委員長 | 林田 武君 |
副委員長 | 小磯 善彦君 |
副委員長 | 高橋かずみ君 |
理事 | 小松 恭子君 |
理事 | 大塚 隆朗君 |
理事 | 宮崎 章君 |
伊沢けい子君 | |
河野百合恵君 | |
真木 茂君 | |
木内 良明君 | |
三原 將嗣君 | |
大西由紀子君 | |
星野 篤功君 |
欠席委員 なし
出席説明員環境局 | 局長 | 平井 健一君 |
総務部長 | 梶原 康二君 | |
参事 | 大野 輝之君 | |
都市地球環境部長 | 百合 一郎君 | |
環境改善部長 | 梶原 秀起君 | |
参事 | 柿沼 潤一君 | |
自動車公害対策部長 | 中島 博君 | |
参事 | 月川 憲次君 | |
自然環境部長 | 福島 章人君 | |
廃棄物対策部長 | 小山 利夫君 | |
廃棄物技術担当部長スーパーエコタウン担当部長兼務 | 松本 保幸君 | |
環境科学研究所次長 | 宮本 孝君 | |
建設局 | 局長 | 岩永 勉君 |
次長 | 浅倉 義信君 | |
道路監 | 柿堺 至君 | |
総務部長 | 東岡 創示君 | |
用地部長 | 矢口 貴行君 | |
道路管理部長 | 石渡 秀雄君 | |
道路建設部長 | 依田 俊治君 | |
公園緑地部長 | 内海 正彰君 | |
河川部長 | 原田 龍次君 | |
企画担当部長 | 野村 孝雄君 | |
総合調整担当部長 | 熊谷 清君 | |
道路保全担当部長 | 林 健一郎君 | |
道路計画担当部長 | 阿部 博君 | |
参事 | 伊藤 精美君 | |
参事 | 森田 秀樹君 |
本日の会議に付した事件
建設局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・神田川・環状七号線地下調節池(第二期)善福寺川取水施設建築工事請負契約
・都道の路線の認定について
報告事項(説明・質疑)
・平成十六年度予算の繰越しについて
・谷中霊園再生のあり方について(東京都公園審議会答申)
請願陳情の審査
(1)一七第二四号 都道二三七号線中浦のスロープ工事中止に関する請願
(2)一七第二七号の二 式根島において観光シーズンに工事を極力中断することに関する請願
(3)一七第一七号 東京都二十三区への公営霊園の造営に関する陳情
(4)一七第二〇号 自動車右折レーンの設置に関する陳情
(5)一七第二三号 小田急電鉄株式会社の都有地占用に係る違法行為と占用料不払に関する陳情
(6)一七第二四号 多摩市連光寺地区内都道(川崎街道)の歩道整備に関する陳情
環境局関係
報告事項(説明・質疑)
・平成十六年度予算の繰越しについて
請願の審査
(1)一七第二八号 式根島ソバ地区内にある産業廃棄物一時保管場所及び焼却場跡地に関する請願
○林田委員長 ただいまから環境・建設委員会を開会いたします。
傍聴人の数について、お諮りいたします。
本委員会の定員は二十名でありますが、傍聴希望者が定員以上でございますので、二十名を追加したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○林田委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
議事課の岡野豪君です。
議案法制課の栗崎由美子さんです。
よろしくお願いいたします。
〔書記あいさつ〕
○林田委員長 次に、第二回定例会中の委員会日程について申し上げます。
先ほどの理事会において協議の結果、お手元配布の日程とすることを申し合わせました。ご了承願います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、建設局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、建設局及び環境局関係の予算の繰り越しに関する報告の聴取、建設局関係の谷中霊園再生のあり方についての報告聴取並びに建設局及び環境局関係の請願陳情の審査を行います。
なお、提出予定案件につきましては、本日は、説明を聴取し、資料を要求することにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、また報告事項につきましては、本日、説明聴取の後、質疑終了まで行いますので、ご了承願います。
これより建設局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、建設局長から紹介があります。
○岩永建設局長 四月一日付の人事異動に伴いまして、新たに説明員となりました幹部職員をご紹介させていただきます。
参事で特命担当の森田秀樹でございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○林田委員長 紹介は終わりました。
○林田委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。
○岩永建設局長 第二回定例会に提出を予定しております案件につきましてご説明申し上げます。
お手元配布の環境・建設委員会資料(建設局所管分)をごらんいただきたいと存じます。
今定例会でご審議いただきますのは、神田川・環状七号線地下調節池(第二期)善福寺川取水施設建築工事の契約案一件、都道の路線の認定についての事件案一件でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
詳細につきましては、総務部長よりご説明いたします。
○東岡総務部長 第二回定例会提出予定案件の内容につきましてご説明申し上げます。
資料1をごらんいただきたいと存じます。初めに、当局関係の工事請負契約議案につきましてご説明申し上げます。
件名は、神田川・環状七号線地下調節池(第二期)善福寺川取水施設建築工事でございます。
本工事は、神田川・環状七号線地下調節池事業計画に基づき、神田川の支川である善福寺川の洪水を取水するため、取水施設を建築するものでございます。
工事場所は杉並区堀ノ内二丁目地内、契約の相手方は新井・京王建設共同企業体、契約金額は九億六千八百十万円、工期は平成十八年十二月二十一日までとする工事請負契約を一般競争入札の方法によりまして締結しようとするものでございます。
