文教委員会速記録第十号

令和七年十月三日(金曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長関口健太郎君
副委員長清水とし子君
副委員長内山 真吾君
理事小川ゆうた君
理事ほっち易隆君
理事桐山ひとみ君
中山 詩都君
高橋  巧君
おけやまさと君
谷  公代君
ゆもと良太郎君
寺前ももこ君
せいの恵子君
細田いさむ君

欠席委員 なし

出席説明員
教育庁教育長坂本 雅彦君
次長岩野 恵子君
教育監瀧沢 佳宏君
総務部長山本 謙治君
都立学校教育部長佐藤 直樹君
地域教育支援部長神永 貴志君
指導部長グローバル人材育成調整担当部長兼務山田 道人君
グローバル人材育成部長坂本 教喜君
人事部長秋田 一樹君
福利厚生部長渋谷 恵美君
教育政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務相川 隆史君
特別支援教育推進担当部長西山公美子君

本日の会議に付した事件
意見書について
教育庁関係
契約議案の調査
・第二百二十五号議案 都立矢口特別支援学校(七)第二校舎改築工事その二請負契約
・第二百三十号議案 都立北多摩地区特別支援学校(仮称)(七)新築給水衛生設備工事その二請負契約
・第二百三十一号議案 都立村山特別支援学校(七)改築空調設備工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第二百十号議案 都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

○関口委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書三件を提出したい旨の申出がありました。
 お諮りいたします。
 本件については、取扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○関口委員長 異議なしと認め、そのように決定いたします。

○関口委員長 次に、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

令和七年十月二日
東京都議会議長 増子 博樹
(公印省略)
文教委員長 関口健太郎殿
   契約議案の調査について(依頼)
左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第二百二十五号議案 都立矢口特別支援学校(七)第二校舎改築工事その二請負契約
第二百三十号議案 都立北多摩地区特別支援学校(仮称)(七)新築給水衛生設備工事その二請負契約
第二百三十一号議案 都立村山特別支援学校(七)改築空調設備工事請負契約
2 提出期限 令和七年十月六日(月)

○関口委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、教育庁関係の契約議案の調査及び付託議案の審査を行います。
 これより教育庁関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第二百二十五号議案、第二百三十号議案及び第二百三十一号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○清水委員 共産党都議団の清水です。
 今回の特別支援学校三件の契約案件には、いずれも賛成をするものですが、改善していただきたい点について何点か質問をさせていただきます。
 最初に、都立矢口特別支援学校第二校舎改築工事についてです。
 矢口特別支援学校の現在の児童生徒数と学級数、そのうち転用や間仕切りがある教室は幾つありますか。

○西山特別支援教育推進担当部長 令和六年度公立学校統計調査によると、矢口特別支援学校の児童生徒数は三百三十五名、学級数は六十五学級でございます。
 普通教室として活用している六十五教室のうち、転用教室は八教室、間仕切り教室は一教室でございます。

○清水委員 それでは、改築後の児童生徒、教室数はどのようになるのか。間仕切りや転用は解消されるのでしょうか。

○西山特別支援教育推進担当部長 今回の改築工事により、施設上の学級規模は七十四学級、児童生徒数は約四百十名を想定しており、間仕切り等は解消できると見込んでおります。

○清水委員 東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画では、知的障害特別支援学校の在籍者数は、今後十年間で約二千百人増加することが見込まれています。
 矢口特別支援学校も早晩教室が満杯になることと思われます。その際に、パーティションで区切って教室を増やすなど、大規模化を前提とするのでなく、新築をしていくことを求めますが、いかがですか。

○西山特別支援教育推進担当部長 児童生徒数の将来推計や全都的な配置バランスなどを勘案した上で、特別支援学校の新設や増改築などを実施しております。

○清水委員 児童生徒数の将来推計や全都的な配置バランスなどを勘案した上で、特別支援学校の新設や増改築などを実施しているとの答弁でしたけれども、そもそも四百十人という規模そのものが大き過ぎます。児童生徒の数が過大になると、学校施設の利用も制限をされる、全校規模の行事の開催も難しくなります。
 全日本教職員組合、教組共闘連絡会と障害児学校の設置基準策定を求め、豊かな障害児教育の実現をめざす会は、一校当たりの児童生徒数を百五十人以下にする、こういう提言を発表していますが、私もそのとおりだと思います。
 児童生徒数が増加したときには、大規模化を前提とするのではなくて、新設をしていくことを改めて求めます。
 次に、重度重複学級を増やしてほしいとの要望がありますが、現在の児童生徒数、学級数と改築後の数についてお伺いします。

○西山特別支援教育推進担当部長 令和六年度公立学校統計調査によると、矢口特別支援学校の重度重複学級は、児童生徒数三十三名、十一学級でございます。重度重複学級につきましては、対象と認定すべき児童生徒数に応じ、都の学級編制基準に基づき、適切に対応してまいります。

○清水委員 東京都知的障害特別支援学校PTA連合会の来年度の予算要望書の重点要望事項には、児童生徒の実態に応じた重度重複学級の増設が挙げられています。
 重度重複学級での指導が必要な児童生徒が普通学級に在籍し、十分な支援を受けられないケースが見られるとの指摘があります。
 重度障害や重複障害があって、重度重複学級に編制すべき子供が普通学級に入れられてしまい、その子も周りのクラスメートも自分に合った十分な教育が受けられないという問題は、日本共産党都議団としても繰り返し改善を求めてきました。
 都民の請願陳情もあり、徐々に増やされつつありますが、東京都教育委員会として、児童生徒の実態に応じた重度重複学級をさらに増設することを求めます。
 次に、都立村山特別支援学校改築空調設備についてですが、特別支援学校PTAの方や先生方から、教室とそれ以外の部分、例えば廊下などに温度差があると子供たちの体にこたえる、こういう声が寄せられました。
 特に、冬場の温度差によってヒートショックを起こすと命に関わるというような指摘もありました。村山特別支援学校の空調は、こうした問題には配慮されているのでしょうか。

○西山特別支援教育推進担当部長 村山特別支援学校につきましては、教室のほか、廊下等にも空調設備を導入する予定でございます。

○清水委員 村山特別支援学校は新設校なので、廊下などにも空調設備が導入されるということです。
 既設の学校ではまだ廊下などに空調がなくて、室温に差があるようです。トイレなども含めて、どの学校でも空調が効くようにしていただくことを要望いたします。
 最後に、北多摩特別支援学校新築給水衛生設備工事についてです。
 今回の新築給水衛生設備工事には、プールも含まれています。北多摩特別支援学校のプールは屋上に設置される計画になっています。近年の猛暑の中で、屋外プールは熱中症の危険があり、使用できない。そういう日が度々あります。
 府中市の教育委員会では、市立小中学校の屋外プールを今後は新設しない、こういう方針を公表したとの新聞報道もあります。
 屋上へのプール設置は見直すことを求めて、私の質問を終わります。

○関口委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○関口委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○関口委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○関口委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第二百十号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○関口委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○関口委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で教育庁関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十分散会