環境・建設委員会速記録第六号

平成二十二年五月二十七日(木曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十三名
委員長藤井  一君
副委員長野上ゆきえ君
理事中村ひろし君
理事高橋かずみ君
理事いのつめまさみ君
野田かずさ君
吉倉 正美君
山下ようこ君
かち佳代子君
林田  武君
松下 玲子君
こいそ 明君
中村 明彦君

 欠席委員 一名

 出席説明員
環境局局長有留 武司君
理事都市地球環境部長事務取扱大野 輝之君
環境政策部長森  浩志君
環境政策担当部長吉村 憲彦君
環境改善部長柿沼 潤一君
参事中村  豊君
自動車公害対策部長高橋 英次君
自然環境部長大村 雅一君
緑化募金担当部長福田 良行君
廃棄物対策部長井戸 秀寿君
参事谷川 哲男君
建設局局長村尾 公一君
次長影山 竹夫君
道路監山口  明君
総務部長藤井 芳弘君
用地部長角南 国隆君
道路管理部長野口 宏幸君
道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務藤井 寛行君
三環状道路整備推進部長戸谷 有一君
公園緑地部長小口 健藏君
河川部長廣木 良司君
企画担当部長鈴木 昭利君
道路保全担当部長藤江 賢治君
公園管理担当部長三浦 紀子君
参事今村 保雄君
参事谷村 秀樹君

本日の会議に付した事件
 陳情の取り下げについて
 環境局関係
報告事項(説明・質疑)
・平成二十一年度予算の繰越しについて
陳情の審査
・二一第三五号 八丈島一般廃棄物管理型最終処分場の建設地及び規模の見直しに関する陳情
・二二第二一号 八丈島一般廃棄物管理型最終処分場整備事業に関する陳情
 建設局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十二年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、債務負担行為 建設局所管分
・城山トンネル(仮称)整備工事(西-城山の五)請負契約
・中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その二)請負契約
・東京都立東京臨海広域防災公園の指定管理者の指定について
報告事項(説明・質疑)
・平成二十一年度予算の繰越しについて
請願陳情の審査
・二二第一号 放射第二三号線の北沢中学校前の横断歩道の存続に関する請願
・二二第二〇号富士街道の拡幅に関する陳情

○藤井委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、陳情の取り下げについて申し上げます。
 お手元配布のとおり、二二第二七号、都立霊園内に散骨庭園を設けることに関する陳情については、議長から取り下げを許可した旨、通知がありました。ご了承願います。

○藤井委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、建設局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取並びに環境局及び建設局関係の報告事項の聴取及び請願陳情の審査を行います。
 なお、提出予定案件については、本日は説明を聴取し、資料要求をするにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、また、報告事項については、説明聴取の後、質疑を終了まで行いたいと思います。ご了承願います。
 これより環境局関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 環境局の木村参事は、公務のため本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 次に、先般の人事異動により幹部職員に交代がありましたので、環境局長から紹介があります。

○有留環境局長 四月一日付の人事異動によりまして、新たに説明員となりました幹部職員を紹介させていただきます。
 自動車公害対策部長の高橋英次でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○藤井委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○森環境政策部長 平成二十一年度一般会計予算のうち、環境局所管分の繰り越しについてご報告申し上げます。
 それでは、お手元の資料1、平成二十一年度一般会計予算繰越説明書によりましてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。繰り越しは明許繰越で、繰越額は二百三十八万四千円でございます。繰越財源内訳は、繰越金でございます。
 二ページをお開き願います。事業名は自然公園整備事業でございます。
 繰越明許費予算議決額は一億一千八百万円でございます。繰り越しの内容につきましては、資料右側の説明欄に記載しておりますように、物件移転補償金につきまして、年度内に支出が終わらなかったため、二百三十八万四千円を翌年度に繰り越して支出するものでございます。
 以上をもちまして平成二十一年度一般会計予算の繰り越しについてご報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

○藤井委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。

○藤井委員長 次に、陳情の審査を行います。
 二一第三五号、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場の建設地及び規模の見直しに関する陳情及び二二第二一号、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場整備事業に関する陳情は関連がありますので、一括して議題といたします。
 まず、理事者の説明を求めます。