二ページをお開き願います。上段に案内図、下段に配置図を掲げてございます。本工事は、下段の配置図にございますように、取水施設の管理棟、機械棟及びゲート棟を建築するものでございます。
次に、事件案につきましてご説明申し上げます。
資料2をごらんいただきたいと存じます。都道の路線の認定についてでございます。
一ページをお開き願います。今回認定いたします路線は、道路法第八十九条第一項の規定に基づきまして認定するものでございます。表にございますように、路線の名称は都道首都高速品川目黒線でございます。起点及び終点の所在地は記載のとおりでございます。なお、この路線は、平成十六年十一月に、東京都市計画道路都市高速道路中央環状品川線として都市計画決定がなされたものでございます。
二ページをお開き願います。図面中の太く黒い線が都道首都高速品川目黒線でございます。これは、右下の方の白丸の位置、都道高速湾岸線との交点となっております品川区八潮三丁目を起点といたしまして、矢印の先、都道首都高速目黒板橋線と接続する地点の目黒区青葉台四丁目を終点とする、延長九・四キロメートルの路線でございます。
以上で平成十七年第二回定例会提出予定案件についての説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○林田委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
○林田委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
初めに、平成十六年度予算の繰り越しについて報告を聴取いたします。
○東岡総務部長 平成十六年度予算の十七年度への繰り越しについてご報告申し上げます。
資料3の平成十六年度繰越説明書をごらんいただきたいと存じます。
一ページをお開き願います。平成十六年度繰越明許費総括表でございます。
一行目の一般会計、土木費の欄をごらんください。予算現額欄の次にございます繰越明許費予算議決額は二百六十四億一千万円、翌年度への繰越額は百七十一億三千八百五十一万一千円でございます。財源は分担金及び負担金、国庫支出金、繰入金、都債、繰越金となっております。
次に、下から二行目の用地会計の欄をごらんください。この会計は財務局の所管でございますが、当局が執行委任を受けて執行したものでございます。繰越明許費予算議決額は八億二千四百万円、翌年度への繰越額は五億四千九百五十五万四千円でございます。財源は都債と繰越金でございます。
一般会計と用地会計を合計いたしますと、最下段の行でございますが、繰越明許費予算議決額が二百七十二億三千四百万円、翌年度への繰越額は百七十六億八千八百六万五千円でございます。
なお、脚注にございますように、予算現額及び繰越明許費予算議決額は、明許繰越を生じた事業の分だけを記載してございます。
三ページをお開き願います。事項ごとにご説明申し上げます。
1は生活再建資金貸付でございます。これは、公共事業の施行に伴う移転資金貸付条例に基づいて実施しております建築物の移転資金及び土地購入資金の貸し付けでございます。繰り越しの理由は、移転先物件の建物再建等に日時を要したため、事業の一部を翌年度に繰り越しするものでございます。
次の2、道路補修は、道路工事に伴う関係機関との調整等に日時を要したため、事業の一部を翌年度に繰り越しするものでございます。
以下、七ページの10、道路災害復旧までが、同様に道路橋梁費の繰り越しでございます。
八ページをお開き願います。11、中小河川整備は、河川整備工事に伴う大雨による冠水処理や用地買収に伴う関係人との折衝等に日時を要したため、事業の一部を翌年度に繰り越しするものでございます。
以下、九ページの14、河川災害復旧までが、同様に河川海岸費の繰り越しでございます。
一〇ページをお開き願います。15、公園整備と16、霊園葬儀所整備は公園霊園費でございます。繰り越しの理由は、公園整備工事に伴う地元住民との調整や、用地買収に伴う関係人との折衝等に日時を要したため、事業の一部を翌年度に繰り越しするものでございます。
一二ページをお開き願います。用地会計による公共用地先行取得でございます。繰越理由は、用地買収に伴う関係人との折衝に日時を要したことによるものでございます。
一三ページをお開き願います。繰越明許費予算の議決をいただきましたが、年度内に事業が完了したため、翌年度に繰り越しをしなかった事業を参考として記載してございます。
一四ページをお開き願います。平成十六年度事故繰越総括表でございます。
予算の繰り越しは、繰越明許費の議決をいただいて行うのが原則でございますが、契約等の支出負担行為を済ませた後に、避けがたい事故のため、年度内に支出が終わらなかった経費につきましては、地方自治法第二百二十条第三項ただし書きの規定に基づき、事故繰越として翌年度に繰り越して使用することができることになっております。
一般会計、土木費の繰越額は三億九千八百四十万七千円で、財源は国庫支出金及び繰越金でございます。用地会計の繰越額は一億三十万九千円で、財源はすべて繰越金でございます。
以上、一般会計と用地会計を合計いたしますと、繰越額は四億九千八百七十一万六千円でございます。
一六ページをお開き願います。一般会計、土木費の事項についてご説明申し上げます。1、交通安全施設から一七ページの3、街路整備までが道路橋梁費で、次の4、公園整備は公園霊園費でございます。繰り越しの理由は、いずれも用地買収に伴う物件移転に日時を要したことによるものでございます。
一九ページをお開き願います。用地会計の公共用地先行取得でございます。繰り越しの理由は、同じく用地買収に伴う物件移転に日時を要したことによるものでございます。
以上で平成十六年度予算の十七年度への繰り越しについて、ご報告を終わらせていただきます。
○林田委員長 報告は終わりました。
ただいまの報告に対して何か質疑等がありましたら発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 なければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
○林田委員長 次に、谷中霊園再生へのあり方について、報告を聴取いたします。
○伊藤参事 谷中霊園再生のあり方について、東京都公園審議会の答申をご報告させていただきます。
