環境・建設委員会速記録第八号

平成十八年六月十九日(月曜日)
第九委員会室
   午後一時一分開議
 出席委員 十四名
委員長ともとし春久君
副委員長林田  武君
副委員長大津 浩子君
理事大西由紀子君
理事西岡真一郎君
理事近藤やよい君
伊藤 興一君
原田  大君
河野百合恵君
石森たかゆき君
くまき美奈子君
東野 秀平君
こいそ 明君
吉野 利明君

 欠席委員 なし

 出席説明員
環境局局長大橋 久夫君
総務部長白石弥生子君
建設局局長次長兼務岩永  勉君
道路監道家 孝行君
総務部長矢口 貴行君

本日の会議に付した事件
 意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百七十一号議案 地方自治法等の一部を改正する法律による改正前の地方自治法第二百四十二条の二第一項第四号の規定による訴訟に係る費用の負担について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○ともとし委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書二件中、意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

PCB廃棄物の安全・確実な処理体制の確保に関する意見書(案)
 PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、昭和四十九年に製造や新たな使用が禁止されて以来、約三十年にも及ぶ長期保管のため紛失や漏えいのおそれがあり、環境汚染が心配されていたが、平成十三年に「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」が制定され、PCB廃棄物は平成二十八年までに処理することが義務付けられた。
 都は、平成十四年四月に、国からPCB廃棄物の広域処理施設の整備について要請を受け、安全性の確保などの都の受入条件を遵守することを前提に、地元江東区の理解と協力を得ながら東京臨海部での施設整備を受け入れた。
 平成十六年四月には、政府の一〇〇%出資によって日本環境安全事業株式会社が設立され、PCB廃棄物の処理を行う事業が開始されたところである。
 東京PCB廃棄物処理施設は、一都三県分のPCB廃棄物を処理する施設として、平成十七年十一月に操業を開始したところであるが、本年三月に廃水の流出事故を発生させた。そのため施設の稼動を停止していたが、五月には排気の排出事故を重ねて発生させた。
 都や江東区は、同社に対し、施設の再点検や更なる改善を指示し、再発防止に向けた抜本的な安全対策を講じるよう指導を徹底しているところであるが、PCB廃棄物という負の遺産を適正に処理するために施設を再開させることが必要であり、そのためには、何より安全性や信頼性の確保が求められる。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、次の事項を実現するよう強く要請する。
1 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に基づき、PCB廃棄物の確実かつ適正な処理が確保されるよう必要な措置を講じること。
2 施設整備に当たっての都の受入条件の遵守、安全管理体制の強化や施設の信頼性の確保などについて、日本環境安全事業株式会社を指導すること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
 平成十八年六月 日
東京都議会議長 川島忠一
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
環境大臣 あて

○ともとし委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○ともとし委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせをしましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 付託議案の審査を行います。
 第百七十一号議案を議題といたします。
 本案については、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百七十一号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十一号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○ともとし委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○ともとし委員長 この際、所管局を代表いたしまして大橋環境局長より発言を求められておりますので、これを許します。

○大橋環境局長 発言のお許しをいただきまして、両局を代表し、一言御礼のごあいさつを申し上げます。
 今定例会に提案いたしました議案につきまして、ただいまご決定をいただきました。
 ともとし委員長を初め各委員の皆様方には一方ならぬご指導を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
 また、今定例会におきましても、これまで多くの貴重なご意見、ご提言をちょうだいしております。これらにつきましては、今後の施策に十分反映させてまいります。
 今後とも一層ご指導、ご教示を賜りますようお願いを申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、御礼のごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

○ともとし委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四分散会

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