環境・建設委員会速記録第九号

平成二十二年九月十六日(木曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十三名
委員長藤井  一君
副委員長野上ゆきえ君
理事中村ひろし君
理事高橋かずみ君
理事いのつめまさみ君
野田かずさ君
吉倉 正美君
山下ようこ君
かち佳代子君
林田  武君
松下 玲子君
こいそ 明君
中村 明彦君

 欠席委員 一名

 出席説明員
環境局局長大野 輝之君
次長森  浩志君
環境政策部長紺野 秀之君
環境政策担当部長吉村 憲彦君
都市地球環境部長和賀井克夫君
環境都市づくり担当部長山本  明君
環境改善部長山越 伸子君
環境改善技術担当部長中村  豊君
自動車公害対策部長高橋 英次君
自然環境部長長谷川 均君
緑施策推進担当部長鈴木 秀章君
緑化募金担当部長福田 良行君
廃棄物対策部長木村 尊彦君
調整担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務谷川 哲男君
建設局局長村尾 公一君
次長影山 竹夫君
道路監山口  明君
総務部長野口 宏幸君
用地部長四方 敏彦君
道路管理部長東  了一君
道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務吉原 一彦君
三環状道路整備推進部長戸谷 有一君
公園緑地部長上杉 俊和君
河川部長横溝 良一君
企画担当部長西倉 鉄也君
総合調整担当部長今村 保雄君
道路保全担当部長鈴木 昭利君
道路計画担当部長萩原 松博君
公園管理担当部長滝澤  達君

本日の会議に付した事件
 環境局関係
報告事項(説明)
・私債権の放棄について
 建設局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・土地の買入れについて
報告事項(説明)
・私債権の放棄について
・平成二十二年七月五日の集中豪雨について
陳情の審査
(1)二二第三八号 都立霊園内に粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けることに関する陳情
(2)二二第四二号 都道第一二四号線の歩道整備に関する陳情

○藤井委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、建設局関係の第三回定例会に提出を予定しております案件の説明聴取並びに環境局及び建設局関係の報告事項の聴取及び建設局関係の陳情の審査を行います。
 なお、提出予定案件及び報告事項については、本日は説明を聴取し、資料要求をするにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いたいと思います。ご了承願います。
 これより環境局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴う幹部職員の交代及び管理職制度改正に伴う職務名変更がありましたので、環境局長から紹介があります。

○大野環境局長 去る七月一日付の人事異動によりまして、環境局長を拝命いたしました大野輝之でございます。
 健康で安全な生活環境を確保するため、また持続可能な東京の発展を実現するため、環境行政は、今日の都政における最も重要な課題の一つとなっております。
 今後も、地球温暖化対策を初めとする諸課題に対して全力を挙げて取り組み、東京のさらなる成長と発展を促し、人と企業に選択され続ける都市東京を実現してまいります。
 何とぞ委員の皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元の環境局理事者名簿に従いまして、異動となりました幹部職員をご紹介申し上げます。
 次長の森浩志でございます。環境政策部長の紺野秀之でございます。都市地球環境部長の和賀井克夫でございます。環境都市づくり担当部長の山本明でございます。環境改善部長の山越伸子でございます。環境改善技術担当部長の中村豊でございます。自然環境部長の長谷川均でございます。緑施策推進担当部長の鈴木秀章でございます。廃棄物対策部長の木村尊彦でございます。調整担当部長でスーパーエコタウン担当部長兼務の谷川哲男でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○藤井委員長 紹介は終わりました。

○藤井委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○紺野環境政策部長 東京都債権管理条例第十三条に基づき、環境局が平成二十一年度に実施した私債権の放棄についてご報告させていただきます。
 お手元の資料1、私債権の放棄についてをごらんください。
 平成二十一年度に放棄した私債権は、公害防止資金貸付金の二件、金額は合計で百六十七万九千五百円でございます。当該債権は、東京都公害防止資金に係る貸付金で、昭和四十七年度、昭和四十九年度に貸し付けし、それぞれ昭和五十四年度から債務の返済が滞っている債権でございます。
 当該債権は、消滅時効に係る時効期間が平成元年度に経過しており、債務者については、一件は事実上解散状態で法人としての実体がなく、もう一件は破産免責となっており、また、連帯保証人についてもそれぞれ行方不明の状態で、時効援用の確認を得ることができません。
 債務者や連帯保証人がいる場合には、その者に対し、催告、交渉、各種調査など徴収に向けて鋭意努力を重ねてまいりましたが、これまでの徴収努力の状況を踏まえますと実質的に回収不能であり、それぞれ時効の援用が見込まれることから、平成二十二年三月に放棄を実施したところでございます。
 以上、私債権の放棄についてご説明申し上げました。