平成十四年十二月に、公園審議会より区部霊園の管理についての答申をいただきました。これは、区部霊園については、霊園と公園が共存し、相乗的に機能を発揮する空間として再生すべきというものです。
これを受けまして都では、平成十五年度よりリーディングプロジェクトとして青山霊園の再生に着手し、現在までに計百区画の墓所の貸し付けを行うとともに、立体式墓地を建設し、今年度には新たに貸し付けを開始する予定となっております。
今回の答申は、これに続くものとしまして、平成十六年十二月二日に、谷中霊園の再生のあり方について都知事より公園審議会に諮問したものでございます。審議会では、平成十七年三月二十八日に中間のまとめを公表し、パブリックコメントの意見を踏まえて、平成十七年五月十八日に答申を取りまとめました。
それでは、内容につきまして、お手元に配布の資料4、谷中霊園再生のあり方について、答申の概要を中心にご報告させていただきます。
概要の一ページをお開き願います。基本的な考え方では、谷中霊園再生のあり方については、平成十四年十二月の答申の、区部霊園は故人を追憶するだけの場ではなく、都市の歴史を後世に伝えるとともに、地域を特徴づける空間としての役割が求められるものであり、霊園と公園が共存する空間として再生すべきとした考え方に基づき進めるべきものとしております。
一ページの中ほど、第2、谷中霊園の現況では、園内は通勤、通学を初め散策の場としても利用が多いこと、東側の崖線の緑や桜並木等の特徴が述べられております。
二ページをお開き願います。3、歴史・文化から見た谷中霊園では、周辺の木造建築物や、昭和三十二年に焼失し、礎石が東京都指定の史跡となっている天王寺の五重塔、著名人墓所などの歴史的資源等を紹介しています。
中ほどの4、谷中のまちづくりの状況では、地域コミュニティの現状や課題を示しております。
続いて、三ページをお開き願います。第3、谷中霊園の再生方針でございます。
まず再生のテーマを、寺町の風情と緑陰に包まれ、まちの歴史を育む空間といたしました。これは、谷中周辺の江戸から続く寺町の風情と、長い霊園の歴史に守られた緑を残し、地域一体となってまちの魅力をつくり出す空間としての再生を目指すためでございます。
また、そのテーマのもとに五つの再生方針を定めております。第一に、江戸以来の歴史や文化を伝える空間として谷中霊園を再生すること。第二に、人々が集い憩うことができる空間として再生すること。第三に、地域の貴重なオープンスペースとして再生すること。第四に、故人をしのぶ静ひつな空間として再生すること。第五に、緑のネットワークの拠点として再生することの五点でございます。
続いて、四ページをお開き願います。ただいまの五つの再生方針を受け、より具体化したものが第4、谷中霊園再生に向けた取り組みでございます。歴史的人文資源の保全と活用を初め、緑資源の保全と充実まで五点の提案をしております。
四ページの下の表-5では、これら再生に向けた取り組みと、先ほどの再生方針との関係をあらわすとともに、次の五ページには、その概念図を示しております。
続いて、六ページをお開き願います。第5、再生を都民・地域と進めるためにでは、地域の人々やまちづくりと連携して取り組むことや、歴史を感じさせる建物などを参考に、明確なデザインコンセプトを定めて取り組むことを提案しております。
六ページの中ほどからは、第6、再生のために用いる制度・手法となっております。これら制度、手法につきましては、既に実施されている青山霊園の制度、手法を基本とする内容となっております。
1、空地の集約・拡大につきましては、墓所移転により散在する空き墓所を集約し、まとまった用地を生み出すとともに、立体式墓地等の設置を行い、管理や承継が不要となる墓所を提供いたします。さらに、空地の拡大を図るため、無縁墳墓の整理や墓所返還における特例としまして、原状回復義務の免除や、希望する使用者には立体式墓地への移転受け入れを実施するとしています。
続いて、七ページをお開き願います。2、霊園資源の活用につきましては、歴史的人文資源の保全と活用、緑資源の保全と充実、個人墓所の適正管理の推進、谷中霊園の魅力を伝える仕組みづくりなどが提案されています。
3、再生事業における財源の確保については、霊園と公園の共存という将来像に反しない範囲で貸し付けを行い、再生事業の財源確保に努めるとしております。
最後に、第7、再生のスケジュールですが、事業着手後は再生のテーマを十年程度で実現できるよう取り組みを進めるべきとしています。
パブリックコメントで寄せられた都民の皆様のご意見は、お手元に配布の資料5、審議会答申本編の三四ページに附属資料としてまとめてございます。
以上、東京都公園審議会答申、谷中霊園再生のあり方についての内容について、ご報告させていただきました。
○林田委員長 報告は終わりました。
ただいまの報告に対して何か質疑等がありましたら発言を願います。
○河野委員 伺います。
再生のテーマ、寺町の風情と緑陰に包まれ、まちの歴史を育む空間ということは、谷中のまちの特徴に基づいたものであり、この視点は大切だと思います。
具体的な問題でお伺いをいたしますが、整備計画で見ますと、シンボル広場は五重塔跡地を中心に設けられることになります。谷中霊園再生のテーマを象徴する場になると考えるものなんですが、この五重塔跡地は東京都指定の史跡となっています。答申によりますと、歴史を感じる空間として改修していくとされておりますが、答申、一九ページですね、地域では、昭和三十二年の焼失後、塔を再建する機運も生まれていたなどのことが紹介されています。五重塔跡地を中心とした再生については、今、どのような構想を持って進めようとしておられるのか、ご説明をお願いします。
○伊藤参事 答申では、五重塔跡地広場の整備に当たっては、地域の人々の心のよりどころとなり得るよう配慮していくことが必要とされております。都といたしましても、この趣旨を踏まえ、今後、検討してまいります。
○河野委員 今のところ、漠としたもののようですが、それはそれとして、皆さんの要望も酌み入れながら進めていただきたいと思います。
二つ目なんですが、再生のスケジュールは、霊園の調査などの後、十年くらいの期間をめどにしているとのことですけれども、その調査期間はどのくらいかけるのか。そしてまた、着手する時期の見通しなど、もう少し具体的なスケジュールについてご説明をお願いしておきたいと思います。