○井戸廃棄物対策部長 それでは、お手元の資料2、陳情審査説明表により、陳情案件についてご説明いたします。
 一ページをお開きください。整理番号1、陳情番号二一第三五号、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場の建設地及び規模の見直しに関する陳情についてご説明いたします。
 陳情者は、八丈島八丈町、水海山の緑と水を守る会事務局長、長田隆弘さんでございます。
 陳情の要旨でございますが、都において、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場の建設について、次のことを実現するよう働きかけていただきたいというものでございます。一、第三者機関を設置し、建設地として、水と緑に影響が少ない低地で地盤の安定した場所を選定すること。二、処分場の規模を縮小する見直しを行うことというものでございます。
 現在の状況でございますが、平成十一年七月の厚生省通知によりまして、安定型処分場への焼却残渣の埋め立てが公共の水域及び周辺地下水への汚染の拡散防止の観点から禁止されました。これを受けまして、平成十三年十一月、島嶼町村一部事務組合では議会の承認を経まして、大島、八丈島に島しょ地域二町六村の焼却残渣と不燃ごみを埋め立てるための管理型処分場の建設を決定いたしました。
 平成十八年三月に、大島の管理型処分場は完成いたしました。八丈島につきましては、同年十二月に、一組の臨時議会におきまして、末吉地区で進めることが協議され、了承されました。
 平成二十年四月、一組は八丈島の処分場整備事業の概要につきまして、住民説明会を開催いたしました。処分場の規模につきましては、埋立地面積約七千平米、埋立容積四万九千五百立方メートル、埋立対象廃棄物は焼却残渣と不燃ごみというものでございます。
 その後、一組では廃棄物処理法に基づく生活環境影響調査を行い、その結果を平成二十年九月に縦覧するとともに、住民説明会を開催しております。
 平成二十年十一月に、地元の住民団体の方から、一組の管理者に対しまして、処分場建設計画の凍結を求める要請書が提出されましたが、同十一月、一組は臨時議会で処分場について、計画どおり進めることを決定いたしました。
 このような手続を経まして、平成二十一年十二月十八日、一組は都に対しまして、廃棄物処理法第九条の三に基づき、処分場に関する一般廃棄物処理施設の設置届を提出いたしました。東京都は、当該設置届につきまして審査を行い、本年二月十二日に、廃棄物処理法第九条の三第四項に基づき、当該届け出の内容が相当であると認める適合通知を交付したところでございます。
 その後、平成二十二年四月八日に、一組は臨時議会におきまして、八丈島の処分場建設工事請負契約を議決し、翌九日に処分場建設工事の請負契約を締結いたしました。
 続きまして、二ページをお開きください。整理番号2、陳情番号二二第二一号、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場整備事業に関する陳情についてご説明いたします。
 陳情者は、八丈島八丈町、八丈島の未来を考える会代表、岩崎由美さんでございます。
 陳情の要旨でございますが、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場整備事業における次の項目について、行政関係各局で迅速に調査が行われるよう働きかけていただきたい。一、建設計画地を水資源や自然環境に影響が少なくなるよう、専門家による地質調査、水源への影響調査を行い、調査に基づく立地に変更すること。二、建設規模の再検討を行うことというものでございます。
 現在の状況につきましては、先ほどの陳情番号二一第三五号と同様でございますので、説明は省略させていただきます。
 説明は以上でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

○藤井委員長 報告は終わりました。
 本件について発言を願います。

○中村(ひ)委員 八丈島一般廃棄物管理型最終処分場に関する陳情二件について、意見を述べさせていただきます。
 本陳情審査に当たり、先般、八丈島を訪れ計画予定地の近くまで行きました。予定地が道路から少し距離があるため、現地までは行けませんでしたが、都道二一五号八丈循環の入り口から少し森林の中に入り、恵まれた環境を見させていただきました。本事業は、これまでの経過や自然環境保護など議論すべき点は十分ありつつも、東京都島嶼町村一部事務組合が事業主体であり、東京都が直接関与するものではないため、陳情については、その内容ではなく形式で判断せざるを得ません。
 とはいえ、本処分場については計画段階で見直しを求める多くの署名があったにもかかわらず、民主的なプロセス、手続が不十分なまま、初めに工事ありきで進められたとの声があります。また、専門家を交えた第三者の客観的な意見も反映されてないとの住民の声も多くありました。
 一方では、本事業が自然公園法や廃棄物処理法で規制する工事要件をクリアしているとはいえ、今後は東京の島々においては画一的な要件をそれぞれの個々の実情や条件を勘案し、規制することができるものにするよう変えていくべきであろうとの声も多かったことを意見として述べさせていただきたいと思います。
 以上です。

○かち委員 私からも意見を述べさせていただきます。二一第三五号及び二二第二一号、八丈島一般廃棄物管理型最終処分場の建設地に関する陳情について、意見を述べます。
 両陳情の願意は、一般廃棄物の処分場の見直しと規模の縮小を求めるものです。島しょ地域の環境確保の視点から、廃棄物の処理場建設は不可避の課題でもあります。平成十八年十二月、一部事務組合の議会において、当地区に建設計画を進めることが了承されて以降、住民合意が不十分との立場から当委員会にも請願陳情が繰り返し出され、継続審査となってきたものです。
 この間、計画地の地質が脆弱な火山灰質粘土だという指摘もあり、一組は七億円かけて地盤改良も行うなど一定の対策もとられてきましたが、水源地と処理場の高低差がほとんどないなどの、危惧される課題も残されています。当該地区が廃棄物処理場として適地であるかどうか、住民の不安を取り除く努力が必要であると考えます。よって、本陳情は趣旨採択を求めます。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、一括して起立により採決をいたします。
 本件は、いずれも趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○藤井委員長 起立少数と認めます。よって、陳情二一第三五号及び陳情二二第二一号は、いずれも不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で環境局関係を終わります。

○藤井委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動により、建設局長及び幹部職員に交代がありましたので、建設局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
 建設局長に就任いたしました村尾公一君を紹介いたします。

○村尾建設局長 四月一日付で建設局長を拝命しました村尾公一でございます。
 藤井委員長を初め委員の皆様方には、建設局事業につきまして、日ごろからご理解とご支援を賜り、まことにありがとうございます。
 建設局では、「十年後の東京」計画が示す目標の実現に向け、積極的に都市基盤の整備を進めるとともに、施設の適切な維持管理を行い、将来世代に、それら社会資本を良好な状態で継承していくため、局一丸となって取り組んでまいります。引き続き、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
 それでは、お手元の名簿に従いまして、異動のございました当局幹部職員をご紹介いたします。
 道路監の山口明でございます。どうぞよろしくお願いします。
   〔理事者あいさつ〕