○藤井委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で環境局関係を終わります。

○藤井委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴う幹部職員の交代及び管理職制度改正に伴う職務名変更がありましたので、建設局長から紹介があります。

○村尾建設局長 去る七月十六日付の人事異動に伴い、新たに説明員となりました幹部職員と、職名の変更がありました幹部職員をご紹介させていただきます。
 総務部長の野口宏幸でございます。用地部長の四方敏彦でございます。道路管理部長の東了一でございます。道路建設部長で情報基盤整備担当部長を兼務します吉原一彦でございます。公園緑地部長の上杉俊和でございます。河川部長の横溝良一でございます。企画担当部長の西倉鉄也でございます。総合調整担当部長の今村保雄でございます。道路保全担当部長の鈴木昭利でございます。道路計画担当部長の萩原松博でございます。公園管理担当部長の滝澤達でございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○藤井委員長 紹介は終わりました。

○藤井委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○村尾建設局長 第三回定例会に提出を予定しております案件につきましてご説明申し上げます。
 お手元配布の環境・建設委員会資料(建設局所管分)をごらんいただきたいと存じます。
 今定例会でご審議いただきますのは、土地の買入れについての事件案一件でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
 詳細につきましては、総務部長よりご説明いたします。

○野口総務部長 引き続きまして、第三回定例会提出予定案件の内容につきましてご説明申し上げます。
 資料1をごらんいただきたいと存じます。事件案についてご説明申し上げます。
 表紙をおめくり願います。今回提出を予定している事件案の件名は、目次に記載のとおり、土地の買入れについてでございます。
 一ページをごらんいただきたいと存じます。事件案につきまして、概要をまとめたものでご説明申し上げます。
 今回、買い入れる井の頭恩賜公園の公園用地でございますが、その土地の所在は、東京都三鷹市下連雀一丁目一番一外の宅地四万一千六百七十八・七六平方メートルでございます。予定価格は、八十九億七千三百四十三万七千二十八円でございます。
 二ページ以降に議案を添付してございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で平成二十二年第三回定例会提出予定案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言願います。

○かち委員 二点、今回の用地購入で、井の頭公園の用途を拡大するわけですけれども、それに対する整備計画に対するパブリックコメントをやられましたけれども、その主な意見、それから地元説明会をされておりますけれども、そのときの参加状況や主な意見についてお願いします。

○藤井委員長 ほかにありますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 ただいま、かち委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。

○藤井委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○野口総務部長 お手元の資料2、私債権の放棄についてをごらん願います。
 私の方から、東京都債権管理条例第十三条に基づき、建設局が平成二十一年度に実施いたしました私債権の放棄について、ご報告させていただきます。
 表紙をおめくり願います。
 平成二十一年度に建設局が放棄した私債権は契約違約金で、金額は二千九百八十一万二百三十五円でございます。当該債権は、工事請負契約に係る契約違約金でございまして、平成十三年度に発生し、同年度以降、債務の履行が滞っている債権でございます。
 債務者に対し、催告、各種調査など徴収に向けて努力を重ねてまいりましたが、これまでの徴収努力の状況を踏まえると、実質的に回収不能であり、時効の援用が見込まれます。
 また、当該債権は、消滅時効に係る時効期間が平成十六年度に経過しておりますが、債務者である法人についても、法人登記を残したまま実体がなく、代表者も行方不明の状態で、時効の援用の確認を得ることができないことから、平成二十二年三月に放棄を実施したところでございます。
 以上、私債権の放棄につきましてご説明を終わらせていただきます。