それから、再生のための財源。これは空き墓所の貸し付けによって生み出すということですけれども、現時点で再生にはどのくらいの経費が必要と見込んでいるのかなど、財源計画についてもお示しいただくものがありましたらお願いいたします。
○伊藤参事 答申では、スケジュールについて、再生のテーマを着手後おおむね十年程度で実現すべきとされております。調査期間につきましては、およそ一年程度を考えておりますが、実際、調査に着手してみませんと、延長するかもしれませんので、内容については詳しくはお答えできません。
なお、都としましても、これを踏まえまして、今後、スケジュール、財政計画等について、具体的な整備計画を策定する中で検討してまいりたいと思っております。
○河野委員 もう一点お尋ねしておきます。
谷中霊園は、東京都の地域防災計画の避難場所に指定されております。避難場所にふさわしい整備計画が望まれております。現在、道路と民地の境界に塀をつくる工事が進められておりますけれども、地元住民からは、いざ災害というときに、塀の周りを遠回りしなくても、すぐ避難所に入れるように、非常口的な通路や扉などを設けておいてほしいという要望が寄せられております。
霊園に隣接する民地には袋小路があって、そして、こうした場所では、特に非常時用の入り口の必要性がいわれているんですけれども、外周塀の工事は、こうした地元住民の要望は反映されていくのでしょうか。
そして、高齢者や障害を持つ人のためのバリアフリーの対策などについての配慮はどのようにされておりますか。
○伊藤参事 谷中霊園の外周塀につきましては、これまで改修を実施し、その際、地元の要望にあわせて扉を設置するなど、避難経路を確保してまいりました。
答申では、防災やバリアフリーについては、災害時の避難などに資するため、歩きやすい園路への改修や園路沿いの空間を利用した広場の整備がうたわれており、適切に対応してまいります。
○河野委員 非常口の問題については、地元の方がかなり関心を持って、強く要望されているようですので、ぜひご努力をお願いしておきたいと思います。
答申では、歴史と文化を後世につなげていくという考え方が打ち出されていて、緑の拠点という点でも、巨木、大木の保存について、都が積極的な役割を果たすとしております。大切な樹木の保護のために、答申にあるように、使用者所有の樹木を保存するということについても都が努力していただくことが望まれます。
あわせて、今後、墓所の貸し付けが開始されることに向けて、使用料について、その金額が条例で定められるということになりますけれども、都民の負担については十分に配慮した使用料設定にすることを要望しておきます。そして、地元区や住民、使用者、関係者の方々の意見や要望に基づいた再生の取り組みを進められるようにお願いして、質問を終わります。
○林田委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
○林田委員長 次に、請願陳情の審査を行います。
初めに、一七第二四号、都道二三七号線中浦のスロープ工事中止に関する請願を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○依田道路建設部長 お手元に配布してございます請願・陳情審査説明表をごらんいただきたいと存じます。
整理番号1の請願一七第二四号をお開き願います。
本件は、都道二三七号線中浦のスロープ工事中止に関する請願で、式根島ECOレンジャー代表、山本功二さんから提出されたものでございます。
要旨は、都道二三七号線中浦につくられているスロープの工事を中止していただきたいというものでございます。
現在の状況ですが、式根島は人口約六百人であり、年間を通して約三万人もの人々が観光に訪れ、にぎわう島でございます。都道二三七号線は、島内の唯一の循環線として、観光、産業の発展など、島の活性化に寄与する道路であり、現地の地形を考慮して整備を進めております。
今回の請願におけるスロープにつきましては、この都道から中の浦海水浴場へ向かう高低差約十メートル下の村道への連絡路として、自転車や歩行者などの利便性を図るため、村からの要望も踏まえて整備に着手したものであります。その構造は、全国統一的な立体横断施設技術基準に基づき設計しており、曲がり部につきましては見通しを確保するなど、安全性に配慮しております。
現在、村から早期整備の強い要望が出されており、今後とも利用者の安全性、利便性に十分配慮するとともに、周辺に植裁を施すなど、島の景観に配慮しながら、十七年度の完成に向け工事を進めてまります。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○河野委員 請願の願意には沿いがたいという結論を持っておりますけれども、二つの問題でお伺いをしておきます。
一つは、スロープの問題です。式根島は、私もかつて何度か訪れたことがありまして、島全体の様子はおおむね承知しております。今回のスロープ工事は、都道二三七号線から中の浦海水浴場におりていくためのものということですけれども、地元の方の話では、都道とスロープ設置場所の周辺が、工事によって樹木が少なくなるなど、自然が壊されている感じが強くなっているということなんです。
伺っておきたいのは、緑、自然を大切にしてもらいたいという、こうした島民の皆さんの要望について、東京都としてはどのような対応をされているのかということなんですけれども、現状と今後の問題についてお示しください。
○依田道路建設部長 都道二三七号線の整備に当たりましては、これまでも土砂の掘削や盛り土が極力少なくなるような線形にするなど、現地の地形や自然環境に配慮して進めてきております。
現在工事中のスロープの周辺でございますが、島の植生を乱さないように、自生している木の移植や、島固有のクロマツを村の協力を得まして植裁し、式根島にふさわしい道路づくりを進めてまいります。
○河野委員 もう一つ伺っておきます。スロープは、コンクリートで階段状に段差をつけていって、その後、平らに路面を整えて、自転車や歩行者の方が利用できるようにするという計画と聞いています。この工事計画が必ずしも島民に正確に理解されていない状況があるようでありまして、スロープがクランク型に設計されていることについてもいろいろと疑問があったというのも、私たちも聞いております。
