環境・建設委員会速記録第二号

平成二十二年三月五日(金曜日)
第九委員会室
   午後一時一分開議
 出席委員 十三名
委員長藤井  一君
副委員長野上ゆきえ君
理事中村ひろし君
理事高橋かずみ君
理事いのつめまさみ君
野田かずさ君
吉倉 正美君
山下ようこ君
かち佳代子君
林田  武君
松下 玲子君
こいそ 明君
中村 明彦君

 欠席委員 一名

 出席説明員
環境局局長有留 武司君
理事都市地球環境部長事務取扱大野 輝之君
環境政策部長森  浩志君
環境政策担当部長吉村 憲彦君
環境改善部長柿沼 潤一君
参事中村  豊君
自動車公害対策部長市川郁美子君
自然環境部長大村 雅一君
緑化募金担当部長福田 良行君
参事木村 尊彦君
廃棄物対策部長井戸 秀寿君
参事谷川 哲男君
建設局東京都技監建設局長兼務道家 孝行君
次長影山 竹夫君
道路監村尾 公一君
総務部長藤井 芳弘君
用地部長角南 国隆君
道路管理部長野口 宏幸君
道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務藤井 寛行君
三環状道路整備推進部長戸谷 有一君
公園緑地部長小口 健藏君
河川部長廣木 良司君
企画担当部長鈴木 昭利君
道路保全担当部長藤江 賢治君
公園管理担当部長三浦 紀子君
参事今村 保雄君
参事谷村 秀樹君

本日の会議に付した事件
 請願の取り下げについて
 環境局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百十二号議案 平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出 環境局所管分
 建設局関係
契約議案の調査
・第百四号議案 環二朝潮運河橋りょう(仮称)下部工事(二十一 一-環二築地)請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百九号議案 土地の買入れについて
・第百十一号議案 平成二十一年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百十二号議案 平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 建設局所管分
付託議案の審査(決定)
・第百九号議案 土地の買入れについて
・第百十一号議案 平成二十一年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百十二号議案 平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 環境・建設委員会所管分

○藤井委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、請願の取り下げについて申し上げます。
 お手元配布のとおり、二一第三六号、八丈島の一般廃棄物管理型最終処分場建設計画の見直しに関する請願については、議長から取り下げを許可した旨通知がありました。ご了承願います。

○藤井委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の中途議決にかかわる付託議案の審査並びに建設局関係の契約議案の調査を行います。
 契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成二十二年三月四日
東京都議会議長 田中  良
環境・建設委員長 藤井  一殿
契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第百四号議案 環二朝潮運河橋りょう(仮称)下部工事(二十一 一-環二築地)請負契約
2 提出期限 平成二十二年三月五日(金)

○藤井委員長 これより環境局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百十二号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、環境局所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で環境局関係を終わります。

○藤井委員長 これより建設局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百四号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○中村(ひ)委員 それでは、朝潮運河橋りょう下部工事請負契約について質問します。
 三月二日の代表質問でも、朝潮運河橋梁については、大沢幹事長から質問いたしましたが、答弁によっては議案の賛否が変わるほど詳細に検討する必要がある問題ですので、改めて所管の委員会で細部について質問いたします。
 環状第二号線については、築地市場の現在地再整備に影響はない構造である限りにおいて、その必要性は民主党も認めます。
 平成十九年九月十一日の東京都都市計画審議会で、環状第二号線の晴海四丁目から銀座八丁目の区間の地下トンネル構造から平面及び高架構造に変更するとの提案に対して、民主党は、築地市場移転を前提にした変更は時期尚早であるとして反対しました。結果的には、計画変更は決定されてしまいました。
 その後、昨年七月の都議会議員選挙での民意を受けて、民主党は、十二月八日の第四回定例会の代表質問で、改めて築地市場の現在地再整備を検討するためにも、最低限、同区間については整備を一時見送るべきと主張しましたが、残念ながらそれに応じる答弁もありませんでした。
 そして、三月二日の代表質問で、築地地区の道路構造を地下方式に再変更した場合でも、朝潮運河橋梁の工事には影響ないのかと問うたところ、仮に築地地区の道路構造が変更になった場合でも影響しないとの答弁がありました。
 それで、まず最初の質問なんですが、改めて現在の計画では築地地区の構造はどうなっているのかを伺います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 環状第二号線の銀座八丁目から晴海四丁目までの区間につきましては、平成十三年の第七次東京都卸売市場整備計画により、市場の豊洲移転が決まったことに伴い、築地、勝どき、晴海地区間の連絡強化、勝どき地区における避難経路の拡充など、道路機能や防災性の向上を図るため、平成十九年十月、地下式から地表式及びかさ上げ式に都市計画変更を行ってございます。
 環状第二号線のうち、築地四丁目から築地五丁目までの延長約〇・八キロメートルの築地地区の道路構造は、トンネル部〇・四キロメートル、平面部〇・四キロメートルで構成されてございます。虎ノ門・新橋方面からのトンネルが築地市場内で地上に上がり、平面構造を経て、隅田川を橋梁形式で渡る計画でございます。
 また、築地地区の土地利用の増進や、新大橋通りと環状二号線本線へアクセスするための側道を整備します。