○横溝河川部長 七月五日の夕刻から、夜にかけての集中豪雨についてご説明をいたします。
 資料3の表紙をお開きください。まず、降雨状況及び水防態勢についてでございます。
 当日は、大気の状態が不安定で、急速に雨雲が発達したため、板橋区内において、時間最大一一四ミリ、総雨量一三七ミリの雨が観測されておりまして、区部及び北多摩北部地域を中心に記録的な集中豪雨となりました。
 今回の降雨の特徴は、石神井川流域全体に、約一時間という短い時間の間にほとんどの雨が降ったというところでございます。
 この雨の対応でございますけれども、都は、七月五日十六時三十五分、大雨洪水注意報の発令を受け、本庁及び関係する建設事務所で連絡態勢に入りました。
 十七時四十分には、多摩地域の大雨洪水警報の発令がなされると同時に、東京都水防本部を設置いたしまして、警戒配備態勢及び第一非常配備態勢をとり、増水した河川の監視等の対策を開始いたしました。
 十九時十七分には、区部の大雨洪水警報の発令と同時に、区部の全事務所で警戒配備態勢に入りました。
 また、石神井川洪水の第一報後、直ちに関係する建設事務所で第一非常配備態勢をとり、洪水した北区堀船地区の現場には、所管の第六建設事務所のポンプ車とともに、第三及び第四建設事務所からも排水ポンプ車を出動させ、排水作業に当たりました。
 次に、2の被害状況でございますが、洪水は北区の石神井川溝田橋下流右岸から発生いたしました。総務局がまとめた資料によりますと、八月二十三日現在、北区内の床上浸水は百七十一棟、床下浸水は二百六十七棟、合計四百三十八棟でございます。
 また、倉庫や事業所など業務系の建物におきましても、九十七棟に被害が出ております。
 最後に、緊急対策の実施状況でございますが、洪水箇所につきましては、洪水があった日の翌日の七月六日に、土のうの積み上げに着手いたしまして、当日中に完了いたしております。
 その後、大型土のうの設置による対策を七月三十日と三十一日に実施しております。
 また、洪水箇所から下流の新柳橋までの両岸につきましては、大型土のうやH型鋼などによる緊急対策を八月二十三日までに完了しております。
 なお、施工につきましては、都、北区、首都高速道路株式会社の三者で協力して行ったものでございます。
 水害に遭われた皆様には心からお見舞いを申し上げますとともに、都といたしましては、今後とも五〇ミリ対策のさらなるスピードアップを図るなど、水害対策を一層進めてまいります。
 以上をもちまして報告を終わります。

○藤井委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言願います。

○かち委員 石神井川のこの付近の整備は首都高株式会社が行っているということなので、この石神井川における五年前の首都高の水防計画と今年度の水防計画の比較できるものをお願いします。
 それから、今回洪水が起きた場所から、下流で都が施行している護岸工事用の仮設桟橋の規模と概要について。
 それから、五年前に首都高が立てた水防計画に対する都知事名の指導文書、二通お願いいたします。

○藤井委員長 ほかにいらっしゃいますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 ただいまかち委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、提出願います。

○藤井委員長 次に、陳情の審査を行います。
 初めに、二二第三八号、都立霊園内に粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けることに関する陳情を議題といたします。
 まず、理事者の説明を求めます。

○上杉公園緑地部長 それでは、資料4、陳情審査説明表の表紙をおめくりください。右上、整理番号1の陳情二二第三八号をごらんいただきたいと存じます。
 本件は、都立霊園内に粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けることに関する陳情で、北区の岩崎昭生さんから提出されたものでございます。
 その陳情の趣旨は、都立霊園において、粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けていただきたいというものでございます。
 この要旨に対する現在の状況をご説明いたします。
 現在、都は、都民の墓地に対する時代のニーズを踏まえ、公の墓地をリードする形で、新しい形の墓地の供給に絶えず取り組んでまいりました。
 これまでに、墓碑を壁面状に連続して設ける壁型墓地を多磨霊園や八柱霊園などに整備するとともに、少子化や核家族化に対応し、単身者やご夫婦などが生前申し込み可能な合葬式墓地を小平霊園と多磨霊園で整備するなど、多様な墓地を供給してまいりました。
 合葬式墓地は、限られた敷地を有効に活用し、多くの遺骨を埋蔵できる集合墓地であり、使用許可後、二十年間は地下の埋蔵室にある棚に埋蔵いたします。それ以降は、下層の共同埋蔵スペースに丁寧に埋蔵しており、当該合葬墓地から遺骨を移すことはございません。
 また、承継が不要で将来の管理に心配がなく、一般墓地に比べて使用料も比較的低廉なことから、平成十年からこれまでに、約一万一千四百体分を供給してきており、合葬式墓地は都民の間に浸透し、受け入れられてきております。
 近年、都は、依然として高い都民の墓地需要や、墓地に対する都民意識の変化、要望の多様化等の現状を踏まえ、平成十九年三月に、東京都公園審議会において、新たな墓所の供給と管理についての諮問を行い、平成二十年二月に答申を受けております。
 この答申では、近年の墓地への要望の一つである、死後は自然に帰りたい、遺骨を自然に返したいという都民ニーズを踏まえ、新たな形式の墓地として、樹林墓地と樹木墓地が提言されております。
 樹林墓地は、樹林の下に設けられた納骨施設に多くの遺骨を一緒に埋蔵するタイプであり、樹木墓地は、シンボルとなる樹木の地中に遺骨を個別に埋蔵するタイプの墓地でございます。いずれも、限られた土地を有効に活用し、多くの遺骨を埋蔵できる集合墓地でございます。
 都は、この答申を踏まえ、平成二十年度から、樹林墓地や樹木墓地の規模や構造等について調査、検討を進めてまいりました。
 平成二十二年度は、小平霊園において、樹林墓地や樹木墓地の設計を予定しておりますが、遺骨を自然に返したいという声の中には、遺骨を粉状にしてはどうかという意見もあることから、粉末状にした遺骨についても埋蔵を可能とする予定でございます。
 以上です。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○中村(ひ)委員 都立霊園内に粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けることに関する陳情について質問いたします。
 今回、陳情の審査に当たって、都議会民主党の委員有志で、都立小平霊園を視察させていただきました。また、都立多磨霊園が近隣にありましたので、別途、単独でも視察をさせていただきました。
 多様な墓地を見学させていただき、とりわけ合葬埋蔵施設については、ご遺族でさえ入れない内部まで見学させていただき、審査の参考にさせていただきましたことには感謝いたします。
 さて、高齢化、核家族化の進展など、社会経済状況が変化する一方、家族間の多様化や自然への回帰の希望など、墓に対する都民の考え方にも変化が生じています。今回の陳情では、粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地の設置が要望されています。社会情勢の変化に伴う都民ニーズをしっかり受けとめ、だれもが自分に合った墓を確保できるようにしていく必要性があります。
 平成二十年二月に、東京都公園審議会では、都知事の諮問に応じ、都立霊園における新たな墓所の供給と管理についてと題する答申を出しました。
 答申書には、当時の状況として、正確に予測をすることは容易でないともしながら、墓所の需要を年間二万基、二十年後には三万基になると見込んでいます。
 一方、都内では、年間六千基程度供給されていると推計していますので、単純計算で、年間一万四千基足りない計算になります。毎年、東京都全体で十万人近い方が亡くなられる中で、都民が安心して利用できる墓地として、都立霊園に対する需要は依然として高い状況にあります。
 墓地には民間の宗教法人が提供するものもありますが、場所が遠方であったりとか、また価格が高いことなど、さまざまな理由があるかと思いますが、都立霊園を望む声は強くあります。
 そこで、まず、都立霊園の役割をどのように考えているのか伺います。