○藤井委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○藤井委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○村尾建設局長 第二回定例会に提出を予定しております案件につきまして、ご説明申し上げます。
 お手元配布の環境・建設委員会資料(建設局所管分)をごらんいただきたいと存じます。今定例会でご審議いただきますのは、平成二十二年度一般会計補正予算案の予算案を初め、城山トンネル(仮称)整備工事(西-城山の五)など契約案二件、東京都立東京臨海広域防災公園の指定管理者の指定についての事件案一件でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
 詳細につきましては、総務部長よりご説明いたします。

○藤井総務部長 平成二十二年第二回定例会提出予定案件の内容につきましてご説明申し上げます。
 最初に、予算案につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布させていただいておりますA4横の資料、平成二十二年度建設局六月補正予算案の概要をごらんいただきたいと存じます。
 今回、建設局は、まず第一に、動物園の魅力や来園者サービスを高めるとともに、希少動物の保護を図るため、恩賜上野動物園での平成二十三年早期からの飼育展示に必要となるジャイアントパンダの導入に要する経費を計上いたしております。
 第二に、財団法人東京都道路整備保全公社からの寄附金を受け入れまして、安全性の向上や環境改善に資する歩行者や自転車走行空間の確保などの事業を実施することに活用する目的で、広く都民へ公益を還元していくことといたしました。
 次に、予算の規模でございますが、パンダの導入につきましては、歳出予算一億八千五百万円、あわせまして平成二十三年度以降の支出予定額八億七千四百万円を債務負担行為限度額として計上いたしております。
 また、道路整備保全公社からの寄附金につきましては、歳入予算十億円を計上いたしております。
 引き続き、右側、計上内訳をごらんください。第一のパンダの導入につきましては、動物舎改修、パンダ保護に係ります共同研究及び輸送経費などを計上いたしております。
 第二の道路整備保全公社からの寄附金につきましては、公社から広く都民へ公益を還元する道路事業に対する寄附の申し出がございましたので、歩道の整備など交通安全施設事業の実施に活用いたしてまいります。
 次に、A4横の冊子、資料1、平成二十二年度補正予算説明書をごらんいただきたいと存じます。
 まず、一ページをお開き願います。平成二十二年度建設局予算総括表でございます。
 上の1、歳入歳出予算でございますが、表の一段目、一般会計(土木費)の欄をごらんください。今回の補正予算額は、一億八千五百万円で、既定予算と合わせました補正後の予算額が、四千八百六十五億六千五百万円となります。
 次に、左下の2、債務負担行為でございますが、今回の補正予算額は一件、八億七千四百万円で、既定予算と合わせた補正後の予算額は五十件、七百億八千二百万円となります。
 次に、二ページをお開き願います。一般会計(土木費)予算総括表でございます。
 下の表、歳入(財源内訳)をごらんください。道路整備保全公社からの寄附金十億円及びパンダ導入に係ります歳出予算の補正に対し、諸収入、宝くじ助成金収入六千万円を計上いたしております。
 この結果、今回の補正予算における特定財源の合計は十億六千万円となりまして、差引一般財源は八億七千五百万円の減となります。
 三ページをお開き願います。上の欄、番号1、動物園整備でございますが、ジャイアントパンダの導入に要する経費を記載してございます。
 また、下の欄、2、交通安全施設でございますが、財団法人東京都道路整備保全公社からの寄附金を記載してございます。
 四ページをお開き願います。債務負担行為について記載してございます。ジャイアントパンダ保護に係る共同研究事業として、平成二十三年度から三十二年度までの支出予定額、八億七千四百万円を債務負担行為限度額として計上するものでございます。
 以上で補正予算案の説明を終わらせていただきます。
 次に、契約案につきましてご説明申し上げます。
 資料2をごらんいただきたいと存じます。
 表紙をおめくり願います。今回、提出を予定しております契約案二件の件名は目次に記載のとおりでございます。
 一ページをお開き願います。件名、城山トンネル(仮称)整備工事(西-城山の五)でございます。
 本工事は、多摩川南岸道路整備事業のうち、延長千九百六十メートルの区間において、トンネル整備工事を山岳部における一般的な掘削工法でありますNATMにより施工するものでございます。
 工事場所は西多摩郡奥多摩町海沢地内から同町棚沢地内、契約の相手方は五洋・淺川・総成建設共同企業体、契約金額は三十億五千六百二十三万五千円、工期は平成二十六年二月二十八日までとする工事請負契約を一般競争入札によりまして締結しようとするものでございます。
 二ページをお開き願います。本件の施工場所の案内図でございます。
 案内図の中ほどに網かけで表示してあります箇所が工事場所でございます。
 三ページをお開き願います。構造物の形状は平面図、縦断図、断面図のとおりでございます。
 次に、四ページをお開き願います。件名でございますが、中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その二)でございます。
 本工事は中央環状品川線と首都高湾岸線との連絡路を橋梁形式により施工するものでございます。
 工事場所は品川区八潮一丁目地内から同区八潮三丁目地内、契約の相手方は佐藤鉄工株式会社、契約金額は、十四億九千百万円、工期は平成二十四年五月三十一日までとする工事請負契約を一般競争入札により締結しようとするものでございます。
 五ページをお開き願います。本件の施工場所の案内図でございます。
 案内図の下部に黒く実線で表示してあります箇所が工事場所でございます。
 六ページをお開き願います。構造物の形状は平面図、横断面図のとおりでございます。
 以上で契約案の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、事件案につきましてご説明申し上げます。資料3をごらんいただきたいと存じます。表紙をおめくり願います。
 今回提出を予定しております事件案の件名は目次に記載してあるとおりでございます。
 一ページをお開き願います。事件案の概要をまとめたものでございます。事件案につきましては、本概要にてご説明申し上げます。
 東京都立東京臨海広域防災公園の指定管理者の指定についてでございます。
 指定管理者による管理を行う施設は公の施設の名称の欄に記載がございますように、東京臨海広域防災公園で、指定管理者の名称は西武造園株式会社・株式会社NHKアート共同体、指定の期間は平成二十二年七月一日から平成二十五年三月三十一日まででございます。
 指定管理者の指定に係る議案の提出は、地方自治法第二百四十四条の二第六項の規定に基づくものでございます。
 二ページ以降に議案を添付してございます。後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で平成二十二年第二回定例会提出予定案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○藤井委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○藤井総務部長 報告についてご説明申し上げます。
 平成二十一年度予算の繰り越しについてご報告申し上げます。
 予算を翌年度に繰り越しして使用する場合は、地方自治法施行令第百四十六条第二項及び第百五十条第三項の規定により議会に報告することとされております。
 お手元の資料4、平成二十一年度繰越説明書の一ページをお開き願います。平成二十一年度繰越明許費総括表でございます。
 表の最上段、一般会計、土木費の行をごらんください。土木費のうち、今回、明許繰越を生じた事業の予算現額は、四千百六十七億七百九十二万五千円で、繰越明許費の予算議決額は、五百八十九億九千二百万円、これに対しまして、四百八十四億六千五百九万二千円を翌年度に繰り越すものでございます。財源は、分担金及び負担金、国庫支出金、繰入金、都債及び繰越金でございます。
 次に、下から二段目、用地会計の行をごらんください。この会計は、財務局の所管でございますが、当局が執行委任を受けて執行したものでございます。翌年度繰越額は、一億五千八百万九千円でございます。
 一般会計と用地会計を合わせました翌年度への繰越額の合計は、四百八十六億二千三百十万一千円でございます。
 引き続きまして、一般会計の事項についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。番号1、土木補助及び2、情報通信施設は土木管理費でございます。繰り越しの理由は説明欄に記載してございますとおりですが、土木補助については、市の道路工事に伴う関係機関との調整や用地取得に伴う関係人との折衝等に日時を要したものでございます。また、情報通信施設につきましては、海底光ファイバーケーブル敷設に伴う機器製作及び施工に日時を要したものでございます。
 三ページをお開き願います。3、道路補修から、五ページ、8、橋梁整備までは道路橋梁費にかかわります繰越明許費の詳細を記載してございます。
 六ページをお開き願います。9、河川防災から、九ページ上の欄、15、河川災害復旧までは河川海岸費の詳細を、同じく九ページ下の欄、16、公園整備から、次の一〇ページ、18、霊園葬儀所整備までは公園霊園費の詳細をそれぞれ記載してございます。
 以上の事業のそれぞれの主な繰越理由についてでございますが、工事に伴います地元住民や関係機関との調整、工事搬入路の確保、支障物件の撤去、材料の調達及び用地取得に伴う関係人との折衝等に日時を要したことなどによるものでございます。
 次に、用地会計の事項についてご説明申し上げます。
 一一ページをお開き願います。用地会計による公共用地先行取得でございます。
 繰り越しの理由は、用地取得に伴う関係人との折衝に日時を要したことによるものでございます。
 一二ページをお開き願います。二十一年度事故繰越総括表でございます。
 予算の繰り越しは繰越明許費の議決をいただいて行うのが原則でございますが、避けがたい事故のため年度内に支出が終わらなかった経費につきましては、地方自治法第二百二十条第三項のただし書きの規定に基づき、事故繰越として翌年度に繰り越しして使用することができることとなっております。
 表の最上段、一般会計、土木費の行をごらんください。翌年度繰越額は十六億六千三百五十九万三千円で、財源は分担金及び負担金、国庫支出金及び繰越金でございます。次に、下から二段目、用地会計の行をごらんください。翌年度繰越額は五百五十九万一千円で、財源はすべて繰越金でございます。一般会計と用地会計を合わせました翌年度への繰越額合計は、十六億六千九百十八万四千円でございます。
 一般会計の事項について、ご説明申し上げます。
 一三ページをお開き願います。1、交通安全施設から次の一四ページ上の欄、3、街路整備までは道路橋梁費にかかわる事故繰越の詳細を、同じく一四ページ下の欄、4、中小河川整備は河川海岸費の詳細を、次に、一五ページ、5、公園整備は公園霊園費の詳細をそれぞれ記載してございます。
 繰り越しの理由は、いずれも用地取得に伴う物件移転に日時を要したため、事業の一部を翌年度に継続実施するものでございます。
 次に、用地会計の事項についてご説明申し上げます。
 一六ページをお開き願います。用地会計による公共用地先行取得でございます。
 繰り越しの理由は、用地取得に伴う物件移転に日時を要したことによるものでございます。
 以上で平成二十一年度予算の繰り越しについてのご報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○藤井委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 発言がなければお諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。

