改修することに関する請願で、練馬区の、城北四区に陸上競技場を造る会代表、加藤春雄さん外四千三百十五人から提出されたものでございます。
 その要旨は、都立城北中央公園内にある陸上競技場を、五年以内に日本陸上競技連盟第三種公認陸上競技場に改修していただきたいというものでございます。
 この要旨に対する現在の状況をご説明いたします。
 城北中央公園には、野球場四面、テニスコート九面の有料施設やドッグランなど、利用が制限されている施設が多くございます。また地形も平たんではなく、高低差が多い公園です。その中で、現在の競技場は広い平たんな場所であり、子どもから大人まで、いつでも自由に利用できる貴重な空間となっております。
 この競技場を公認陸上競技場とした場合、公認大会を想定した適切な施設の維持保全を図る必要があることから、使用を制限することになります。例えば、代々木公園などの公認陸上競技場は、個人利用の場合、陸上競技の利用に限定するとともにフィールド内は立入禁止としております。また、早朝、夜間は競技場そのものを閉鎖するなど、一般の方の自由な利用や利用時間は大幅に制限されることになります。
 請願の理由に、「八レーン四百メートルトラックで」、「整備、改修するに当たって、競技会開催に必要な施設、用器具を整え」とございますが、現在のトラック幅は八・二五メートルであり、六レーンしかとれず、かつトラック外周に敷地の余裕はございません。要望を満たすためには周辺区域を大幅に再整備して、トラックの拡幅及び本部室や用器具庫等の必要な施設の建設を行うことになります。
 また、第三種公認の陸上競技場としての要件を満たすためには、相当数の人数を収容できる観覧席の整備等も必要でございます。そのため、既存の競技場敷地をはるかに超えた区域を再整備しなければなりません。
 再整備のためには、競技場の拡張に伴いまして、イチョウやケヤキといった、現存する約四百本の樹木が支障となり、伐採等の必要が出てまいります。
 さらに、城北中央公園は震災時における大規模救出救助活動拠点であり、建設局としても喫緊の課題として、都民の命を守る防災公園整備に取り組んでまいりました。競技場隣接区域も平成十四年度から国費を投入し、園路を緊急車両が通行できる舗装構造に改修したり、災害時対応のソーラー照明を整備するなど、防災公園として整備済みの公園でございます。
 以上で説明を終わります。

○橘委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、継続審査とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○橘委員長 異議なしと認めます。よって、請願二三第五号の二は継続審査といたします。
 以上で請願の審査を終わります。
 以上で建設局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十八分散会

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