私は、スロープの設計についての考え方や工事の方法、また延伸工事がされている都道二三七号線などについて、島民の皆さんに東京都がその工事計画の説明などをきちんとすること、そして、工事を進めるに当たっては、島民の方々の意見、要望を聞くことが大切と考えているんですけれども、この点ではいかがでしょうか。
○依田道路建設部長 事業に当たりましては、島民の意見を聞き、実施に先立ち工事説明会を開催いたしまして、島民の皆さんの住民合意を図りながら開始をしたものでございます。
また、このたび、新島村長及び村議会副議長等が直接来庁されまして、改めて防災対策や観光振興に大きく寄与する道路整備を早期に完成させていただきたい旨の要望がございました。こうした島民要望を踏まえまして、十七年度完成に向け、工事を進めてまいります。
○林田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
本件は、起立により採決をいたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、請願一七第二四号は不採択と決定いたしました。
○林田委員長 次に、一七第二七号の二、式根島において観光シーズンに工事を極力中断することに関する請願を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○依田道路建設部長 整理番号2の請願一七第二七号の二をお開き願います。
本件は、式根島において観光シーズンに工事を極力中断することに関する請願で、式根島ECOレンジャー代表、山本功二さんから提出されたものでございます。
要旨は、式根島は観光の島であるので、観光客が多く来島する観光シーズンには極力工事を中止していただきたいというものでございます。
現在の状況ですが、都道二三七号線は、島内唯一の循環線として、観光、産業の発展など、島の活性化に寄与する重要な道路でございます。また、地元からも、島の重要な産業である観光振興にとって必要な道路を、一刻も早く安全で安心して利用できる道路となるよう、強く要望されております。
このため、橋梁、擁壁工事や災害復旧工事など、工事規模及び内容などにより、観光シーズンであっても工事を実施する必要がございます。
今後とも、観光シーズンと重なる場合は、村や観光協会等関係者と十分な協議、調整を図りながら工事を進めてまいります。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
本件は、起立により採決いたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、請願一七第二七号の二は不採択と決定いたしました。
○林田委員長 次に、一七第一七号、東京都二十三区への公営霊園の造営に関する陳情を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○伊藤参事 整理番号3の陳情一七第一七号をお開き願います。
本件は、東京都二十三区への公営霊園の造営に関する陳情でございまして、大田区、東京都民悲願の公営霊園を求める会代表、大沢三郎さんから提出されたものでございます。
その要旨は、東京オリンピック以来四十年来の都民の悲願である公営霊園の早期造営をしていただきたいというものでございます。
現在の状況でございますが、都は、都立霊園百三十年の歴史の中で、植裁や園路などに造園的デザインを取り入れた日本で初めての公園墓地である多磨霊園など、先駆的な墓地を整備してまいりました。その結果、現在、都立霊園は八カ所あり、総面積四百十六ヘクタール、使用者数二十六万人、埋葬体数百十五万体となっております。
近年では、土地を有効に活用した壁型墓地や大規模納骨堂である多磨霊園みたま堂、さらには、少子化や核家族化に対応し、単身者やご夫婦が生前から申し込みが可能な合葬式墓地を整備しております。これらに加え、返還された墓所の再貸付を進めることにより、最近十年間の公募総数は二万一千件となっております。
都立霊園につきましては、今後も既存霊園の有効活用により他の霊園の範となるような新しい形式の墓地を整備するとともに、返還墓所の分割による再貸付を進めてまいります。
新規の都立霊園については、大規模な土地の手当てが難しいこと、周辺の広範な道路網の整備が必要であることなど課題が多く、新たな霊園の適地の確保は困難であると考えております。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○河野委員 陳情について意見を述べます。
私は、昨年十一月二十九日の当委員会で同様の趣旨の陳情について質問をいたしました。都民が民間墓地を購入するには経済的な負担が重く、都営霊園は申し込みの倍率が高くて容易には使用できないなどの状況が続いております。
平成十二年十二月の厚生労働省衛生局長通知に示されている、地方公共団体が墓地を設置、経営することは重要な住民サービスであるとの考え方によっても、公営霊園を二十三区内に設置してほしいという願意は妥当と考えます。
したがって、趣旨採択をお願いしたいと思います。
○林田委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行いたいと思います。
本件は、起立により採決をいたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、陳情一七第一七号は不採択と決定いたしました。
○林田委員長 次に、一七第二〇号、自動車右折レーンの設置に関する陳情を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○林道路保全担当部長 整理番号4の陳情一七第二〇号をお開き願います。
本件は、自動車右折レーンの設置に関する陳情で、瑞穂町の角田多代さんから提出されたものでございます。
要旨は、東大和市の新青梅街道と青梅街道の交差点、奈良橋庚申塚付近の青梅街道下り車線に、道路を広げ、自動車右折レーンを設置していただきたいというものでございます。
現在の状況でございますが、多摩地域の二車線道路にかかる交差点においては、比較的短時間に少額の投資で効果の発揮できる交差点すいすいプランにより渋滞緩和を図ってきております。