○上杉公園緑地部長 都立霊園の役割につきましては、大きく分けて二つあると考えております。
 一つは、都民のニーズにできる限りこたえ、墓所を提供することであり、将来の管理や承継の心配のない墓地を求める都民ニーズに対し、合葬墓地を供給しております。
 もう一つは、緑のオープンスペースとして、霊園を訪れる人々にとって、快適で、安らぐことができる空間を提供することと考えております。

○中村(ひ)委員 都立霊園を希望する方が大変多く、申し込んでもなかなか当たらないという声もいただきます。
 現在、都立霊園全体の申込状況はいかがでしょうか。
 また、都では、都民ニーズである将来の管理や承継の心配ない墓地として、合葬埋蔵施設を供給しているということですが、この申込状況はいかがでしょうか。

○上杉公園緑地部長 都立霊園における近年の申込状況を倍率でご説明いたします。
 都立霊園全体の申込数は約一万四千で推移しておりますが、倍率は、平成二十年度、六・二倍、平成二十一年度、五・一倍、平成二十二年度、四・二倍となっております。
 平面墓地では、申込数が減少傾向にあるのに対し、合葬墓地では、申込数がふえており、供給数を毎年五百体ずつふやしております。このため、合葬墓地では、平成二十年度は倍率三・四倍、平成二十一年度は倍率二・六倍、平成二十二年度は倍率二・二倍となっております。

○中村(ひ)委員 かつての高い倍率に比べると努力はされているようですが、まだまだ高い倍率ですので、全体の供給数をふやしていく上で、合葬埋蔵施設を供給していくことは効果的だと思います。
 また、都民ニーズをとらえた墓地の新たな形態として、都が、小平霊園において、樹林墓地、樹木墓地の導入を決めたことは意義深いものがあります。この樹林墓地、樹木墓地に、陳情者が要望している遺骨を粉状にしたものも埋蔵可能にしたとのことです。
 樹林墓地、樹木墓地の整備に向けた現在の取り組み状況について伺います。
 また、現在、想定している供給数や埋蔵方法についてもご説明願います。

○上杉公園緑地部長 樹林墓地、樹木墓地につきましては、平成二十年二月の東京都公園審議会答申に基づき、整備箇所や規模などを検討しております。
 樹林、樹木墓地の整備箇所につきましては、都立霊園の敷地において、まとまった空地のある場所を候補地として抽出し、景観、利用、管理等の条件を検討した結果、最初の整備を都心からアクセスのよい小平霊園と考えております。
 供給数につきましては、計画として、粉末状の遺骨についても受け入れ、樹林墓地は八百平米、一万七百体分、樹木墓地、六百平米、千八百体分の整備を予定しております。
 埋蔵方法でございますが、樹林墓地は、樹林の下に設けられた納骨施設に多くの遺骨を一緒に埋蔵するタイプでございます。樹木墓地は、シンボルとなる樹木の地中に遺骨を個別に埋蔵するタイプとなっております。
 いずれも、献花、参拝スペースを設けてまいります。