○藤井委員長 次に、請願陳情の審査を行います。
 初めに、二二第一号、放射第二三号線の北沢中学校前の横断歩道の存続に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 お手元にお配りしております資料5の請願・陳情審査説明表をごらんいただきたいと存じます。
 表紙をおめくりいただきまして、まず、右上の整理番号1の請願二二第一号をお開き願います。
 本件は、放射第二三号線の北沢中学校前の横断歩道の存続に関する請願で、世田谷区の北沢五丁目町会代表、川口洋一さん外五百三十八人の方から提出されたものでございます。
 請願の要旨は、放射第二三号線の北沢中学校前の現在の横断歩道について、一、北沢五丁目十二番の北沢中学校旧正門前の横断歩道を新正門前に移設すること。二、北沢五丁目八番前の横断歩道はそのまま残すことを実現していただきたいというものでございます。
 現在の状況ですが、放射第二三号線は、港区北青山三丁目を起点とし、杉並区松庵一丁目を終点とする延長十二キロメートルの都市計画道路であり、交通の円滑化に寄与するとともに、延焼遮断帯としての役割を持つなど、防災性の向上を図る上からも極めて重要な骨格幹線道路でございます。
 本路線のうち、補助第二六号線との交差点から北沢中学校までの五百九十五メートルの区間につきましては、平成三年に事業着手し、これまで九八%の用地を取得しております。
 また、北沢中学校から環状第七号線との交差点までの四百二十メートルの区間につきましては、平成八年に事業着手し、用地取得をほぼ完了しており、現在、両区間において工事を進めております。
 北沢中学校付近の道路構造につきましては、本路線南側の北沢四丁目と北側の北沢五丁目で、最大約三・一メートルの高低差があることから、沿道建物からの出入りと、接続する区道の勾配を考慮して、中央分離帯部で段差を設ける計画としております。
 請願にあります北沢中学校旧正門前及び新正門前の道路構造につきましては、旧正門前で約〇・五メートル、新正門前で約〇・七メートルの段差を設けるため、安全で円滑な歩行者の通行機能を確保する横断歩道を設置することは困難であります。このため、北沢中学校生徒や、地域住民の利便性に配慮し、既設の北沢五丁目八番前の横断歩道を約四十メートル中学校側へ移設する予定です。
 なお、道路計画に伴う横断歩道の廃止、移設につきましては、交通管理者や地元世田谷区と協議するとともに、地元町会、北沢中学校やPTAに平成十九年から二十年に説明し、事業を進めてきたところでございます。
 引き続き、地元の理解と協力を得ながら、渋滞解消や防災性の向上に寄与する本路線の整備を着実に推進してまいります。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○中村(ひ)委員 放射第二三号線は通称井ノ頭通りと呼ばれて、その延長は吉祥寺駅周辺も通り、地域にとって重要な道路になっています。今回、請願が提出されるに及び、都議会民主党の環境・建設委員会所属の議員有志で世田谷区北沢五丁目周辺を視察しました。
 なぜこのような高低差のある地形の場所に都市計画道路の線が引かれているのかの是非は別にして、既に当該地域の東側まで拡幅が終わっているため、この箇所の道路整備についても進めていただきたいと思います。もちろん地域の方のご理解を得て進めていかなければなりません。今回、五百三十九名もの方から請願が出されていますので、その背景を含めて、少し丁寧に取り扱いたいと思います。
 そこで、まず最初の質問として、北沢中学校前を含む周辺の横断歩道の利用状況について伺います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 平日における通勤通学時間帯、朝七時から九時までの横断歩道利用者ですが、直近の調査では、北沢中学校西側の北沢中前交差点の横断歩道で二百八十九人となっております。また、北沢中学校旧正門前では百一人、北沢中学校東側の北沢五丁目八番前では六十二人となっています。
 このように、調査した三カ所の横断歩道のうち、北沢中前交差点の横断歩道を約六割の方が利用されています。