本交差点については、四車線道路である新青梅街道には、上り、下り線とも右折レーンが整備されておりますが、二車線道路の青梅街道は、上り、下り線とも右折レーンがございませんので、朝夕の混雑時には渋滞が発生しております。
本交差点は、本年二月に策定いたしました第二次交差点すいすいプランの事業予定箇所でございます。
今後、地元説明を行った後、測量などの作業に着手してまいります。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○小松委員 本件の場所におきましては、確かに、今説明がありましたように、新青梅街道には上り、下りとも右折レーンがあるわけですけれど、青梅街道が上り、下りともないわけですね。朝夕の混雑時に渋滞が発生しているということをご存じでいらっしゃる。だからこそ、第二次交差点すいすいプランの事業箇所に入ったのかなと思うんです。
そこで伺いたいんですが、すいすいプランの効果が大変あるということで、第二次交差点すいすいプランがことしの二月に百カ所ということで計画を策定して発表したわけですね。そして、この陳情が出されているのが三月四日ですから、すなわち、このすいすいプランが出された後、こういう陳情が出ている。もう当然、これは事業着手しますよというときに出ているわけですけれど、そうしますと、結局はこれを陳情された方は存ぜなかったのかどうかということで、都民に対する、すいすいプランを発表した広報が足りなかったのかどうか。どのような広報をされているのか、伺いたいと思います。
○林道路保全担当部長 第二次交差点すいすいプランにつきましては、中間のまとめを公表して都民からの意見を伺った上で、本年二月に百カ所を選定し、計画を策定いたしました。
計画の内容につきましては、新聞などに発表するとともに、建設局のホームページに掲載して、都民の閲覧に供しております。また、所管する建設事務所に閲覧用の計画図書を備えつけるとともに、関係区、市、町に対し施行箇所などを周知するなど、その広報に努めてきております。
今後とも、事業効果などのPRに努めてまいります。
○小松委員 広報という点では、一応のことをされている。それでも、やっぱり一般の市民というのはわからなかったのかなというふうに思うんですけれど、ぜひ今後も広報ではきちんとやっていただきたいということで……。
そこで、第二次交差点すいすいプランということで、新青梅街道には奈良橋交差点、武蔵村山の三ツ木交差点、三本榎交差点と、このすいすいの中に三本入ったと思うんですが、三本榎は今年度の予算がついているわけですけど、それでは、奈良橋交差点、これらはどのような順番というか、今後の進め方をお願いいたしたいと思います。
○林道路保全担当部長 新青梅街道の三カ所の交差点のうち、三本榎交差点につきましては、理事ご指摘のとおり、本年度、着手を予定しております。他の二カ所につきましては、事業効果や地元の協力体制の状況などを勘案しながら、順次、着手してまいります。
○小松委員 この場所というのは、既に普通の乗用車などですと、ちょうど二台とまってできるわけですね。ただ、大型車が来ると、二台とまれなくなるという場所ですので、ほんの少々土地を確保して、後は右折信号をつくればいいという、比較的すいすいプランがしやすい、やりやすいところだと思いますので、いっときも早くこの渋滞緩和をやっていただきたいということを要望して、終わります。
○林田委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本件は、継続審査とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一七第二〇号は継続審査といたします。
○林田委員長 次に、一七第二三号、小田急電鉄株式会社の都有地占用に係る違法行為と占用料不払に関する陳情を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○石渡道路管理部長 整理番号5、陳情一七第二三号をお開き願います。
本件は、小田急電鉄株式会社の都有地占用に係る違法行為と占用料不払に関する陳情で、稲城市の保坂明伸さんから提出されたものでございます。
要旨は、1、小田急電鉄株式会社の都道路占用許可条件遵守を確認すること。2、今後に予定される自動販売機設置場所については、小田急電鉄株式会社と地下二階テナント側とが十分に話し合いができるよう行政指導すること。3、同占用許可条件第八条の履行確認と行政指導をすること。4、同社によるその他の違反行為の調査をすることというものでございます。
次に、現在の状況についてでございます。東京都は、地上交通の円滑化を図るため、東京駅や池袋駅などにおいて、道路法に基づく地下駐車場や地下通路や店舗などの整備を促進していきました。
本件にかかわる道路占用は、新宿駅西口の道路下において、小田急電鉄株式会社に対し、都市計画公共駐車場及び附帯設備として昭和三十九年に許可したもので、道路法による占用料を徴収しております。
占用者である小田急電鉄株式会社は、この許可に基づき駐車場を運営するとともに、陳情者を初めとする個々のテナントと賃貸借契約を結んで地下街を経営しております。また、自動販売機等につきましては、地下駐車場利用者などの利便性向上のため、通行に支障がないなどの一定の許可条件のもとで地下通路等にも設置を認めております。
まず、陳情の要旨1及び4の道路占用についてでございます。地下通路などに無許可または許可基準外で設置されていました自動販売機や看板等につきましては、道路法に基づく是正指導を行った結果、既に撤去されております。引き続き、現在の適正管理がなされるよう、今後とも道路法に基づく指導をしてまいります。
次に、陳情の要旨2及び3の行政指導についてでございます。自動販売機等の設置につきましては、道路法の許可条件に適合したものは許可すること。また占用許可条件八は、占用物件の設置または管理の瑕疵についての規定であることから、陳情者が求めております民間事業者間の話し合い等につきましては、都が関与するものではないと考えております。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
本件は、起立により採決をいたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、陳情一七第二三号は不採択と決定いたしました。