○中村(ひ)委員 自然に帰りたいという都民ニーズに対応し、新しい形式の樹林墓地や樹木墓地の導入に取り組むことは、墓地を選ぶ際の都民の選択が広がることになります。都民の関心も高いと思われるこのような墓地の整備を都は積極的に取り組んでいくことを期待します。
 都立霊園の倍率が高い中で、現有の敷地の中でも、壁面墓地や合葬墓地など工夫を重ねて、今回、樹木墓地、樹林墓地にも着手することは評価します。
 しかし、これらはいずれも、限られた敷地をいかに効率的に利用するかという工夫であり、子孫に迷惑をかけたくないとか、低料金ということへの希望にこたえている反面、一般的な平面墓地を求める人へのニーズにはこたえ切れてはいません。
 今後の都立霊園の需要にどのようにこたえていくのか、ご所見を伺います。

○上杉公園緑地部長 今後の都立霊園の需要にどうこたえるかにつきましてですが、無縁となった墓所の整理を計画的に推進し、自主返還地とあわせて整備し、再貸付を進めてまいります。その再貸付の際には、区画を極力細分化し、一般墓地の供給数をふやしてまいります。
 今後も、既存霊園の限られた空間を有効に活用し、都民ニーズの変化を踏まえて、多様な墓地の供給に取り組んでまいります。

○中村(ひ)委員 ご答弁ありがとうございました。
 今回、陳情の提出に際して、墓地について幅広く質問させていただきました。とりわけ陳情者の要望である粉末状の遺骨を埋葬できる樹林墓地、樹木墓地の設置をしていくことは高く評価します。
 とはいえ、まだまだ高まる需要の中で、将来的には、新規に都立霊園を設立したり、都有地に埋葬可能な場所を整備することも必要になるかもしれませんので、その場合、住民の理解を得ていくためにも、今から長期的な検討を始めていくことも必要になります。
 また、現在、都立霊園は建設局が所管していますが、墓地全体の所管は福祉保健局が行っています。福祉保健局の保健所では、計画的に墓地を整備するというよりも、民間の墓地と近隣住民との紛争の仲介をしていることに苦労しているようです。
 墓地は必要な場所ですので、今後、区市町村や民間が整備する際、例えば、一定面積の緑地を整備した場合に補助金を出すなどして、公園墓地へと誘導したりするなど、整備しなければならないものならば、政策的に望ましい方向に誘導することも考えられます。
 これで質問は終わりますので答弁は求めませんけれども、東京都としての総合的な墓地行政の必要性を要望していきたいと思います。
 以上です。

○かち委員 都立霊園内に粉末状の遺骨を埋蔵できる墓地を設けることに関する陳情に対する意見を申し上げます。
 近年、核家族化が進み、少子化も反映して、お墓のあり方についても多様な考え方が広まっています。
 平成二十年二月の都立公園審議会における都立霊園における新たな墓所の供給と管理についての答申によると、モニターアンケートの結果、お墓に求めるもののうち、距離や交通の便、墓の価格が七割を超え、多くの都民が低廉で安心できる墓所を望んでおり、都立霊園の果たす役割がそこにあると思います。
 また、都内で生ずる墓所需要は年間二万から三万基であるにもかかわらず、都内で供給されている墓所は年間六千基程度との実態から、需要と供給の乖離を解決する課題もあります。
 都立霊園の施設種別応募数の推移を見ると、平面墓地が六割、集合墓地が四割を占め、集合の墓地も漸次、都民に受け入れられてきていることがうかがえます。既存の霊園を有効活用して、合葬式墓地など、集合墓地の供給にも積極的に取り組む必要があると考えます。
 本答申では、近年の都民の要望の一つである、死後は自然に帰りたい、遺骨を自然に返したいという都民ニーズを踏まえ、新たな形式の墓地として樹林墓地、樹木墓地が提言され、都としても新しい試みとして、小平霊園において実施されるとのことです。
 いずれも、直接、土に返す形式であり、限られた土地の有効活用でもあります。費用負担においても、一般墓地に比べ、数十分の一の価格でもあり、多くの遺骨を埋蔵できる利点もあります。遺骨を粉末状にして埋蔵するという方法も一つのあり方と考えます。それぞれの選択の自由が保障されていることが重要かと思います。よって、本陳情は趣旨採択を主張します。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二二第三八号は趣旨採択と決定いたしました。