○中村(ひ)委員 今回の工事では、一番利用者の多い北沢中前交差点の横断歩道は、今回の廃止や移設の対象ではないことがわかりました。とはいえ、正門前の横断歩道を利用する方もいるので、特に中学生の通学については配慮していただけるようお願いします。
 次に、段差をつける道路構造にした理由について伺います。あわせて新正門前に横断歩道が設置できない理由を伺います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 道路の高さは、周辺の地形、沿道の利用状況、交差する道路などを考慮し定めるものでありまして、一般的には上下車線同じ高さで計画することとしています。
 しかしながら、本事業区間のうち北沢中学校付近の約百二十メートル区間の地形は、上り車線側の北沢五丁目より下り車線側の北沢四丁目の地盤が低く、計画線の両端で最大約三・一メートルの高低差があります。
 このため、下り車線の高さを、上り車線より当該区間で最大約七十五センチメートル低く計画することにより、地盤の低い沿道宅地からの本路線への出入りや、接続する区道の通行を確保しております。
 これに伴い、北沢中学校新正門前付近では、中央分離帯部で約七十センチメートルの段差が生じるため、安全で円滑な歩行者の通行機能を確保する横断歩道を設置することは困難です。
 なお、道路構造や、横断歩道の廃止、移設については、交通管理者や地元世田谷区と協議するとともに、地元町会、北沢中学校やPTAに平成十九年から適宜説明し、事業を進めてきたところでございます。

○中村(ひ)委員 この地形が複雑で、そのような道路構造にせざるを得ないということですので、これまでも地域の方には説明をしてきたとのことですが、これからも丁寧な説明をお願いします。
 最後に、横断歩道が廃止されることで、請願文にもあるように、避難所へのアクセス等の影響はないのかをお伺いします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 北沢中学校は、放射第二三号線の北側の地域からの避難所に指定されていることから、旧正門前の横断歩道廃止に伴う避難経路の変更は生じません。
 引き続き、地元の理解と協力を得ながら、本路線の整備を着実に進めてまいります。