○中村(ひ)委員 それでは、仮に築地地区の道路構造を地下に再変更するとした場合、朝潮橋梁を建設することが前提になった場合には、晴海四丁目から銀座八丁目までの全体の計画はどのようになるのか伺います。その場合、平成十九年九月に都市計画審議会で決定された案との違いはどうなるんでしょうか。お答え願います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 現計画の道路構造は、築地地区でトンネルから平面構造を経て、隅田川と朝潮運河をそれぞれ橋梁形式で渡る計画でございます。勝どき地区では、環状第三号線と立体交差を図るため、高架橋構造とするとともに、沿道利用のための側道を設ける計画としております。
 仮に、築地地区の道路構造を地下式に変更した場合には、築地地区から隅田川を越えた勝どき五丁目までがトンネル構造となり、環状第三号線の先の勝どき六丁目で地上に出て、今定例会で工事契約案件として付議している朝潮運河橋梁に接続することになります。
 また、環状第二号線と環状第三号線へアクセスするための側道が必要となります。

○中村(ひ)委員 朝潮橋梁の建設をすることになるので、当初計画より勾配が急になると予想されますが、道路構造令に適合しているのか、また、適合しているだけではなく、交通事情から見て安全性が確保されるのか、確認したいと思います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 仮に、築地地区の道路構造を変更した場合において、勝どき地区に接続する本線及び環状第三号線に接続するランプは、道路構造令の基準値以内の勾配となり、安全性についても確保されます。

○中村(ひ)委員 環二については、どのような構造であっても、関連のまちづくりも含めて、地元である中央区や地域住民の声を十分に聞き、丁寧な説明をしなければなりません。
 先般行われた中央区議会でも、朝潮橋梁の建設と、それに伴うまちづくりについて議論され、中央区長からは具体的かつ丁寧に説明するよう東京都に要請すると述べられています。
 今後の東京都の取り組みをお伺いします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 これまでに、都市計画変更素案や環境影響評価書案の説明会など、節目節目で事業について地元の方々に説明をしております。
 平成二十年六月に、事業及び用地測量説明会を勝どき地区などで三回実施するとともに、同年十二月には、関係権利者に対し用地説明会を開催し、地元への説明を行っており、既に約一八%の用地を取得してございます。
 また、中央区が事務局である、まちづくり協議会におきましても、事業説明を四回行ってきております。
 引き続き、工事等の説明会やまちづくり協議会などにおいて、沿道の住民の方々へきめ細かな説明を行ってまいります。

○中村(ひ)委員 最後に、また確認の意味で質問させていただきます。
 民主党は、築地市場において現在地再整備を主張しておりますが、環二の必要性は認めていますので、再度、都市計画変更を行って築地部分については地下化をすることも検討しなければなりません。
 さきの本会議で、大沢幹事長の代表質問について東京都技監が答弁をされましたが、改めて確認します。
 本議案である朝潮橋梁の建設が、築地市場の現在地再整備及び環二の築地地区の地下化について影響がないか、技術的、法的、実態的に問題ないかということを東京都技監から明快な回答をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○道家東京都技監 先日の代表質問にも答弁を申し上げたとおりでございますが、仮に築地地区の道路構造が変更になった場合でも、朝潮運河橋梁に影響はございません。
 より具体的にご説明申し上げますと、都市計画の変更につきましては、理由があれば、所要の手続を経て、法的に可能でございます。
 次に、技術的には道路構造令を満たしていることから、これも可能でございます。
 そして、用地取得が必要となることにつきましても、課題ではございますが、これまで、当局実績からしても、実態的には対応可能であるというふうに考えております。
 このように法的、技術的、実態的に対応は可能であるというふうに考えております。