○藤井委員長 次に、二二第四二号、都道第一二四号線の歩道整備に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○鈴木道路保全担当部長 資料4、整理番号2、陳情二二第四二号をごらんいただきたいと存じます。
 本件は、都道第一二四号線の歩道整備に関する陳情で、稲城市の山本博さんから提出されたものでございます。
 その要旨でございますが、都において、都道第一二四号線稲城読売ランド前停車場線の、京王よみうりランド駅入口からよみうりランド坂下にかけて、現状路線とは別に、安全に歩行できるよう迂回歩道を設けていただきたいというものでございます。
 次に、現在の状況でございます。一般都道一二四号稲城読売ランド前停車場線は、稲城市矢野口の読売ランド入口交差点から川崎市境に至る延長二・二キロメートルの地域幹線道路でございます。
 本陳情区間は、京王よみうりランド駅入口バス停付近から、よみうりランド坂下バス停付近までの約四百四十メートルでございまして、稲城市南東部の丘陵地に位置し、幅員が七・二メートルから十二・三メートルの道路でございます。
 歩行者等の安全対策につきましては、平成十三年度に、弁天洞窟バス停付近からランド坂公園付近まで、平成十四年度に、京王よみうりランド駅入口付近から八雲神社付近までを都道内の水路にふたをかけた歩道を設置しております。その他の区間におきましても、片側にはガードレール等により車道と分離した歩行空間を確保しておりまして、現況の都道内において当面対応可能な安全対策は実施してございます。
 このため、本陳情区間のさらなる安全対策につきましては、地元市など関係機関と協議を十分進めていく必要がございます。
 以上でございます。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○こいそ委員 今回のこの陳情でありますけども、これは多摩地域の都道の歩道に関する整備をしてもらいたいという陳情であります。多摩地域の都道の歩道整備については、従来から、整備促進に向けて、その重要性、必要性について再三要望してきたところであります。
 これまで、平成九年以降、この問題を私も再三、この常任委員会でもそうでありますし、特別委員会でも取り上げてきましたけども、さらに十三年、十四年の、当時、建設・住宅委員会ですかね。ここでも、この当該路線についての質疑を行ったところでもありますし、また最近では、平成十七年、平成十九年の当委員会の事務事業質疑において、このいわゆるランド線についての課題、問題を繰り返し取り上げた結果、着実に整備が進めてこられたという認識をしております。
 しかし、依然として歩道が未整備で、まだ危険な未整備箇所も少なくないと考えてございまして、多摩地域における歩道の整備状況についてまず伺いたいということと、あわせて、稲城市における歩道の整備状況についてもお願いをしたいと思います。

○鈴木道路保全担当部長 歩道整備に当たりましては、これまで、交通量や学校、病院等の配置状況などを総合的に勘案し、計画的に取り組んでまいりました。
 平成二十二年四月一日現在で、多摩地域における都道の歩道整備対象延長九百八十七キロメートルのうち、六百八十四キロメートルが整備済みでございまして、歩道の整備率は約六九%でございます。
 同じく、稲城市における都道の歩道整備対象延長二十キロメートルのうち、十六キロメートルが整備済みでございまして、歩道の整備率は約八〇%でございます。

○こいそ委員 先ほども、冒頭申し上げさせていただきましたが、平成九年以降でありますけども、再三にわたって、このいわゆるランド線も含め、また、稲城市域全体の都道の歩道の整備率は大変低かったわけでありまして、しかし、漸次、整備をしていただいております。
 当初からのちょっと記憶をたどると、このランド線もそうでありますけども、非常に狭隘な歩道、なおかつ箇所によっては、白線が引いてあって、これはもう逃げられませんね。さらには、それぞれ電柱がありまして、そこを迂回する自転車がダンプにはねられた接触事故というんですかね。大変大きな事故も起きたことが、実は、この何年間かにわたると少なくないんですね。ですから、歩道のいわゆる歩車道分離というのは極めて大切であって、これをぜひ、この路線にもお願いしたいということでやってまいりました。
 今回、このような陳情がまた出されてきたということは、まだ未整備区間もあるんですよね。ですから、そのような中で、とりわけ多摩地域全体の歩道の整備状況というのは、先ほど率がありましたけども、この当該の稲城市の歩道整備は今のような数字で、多摩地域全体から見れば非常に整備率が高くなってきているということなんでありますが、ところで、本陳情の路線である都道一二四号線、稲城読売ランド前停車場線ですね。通称読売ランド線ですね。ランド線といっておりますけども、稲城市と川崎をつなぐ路線で、相当の交通車両がふえてきていると。その中でも、特に大型車両が多いというのが特徴ではないかと思うんです。
 一方、通学路に指定されているなど、地域住民にとっては欠かすことのできない生活道路でもあり、歩行者等の安全対策の必要性がまさにあると。この区間もこのような観点から見ると非常に危険があるわけであって、よみうりランド駅から北側区間については、先ほどいったように、非常に力を入れて歩車道分離を進めていただいた。その前は、やはり通学路の安全が極めて著しい状況でありましたね。今回、この陳情の中でもこういう箇所があるということで、安全対策上の必要性について、改めてお聞きしたいと思います。