○林田委員長 次に、一七第二四号、多摩市連光寺地区内都道(川崎街道)の歩道整備に関する陳情を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○林道路保全担当部長 整理番号6の陳情一七第二四号をお開き願います。
本件は、多摩市連光寺地区内都道(川崎街道)の歩道整備に関する陳情で、多摩市の松本秋吉さんから提出されたものでございます。
要旨は、多摩市連光寺地区内の川崎街道旧道部分の二カ所、連光寺一丁目、三丁目に、早急に歩道を整備していただきたいというものでございます。
現在の状況でございますが、歩道につきましては、歩行者の安全性の観点から、対象となる道路の既設歩道の状況、通学路の指定状況、自動車、歩行者などの交通量、そのほか地域の必要性などを総合的に勘案した上で、順次整備を進めているところでございます。
川崎街道旧道部分の行幸橋交差点から向ノ岡交差点までの約六百メートルにつきましては、西側の行幸橋交差点から記念館通りまでの区間は道路の南側約四百四十メートルと、記念館通りから東側の向ノ岡交差点までの区間は道路の北側約百六十メートルに連続して歩道などが整備されております。南北の道路横断は、信号機つきの横断歩道が記念館通りとの交差点付近にあり、歩行者等の通行路は連続しております。
また、連光寺小学校の通学路が道路横断方向のみに二カ所指定されておりますが、横断箇所には横断歩道橋及び信号機つき横断歩道がございます。
川崎街道旧道部分は、既に川崎街道が四車線で整備され、地域内交通が主体で比較的交通量も少なく、沿道の土地利用状況などを勘案いたしますと、現時点で可能な対策は実施されていると考えております。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○小松委員 今の説明の中で、地域の必要性などを総合的に勘案した上で、順次整備を進めているというご説明でございましたが、そういうことであるならば、その選定に当たってはどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
○林道路保全担当部長 歩道の整備箇所の選定に当たりましては、既設歩道の状況、ある、なし、あるいは歩道の幅員、それから自動車や歩行者の交通量、通学路の指定状況、学校、福祉施設や病院の配置状況などを総合的に勘案した上で、順次歩道の整備を進めております。
○小松委員 というにもかかわらず、多摩市の連光寺地区内川崎街道、すなわち旧道部分が優先的な歩道の整備箇所に入っていないというのはどういうことでしょうか。
○林道路保全担当部長 本区間は、道路の片側いずれかに歩道が整備され、信号機のある横断歩道で歩行者の通行路は連続しております。また、連光寺小学校の通学路は道路の縦断方向には指定されておりません。さらに、地域内交通が主体で、交通量も少ないなどの理由で、選定はしておりません。
○小松委員 そういうことで選定していないということですけれど、地元の中では陳情がこうやって出されているというように要望があるわけです。そして、市の方からも東京都に要望が出されているというふうにも聞いておりますが、いかがですか。
○林道路保全担当部長 現時点で、多摩市からの要望は特にございません。
○小松委員 多摩市からの要望がないといわれてしまいますと、私は、それをきちっと証拠立てるものはないわけなんですが、ここに一つ、これは昨年、二〇〇四年の六月議会の一般質問の問いに関しまして、これはどなたが答えているんでしょうかね、市側が答えているんですね。それに対しては、都道の歩道確保については市長会等を通じて東京都建設局に対し毎年要望している。これは一般論でしょうね。
さらに、多摩市内の都道の直接的な管轄部署である南多摩東部建設事務所に対し具体的な要望をしてきておりますというのがありましたり、それから、都道については歩道が十分には確保されていない状況にあると。このため、現状を踏まえた対応が図られるよう、引き続き東京都に対し改善を図るよう要望してまいりますというようなことがあるわけですけれど、そういうのが実際にはこの建設局当局には入っていないということを確認してよろしいですね。
○林道路保全担当部長 今お話のございました、所管をしております南多摩東部建設事務所は、市の方と十分連携を図りながら事業を進めておるところでございます。
事務所の方では、例えばその年度の事業計画等につきまして、市の方との打ち合わせを行っておりますが、例えば今年度につきましても、他の箇所について市の方からの要望はございましたが、本件、川崎街道の旧道部分についての要望というのは、先ほど申し上げましたように特にございませんでした。
○小松委員 わかりました。要望はないということですけれど、実際は、道路の片側のいずれかに歩道が整備され、歩行者用通行路は連続しているという先ほどの説明がありましたけれど、やはり歩行者の安全性や利便性を考えますと、道路の両側に歩道を整備すべきではないかと思われますが、いかがでしょうか。
○林道路保全担当部長 本件区間の主たる交通は、本区間に並行して四車線で整備された川崎街道に移っております。このため交通量も少なく、既設歩道の状況、通学路の状況、沿道の土地利用状況などを勘案しますと、現時点での可能な対策は実施されていると考えております。
○小松委員 私、そこに住んでおりませんから、はっきりしたことは申しませんが、しかし、地元からこういうふうに出されていて、交通量は、新たな道路に比べれば少ないというんですけれど、この旧道部分ですか、川崎街道、これは依然幹線道路ではあるわけですよね。確認したいと思いますが。
○林道路保全担当部長 骨格幹線道路として四車線の川崎街道が並行して整備され、本件区間は旧道化しておりますので、主として地域内交通を処理する道路として認識しております。
○小松委員 既に川崎街道が四車線で整備をされ、主たる交通が川崎街道に移って旧道とはなったわけですけれど、これは依然として都道であるわけですね。そして、都道として位置づけられている以上、これは幹線道路であると。またはそれに準ずるものと認識していいのではないでしょうかね。
そしてまた、やはりここにもありましたように、横断歩道が記念館通りとの交差点付近にあって、歩行者等の通行路は連続している。この連続することが大事だ。ところが、連続というのは、歩道が左側にあって、途中で渡って、今度は右側にある。これは連続といえるんでしょうかね。途中で渡らなくちゃならない。やっぱり連続というのは両側にずっとあって、言葉からしてもそれが連続じゃないんでしょうかね。