○中村(ひ)委員 ご答弁ありがとうございました。
 本議案については、影響がないということは確認させていただきましたので、質問の方は終わります。

○吉倉委員 環二朝潮運河橋りょう下部工事の契約案件について、私は賛成の立場から質問いたします。
 環状第二号線沿線の臨海副都心や晴海、勝どき地区などでは、現在、新たなまちづくりが進められております。環状第二号線の整備は、まちづくりにとっても大変重要であると考えておりますが、所見を伺います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 環状第二号線は、臨海副都心や晴海、勝どき地区などの連絡強化や、勝どき地区における避難経路の拡充など、道路機能や防災性の向上の点からも重要な道路でございます。
 また、臨海副都心や晴海、勝どき地区などで進められている新たなまちづくりは、環状第二号線が整備されることを前提に計画されており、仮に環状第二号線の整備がおくれることとなれば、開発に伴い発生する交通需要に対応することができなくなります。
 このようなことから環状第二号線の早期整備が必要不可欠でございます。

○吉倉委員 ご答弁いただきまして、環状第二号線は、周辺で進むまちづくりを支える上でも非常に重要な道路であることがわかりました。
 改めて申し上げるまでもなく、環状第二号線は、臨海部と都心を結ぶ重要な骨格幹線道路であり、地域の防災性の向上や沿線で進められている新たなまちづくりを支える上でも早期整備が必要であります。
 よって、本契約案件は、当然、可決すべきものであることを申し上げて質問を終わります。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。

○かち委員 それでは、第百四号議案、環二朝潮運河橋りょう下部工事請負契約について意見を述べます。
 今回の契約案件は、環状二号線、幹線道路計画に基づくものであり、勝どき六丁目と晴海五丁目の地区を結ぶ橋梁下部工事の請負契約でありますが、この環状二号線計画道路は、バブル期の負の遺産ともいえる臨海部へのアクセス道路として、当初計画から大きく変更し、膨大な税金投入となる都市再開発と一体の道路計画です。
 虎ノ門から晴海地区まで事業延長三・六一キロメートル、総事業費は市街地再開発事業と一体のものであり、都市整備局と建設局合わせて四千二百三十六億円にもなるものです。一メートル一億円以上の投資的事業であり、住み続けられるまちづくりや環境負荷の点からも、我が党は一貫して反対してきているものです。
 そもそも今回の対象地区、東新橋-有明間は、築地市場の現在地再整備を前提として、地下化の都市計画決定であったものです。しかも、臨海開発事業会計が臨海副都心へのアクセス道路として開発者負担で事業化すべきものでした。
 ところが、臨海開発の失敗により、一千億円もの事業費を同会計に負担させられないとの立場で、地上化して事業費を大幅に縮小した上、一般会計で負担するものになったものです。築地市場の豊洲移転の大きな動機の一つに、破綻した臨海開発事業会計の救済であったといわれるゆえんにほかなりません。
 今日、豊洲の土壌汚染問題で再び築地市場の現在地再整備の世論が高まり、議会でもまさに議論の最中であるとき、築地市場移転前提の計画道路における橋梁工事を認めることはできません。
 今日、税金の使い方として、道路建設のあり方が問われており、環状二号線建設についても改めて見直すことを求めて、反対の意見といたします。
 以上です。