○鈴木道路保全担当部長 一般都道一二四号稲城読売ランド前停車場線、通称ランド線は、稲城市矢野口の読売ランド入口交差点から川崎市境に至る延長二・二キロメートルの地域幹線道路でございます。
 沿道の状況は、特に京王相模原線北側におきまして、工場跡地に大型商業施設が建設され、周辺には住宅が建ち並んでおります。また、京王相模原線南側におきましても、新たにマンションや戸建て住宅が建設され、以前より歩行者がふえるなど、沿道環境の変化がございます。このため、委員お話しのとおり、歩行者等の安全対策を必要とする道路であると考えております。

○こいそ委員 いわゆるランド線の歩道整備については、周辺環境が、今ご答弁いただきましたように変化をする中で、これまでにも地元要望も踏まえまして、その要望に対する、先ほどからいっているように、計画的に整備を進めていただいたところでありますけども、この機会に改めて京王相模原線の北側におけるこれまでの取り組み状況、事業費も含めて伺いたい、どれぐらいかかったかということ。それから、あわせてランド線全体における歩道の整備率についてもお願いしたいと思います。

○鈴木道路保全担当部長 ランド線二・二キロメートルの中でも、市街化が進んでおります京王相模原線の北側四百二十メートルの区間につきましては、地元要望等を踏まえまして、歩道整備事業として平成九年度に用地測量を実施、翌年には用地説明会を開催しまして、平成十一年度から用地取得を開始しました。これまでに用地補償費、約十三億円を投入しております。
 平成十四年度からは工事にも着手しまして、地元の皆様の理解と協力を得て事業を推進してきました結果、今年度末には電線類の地中化を含めた歩道整備が完了いたします。先ほどの用地補償費に工事費の約四億円を合わせますと、全体事業費、約十七億円の大事業でございます。
 この結果、ランド線における歩道の整備率は、平成九年当時、約四%であったものが約二七%に改善いたします。

○こいそ委員 まさに、平成九年当時は四%であったと、全くそうだと思います。それが、その後の、いわゆる事業費も投入していただいて、整備を進めていただいた結果、二七%ということになってきたわけでありますけども、京王相模原線ですから、京王線から北側の四百二十メートル区間は、今年度、歩道が完成するとのことでございますが、本陳情区間である京王線からその南側、坂がくねっておりますけども、いわゆるよみうりランドですね、レジャー施設、この間の南側についての現状認識をしていくためにも、交通量など、どういう状況であるかということ、このあたりを、現状認識を伺いたいと思います。

○鈴木道路保全担当部長 本陳情に係る都道の区間は、京王よみうりランド駅入口バス停付近から、よみうりランド坂下バス停付近までの約四百四十メートルでございまして、稲城市南東部の丘陵地に位置する、現況幅員が七・二メートルから十二・三メートルの道路でございます。現況の交通量については、ランド坂公園前で行いました直近の調査によりますと、平日の七時から十九時までの十二時間当たりの自動車交通量は九千八十台でございまして、このうち大型車は六百六十五台となってございます。同じく十二時間当たりの歩行者数は二百三十六人でございます。

○こいそ委員 確かに大型車の交通量もふえてきているわけでありますけども、歩行者数は、今、答弁いただきましたが、ここはやはり通学路でもありますし、それから、さまざまなハンディをしょっている方々も通行すると。当然高齢者の方も通行する、歩道を通るということでありますけれども、確かに坂道から下ってくる車両、車道幅もそんなに広くないですね、それが、大型車が一気に来るというと、風圧もすごいし、歩いていても、やはりこれは影響を受けますよね。
 今のように、北側はしっかり整備して計画的にしていただきましたけども、まだまだ南側については、やはりこれからの本格的な整備というのは望まれるわけで、南側の改善要望も今まで申し入れてきたんです。これは地元の皆さんもそうでありましたけども、今までも、この数年来よりあったと思うんです。そのところで、これまでどのように取り組みをされてきたかということもお願いしたいと思います。南側の方です。

○鈴木道路保全担当部長 本陳情に係る都道の歩行者等の安全対策につきましては、平成十三年度に、弁天洞窟バス停付近から、ランド坂公園付近までの百二十メートル区間におきまして、都道内の水路にふたをかけて歩道を確保しております。
 また、平成十四年度には京王よみうりランド駅入口付近から八雲神社付近までの百二十メートル区間におきまして、同じく水路にふたをかけて歩道を確保しております。その他の区間におきましても、ガードレールや、車線分離標と申しておりますが、合成樹脂製のポールを設置するなど、少なくとも片側には車道と分離した歩行空間を確保しておりまして、現況の都道内において、当面対応可能な安全対策を実施してまいりました。