○中村(ひ)委員 ご答弁ありがとうございました。最初にも述べましたが、現地を見させていただきましたので、高低差があることはわかっていました。
 また、今の答弁を聞いて、段差を設けることも仕方がないと感じました。北沢中学校の南側はいまだに歩道がない状況であり、歩行者の安全性の向上のためにも、地域の皆様へ道路構造等について十分な説明を行い、早期完成をお願いして質問を終わります。

○かち委員 放射第二三号線の北沢中学校前の横断歩道の存続に関する請願について意見を述べます。
 放射二三号線は都市計画道路であり、現在、幅二十五メートルの骨格幹線道路として拡幅工事中の道路です。現地を見てきましたが、ちょうど請願の対象地域である北沢中学校の前面道路の向かい側がスプーン状のくぼ地になっているという特異な地形ではありました。ゆえに三メートルある道路との高低差をできるだけ緩和するということで、道路の片側線だけを、中央分離帯に七十五センチの落差をつけるというものです。だから、そこに横断歩道はつけられないとの説明ですが、骨格幹線道路という位置づけで、交通量も一日一万台を超えると予測されている道路であり、中学校前の横断歩道をなくすと、新しい横断歩道をつけたとしても、横断歩道の区間が二百メートルとなり、現行よりも遠くなります。地域住民の利便と安全を最大限確保すべきと考えます。よって、本請願は趣旨採択を求めます。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○藤井委員長 起立少数と認めます。よって、請願二二第一号は不採択と決定いたしました。

○藤井委員長 次に、二二第二〇号、富士街道の拡幅に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○谷村参事 続きまして、整理番号2の陳情二二第二〇号をお開き願います。
 本件は、富士街道の拡幅に関する陳情で、練馬区の石神井まちづくりの会代表、下河秀行さん外千八百九十三人の方から提出されたものでございます。
 陳情の要旨は、富士街道の補助第二三二号線と交差する地点から石神井中学校前交差点間を、富士街道の他の区間と同様に幅員十二メートル以上に拡幅し、両側に歩道を整備していただきたいというものでございます。
 現在の状況ですが、通称富士街道は、都道千代田練馬田無線のうち練馬区高野台四丁目から西東京市田無町一丁目に至る延長六・八キロメートルの地域幹線道路でございます。このうち、谷原交差点から新青梅街道と交差する富士町交差点までの延長五・四キロメートルの区間につきましては、三・八キロメートルで拡幅が完了し、両側に歩道が整備されており、一キロメートルで拡幅事業を実施中でございます。
 本陳情区間である富士街道と補助第二三二号線が交差する地点から石神井中学校前交差点までの延長〇・六キロメートルは、幅員が七・四メートルから十・九メートルで、南側にのみ一・五メートルから三・二メートルの歩道が設置されている道路でございます。本区間には、練馬区役所石神井庁舎、石神井警察署などの公共施設が立地しており、また、西武池袋線石神井公園駅へのアクセス道路であるため、歩行者や自転車が往来し、地域住民に幅広く利用されております。
 本区間の沿道には、両側にマンションなど堅牢な建物があり、道路を拡幅整備するには、地域住民の理解と協力が不可欠でございます。
 このため、財政状況や事業中の区間の進捗、交通状況等を勘案するとともに、地域住民の意向を踏まえながら、本区間の整備について検討を進めてまいります。

○藤井委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○野上委員 陳情二二第二〇号、富士街道の拡幅に関する陳情について、私から少し、今、お話しいただいた数値も確認させていただきながら、質問をさせていただきたいと思います。
 私自身、この陳情箇所である石神井中学校の交差点から、ちょうど歩いて五分ぐらいのところに住んでおります。毎日、この陳情区間を通行して石神井公園に行きましたり、あるいは車でこの富士街道を利用させていただいている状況です。
 そして、一点、今回、陳情者が練馬区南田中ということで、少し、この陳情区間の住民の方、あるいは町会の方ではないのではないかなというふうに危惧されている方も、委員の中にもおりましたけれども、この石神井まちづくりの会、下河さんのグループは、以前から石神井地域の公益を考えて、どのようなまちづくりをしていけば練馬区民にとって非常に有益であるかということを常々活動をされているグループの方です。
 そして、なおかつ、この陳情書を出された署名の内訳を、私、伺いましたら、この石神町会ですが、支部が十四個ありまして、それぞれ一支部から十四支部まで、この石神町会に所属している方の合計、千八百九十三人のうち、千三百人強がこの陳情書に署名をしております。
 なおかつ、石神町会長及びお隣の池渕町会長も賛同の上、ぜひとも東京都にこの富士街道の拡幅をしてほしい、そういったことを陳情書として提出しているところでございます。
 重複しますけれども、本陳情区間の周辺は、谷原の交差点から補助一三二号線をまたいで石神井公園までの区間は、既に事業中あるいは拡幅済みでございます。そして、本陳情区間〇・六キロメートルを含んで、石神井公園交差点から富士街道交差点まで拡幅整備済みでございます。
 本日は、その区間を記した地図に道路の状況の写真を添付しまして作成したものを持ってきました。(資料を示す)先ほどおっしゃっていましたように、富士街道沿い、この区間、本陳情区間はここからここまでの間なんですが、その前後は、石神井交差点から西東京側は十二メートルの広さが保っております。そして、補助二三二号線から石神井公園の駅の方に向かう道路については、もう十五メートルという幅がきちんと確保されているところでございます。
 そして、陳情エリアには石神井警察署、石神井庁舎、石神井警察署の裏には免許の更新センターがありますので、ここ非常に狭い道路なんですが、ここの行き来が、非常に人通りが多いところになっています。そして、この区間、今、東京都で計画しております外環ノ2ができれば、この近くに通る予定でございますけれども、石神井中学校もあるという状況で、通勤、通学はもちろんのこと、区民が公共施設アクセスに利用するのに欠かせない道路になっています。
 また、基本的に、この写真でもごらんになればわかると思いますが、この区間は中央線が引いていないほど非常に狭い道路ですので、車自体の行き交いもスムーズではございません。建設局の肝いりでつくっていただきました石神井公園の踏切の高架、練馬高野台から大泉学園へ向かう間の踏切の高架事業も、ここ、整備は半分終わっておりますので、非常に道路がスムーズに通れるはずなのに、朝は渋滞をしているという状況です。
 あともう一つ、石神井公園の駅までのバス通りにもなっています。自転車はもちろんですが、歩行者、車いす、乳母車、非常に危険な状況でございます。先ほどもご説明をいただきました片側南側、道路の南側は整備された歩道がありますが、非常に狭いので、人や自転車は、やはり車道の方を通行せざるを得ない状況です。また北側にも歩道線が引いてありますけれども、こちらですね、電信柱も歩道の中にあるものですから、どうしても歩道の中を歩くというわけにはいきませんで、自転車も、歩行されている方も、歩道を歩くという状況ではない現況があります。
 そういったことでございますので、この区間の前後の状況も踏まえて、少し確認のために質問させていただきたいと思います。本区間の道路の幅員の状況について、ちょっと改めて伺わせていただきたいと思います。