○藤井委員長 発言は終わりました。
 お諮りいたします。
 本案については、ただいまの意見を含め、委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○藤井委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百九号議案、第百十一号議案及び第百十二号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、建設局所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○松下委員 私は、第百十一号議案、平成二十一年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について、何点か伺いたいと思います。
 昨年十一月の事務事業質疑で、私は、JR中央線の連続立体交差事業について何点かお伺いいたしました。
 今回、連続立体交差事業関連事件案として、費用の負担変更が提案されました。その際の提案理由でもご説明がありましたが、連続立体交差事業の区市負担金については、地方財政法に基づき、関係区市に受益相当分の負担を求め、その負担限度額を都議会の議決を経て定めるものとなっております。
 そこで、まず初めに、関係区市への負担限度額はどのように算出しているのか、その仕組みについてお伺いいたします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 連続立体交差事業の事業費は、国が定めた要綱に基づき、都市計画事業者である都市側と、鉄道事業者が負担しております。
 都市側の負担は、国の補助と東京都の負担で構成され、東京都の負担には、本事業により多数の踏切除却や高架下の公共利用が図られ、地元区市の受益も大きいため、地方財政法などに基づき、地元区市が一部を負担することとしております。
 都市側と鉄道側の負担割合は、区部では八十六対十四、多摩部では九十対十が基本となっております。
 都市側の負担のうち、通常、この二分の一について国費を導入し、残りの二分の一を都と区市で負担することとしております。都と区市の負担割合は、七対三でございます。
 区市の負担限度額は、毎年度の事業費をもとに、これらの負担割合より算出しております。

○松下委員 今ご説明ありました負担限度額算出に基づいて負担割合が各区市にあり、負担金を決定しているということだと思いますが、区市負担金に関する具体的な手続や、区市への事業説明についてお伺いいたします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 区市の負担金に関する手続につきましては、地方財政法第二十七条第二項におきまして、区市町村が負担すべき金額は、当該区市町村の意見を聞き、当該都道府県の議決を経て、これを定めることとされております。
 区市には、年度当初に事業箇所ごとの連続立体交差事業協議会において事業内容を説明しており、事業の進捗に応じて、適宜執行状況などの説明を行っております。
 これらの手続や説明を経て、毎年度、事業費の精算を行い、区市に負担金を請求しております。

○松下委員 JR中央線は、三鷹-立川間の連続立体交差化を進めているところで、昨年十二月には、待望の三鷹-国分寺間が高架化をいたしました。
 そこで、きょうの議案の中でもJR中央線についてお伺いしたいと思いますが、この平成二十一年度負担限度額のもととなるJR中央線における当初の事業費と、変更の事業費についてお伺いをいたします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 JR中央線連続立体交差事業では、三鷹駅から立川駅間の延長十三・一キロメートルの区間で連続立体交差化を進めており、昨年十二月には、三鷹駅から国分寺駅間で高架化が完了し、十三カ所の踏切を除却したところでございます。
 本事業におきましては、武蔵野市など、沿線の六市に負担を求めており、その負担限度額のもととなる平成二十一年度の当初の事業費は、高架化に必要な約九十八億円でございます。事業の進捗に伴い、約九億円を増額し、変更後の事業費は約百七億円となっております。

○松下委員 当初というのは、昨年三月末に都議会で議決をされた金額から、今回の変更事業費は約九億円の増額とのお答えですが、おのおのの具体的な内訳についてお伺いしたいと思います。
 まず、JR中央線における当初の事業費の内訳と内容についてお伺いをいたします。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 当初の事業費の内訳でございますけれども、工事費約九十三億円、測量試験費約二億円、用地費及び事務費約三億円でございます。
 工事費は、武蔵境駅など、三駅のホームの築造や、西国分寺駅から立川駅間の高架橋の築造、三鷹駅から国分寺駅間の軌道や信号の設置などに要する費用です。
 測量試験費は、環境影響評価事後調査及び構造物の設計などに要する費用です。
 用地費及び事務費は、仮線用地の借地費や補償費、鉄道事業者などの人件費や旅費などでございます。

○松下委員 それでは、JR中央線における増額となった、先ほど約九億円とご説明ありました事業費の内訳と内容について、お伺いしたいと思います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 増額となった事業費の内訳でございますけれども、平成二十年度工事の繰り越しによる約八億円と、平成二十二年度に予定していた工事の前倒しによる約一億円でございます。
 繰り越し工事は、武蔵小金井駅の南口で進められている再開発事業などとの工事調整により、今年度施行した武蔵小金井駅のホームや高欄の築造などでございます。
 前倒しした工事は、三鷹駅から国分寺駅間の高架化を昨年十二月に早めたことにより、今年度施行した通信ケーブルの移設工事でございます。