○こいそ委員 都道において、当面可能な安全対策を実施してきたというようなお話でありますけども、陳情のまさに趣旨、願意にある、現状路線とは別に迂回路を設けるには、都道の周辺の市道や、市道につながる水路を活用してはどうかとの地元の声もあるということなんです。
 このような場合、いわゆる責任を持つ事業主体というのはどうなっていくのか、このあたりをお願いします。

○鈴木道路保全担当部長 本陳情に係る都道周辺の市道や水路を利用しました迂回歩道を設ける場合の事業主体でございますが、市道及び水路の管理者でございます稲城市となります。

○こいそ委員 迂回歩道の設置は稲城市のいわゆる権限所管であると。東京都の判断において対応することはなかなか難しいと、そういうことですよね。そうすると、迂回歩道の設置の可能性も含めて、本陳情区間の安全対策については、今後、稲城市道及び水路を管理する地元市の稲城市と協議を進めていかなければならないということかと思うんです。どうなのかということ。その推移を見て本陳情に対する方向を見きわめていくということになるのかどうか。

○鈴木道路保全担当部長 ただいまの委員のご質問のとおりでございまして、本陳情区間のさらなる安全対策につきましては、稲城市など関係機関との協議を十分進めていく必要があると考えております。

○こいそ委員 迂回歩道の設置については今のようなご答弁だと思うんですけども、さりとて本陳情にかかわる都道の区間については、歩行者側の安全対策の必要性は極めて高いと。地元から都道内のふたかけ歩道の改良などの要望も出されているということでありまして、都道内、都道そのものの中でさらなる安全対策を講じる余地はあるのではないかと。どのような対応が可能であるかということと、それから、これは要するに、今いったランド線、一般都道一二四号線に関する要望点が何点かあるんです。あえて、ここではいいませんけども、前の答弁だったですかね、必要な可能な対応はしていただいたということなんですが、まだこういう都道内における整備、補修の安全対策上の対応ということもできるのではないかと思うんですが、このあたりを含めてご答弁いただきたいと思います。

○鈴木道路保全担当部長 本陳情に係る都道につきましては、地元住民の皆様からの要望も踏まえまして、既に都道内の水路にふたかけをしました。歩道の幅をさらに広げる工夫や、転落防止さくの設置、段差の解消、滑りどめ等の歩道の改善など、歩行者がより安心して通行できるよう、さらなる安全対策を検討してまいります。

○こいそ委員 ぜひそのあたり、都道内における、やはり先ほども申し上げましたけども、交通車両、とりわけ大型車両もふえてきているという現状から見て、必要な、さらなる可能な、いわゆる一二四号線、ランド線の補修、安全対策をぜひ講じていただきたい。強くまた要望いたしまして、これまでといたします。

○かち委員 今、大変詳しい質疑が行われましたので、意見だけにいたしますけれども、都道一二四号線の歩道整備に関する陳情に対する意見ですが、都道における歩道の確保と安全対策は、最低限確保しなければならない都政の課題です。
 本陳情の対象となっている都道一二四号線の北側の部分、京王相模原線の手前までは、安全施設事業の区間として、かなり進んできたというお話がありましたけれども、今の陳情の対象区間についてはまだまだ未整備で、非常に、いろいろお話があったように、水路の上にふたかけをしたり、でこぼこしたり、それから本当に人が歩く幅を確保できないような状況もあるという状況です。場所によっては、幅が九十センチから一・二メートルのところがあったり、その辺が二百メートルぐらいあるらしいんですけれども、とても安全性という点では問題があると思います。
 そして、最近車が大変ふえて、九千八十台、大型車が六百五十台というような状況からしても、この区間の安全対策というのは非常に需要が高いところだと思います。そして、子どもたちの通学路にもなっているということで、その安全も極力確保しなければならない、こういう問題だと思います。
 なかなか、限られた地域の中で、この歩道確保という点ではいろいろと課題があるとは思いますけれども、いろんな工夫も含め、また陳情者が提案している迂回路の設置なども検討していくことは十分に必要だと思います。それについては市とも十分に相談をしなければならない、そういう状況だと思いますけれども、ぜひ積極的に都としても協議をされていく必要があると思います。
 昨日、稲城市議会でも同様の陳情が出され、審議の結果、趣旨採択となったと聞いております。近隣住民合意も、市との協議も、何らかの支援も必要になるかと思います。都道の安全確保は何よりも重要であり、そのためにでき得る対策を関係者と十分に協議をしながら、ぜひとも進めていっていただきたい。
 以上です。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、継続審査とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二二第四二号は継続審査といたします。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で建設局関係を終わります。
 なお、本日審査いたしました陳情中、採択と決定いたしました分については、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五十八分散会

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