○谷村参事 副委員長、詳しくお調べいただきましたとおり、陳情区間の道路付近につきましては、東側の補助第二三二号線と交差する側が広くなっておりまして、西側の石神井中学校前交差点が狭くなっております。練馬区役所石神井庁舎前では、幅員十・九メートルのうち車道が七・八メートル、南側のみとなっております片側歩道が三・一メートルであります。陳情区間の中間点付近では、幅員九メートルのうち車道が六・七メートル、同じく片側にある歩道が二・三メートルであり、石神井中学校前交差点付近では、幅員七・四メートルのうち、車道が五・九メートル、片側にある歩道が一・五メートルの状況となってございます。

○野上委員 できましたら、先ほども私申し上げましたとおり、両側にきちんと歩道整備していただけるような道路の幅の確保が必要ではないかなと思います。特にこのエリアについては、何度も重複しますけれども、公共施設のセンターというか、公共施設が多くありますので、どうしても多くの方がこの富士街道、本陳情区間を利用しなくてはいけないという状況でございます。富士街道は東西方向の幹線道路でありますし、車自体の交通量も多い状況です。
 そこで、本陳情区間は一時間にどのくらいの交通量なのか伺います。

○谷村参事 本陳情区間の石神井中学校前交差点におきましては、本年二月四日に実施いたしました交通量調査によりますと、午前七時から午後七時までの十二時間の自動車交通量は五千三十七台となっております。一時間当たりの交通量は、最も少ないのが午前七時から八時までの三百二十二台、午後二時から三時までのピーク時が四百八十四台となっております。

○野上委員 先ほども申し上げたとおり、西武池袋線の高架事業が完了するまでは、ほとんど朝は、私もいつもそうなんですけれども、あそこの富士街道は、自動車がもうだんご状態になって、踏切があくのを待って、そして通過をするという状況でした。
 ですので、伺っておきながらあれですけれども、交通量自体が少ないというのは、一方では、もちろん、踏切の状況もありますので、一概に多い、少ないとはいえませんけれども、このぐらいの交通量でしたら、歩行者や自動車、あるいは自転車の安全確保のためにも、やはり拡幅の整備が必要であるというふうに私は考えます。
 富士街道では、先ほど、図でもお示ししましたけれども、現在、ほかの区間でも拡幅の整備が進められております。拡幅事業の実施中の箇所の進捗状況と、今後の取り組みについて、改めて確認したいと思います。

○谷村参事 現在、富士街道では、二カ所で道路を拡幅し、両側に歩道を整備する事業を実施しております。谷原交差点から西側五百五十メートル区間につきましては、これまで七九%の用地を取得し、幅員六・五メートルを十二メートルに拡幅する工事を進めておりまして、既に約二百九十メートル区間の工事を完了しております。
 また、光和小学校入り口交差点から補助第二三二号線が交差する地点までの四百二十メーター区間につきましては、九三%の用地を取得し、幅員六・五メートルを十五メートルに拡幅する工事を進めておりまして、約三百二十メートルの区間の工事を完了しております。
 引き続き、地元の理解と協力を得ながら、平成二十四年度の完成を目途に整備を進めてまいります。

○野上委員 事業中の箇所も着実に工事が進んでおりますし、残る本陳情区間というのも、残された区間ですよね。残るこの区間も、拡幅整備事業を進めていく必要があるというふうに私自身は考えております。
 しかしながら、今、ご答弁をいただきました実施中の箇所の進捗状況、こういうふうに進めていくためには、住民の皆さんのご理解も必要ですし、事業自体のご理解も必要かと思います。
 道路の拡幅整備では、事業化に向けて、一般的にどのような検討を行うのか、改めて、その手順についてお尋ねいたします。

○谷村参事 陳情区間のような道路の拡幅整備の事業化に当たりましては、現況測量等の調査、道路拡幅の検討や設計、道路管理者や地元区等関係機関との協議、節目ごとの地元説明会などを実施しております。
 このように事業化に当たりましては、関係機関との調整や、地元の理解と協力が不可欠でございます。検討に加えまして、交通管理者や地元区等関係機関との協議等を実施していくことが必要となっております。