○松下委員 今ご説明をいただいて、九億円の中身というのが、前年からの繰り越し分と前倒し分が追加された費用であるということがわかりました。
 ぜひ、こうした事業内容の詳細な内訳についても、より丁寧に区市に対して説明していただきたいと思いますし、その内訳、金額や内容については、公表できるような形で区市にご説明をしていただきたいと思います。
 JR中央線の総事業費と執行状況についてお伺いしたいと思います。

○藤井道路建設部長情報基盤整備担当部長兼務 JR中央線の総事業費は、都市側と鉄道側を合わせて約一千七百十億円でございます。
 平成二十一年度末までの累計執行額は約千三百億円、執行率は約七六%を見込んでおります。
 三鷹駅から国分寺駅間は、昨年十二月に高架化し、十三カ所の踏切を除却しております。現在、仮上り線の撤去工事を行うとともに、武蔵境駅など、三駅の駅舎工事を進めております。
 また、西国分寺駅から立川駅間では高架化工事を進めており、来年度末に高架化し、五カ所の踏切を除却する予定です。
 今後とも適切な事業執行に努めるとともに、コスト縮減を図りながら、一日も早い事業の完了に向け、積極的に取り組んでまいります。

○松下委員 今ご説明いただきましたし、提案説明のときに配布された資料というものがございまして、それぞれの連続立体交差事業の都予算執行状況ということで、各鉄道名、関係区市、箇所や総事業費、残事業費などが記されておりますが、ぜひ今後、この備考欄、せっかく備考欄があるのですから、その備考欄に事業期間というのを入れていただきたいと私は思います。
 というのは、残事業費と残事業期間から、おおむねその期間内に事業が終わるのかどうか、毎年の執行済み事業費から推察することが、これ、実はできるのではないかと私は思います。
 今ご説明いただいたJR中央線ですと、残事業費約四百億円、都予算千六百億の総事業費で、残事業費が四百億となります。当初計画は平成二十二年度末までに事業が終わる予定でしたけれども、これは昨年十一月の事務事業質疑の中で、三年延伸をこれからするんだというお話がございました。
 当初の予定、二十二年で終わる予定だと、一年間で、二十一年で百億円の執行だったものが、四倍にもなる四百億。これ、その事業費で見るだけで、できるわけがないんじゃないかということ、お金で見て一目瞭然になると思うんです。二十五年に伸びると、二十二、二十三、二十四、二十五と四年ありますから、毎年百億執行することができれば、おおむねその事業期間でできる。
 こうしたことは一体どの段階でわかるのか。地元の人たちというのは本当にこの連続立体交差事業の完成を待望しているんです。日々の生活にかかわってきているんです。
 踏切があって、まちが南北に分断されて、日常の移動に支障を来している、この事業を心待ちにしている人たちのためにも、期間内に事業を完了していただきたい。総事業費も決して上げないでいただきたい。
 もし仮に、状況が変わるようであれば--これ、一覧表を見ると、京成電鉄押上線ですか、総事業費、事業計画が平成二十四年までに終わることになっているものを三百二十億、ことし十七億しか執行見込み事業がない中で三百二十億、どうやって、あと三年で終わるのかと、この表を見て私は思いました。
 状況が変わったのであれば、できるだけ早くに地元の区市に説明をしていただく、都民に対してもしっかりと東京都として説明責任を果たしていただきたいと思います。
 その上で、総事業費は絶対にふやさないでいただきたい。これ以上、事業期間は、JR中央線、ほかの線もそうですけれども、延長しないでいただきたい。これを要望いたしまして私の質問を終わりたいと思います。

○藤井委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了したいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で建設局関係を終わります。

○藤井委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百九号議案、第百十一号議案及び第百十二号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百九号議案、第百十一号議案及び第百十二号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○藤井委員長 異議なしと認めます。よって、第百九号議案、第百十一号議案及び第百十二号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第四号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十二分散会

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