環境・建設委員会速記録第二号

平成十八年三月三日（金曜日）
第九委員会室
　　　午後一時一分開議
　出席委員　十四名

委員長	ともとし春久君
副委員長	林田　　武君
副委員長	大津　浩子君
理事	大西由紀子君
理事	西岡真一郎君
理事	近藤やよい君
	伊藤　興一君
	原田　　大君
	河野百合恵君
	石森たかゆき君
	くまき美奈子君
	東野　秀平君
	こいそ　明君
	吉野　利明君

　欠席委員　なし

　出席説明員

環境局	局長	大橋　久夫君
	総務部長	白石弥生子君
	企画担当部長	大野　輝之君
	都市地球環境部長	小山　利夫君
	環境改善部長	梶原　秀起君
	参事	柿沼　潤一君
	自動車公害対策部長	中島　　博君
	参事	前田　敏宣君
	自然環境部長	福島　章人君
	廃棄物対策部長	森　　浩志君
	参事	長嶋　博宣君
	局務担当部長	月川　憲次君
建設局	局長	岩永　　勉君
	次長	浅倉　義信君
	総務部長	矢口　貴行君
	用地部長	藤井　芳弘君
	道路管理部長	石渡　秀雄君
	道路建設部長	道家　孝行君
	公園緑地部長	内海　正彰君
	河川部長	野村　孝雄君
	企画担当部長	林　健一郎君
	道路保全担当部長	阿部　　博君
	道路計画担当部長	桐越　　信君
	参事	小田　昭治君
	参事	伊藤　精美君

本日の会議に付した事件
　環境局関係
付託議案の審査（質疑）
・第百二号議案　都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
　建設局関係
付託議案の審査（質疑）
・第百二十九号議案　平成十七年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百三十五号議案　平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費　建設局所管分
付託議案の審査（決定）
・第百二号議案　都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
・第百二十九号議案　平成十七年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
・第百三十五号議案　平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費環境・建設委員会所管分

○ともとし委員長　ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
　本日は、お手元配布の会議日程のとおり、環境局及び建設局関係の中途議決にかかわる付託議案の審査を行います。
　これより環境局関係に入ります。
　付託議案の審査を行います。
　第百二号議案を議題といたします。
　本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
　発言を願います。

○河野委員　環境確保条例の改正について質問をいたします。
　昨年の夏以降、アスベストによる健康被害と対応をおくらせた国の責任の重大さが社会問題になり、一日も早い対策が求められていました。今回の東京都条例、環境確保条例の改正は、おくれをとっていた国の大気汚染防止法施行令の一部改正によるもので、まだ成形板など非飛散性アスベストの課題は残されているものの、都民の健康と環境を守る対策が強化されることになると理解しています。
　大気汚染防止法施行令の改正で、対象建材は、レベル一の吹きつけアスベストに加えて、レベル二の断熱材、保温材、耐火被覆材も対象になること、また、すべての建築物の解体工事に届け出が必要になるとの説明を受けましたけれども、これまで環境確保条例に基づいて東京都や区市町村への届け出はどのくらいの件数だったのか、昨年度と今年度の状況をお示しいただきたいと思います。

○梶原環境改善部長　環境確保条例に基づきます届け出につきましては、区部については区が、市部につきましては市が、島しょを含みます町村部については都が受け付けをしている状態でございます。
　お尋ねの届け出の実績でございますが、十六年度については、区部が七百十件、市部は八十件、町村部は一件届け出がございました。
　今年度は、十二月末現在でございますが、区部が千十九件、市部は百四十四件、町村部は二件の届け出がございます。

○河野委員　かなりの件数、十二月ということの期限を切っていても増加していることがわかりました。環境確保条例の規則や遵守事項などで施工作業計画など定められたことを守っていないというときには変更勧告、工事の改善命令、命令に違反した場合は罰則などが定められております。この規則等によって勧告や命令、罰則などこういうことがこれまであったかどうか、この点でもお聞かせをいただきたいと思います。

○梶原環境改善部長　アスベストを含みます建築物の解体等の工事に関しまして、環境確保条例に基づきます勧告、命令、罰則の適用事例はこれまでございません。

○河野委員　わかりました。
　私は、昨年十月十八日の当委員会で、建築現場の方々の意見もお聞きいたしまして吹きつけアスベストの解体工事の届け出の面積基準を見直すこと、現行では東京都が十五平米、国が五十平米ですが、この面積基準をなくして小さな面積でも届け出の対象になるよう要望いたしました。環境局は国の動きを見ながら検討すると答弁されましたが、今回の条例改正は都民の要望が反映されたものといえると思います。
　問題は、改正になった法や条例の実効性の確保です。今後、改正になった施行令と条例によって小規模な建築物に至るまで規制を遵守させることができる行政の努力が重要と考えます。条例改正に当たっての今後の取り組みについて環境局のお考えをお伺いしておきます。

○梶原環境改善部長　今回の政省令の改正によりまして、建築物を解体する際、アスベストを含む吹きつけ材ですとか保温材等を使っているすべての規模の建築物が法の対象になったわけでございます。
　この改正の内容につきましては、建築物の解体に関連する事業者を対象とした説明会の開催、既に三回行っておりますが、関係団体を通じた情報提供、またパンフレットの配布やホームページの掲載などにより広く周知を図っているところでございます。
　今後とも地元自治体などと連携を図りますとともに、現場の立入検査を実施していくなど、飛散防止対策を徹底するための実効性確保に努めてまいります。

○河野委員　わかりました。

○ともとし委員長　ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
　本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長　異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
　以上で環境局関係を終わります。

○ともとし委員長　これより建設局関係に入ります。
　初めに、理事者の欠席について申し上げます。
　柿堺道路監は、病気療養のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
　付託議案の審査を行います。
　第百二十九号議案及び第百三十五号議案、平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費、建設局所管分を一括して議題といたします。
　本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
　発言を願います。
　　　〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長　発言がなければ、お諮りいたします。
　本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長　異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
　以上で建設局関係を終わります。

○ともとし委員長　付託議案の審査を行います。
　第百二号議案、第百二十九号議案及び第百三十五号議案、平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して議題といたします。
　本案については、既に質疑を終了しております。
　これより採決を行います。
　第百二号議案、第百二十九号議案及び第百三十五号議案、平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分を一括して採決いたします。
　お諮りいたします。
　本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○ともとし委員長　異議なしと認めます。よって、第百二号議案、第百二十九号議案及び第百三十五号議案、平成十七年度東京都一般会計補正予算（第二号）中、歳出、繰越明許費、環境・建設委員会所管分は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
　以上で付託議案の審査を終わります。
　これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
　　　午後一時十一分散会