○野上委員 道路の整備しかり、本区間を整備するためには、やはり多くの作業が必要であることもわかりました。先ほどお話しいただいたとおり、本陳情区間の富士街道の道路の両側には、堅牢な建物もございますし、新しく新築された建物もございます。地域の住民の方の理解がなければ、私たち議会が、建設局の局側に拡幅をしてほしいというふうにお願いをしても、なかなか実現できないかと思いますが、しかしながら、この区間、残された拡幅整備場所だというふうに私は考えておりますので、ぜひ事業化に向けて前向きに取り組んでいただけますようにお願いを申し上げまして、私からの質問を終わります。

○高橋委員 陳情二二第二〇号、富士街道の拡幅に関する陳情について、お尋ねいたします。
 東京都区部の都市計画道路の整備率は、平成二十一年三月末において約六〇%であるのに対し、練馬区では約四八%にとどまっております。さらに、笹目通りを境とした練馬区西部地域の整備率は、私の試算では約二七%と極めて低い状況にあります。
 このような状況の中で、例えば西部地域を東西に結ぶ都市計画道路補助第二三二号線も地区計画の都市計画決定を目指し、まちづくりの検討が重ねられている西武池袋線石神井公園駅南地区で、この補助二三二号線の整備が進められておりますが、それ以外の区間の整備は先が見えない状況にあります。
 この西部地域にある富士街道は、江戸時代より、大山参り、富士参りの多くの人々が通った歴史ある道であります。現在では、練馬区西部地域において、東西を結ぶ極めて重要な道路として人々の生活を支えております。しかしながら、一部区間では、歩道がなく、車のすれ違いにも困るなど、整備は十分ではないのであります。
 そこで、まず、富士街道の谷原交差点から新青梅街道と交差する富士町交差点までの整備について、これまでどのように取り組んできたのかお伺いいたします。

○谷村参事 富士街道のうち、お尋ねの谷原交差点から富士町交差点までの区間は、練馬区西部における東西方向の重要な道路であり、都は、これまでも順次整備に取り組んでまいりました。
 この延長五・四キロメートルのうち、陳情区間の西側、延長三・三キロメートルにつきましては、昭和四十三年度に、石神井学園前交差点付近から整備に着手し、幅員六メートル程度でありました道路を両側に歩道を有する十二メートルから十三メートルに順次拡幅し、昭和六十三年度に整備を完了しております。
 また、陳情区間の東側、延長一・五キロメートルのうち、光和小学校入り口交差点の東側区間〇・五キロメートルにつきましては、平成十二年度に拡幅整備を完了しております。残る一キロメートル区間につきまして、現在、平成二十四年度の完成を目途に整備を進めているところでございます。

○高橋委員 今、答弁がありましたように、これまでの富士街道の拡幅整備により、完成区間では、歩道が整備され、歩行者の安全な通行が確保されるとともに、交通の円滑化が図られてきました。
 一方、本年二月には、富士街道と交差する西武池袋線の練馬高野台駅から石神井公園駅付近までの区間の上り線が高架化されました。これにより、富士街道では、一日の踏切の遮断時間が約三割減少し、踏切の遮断による渋滞長が最大五百メートルから五十メートルに減少するなど、交通渋滞が大幅に緩和されました。地元の方々からは、安全に踏切を渡ることができるようになった、また、路線バスを利用して移動する時間が短くなったという話を聞いております。
 平成二十三年度早期に下り線も高架化されれば、踏切渋滞は解消し、陳情区間の拡幅整備はさらに重要になると考えております。
 そこで、陳情区間の現在の状況について伺います。

○谷村参事 陳情区間には、沿道に練馬区役所石神井庁舎、石神井警察署などの公共施設が立地しておりまして、また、西武池袋線石神井公園駅へのアクセス道路にもなっております。こうしたことから、通勤通学などの歩行者や自転車が多く利用するとともに、路線バスも一日百二十本が往来するなど、地域交通を支える路線となっております。
 沿道の土地利用状況につきましては、用途地域として、商業地域及び近隣商業地域に指定されておりまして、マンションや戸建て住宅、店舗などの建物が約八十棟、現道沿いに建ち並んでおります。

○高橋委員 答弁いただいたとおり、富士街道は地域の生活を支える一方、陳情区間には多くの建物が建ち並ぶなど、課題もあるわけであります。
 このため、本区間の拡幅整備を進めるには、地元の理解と協力が不可欠となるわけでありまして、地域住民の意向も踏まえながら、本区間が早期に事業化されるよう検討すべきと考えます。
 冒頭述べたとおり、練馬区西部地域の道路整備は非常におくれており、私は、平成十三年に都議会議員に就任して以来、機会あるたびに、この地域の道路整備の必要性を訴えてまいりました。道路は、ネットワークが形成されることによって、本来の整備効果が発揮されるものと私は考えております。
 富士街道の拡幅整備のみならず、昨年十一月の事務事業質疑で取り上げました外環から大泉学園通りまでの補助第二三〇号線の早期事業化など、練馬区西部地域の道路整備の推進により一層精力的に取り組んでいただくことを強く要望して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二二第二〇号は趣旨採択と決定いたしました。
 以上で請願陳情の審査を終わります。
 以上で建設局関係を終わります。
 なお、本日審査いたしました請願陳情中、採択と決定した分については、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時四分散会

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