そういう意味では、都道ですから、やはり歩道の整備等モデルとなるためにも、両側に歩道を整備すべきと考えますが、最後、所見を伺って、私は、これ以上きょうは聞きませんけれど、ぜひもう一回現場を見ていただいて、両側への歩道整備促進をお願いしたいと思います。
○林道路保全担当部長 先ほどもご答弁申し上げたとおり、現地におきましては交通量も少なく、沿道の土地利用状況などを勘案いたしますと、現時点での可能な対策は実施されていると考えております。
○林田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
本件は、起立により採決をいたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、陳情一七第二四号は不採択と決定いたしました。
以上で建設局関係を終わります。
○林田委員長 これより環境局関係に入ります。
初めに、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○梶原総務部長 平成十六年度一般会計予算のうち、環境局所管分の繰り越しについてご報告申し上げます。
お手元の資料1、平成十六年度一般会計予算繰越説明書によりましてご説明を申し上げます。
一ページをお開きください。
繰り越しは、繰越明許費及び事故繰越で、繰越明許費の繰越額は計五億四千三百四万四千円、事故繰越の繰越額は七億九千六百九十九万一千円、合計で十三億四千三万五千円で、繰越財源内訳は国庫支出金と繰越金でございます。
二ページをお開きください。繰越明許費についてでございます。
第一に、自然公園整備でございます。繰越明許費予算議決額は四千四百万円でございます。繰り越しの内容につきましては、資料右側の説明欄に記載のとおり、自然公園整備において年度内に支出が終わらなかったため、一千二百十二万六千円を翌年度に繰り越して支出するものでございます。
次に、産業廃棄物処理施設の整備支援でございます。繰越明許費予算議決額は六億円でございます。繰り越しの内容につきましては、スーパーエコタウン事業において年度内に支出が終わらなかったため、五億三千九十一万八千円を翌年度に繰り越して支出するものでございます。
三ページをごらんください。事故繰越についてでございます。
産業廃棄物処理施設の整備支援でございます。支出負担行為額は七億九千六百九十九万一千円でございます。繰り越しの内容につきましては、スーパーエコタウン事業において資機材の調達や地中障害物の撤去などに日時を要したため、七億九千六百九十九万一千円を翌年度に繰り越して支出するものでございます。
以上をもちまして、平成十六年度一般会計予算の繰り越しについて、ご報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○林田委員長 報告は終わりました。
ただいまの報告に対し何かご質問等がありましたら発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
○林田委員長 次に、請願の審査を行います。
一七第二八号、式根島ソバ地区内にある産業廃棄物一時保管場所及び焼却場跡地に関する請願を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○福島自然環境部長 それでは、お手元にお配りしてございます資料2、請願審査説明表の一ページをごらんいただきたいと思います。
整理番号1、一七第二八号、式根島ソバ地区内にある産業廃棄物一時保管場所及び焼却場跡地に関する請願につきましてご説明申し上げます。
請願者は、式根島ECOレンジャー代表、山本功二さんでございます。
請願の要旨でございますが、式根島ソバ地区内にある産業廃棄物一時保管場所及び焼却場跡地について、国立公園内であることを考慮に入れ、松等で囲まれた景観の施設及び公園や遊歩道を、法的基準を満たし早急に整備していただきたいというものでございます。
次に、現在の状況でございますが、一時保管場所につきましては、新島村等に対し適正保管を指導いたしました結果、おおむね是正されており、残余の廃棄物の撤去等は、今後、村が実施することになっております。
焼却施設跡地につきましては、焼却施設解体物が埋め戻し材として使用されておりますが、解体物は解体時に洗浄され、かつ十分に覆土されております。また、焼却施設使用中に発生いたしました焼却灰等の一部が埋められておりますが、処理責任を有する新島村が今後の対応を検討しており、都は必要な助言を行ってまいります。
公園や遊歩道の整備につきましては、当該地の一部は建設発生土等の一時保管場所などに利用されております。また、周辺におきましては、崩落した箇所があるなど荒廃が進んでおり、歩行は困難な状況でございます。
説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○林田委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○河野委員 公園や遊歩道の設置を求める請願の願意には、当該土地の現況に照らして賛同できませんが、意見を申し上げます。
地元では、ソバ地区の産廃一時保管場所などが、環境を大切にし、安全で適正な使用がされるように望んでいます。今後、東京都が村とも協力して島民の要望に沿って対応することが必要であり、十分な努力を進められるよう求めておきます。
○林田委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
本件は、起立により採決いたします。
本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕
○林田委員長 起立少数と認めます。よって、請願一七第二八号は不採択と決定いたしました。
請願の審査を終わります。
以上で環境局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時八分散会
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