環境・建設委員会速記録第十八号

平成二十年十二月十五日(月曜日)
第九委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長石川 芳昭君
副委員長宇田川聡史君
副委員長中村 明彦君
理事原田 恭子君
理事高橋かずみ君
理事小沢 昌也君
村松みえ子君
吉倉 正美君
石森たかゆき君
矢島 千秋君
吉田康一郎君
小磯 善彦君
山田 忠昭君
大津 浩子君

 欠席委員 なし

 出席説明員
環境局局長有留 武司君
環境政策部長森  浩志君
建設局局長道家 孝行君
次長島  博文君
道路監村尾 公一君
総務部長藤井 芳弘君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第二百四号議案 平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 環境・建設委員会所管分
・第二百五十九号議案 東京都立大島公園海のふるさと村の指定管理者の指定について
・第二百六十号議案  東京都立奥多摩湖畔公園山のふるさと村の指定管理者の指定について
・第二百六十一号議案 東京都立多幸湾公園の指定管理者の指定について
・第二百六十二号議案 東京都檜原都民の森の指定管理者の指定について
・第二百六十三号議案 東京都奥多摩都民の森の指定管理者の指定について
・第二百六十四号議案 東京都立日比谷公園外二公園の指定管理者の指定について
・第二百六十五号議案 東京都立駒沢オリンピック公園の指定管理者の指定について
・第二百六十六号議案 東京都瑞江葬儀所の指定管理者の指定について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○石川委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分及び第二百五十九号議案から第二百六十六号議案までを一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 編成替えを求める動議の提出について申し上げます。
 ただいま議題となっております議案中、第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分に対し、村松委員から、編成替えを求める動議が提出されました。
 案文はお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

第二百四号議案 平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 環境・建設委員会所管分の編成替えを求める動議
 第二百四号議案 平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為 環境・建設委員会所管分については、知事は、これを撤回し、別記要領により速やかに編成替えの上、再提出することを求める。
 右の動議を提出する。
  平成二十年十二月十五日
(提出者)
 村松みえ子
環境・建設委員長 殿
     記
一般会計
 歳出
1 土木費中道路橋梁費を百億円減額する。
(1)放射第七号線ほか四路線の都市計画街路の整備事業は、用地買収であり、緊急性はないため、街路整備費を百億円削除する。
2 土木費中土木管理費を五十億円計上する。
(1)市町村から要望の強い市町村に対する土木補助費を五十億円計上する。
3 土木費中公園霊園費を五十億円増額する。
(1)公園の造成を大幅に促進するため、公園整備費を五十億円増額する。

○石川委員長 これを本案とあわせて議題といたします。
 本動議について、提案理由の説明のため発言を求められておりますので、これを許します。

○村松委員 ただいま提案いたしました第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分の編成替えを求める動議について、提案理由の説明を行います。
 アメリカ発の金融危機が経済に深刻な影響を及ぼしているもとで、これまでの外需頼みから内需主導に転換し、中小企業、地域の業者の仕事をふやし、労働者の生活を守り、家計を温めることが求められています。ところが、自動車産業を中心とした大企業は、非正規労働者の大量の首切りという暴挙に出ています。自動車産業に続き、IBMやソニーなどが正規労働者の大量の首切りという社員も含めたリストラを進めようとしています。それだけに、東京都が今やれるだけのことをやることが強く求められています。
 知事は、緊急経済対策として、補正予算を提案しています。公的雇用創出を延べ五十万人の規模で行うことや、離職者への無利子融資、信用保証料の半額助成など、これまで日本共産党が繰り返し求めてきたものであり、当然です。また、中小企業向けの道路補修や下水道など、工事の前倒し発注や連鎖倒産防止対策、福祉施設の耐震化助成や経営支援など、多くの施策は全体として都民の願いにこたえるものであり、一歩前に踏み出すものです。同時に、ますます深刻となる都民の暮らしや営業の実態から見て、補正予算額そのものも内容もまだ不十分です。建設局所管分についていえば、放射七号線、調布保谷線、府中所沢線などは、地元でも反対の声も強いものです。道路整備については、緊急の景気対策として限界が指摘されているものです。しかも、今回、提案されている浪費的な大型道路事業は、必要性、緊急性の少ないものです。この用地買収費を削除し、市町村の生活密着型土木事業促進の要望にこたえ、地球温暖化防止に役立ち、都民の潤いの場として、都立公園の整備を進めるため、環境・建設委員会所管分の補正予算を組み替えるよう、知事に求めるものです。
 以下、補正予算組み替え内容について、説明いたします。
 第一は、道路橋梁費を百億円減額します。放射七号線、調布保谷線、府中所沢線など、骨格幹線道路の整備は用地買収であり、必要性、緊急性の少ないものであり、街路整備費を百億円削除します。
 第二に、土木管理費を五十億円計上します。これは、市町村から要望の強い市町村に対する土木補助費を五十億円計上するものです。
 第三に、公園の造成を大幅に促進するため、都立公園整備費を五十億円増額するものです。
 各委員の皆さんの賛同をお願いして、提案説明といたします。

○石川委員長 説明は終わりました。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○村松委員 第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、本委員会所管分に反対し、日本共産党提案の編成替えを行った補正予算に賛成の立場から意見を表明します。
 金融不況は、自動車産業に続き、電機産業にまで及ぶ正規労働者、非正規労働者のリストラが地域経済にも大きな影響を及ぼしています。こうしたとき、都政が最優先でやるべきは、雇用を守り、中小企業の営業を守ることです。ところが、知事提案の本委員会分緊急経済対策は、公的雇用創出を延べ五十万人規模で行うなどはあるものの、用地買収費百億円ですぐに景気対策に役立つものではありません。しかも、四十億円も予算がつけられている国分寺三・二・八号線や三十億円もの予算がつけられている放射七号線、また調布保谷線などは、地元でも反対の声の強いところです。百億円を真の緊急経済対策として使えるよう求めて、意見表明といたします。

○石川委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、村松委員から提出されました第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分の編成替えを求める動議を採決いたします。
 本動議は、起立により採決いたします。
 本動議に賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○石川委員長 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。
 次に、第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分を採決いたします。
 本案は、起立により採決をいたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○石川委員長 起立多数と認めます。よって、第二百四号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第三号)中、歳出、繰越明許費、債務負担行為、環境・建設委員会所管分は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百五十九号議案から第二百六十六号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 異議なしと認めます。よって、第二百五十九号議案から第二百六十六号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○石川委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○石川委員長 この際、所管局を代表いたしまして、有留環境局長より発言を求められておりますので、これを許します。

○有留環境局長 発言のお許しをいただきまして、両局を代表いたしましてお礼のごあいさつを申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 石川委員長を初め各委員の皆様方には一方ならぬご指導を賜りまして、厚く御礼申し上げます。また、今定例会においてちょうだいいたしました多くの貴重なご意見、ご提言につきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。
 今後とも一層のご指導、ご教示を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、お礼のあいさつとさせていただきます。まことにありがとうございました。

○石川委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会

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